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報告者  土 井

 2021年12月16日(木)社楽の会を布袋北学供で開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(名古屋芸術大)、志津野先生(扶東小)、迫先生(藤里小)、浅井先生、寺谷先生(羽黒小)、日佐先生(岩南中)、高橋先生、伊藤先生(岩北小)、奥村先生、吉田先生(岩倉東小)、勝村先生、安形先生(犬山中)、高木先生(犬北小)、杉田先生(布袋小)、髙木先生(池野小)、水野先生(犬東中)、坪内先生(江南市教委)、池邑さんの18名でした。

土井の資料を紹介します。

1 改めて「見通し」、「振り返り」について考える
2 ラーニング・コンパス2030 OECDが提示する世界の教育の新たな方向性
3 各教科の見方・考え方は? -2-
4 加藤高明を見なおす まずは先行研究から4
5 文部科学省関係資料
 
   

次回第557回 1月6日(木)18:00~ 資料集部会リハーサル
 
ここからシーズンオフシリーズ
第558回 1月13日(木)19:00              土井 謙次
   「 地図やマトリックスから考える世界の今
       -立ち位置を変えると見え方も変わる- 」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

今話題の「見方・考え方」。
 地図を横にして見てみると・・・・
 マトリックス分析で考えると・・・
 今、世界で問題になっている6つのテーマと日本の戦後政治の中から、参加者のニーズによって、時間のある限り考えてみましょう。
第559回 2月10日(木)19:00
     いにしえ   おも
    「 古 を 念 う 」
               高橋 宏滋
  万葉の言葉を手掛かりに、日本史上最大の
 
謎に迫ります。
 
 古代ロマンの旅をお楽しみください。 
                        国宝 元暦校本万葉集 巻四(高松宮本)                               平安時代・11世紀
第560回 3月10日(木)19:00
 
  「 ここまで来た GIGAスクール元年 そしてこれからは・・・・」(仮題)
                                   坪内 利樹
 GIGAスクール元年でどこまでできて、今後は何をするのか。
 
 実践を振り返りながら考えましょう。
 
 みなさんの実践例も教えてください!
 

1 改めて「見通し」、「振り返り」について考える

 新学習指導要領では、「見通し」「振り返り」が重視されている。これは「主体的な学び」の文脈で定義されている。
 
 
 
 「見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動をふり返って次につなげる」
 
 これが具体的にどう記載されているか。『小学校学習指導要領 総則編』から抜粋する。
 
 
エ 1回1回の授業で全ての学びが実現されるものではなく,単元や題材など内容や時間のまとまりの中で,学習を見通し振り返る場面をどこに設定するか,グループなどで対話する場面をどこに設定するか,児童生徒が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるかを考え,実現を図っていくものであること。(P4)(P77もほぼ同じ)
 
 「問題解決への見通しをもつこと,社会的事象の見方・考え方を働かせ,事象の特色や意味などを考え概念などに関する知識を獲得すること,学習の過程や成果を振り返り学んだことを活用することなど,学習の問題を追究・解決する活動の充実を図ること」(社会科) (P79)
 
(4) 児童が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を,計画的に取り入れるように工夫すること。
 本項は,児童が自主的に学ぶ態度を育み,学習意欲の向上に資する観点から,各教科等の指導に当たり,児童が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるように工夫することが重要であることを示している。 
今回の改訂においても,引き続き児童の学習意欲の向上を重視しており,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めるに当たって,特に主体的な学びとの関係からは,児童が学ぶことに興味や関心をもつことや,見通しをもって粘り強く取り組むこと,自己の学習活動を振り返って次につなげることなどが重要になることから,各教科等の指導に当たり,本項の規定を踏まえる必要がある。
 具体的には,例えば,各教科等の指導に当たっては,児童が学習の見通しを立てたり,児童が当該授業で学習した内容を振り返る機会を設けることや,児童が家庭において学習の見通しを立てて予習をしたり学習した内容を振り返って復習する機会を設けることなどの取組が重要である。(P87-88)
 
 他にも、各教科の中で語られている。それが、次の答申でさらにかみ砕かれている。
 
『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して 
  ~全ての子供たちの可能性を引き出す, 個別最適な学びと,協働的な学びの実現~答申』
P41には、次のように書かれている。

