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2002年7月20日〜8月12日の情報の中から気になるものを集めてみました。

1 拙稿 書評『ワールドカップサッカーの面白クイズ』(明治図書)  
2 「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について」を答申
3 Web サイト紹介
 気になる情報
 教育関連情報
 絵は発見だ!
  授業に役立つホームページ
 【レポート】先進校で子供の自己評価高い結果に

1 拙稿 書評『ワールドカップサッカーの面白クイズ』(明治図書)
    「社会科教育」9月号に掲載されました。「やさしく、わかりやすく」を心がけました。
 
2 「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について」を答申
第23回中央教育審議会総会にて
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/001/020702.htm  
 これが今回最も大きな出来事でしょう。個人的には奉仕活動・体験活動には賛成。日本の社会に定着するよう、長期的な展望が必要です。
 
3 Web サイト紹介
(1)日本銀行券の改刷について
http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/ks140802.htm  
平成16年度上期に発行予定。ページ一番したの[参考]をクリックすると画像が見られます。
  新一万円券   福沢諭吉  鳳凰像(平等院)
  新五千円券   樋口一葉  「燕子花図」(尾形光琳)
  新千円券    野口英世  富士山と桜
 
日本銀行券の改刷について
http://www.boj.or.jp/money/bnnew.htm 
 
(2)英語版特集
● Jennifer's language page
http://www.elite.net/~runner/jennifers/index.htm 
こんにちは、ありがとう、私の名前は○○です、いろいろな言葉を世界中の言語で。(英語)
 
●aneki.com: Country Information, Regional and World Rankings
http://www.aneki.com/ 
世界の国々の基本的な情報といろいろなランキング。(英語)
 
●Linda Hall Library             http://www.lindahall.org/ 
:The Face of the Moon: Galileo to Apollo
http://www.lindahall.org/pubserv/hos/moon/cover.htm 
ガリレオからアポロの時代まで、様々な人による月の詳細なスケッチです。(英語)
 
●NASA                      http://www.nasa.gov/ 
:Earth As Art http://landsat.gsfc.nasa.gov/earthasart/index.html 
人工衛星のLandsat-7から撮影された地球の各地の様子。芸術的なものばかりです。(英語)
 
(3)「夏休み自由研究」特集2002
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0729/special.htm 
おすすめの自由研究サイトを紹介。
 
(4)国際協力事業団                http://www.jica.go.jp/ 
:MONO変身図鑑【バナナ】
http://www.jica.go.jp/jicapark/mono/mono_01.html 
生食以外にもいろいろなものに利用されています。
 
(5)キッズ@nifty
http://kids.nifty.com/  子どものためのポータルサイト。
 
(6)情報機器と情報社会のしくみ素材集
  http://www.dainippon-tosho.co.jp/mext/joho-kiki 
 
(7)簡単アクセステレビ会議システム。平成16年3月末まで、教育関係者には無償提供中。交流校も探せる。 http://tv.itx.jp/stv/ 
 
(8)「食・農」学習実施アイディア集
 「食」・「農」学習実施アイデア集を活用した授業計画案。 
 http://www.kanto.maff.go.jp/syokunou/kids/jyugyou/jyugyou_index.htm 
 
(9)『総合学習サポートサークル』
 すでに十数校での出前講師実践済み。
 http://www.eco.pref.mie.jp/forum/center/syokuin/sakai/index.htm 
 
(10)「 学校飼育動物を考えるペ−ジ」
 http://www03.u-page.so-net.ne.jp/wc4/mihi-n/jsca.index.html 
 
(11)特集「海」に関するサイト
☆海なび
http://www.uminavi.com/  
海に関する総合情報サイト。マリンスポーツ、海水浴場、天気予報、ショップなど。
 
☆財団法人 日本海事広報協会
http://www.kaijipr.or.jp/ 
イベントや施設など海の情報が満載。キッズコーナーではクイズなどが楽しめる。
 
☆BEACH NAVI
http://travel.mimo.com/beach/ 
全国約1000の海水浴場を、地図とキーワードから検索できる。体験談も参考に。
 
☆海の仲間たち
http://www.lucksnet.or.jp/~tsuka/ 
海の生物の捕まえ方、飼い方など。別館に「山の仲間たち」「川の仲間たち」あり。
 
