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報告者  土 井

 2013年12月5日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井、早川先生(宮田中)、大野先生(犬山中)、小沢先生(扶北中)、高木先生(犬南中)、天野先生(大口南小)、尾関先生、奥村先生(岩東小)、勝村先生(羽黒小)、坪内先生(犬山中)、坪内先生(犬北小)、吉田先生(古知野中)、高橋先生(岩南中)の13名でした。


土井が資料提案した資料を紹介します。 

1 第35回 全国道徳特別活動研究大会−道徳の授業−
2 第35回 全国道徳特別活動研究大会 −特別活動− 

3 第35回 全国道徳特別活動研究大会 −道 徳−
4 お役立ち資料

 
 第35回 全国道徳特別活動研究大会−道徳の授業−

 最近は、広く浅く、全体を見ることが多いのですが、今回は1年生の学級一つだけに集中しました。               
音楽のスペシャリスト、本郷先生の道徳の授業だからです。
今年度、小学校1年生の授業を見るのは、数十回ありました。

右の写真を見るとわかりますが、これまで見た中でも最高です。
 まずは姿勢。いわゆる「背筋ピン」。これが、45分間崩れません。しかも、やらされている感が全くありません。定着しているのです。


 















 手も、「先生、言いたい!」という気持ちが見えるような挙げ方です。
 しかし、他の子が指名されても、「あ〜あ」という声は聞かれません。
 指名された子に向きを変えて、うなずきながら聴いています。あたたかい空気が流れています。授業規律の中に心が見えます。
 
 そして、子供達のつぶやきがすばらしい!決してうるさくならず、自然な気持ちを表現します。
 先生の授業技術は、まさに名人級。声の大きさ、間、声の表現と顔の表情、どれをとってもまさにお手本です。
 発問には、全員の手が挙がるまで待ちます。常に、全員が視野に入っています。指名も、全員が発言できるように配慮されています。
 全員の手が挙がらないときには、「まだ考えている人もいるけど、友達の意見を聞いて比べてみようね」と声をかけています。2,3人の手が挙がっただけで授業を進めるよく見る授業とは、教育哲学の部分から違うのです。まさに、全員参加。それが当たり前のように具現化されています。
 また、ふりかえりめい人「じぶんのこころとおはなしするよ」、おはなしめい人「へんしんしてながくはなすよ」という掲示からは、1年生を指導するときのツボがわかります。
 感情移入できない子には、先生が「カメさんに変身できる?」と声をかけると、見事にカメの気持ちを表現できました。
 また、前の子と同じ意見を繰り返した子には、「○○さんは、何でそう思ったの?」と切り込みました。
 先生は、表情まで見逃しません。
「○○さんの顔を見てごらん」「どんな感じ?」「○○さん、本当に悲しそうな顔をしていたよ」「○○さんの顔が変わったよ!」
 総合的な言語活動が繰り広げられていました。
「それを聞いてどう?」「そう思った○○さん、素敵な心を持ってるね・・・」絶妙な声かけです。
 価値の自覚では、ふり返り名人を活用します。友達を助けたり助けられたりした経験を発表していきます。さらに、その相手のこの気持ちを聞き、「それを聞いてどう思った?」ともう一度返します。
 最後には、自然に級訓「みんなといっしょに にこにこたのしくがんばる1の1」にもどり、級訓を意識させ、所属感を高めるのです。流れとして、きわめて自然です。
 その他、ペープサートの使い方、板書も参考になりました。
 悔いが残ったのは、「ビデオを撮らせてもらえばよかった・・・。」
 本当に良い授業を見せていただきました。

第35回 全国道徳特別活動研究大会 −特別活動− 
 講演  講師 文部科学省初等中等教育局視学官 杉田 洋 先生
 全国の最先端を紹介してもらいました。少なからず衝撃的でした。
 私自身、「学級会」は、学校から姿を消したと思っていました。しかし、紹介していただいた学校は、なるほどという教育活動が行われていました。
 その内容は、今年の夏にできた、「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)」(教員向けリーフレット)に表現されています。
 別紙で紹介しました。右が表紙です。

 ここから見ることができます。 
http://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/tokkatsu_j.pdf
 
 そもそも、教育基本法第1条の「平和的な国家及び社会の形成者」の育成のためには、子どもにある程度やらせてみないことには始まりません。
 自分たちで企画し、話し合い、やってみて、その問題点を話し合う。
 それが学級会であり、しっかりやっていれば、言語活動は当たり前に成立するはずです。
 先進校では、年間35時間のうち、学級会が大半を占めていることに、驚きを覚えました。
 
 
 
3 第35回 全国道徳特別活動研究大会 −道 徳− 
 講演  講師 文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 赤堀 博行 先生のレジメと、
昭和女子大学 押谷由夫先生の「道徳の教科化論議を踏まえた道徳教育の取り組み」を別紙で紹介しました。

4 お役立ち資料
(1)道徳教育Q&A/愛媛県総合教育センター
   ここから http://www.esnet.ed.jp/center/shiryo/modules/tinyd2/index.php?id=7 
 とても簡潔にまとめていますので、ちょっとした研修会に利用できます。

(2) 呟き尾形の哲学講座
  難しそうな話を、とてもわかりやすく、おもしろく解説してくれます。
ここから http://homepage2.nifty.com/SON/hp1_8_2_bk.htm 
 
(3) 新聞活用ワークシート集 〜思考力・判断力・表現力の育成のために〜
http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/NewsPaper.pdf 
 これまで、いろいろな資料を紹介してきましたが、これはひと味違う資料です。
 新聞を使って、思考力・判断力・表現力を育成するためのワークシート集なのです。
 
(4)思考力・判断力・表現力等をはぐくむ授業づくりのために「言語活動Q&A」/香川県教育センター
 香川県教育センターが作成した、思考力・判断力・表現力等をはぐくむ授業づくりのために「言語活動Q&A」を紹介します。
 
    少し前のものですが、コンパクトにまとめてあるのが魅力です。
ここから
http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h21/gengokatudou.pdf 
 







(5)Tokyo sky blue
 主に東京の建物(ビルなど)の風景写真や夜景写真を壁紙写真サイズ(1280×1024・1024×768・800×600)で掲載しています.
  写真は、社会科授業の必須アイテムです。
 こうしたサイトの存在を知ることは大切です。
ここから http://tokyo.gonna.jp/tokyo/index.htm 
 修学旅行の事前学習でも使えます。