 学びに向かう力の育成は幼児期から成人までかけて徐々に進んでいくものであるが,初期の試行錯誤段階を経て,様々な学びの進め方や思考ツールなどを知り,経験していくことが重要である。とりわけ小学校中学年以降 学習の目標や教材について理解し ,計画を立て 見通しをもって学習し,その過程や達成状況を評価して次につなげるなど学習の進め方を自ら調整していくことができるよう, 発達の段階に配慮しながら指導することが大切である。また,中学校以降において多様な学習の進め方を実践できる環境を整えることも重要である。授業改善(研究に当たっても,学習の進め方(学習計画,学習方法,自己評価等)を自ら調整する力を身に付けさせることを一つの柱として行うことが考えられる。 また,学校の授業以外の場における学習の習慣や進め方についても視野に入れ,指導を行うことが重要である。  ※ 土井による
 

もう一か所がP18

○ 子供 が ICT を日常的に活用することにより,自ら見通しを立てたり,学習の状況を把握し,新たな学習方法を見いだしたり,自ら学び直しや発展的な学習を行いやすくなっ
たりする等の効果が生まれることが期待される。
 国においては,このような学習者や ICT 活用 の視点を盛り込んだ「個別最適な学び」
に関する指導事例を収集し,周知することが必要である。
 
 次に、なぜこの発想が生まれたかを考えてみよう。
                       
2 ラーニング・コンパス2030 OECDが提示する世界の教育の新たな方向性
 
 
         
 
 
 近年の世界の教育改革はOECDが牽引してきました。
 アクティブ・ラーニングや対話、協働もその流れです。
 2002年以降は、「何を学んだか」から「何ができるか」というコンピテンシーの育成にシフトしました。それが、今回の指導要領改訂にも生かされているのです。
 
以上の出典
https://yatsusdgs.com/blog/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B92030/ より
 
 これらをSDGs時代の学力・能力として一枚に表現したものが次のものです。
 ここでエージェンシー(行為主体:心理学)を、「変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力」と定義しているのです。
 その学習プロセスとして、見通し(Anticipation)、行動(Action)、振り返り(Reflection)のAARサイクルの獲得を提唱しているのです。
 Anticipationは、予想、予知、予期、心算、期待、見越し、先き行き、などとも訳されます。
 今回の学習指導要領は、教育を世界標準に合わせたものなのです。



3 各教科の見方・考え方は? -2-
     鹿児島県総合教育センターQ&Aより
音楽(小学校)
https://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h22/08_ongaku/zissai1.htm  





    
 
 
 
 
 
 
 
 
美術(中学校)



 
 




















 
   
 
4 加藤高明を見なおす まずは先行研究から4
 愛知県出身の第24代内閣総理大臣、加藤高明を見なおしたいと考えています。その4回目。
 
 今回は『池上彰と学ぶ日本の総理 第22号 加藤友三郎/清浦奎吾/加藤高明』 (小学館ウィークリーブック) を紹介します。
 もっとも、一般的な解釈と思われます。 別紙で紹介します。



5 文部科学省関係資料
(1)中央教育審議会(第129回) 配付資料
ここから https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/1415607_00006.html 
1.日時 令和3年12月10日(金曜日)16時00分~18時00分
2.場所 文部科学省「第二講堂」(旧庁舎6階)※WEB会議
3.議題
第3次学校安全の推進に関する計画の策定について(答申素案)
「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会における審議状況について
4.配付資料
【資料1-1】第3次学校安全の推進に関する計画の策定について(答申素案)のポイント
【資料1-2】第3次学校安全の推進に関する計画の策定について(答申素案) (PDF:312KB)
【資料2-1】 「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について(諮問概要) (PDF:231KB) PDF
【資料2-2】 「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ) (PDF:1.5MB) PDF
【資料2-3】「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)【概要】 (PDF:187KB) PDF
【資料2-4】 「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)【要約】 (PDF:220KB) PDF
【資料2-5】「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会における検討の方向性
【資料2-6】「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会における検討の方向性【概要】 (PDF:118KB) PDF
【資料2-7】中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会基本問題小委員会の設置について (PDF:55KB) PDF
【資料3】中央教育審議会の総会を経ないで行われた諮問について (PDF:4.3MB) PDF
【参考資料1-1】学校安全の推進に関する計画について (PDF:437KB) PDF
【参考資料1-2】第3次学校安全の推進に関する計画の策定について(諮問概要) (PDF:441KB)
【参考資料2】令和4年度概算要求のポイント (PDF:6.7MB) PDF
【参考資料3】令和4年度文部科学省改正要望事項 (PDF:2.4MB) PDF
【参考資料4-1】令和3年度文部科学省補正予算(案) (PDF:408KB) PDF
【参考資料4-2】令和3年度文部科学省補正予算(案)事業別資料集 (PDF:9.4MB)