☆リーフチェック
http://coral.h2o.co.jp/ 
レジャードライバーや海洋科学者らによる、世界最大のサンゴ礁保護プログラム。
 
☆Beachcombing SQUARE
http://www1.sphere.ne.jp/access-t/beach/subindex.html 
海岸への漂着物を掲載。植物や動物だけでなく、空き缶など人工物もいっぱい!
           出典 現代教育新聞ニュースbQ06
(12)特集 「ゆかた」に関するサイト
☆城崎温泉観光協会
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/ 
「城崎道中独案内」には、外湯やゆかた、文学、歴史など城崎の情報が満載。
 
☆ゆかた通
http://www.yukata-too.com/ 
ゆかたに関する情報なら何でも。浴衣の歴史、イベントなど。デザインも募集中。
 
☆MICHIE
http://www.michieyamamoto.com/ 
ゆかた地によるアロハシャツやワンピース、トートバッグなど製造・販売。涼しげ!
 
☆浴衣の仕立て屋
http://www1.odn.ne.jp/~sunrise/ 
好みの色や柄で、オリジナルの浴衣を仕立ててくれる。サイトの画像から選択。
 
☆ゆかたりずむ
http://www.yukatalism.com/ 
和装小物のメーカーによるサイト。アニメによる着付け・帯結び講座がおすすめ。
 
☆特集! 夏のゆかた
http://forum.nifty.com/fkimono/yukata/
ゆかたの基礎知識から、着付けや着こなしのポイント、困ったときの対処法まで。
     出典 現代教育新聞ニュース bQ08
(13)特集「平和」に関するサイト
 広島原爆投下、長崎原爆投下、そして終戦――日本人にとって特別な、暑い8月がやってきました。今年の広島の平和式典には、昨年9月11日に起きた米国テロ被害者の遺族も何人か参加したようです。テロ事件以来、米国では戦争を肯定する空気が濃くなり、中東における自爆テロも多発。「真の平和とは何か」が問われているような気がします。
 
☆平和学をはじめる
http://www.asahi-net.or.jp/~iz8y-iko/ 
立命館大学非常勤講師・池尾氏のサイト。平和学とは? 初心者にも分かりやすく。
 
☆広島平和記念資料館バーチャルミュージアム
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/ 
広島平和記念公園と資料館をサイト上で見学できる。説明文はすべてルビ付き。
 
☆読谷バーチャル平和資料館
http://heiwa.vill.yomitan.okinawa.jp/josetu.html 
沖縄戦の歴史をたどる。沖縄戦や米軍基地のクイズも。ほかに村の観光案内など。
 
☆日本戦没学生記念会
http://wadatsumikai.lookscool.com/ 
わだつみ会。戦争で命を失った学生たちの声を基に、不戦・反戦・平和を訴える。
 
☆非暴力平和隊
http://www.jca.ax.apc.org/~nvpf/ 
国際非暴力平和隊の常設、対話による平和的解決のできる環境づくりを目指し活動。
 
☆自由へのメッセージ
http://www.kyoto-seika.ac.jp/freedom/ 
アウン・サン・スー・チーら3氏による若者たちへのメッセージ。ビデオ版とテキスト版。
                    出典 現代教育新聞ニュース   No.209
 
(14)「財団法人 日本盲導犬協会」HP
http://www.jgda.or.jp/ 
 
(15)エコロジーシンフォニー           http://www.ecology.or.jp/ 
企業や行政のこども向け環境ページご紹介 http://www.ecology.or.jp/kidshp/index.html 
環境問題について解説したサイトのリンク集。
 
(16)宇宙開発事業団                http://www.nasda.go.jp/ 
:野口宇宙飛行士訓練レポート 第4回「宇宙食について」
http://jem.tksc.nasda.go.jp/iss/ulf1/noguchi_trrep02_04_1.html 
いろいろなメニューがあるんですね。
 
4 気になる情報 
(1)「脳科学と教育」研究に関する検討(中間取りまとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/003/toushin/020802.htm 
 文科省のサイトより。
 
(2)第4回少子化社会を考える懇談会資料【厚生労働省】
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/07/s0717-1.html 
 今後の少子化対策の在り方(中間とりまとめに向けた検討)
 
