2001度地方公務員韓国派遣研修 私的報告
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ここで述べた内容の文責は、すべて土井にあります。当日のメモですので、聞き間違い、入力間違いも数多くあると思いますので、あらかじめご了承ください。
10月9日(火)
15:15 全国市町村国際文化研修所に到着。
豪華ホテルと見違えるようなゴージャスな雰囲気。
受付で簡単な説明があったが、参加者が全部で11名なのに驚く。この人数なら、充実した研修になるだろう。
さて、今回の目的だが、自分なりには次のように考えている。
1 日本と韓国の文化比較
異なるものの中の類似点、似たものの中の相違点を発見したい。
これは、自分の感受性を高めるゲームである。その中で、意味あるものが見えてくれば幸いである。
日本と韓国は、似すぎているが故に、比較文化はもっとやりにくいかもしれない。だからこそ、楽しみである。
2 教科書問題等における反日感情の真意
なぜあれだけ反日感情が盛り上がるのか、その理由を知りたい。
10月10日(水)
外は雨。警報が出ている地域もある。
9:25〜 開講式・記念撮影
10:00〜 研修オリエンテーション
10:50〜 海外研修ミーティング
各自自己紹介の後、韓国での研修の説明があった。
メンバーは12名。愛知、石川、長野、和歌山、島根、鳥取、佐賀など。なかには年休を取って、自費できている人もいる。たいしたものだ。
13:00〜14:10
韓国語の基礎
龍谷大学国際文化部 助教授 朴 先生
10月9日は、ハングルの日だそうである。
このあと、あいさつの練習を一人ずつした。
あいさつ
はじめまして
私は〜です。
日本の○○県から来ました。
よろしくお願いします。
母音の多さにとまどう。
14:25〜15:35
韓国事情(歴史・文化)
龍谷大学国際文化学部
教授 権 五定(コン オジョン)先生
内容はここ
17:30〜
韓国からの研修生との交流
覚え立ての言葉で挨拶した後、いろいろと話をすることができた。みなさん日本語がじょうずである。
主な話題・感想
・韓国では犬肉料理があるが、女性にはあまり好まれないらしい。ただ、人間の蛋白質に最も近く、栄養価が高いらしい。
・韓国の教師は国家公務員。教育制度は典型的な中央集権。
・「韓国の人はお酒が強いそうですね」と言うと、みんなそろって同じ答え。
「人によります」 これは大切な構えだと思う。人それぞれなのだ。
・国際交流のきっかけ作りに、互いの国の地図は便利である。
10月11日(木)
9:25〜10:35
韓国事情(国政制度)
立命館大学国際関係学部
教授 文 京洙(ムン ギョンヌ)
内容はここ
14:25〜17:00
韓国語の基礎
文化の中でも数字は特別なもの
日本でも 一 と ひとつ、1日 と ついたち
のように数え方があるが、これも文化だ。
韓国では、旧暦がまだ場合によって使われている。
亡くなった日も旧暦を使う。
誕生日は旧暦を使う。
ただ若い人は新暦を用いる傾向にあるそうだ。
漢字は小学校では教えない。中学校から週1,2時間程度学習する。
漢字は、外来語扱いだ。自分の名前も漢字で書けない人が多いそうである。
センター試験の英語の聞き取り試験の時は飛行機が飛ばないと言う話も驚きである。
【感想】
とにかく難しい。大人はつい理屈で考えてしまうのでいけない。もともと、言葉なんて長い歴史で作られ、文字が後になってから充てられた。ところが、今回みたいにいきなり両方を学ぶと、もうついていけない。理屈っぽい子が、授業についていけなくて、時として不登校にまで至ることがわかる気がする。
10月12日(金)
9:25〜12:00
韓国語の基礎
「釜山港へ帰れ」
「アリラン」 を覚える。
最後に、朴先生がこう言われた。
「ハングルは科学的な言語。ハングルを学習することは、言語を学習すると言うこと。これからもハングルに関心を持ってください。」
たいへん低姿勢な、誠実な先生だった。
13:00〜14:10
日韓関係
外務省アジア太平洋州局北東アジア課
事務官 長渕 憲二
内容はここ
14:25〜15:35
地方公共団体の国際化施策
総務省自治行政局国際室
室長 生嶋 文昭
内容はここ
15:50〜17:00
合同授業 B
韓国地方自治団体職員コース研修生との質疑
内容はここ
今回の研修で最も良かったことは、韓国からの研修生と直接触れ合うことができたことだ。オーストラリアの時もそうだったが、具体的な個人と知り合うことができると、その国との距離も急速に接近する。ただ視察するだけよりも、国際交流としての価値ははるかに高い。
韓国でも、研修院では友人を作りたい。
旅行説明会
東急観光の鈴木課長補佐から説明がある。
米国同時多発テロ報復攻撃が原因で生じた事故については、補償の対象にならないと言う説明があった。世界の動きを身をもって感じる。