(3)生涯学習情報ホームページ開設   東京都教育委員会
  生涯学習情報の検索が施設や目的別で行えるほか、関連機関のリンク集を掲
 載。また、メールでの学習相談もできる。
  http://www.syougai.metro.tokyo.jp/ 
 
(4)全国体験活動ボランティア活動総合推進センターの開設について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/07/020727.htm 
 
(5)平成14年版 青少年白書の概要
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h14index-s.html 
青少年の現状と国の施策。
 
【サーチ】環境用語(エコワード)
・残土条例 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・自動車リサイクル法 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
・ヒートポンプ http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・ナノテクノロジー http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
・ADPP http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・中央環境審議会 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
 
5 教育関連情報
(1)《「英語が使える」日本人を育成》文科省
 文部科学省は7月12日、中学・高校と6年間、勉強しても実際に使えない英語教育を改革する構想を発表した。それによると、全国の公立中学校・高校の英語教員6万人を対象に、来年から5年間で能力別の研修を実施。年100人ほどが海外の大学院で長期研修を受けられるようにする。また、英語を母国語とするネイティブスピーカーの採用も増やし、中学卒業時で英検3級、高校卒業時で英検準2級または2級の力をつけ、大学卒業時には仕事で使える程度の英語力を身につけることを目指すという。      
      http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/020/sesaku/020702.htm 
 
(2)《親の67%「家庭の教育力低下」》文科省
 全国の親を対象とした家庭でのしつけや子育てに関する文部科学省の調査が昨年11月、国立教育政策研究所により実施された。子育てについて世代別に見ると、若い世代(25〜34歳)は「楽しくできた」86%、「生きがいが持てた」78%と、中堅(35〜44歳)・高年(45〜54歳)に比べて高かったが、「我慢することがたくさんあった」が55%、「分からないことがたくさんあった」も63%と1番高かった。
 家庭の教育力低下については「その通り」「ある程度」を合わせ、若い世代が55%、中堅が66%、高年が72%で、全体の67%が低下したと答えた。その理由としては「過保護、過干渉の親の増加」67%、「テレビ、雑誌などの悪影響」51%、「しつけや教育の仕方が分からない親の増加」47%、「学校や塾などへの依存」44%など(複数回答)が挙げられている。                (7/12)
 
(3)ど真ん中祭り用に児童の鳴海絞が完成(愛知)
 名古屋市内の大学生らが中心になって3年前から開かれている「にっぽんど真ん中祭り」を、今年初めて地元が主体となって運営する緑区鳴海町で18日、祭り参加者を歓迎する鳴海絞のモニュメントが披露された。
《全文はこちら》 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/03/20020719wm03.htm 
 
(4)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【中教審】子供の体力向上へ小学校に「総合運動部」設置を提言
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 子供の体力向上策を検討してきた中央教育審議会は、さまざまな競技種目を楽しめる「総合運動部」や「合同運動部」を小学校内に作ることなどを盛り込んだ中間報告をまとめた。子供の体力低下の原因を、知育偏重から子供の外遊びやスポーツを軽視してきたことに求め、運動量を増やすことで子供の健康維持や体力向上を図るとしている。
 報告では、学校に対して少子化で運動部活動が衰退していると指摘。サッカー、水泳、陸上競技など複数の種目ができる「総合運動部」や、複数校が一緒にスポーツ活動する「合同運動部」を設置するよう提言した。
 また、有名スポーツ選手やタレントが参加する全国的なキャンペーンを実施することも提言。五輪メダリストらが学校などで子供を直接指導したり「子どもスポーツ観戦デー」を作ってアマチュア野球大会や、サッカー大会の観戦を無料化するよう求めた。
 さらに「親子スポーツの日」を設けたり、放課後や休日に外遊びや運動した実績を記録するスタンプカードを作るなどして、子供たちが体を動かすことを奨励する一方、校庭に芝生を植え、外遊びやスポーツの場として地域に開放することも求めた。
 文部科学省が1964年から実施している調査によると、子供の体力、運動能力は75年ごろまでは上昇傾向にあったが、その後10年ほどは横ばいで、85年ごろからは低下傾向が続いている。一方、肥満傾向の子供は、70〜2000年の30年間に急増し、特に男子は各年齢層で2〜3倍になった。
 
(5)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【教科書】小中高の全教科で指導要領範囲外を容認
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 教科書検定の弾力化を検討していた文部科学省は、小中高校で使われるすべての教科書について、学習指導要領に示された範囲を超える内容を盛り込むことを認める方針を固め、近く公表する。新指導要領の実施に伴い、学力低下の不安が高まったことに配慮した措置で、全教科で1学年上の内容を取り入れたり、今回の指導要領で削除された内容を復活させることを認める。高校、大学の入学試験には出題させないなど一定の歯止めは設けるが、教科書の記述は大幅に自由化されそうだ。
 従来の教科書検定では、学習指導要領が定めた範囲を超える記述を禁止し、逸脱した記述は「不要」「不適切」として修正させてきた。しかし、学習内容を3割ほど削減した今回の指導要領で「子供の学力が低下する」という懸念が高まったため、同省は教科書に指導要領の範囲を超える発展的な内容を盛り込むことを認める方向で検討していた。
 その結果、検定を受ける小中高校のすべての教科書で発展的記述を認めることになった。小学校と高校では2005年度、中学校は06年度に使われる教科書から実施する。
 00年度の検定では、中学理科で元素の周期表が削除されたり、小学3年の理科で扱う昆虫や植物の種類が「2〜3種類」に制限されたが、発展的記述ではこうした規制はなくなり、小学4年で5年の内容を扱ったり、6年に中学の内容を盛り込むことも可能になる。どの学年の指導要領にもない内容も認められるため、子供の興味・関心に合わせて最新の科学的発見などを取り入れた教科書が登場する可能性もある。
 発展的記述について文科省は「すべての児童生徒が一律に学習するものでない」としており、教科書ではコラムや資料として囲み記事にするなどして、本文とはっきり区別させる方針。分量は、基礎・基本の習得が重要な小学校では少なめにし、中学、高校と進むに従って増やすことを認めるが、それでも教科書全体の1〜2割程度に抑えるという。高校、大学入試の出題範囲からは除外し、私立や国立の中学入試でも出題しないよう配慮を求める。
 
(6) EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【改革】学校経営への株式会社参入を初めて打ち出す
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 総合規制改革会議は、「経済活性化のために重点的に推進すべき規制改革」(中間報告)をまとめた。学校経営への株式会社参入について初めて提案し、今年度内の「検討・措置」を打ち出した。
 中間報告は(1)新しい事業の創出(2)民間参入・移管拡大による官製市場の見直し(3)活性化に資するビジネス・生活インフラ整備(4)事後チェックルールの整備(5)「規制改革特区」の実現に向けて――の5項目。
 学校経営への株式会社参入については、資金調達の多様化、社会人教育のニーズへの対応、教育サービスの充実などを利点に挙げている。学校教育法は株式会社の学校設置を認めていないため、法改正が必要だ。文部科学省は「経営の安定性の確保が難しく、倒産すれば学生の修学機会が失われる」と反対している。
 特定地域に限定して規制改革を実施する規制改革特区構想は、対象を原則として市町村単位に限定。財政措置を伴わないため、申請する自治体の構想力などが問われることになりそうだ。一方、教育をはじめ、医療、福祉、農業の分野での株式会社参入を提案した。しかし、調整が難航しているため、同時に所管省庁の反対意見も盛り込んだ。
 教育に関連する規制改革特区の構想例は、以下の通り。
 ◇新事業の創出
 ・国立大学教員の兼業の要件緩和 
 ◇国際交流・対内投資の促進
 ・国立大学長への外国人の任用容認
 ・インターナショナル・スクール卒に高校・大学入学資格付与
 ◇研究開発の推進
 ・大学設置の抑制方針の緩和
 ・大学の学部、学科設置を届け出制に
 ◇福祉・保育等の生活空間の創造
 ・図書館、体育館、学校など公共施設の民間企業への運営委託
 ◇教育の高度化・多様化推進
 ・株式会社の学校経営への参入
http://www8.cao.go.jp/kisei/siryo/020723/     
  
(7)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 「パソコンのある2005年の教室を考える」合宿研究会
………………………………………………………………………………………(((Feature
 普通教室にインターネットにつながったパソコン2台とプロジェクターが整備される2005年の教室や授業はどうなっているのか、教員はどうしなければならないのかを考える合宿研究会の第2弾がこのほど、神奈川県横浜市のセミナーハウスで開かれ、150人を超える小学校の先生や教育関係者が参加した。
 参加者の多くは、教育ソリューションのバディ・コミュニケーション(神奈川県小田原市)が開発、内田洋行が販売している学校間コミュニケーションツール「Web学級日誌」を導入して、学校間交流に取り組んでいる全国の教員。堀田龍也・静岡大学情報学部助教授、中川一史・金沢大学教育学部助教授のコーディネートで事例発表やワークショップを行った。
 事例発表では、子供たちが休み時間や放課後に教室のパソコンをつかって、その日のできごとを書き込んで公開したり、参加校の子供たちとメッセージ(Webメール)を交換している様子が報告され、「日常の中にあることでパソコンへの違和感がなくなる、交流を通じてかけがえのない関係を構築できることが大きい」と総括された。
 Web学級日誌の家庭版「Web夏休み日誌」が学研のキッズキャンパスのサイトで無料公開されている。使い方は「Web学級日誌」とほとんど同じで、パソコンで毎日の日誌をつけられるほか、インターネットにつなげば、予定カレンダーが作れたり、全国の子供たちと共同で自由研究もできる。
【2005年の教室を考える会】
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/WCD/020720/ 
【学研キッズキャンパス】 http://kids.gakken.co.jp/campus/ 
 
(8)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【総合的学習】都道府県のほぼ半数が評価を内申書に記載せず
………………………………………………………………………………………((((((News
 今年度から小中学校に本格導入された「総合的な学習の時間」の評価を、高校入試の調査書(内申書)に記載するのは、47都道府県のうち21にとどまることが分かった。全国高校入学者選抜改善協議会で、文部科学省が各地の担当者に挙手で確認した。政令市で記載するのは10市のうち4市だけで、新指導要領の目玉である総合的学習は、過半数の自治体で、高校入試の選抜資料として利用されないことになる。
 また、内申書の成績評価の方法についても質疑が行われ、「絶対評価では好成績の生徒が増えて差がつきにくいので、学力試験の比重が高まる恐れがある」(兵庫県)などの懸念が示された。
 
(9)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【行政】公立小中高校で普通教室の冷房がやっとOKに
………………………………………………………………………………………((((((News
 文部科学省は来年度から、公立小中高校の普通教室にエアコンの設置を進める方針を固めた。普通教室の冷房設備を国庫補助の対象にすることで推進を図る。新築や増改築する学校から始め、順次対象範囲を広げる考えだ。「学力低下」の懸念から、夏休みの補習授業が各地で進む中、来夏からは涼しい教室で勉強することが可能になりそうだ。
 経費は1教室あたり約140万円程度で、3分の1を国が補助し、残りを学校の設置者の負担とする方向だ。
 
(10)「個に応じた指導事例」をHPで公開          <群馬県教委>
 小中学校で子どもの能力にあわせたきめ細かな指導を授業で行おうと群馬県教委はこのほど、小中各九教科の「個を伸ばすための指導事例」をホームページ上で公開した。評価規準や授業の展開の想定事例を示すことで、大綱化が進む新学習指導要領に沿った個に応じた学習を定着させることがねらいだ。現行は今年5月に指定された同研究の実践研究校向けに県教委が作成した想定指導案を公開しているが、各学校の実践の深まりに伴って、提供された指導案も適時追加していく予定。
http://www.pref.gunma.jp/kyoi/05/s_jirei/s_jirei.htm 
 
(11)学校で朝食を提供             <東京・頴明館中高等学校>
 東京都八王子市の私立頴明館中高等学校(久保田宏明校長、生徒1127人)は、朝食抜きで登校してくる生徒にトーストや牛乳などの飲み物がメニューの「学校朝食」を一食180円で提供している。「朝食を摂らないと頭の働きが鈍る」といわれることなどを懸念する声が保護者会であったことを受けて今年1月から始めたもので、1日平均30人程度の生徒が利用している。
 朝食の提供を開始したのは、「父親の会」で国立衛生病院長が講演で「朝食を摂らないと集中力が上がらない」などの指摘を受け、家庭で朝食を食べそびれてしまった生徒が「学校で朝食を摂らせてほしい」との声を受けた。食堂の運営を委託された民間企業が朝7時50分〜8時20分の間提供する。自動でトーストを焼き上げる機械も導入した。
 
(12)中学生がパソコン先生、お年寄りに手ほどき(富山)
 中学生がお年寄りらにインターネット利用などを手ほどきするパソコン講習会が、高岡市広小路の市立志貴野中学校(中島俊一校長)で開かれている。一般人向けのパソコン指導者養成を目標にした授業「選択技術」の一環で、先生役の中学生は「教えるのは楽しい」と、人生の先輩たちに“デジタル世代”の智恵を教授している。
《全文はこちら》 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/03/20020726wm02.htm 
 
(13)ネット上で「学習の場」を提供       【静岡県総合教育センター】
 静岡県総合教育センターはこのほど、同所のHP上で自由に学習ができるシステム「あすなろ学習室」の開発を開始した。所内に所員30人のプロジェクトチームを立ち上げ、まずは「算数・数学」「英語」「理科」の3教科の開設を目指す。児童生徒や一般県民も対象にしたインターネットによる「学校版eラーニング」ともいえるシステムを公的機関が開設するのは全国初だという。
 詳細記事 http://www.gks.co.jp/y_2001/pc/hp/02072201.html  
 
(14)子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画の策定について 文部科学省
  子どもが自主的に読書活動を行うことできるよう、環境の整備を推進することを中心として、平成14年度から18年度にわたる5年間の施策の基本的方向と具体的な方策を同省が検討し、2日の閣議で決定された。
  これによれば、地域・家庭・学校での子どもの読書機会の提供、図書資料の整備、学校、図書館などの関係機関、民間団体等が連携・協力した取組の推進社会的気運醸成のための普及・啓発を行っていく。
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/08/020805.htm   
 
(15)団藤保晴の「インターネットで読み解く!」     http://dandoweb.com/ 
:合計特殊出生率が東京で衝撃の1.00
http://dandoweb.com/backno/20020808.htm 
 
6 絵は発見だ!(宮崎県の図工の名人O先生の構想追試)
            嶋田雄一@宮崎県高鍋町立高鍋東小学校
 
(線をゆっくり描くって、こんな意味があるんだな、とわかる授業です。)
------------------------------------------------------------
8月にO先生を本校にお招きして、図工の実技講習会が開かれた。その時に、O先生から次のような話があった。
「絵は発見です。よく見て描くときには、対象について何か発見がある。サーッと雑に描く時、発見はありません。」
 
このお話が心に残った。そこでこのお話をもとに授業を組み立ててみた。
┌────────────────────────────┐
 親指を描いてみなさい。
└────────────────────────────┘
何も指示をせず、ただ描かせてみた。
子どもたちはサーッと書き上げてしまう子が多かった。
 
書き上げたころに次のように問う。
┌────────────────────────────┐
 描いていて親指のことで気がついたことはありますか。
└────────────────────────────┘
挙手は少なかった。3人の子どもが次のように答えた。爪が伸びている。
・爪の中に白いものがある。
・しわ三本
・前より大きくなった。
・爪が伸びている。
 
ここでO先生の話を少しした。
「夏休みに高鍋東小学校に図工の名人O先生が来られました。その
 先生は『絵は○○だ。』と言われました。○○には漢字二文字が
 入ります。3年生も書ける字です。」
   ・人生 ・世界 ・大切 ・自分 ・生物  
   ・根性 ・勉強 ・生活
 
 理由が言える子には理由も聞いた。その後にO先生のいわれた言葉を教える。
「大上先生は『絵は発見だ』と言われました。みんなの発見はクラス三十一人で四つです。多いですか。(少ないとの反応)大上先生は『発見するにはサーッと描いたらダメ。ゆっくりと見ながら描くのだ。』と言われました。先生が今から描いてみます。」
 
描きながら次のような語りをした。
「ゆっくりとかたつむりのようなスピードで進みます。指を見るんだよ。紙のほうはちょっとしか見ません。あ、ここに毛が生えてる。あ、ここに皮がある。しわも三本じゃない。いっぱいあるぞ。」
 
こう、つぶやきながら描いていく。その後に
┌────────────────────────────┐
 発見が1人で何個にもなるように描きましょう。
└────────────────────────────┘
と言って描かせた。
 
子どもたちは、絵を描きながら多くの発見ができたようである。
〜児童の日記から〜
 
「親指を見て発見したこと」
ぼくが親指を見て発見したことが七つある。
1)爪に縦線がある。
2)爪の左のところがちょっとへこんでいる。
3)白い半円のが爪の下のほうにある。
4)大きいしわが波のように上下上下と波線になっている。
5)爪の下が真っ赤になっている。
6)つめのすぐ右にきずみたいなのがある。
7)爪の一番上のところの下のところをよく見たら、ギザギザになっ
ていた。
------------------------------------------------------------
◆大上先生に聞く図工指導のコツ「絵は発見だ!」
http://homekyositu.com ニュース【小学校教育総合情報誌】・・■■
   出典  ROOM <vol.090> page2.nifty.com/sima-yuuiti/zukou/zukou.oogami.html 
 
7  授業に役立つホームページ
  〜‘自ら学ぶ’に役立つページ「TV会議システム」〜  齋藤智世
 
 夏休みもはや二週間を過ぎました。今年も恒例の(といっても、まだ二夏過ぎたところですが(^_^;))夏休み企画「‘自ら学ぶ’に役立つページ紹介」をしたいと思います。
 今回取り上げるのは「テレビ会議システム」。学校間交流、国際交流、遠隔授業と利用の機会は多そうですが、回線や機材の関係から「興味はあるんだけど、まだちょっと」という声が聞こえてきそうですね。ネットワークのブロードバンド化が進んだことで、ISDN以外にも選択肢は増えています。パソコンタイプ、電話機タイプ、Webミーティング、MPEG製品と種類も増加中。
 「やってみたいけど、どんな機材が必要なの?」という人から、「うまくいかないんだけど、何かコツはないの?」という人まで、参考になるページをご紹介します。
 
●実際に授業で使った経験を発信『先生のための初歩からのテレビ会議の部屋』
 http://nakae2.hoops.ne.jp/index.html 
中江義麿さんのサイトにあります。テレビ電話を実際に授業で使った経験をベースに、写真等を用いて詳細情報を提供していますので、これからテレビ会議を始めようとする人にとってぴったりなページです。
 必要な機器の解説、使い方の紹介だけでなく、テレビ会議を使った授業の様子や留意点、コツなども詳しく掲載されています。まずは[テレビ会議ってなんだろう?]からどうぞ。
[テレビ会議リンク集]http://nakae2.hoops.ne.jp/tvlinks.html も参考になります。
 
●最新の情報も手に入る『テレビ会議入門』
 http://www.vtv.co.jp/WebData2/Entry/ent_home.htm 
テレビ会議システムのサービス会社TVTジャパン(株)のページです。テレビ会議システムの最新の情報が入手できます。パソコンタイプ、電話機タイプ、Webミーティング、MPEG製品など種類別の特徴や仕組みを解説しています。ADSLやBフレッツなどインターネットを使用してTV会議の通信を行う場合の特徴や注意事項も書かれています。
 また、[テレビ会議用語集]  http://www.vtv.co.jp/WebData2/yougo/Y_index.htm 
もかなり充実したものなので、わからない言葉があった場合などの利用に便利です。
ただ、企業、自治体などがユーザー対象となっているので、学校現場ですぐには利用できないかもしれません。
似たような企業サイトに、SONYの『テレビ会議とは?』
 http://www.sony.jp/products/Professional/VIDEOCONF/telecon.html もあります。
 
●図解入りで詳しく説明『黒板を越えて』
 http://www.jona.or.jp/~gohome/ 
太田剛さんのページです。テレビ会議システムの仕組みと使い方を説明しているのは、[教師のための「使ってみようマルチメディア・データ会議」]です。基礎編は図解入りで詳しく説明しています。インターネットやLANを利用した場合についても掲載されています。ISDNについては、工事中のようです。
 
●遠隔授業の実例を紹介『ネットワーク教室』  http://www.kmnet.gr.jp/ 
博物館と学校をテレビ会議システムを利用して、双方向で交信する新しい授業システムであるネットワーク授業を紹介するページです。
[先生のページ]では、テレビ電話 Phoenixを用いたネットワーク授業について紹介しています。授業の様子も紹介されています。
遠隔学習の授業実践については、富山遠隔学習研究会の『遠隔学習授業実践紹介』
 http://www.freeweb.gr.jp/~enkakuken/practice.htm も併せてどうぞ。
 
テレビ電話については、NTT東日本の『テレビ電話・音声会議装置』      http://www.ntt-east.co.jp/business/tv_phone/ 
をどうぞ。ブロードバンドを利用したIPビデオフォン「i・See」は、NTT-MEの
 http://nttiivs.ntt-me.co.jp/cti/isee/index.html にあります。
 
●多くの交流学習の実践の様子を紹介する『深谷市立深谷西小学校』
 http://www.fukayanishi-e.ed.jp/index.html 
深谷西小学校のページです。[全国西小ワールド]のところにある[『全国の交流校』や『テレビ会議等での交流の様子』も紹介]の文字リンクをクリック。テレビ会議システムを使った授業実践が掲載されています。
なお、インターネットテレビ会議ソフトを利用する場合は、次のようなサイトがあります。
 
●『インターネットテレビ会議ソフト「iVisit」』
 http://ufojapan.net/box/iVisit/howtouse.html 
●『ネットワークテレビ会議ソフト「LiM-Free」』
 http://www.laksmi.co.jp/~lim/1100.html 
 
8 【レポート】先進校で子供の自己評価高い結果に
          ベネッセ文教総研の総合的学習に関する調査報告書から
 
 「総合的学習」が今春から、全国の小中学校で始まった。21世紀のIT社会を担う子供たちに「生きる力」を育てるのが最大の狙いだが、どのような実践で、どれだけの成果があがっているのだろうか。ベネッセ文教総研がまとめた大規模アンケート調査結果を報告する。【毎日新聞サイバー編集部・佐藤仁志】
 
◇小中学生3900人対象にアンケート
 調査は、田中博之・大阪教育大学助教授の監修で、ベネッセ文教総研が現場教員らを組織して、昨年5〜6月に実施した。そのデータや分析結果は、「21世紀型学力を育む総合的な学習を創る」(ベネッセ文教総研発行、2000円)としてまとめ、要旨はホームページ「スクール・オンライン」で公開している。
 「総合的学習」をテーマにしたアンケート調査としては例のない規模。先進校と一般校のバランスを取りながら協力を依頼し、小学校19校、中学校15校が参加。小学校5年生約1600人、中学2年生約2300人が回答した。 
 「生きる力」の評価については、「能力・スキル」(調査研究力、コミュニケーション力、情報活用力)、「社会適応力」、「態度・価値観」(共生的態度、自律的態度)、「自己成長力」(自己認識力、生き方の構想力)という4領域8分野に整理したうえで、計40項目の質問を作成。それぞれについて「とてもあてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」から1つを選び、自己評価させた。
 
◇着実に育つ「生きる力」 学力低下は杞憂
 注目すべきポイントについて、ベネッセ文教総研の河田真研究員は、「総合的学習に3年前から取り組んできた先進校と一般校を比べると、先進校ほど子供たちの自己評価が高く、『生きる力』が育っていた。また、総合的学習の導入に当たっては一般教科の授業が削られるため、学力低下が懸念されていたが、教科の学力については先進校と一般校に差は出なかった」と指摘する。
 実際に回答をみると、先進校が一般校を上回った評価項目は、小学生で30項目、中学校では全項目だった。たとえば中学2年生向けの「インターネットを使って目的に応じた情報を集めることができる」との設問に「あてはまる」と応えた生徒は、一般校の45%に対し先進校では28ポイントも高い73%を記録。
 また、小学校5年生への質問「友だちの良いところを探そうとしている」では、先進校が6ポイント高い66%。「最近の社会の出来事を家族や友だちと話し合った」でも先進校が12ポイント高い57%を記録した。
 
◇最大の成果は「教育現場の活性化」
 ベネッセ文教総研では児童生徒の調査と同時に、教員や校長へのアンケートも実施。とくに教員へのアンケートでは先進校ほど「探究」「交流」「表現」「評価」といった活動を重視していることが分かった。
 これらは、いずれも総合的学習で行われる「課題解決型」の授業で重視されているポイント。課題解決型の学習に取り組むことで、その重要さが認識され、一般教科の学習にも応用、工夫している様子がうかがえる。
 河田研究員は「教科の評価は、これまで単純にいえばテストの成績だった。だから数字だけを見て自信を失う子供も見られたと思う。しかし、総合的学習ではグループを組んで地域社会に出かけ、助け合いながら問題を解決していく。子供同士は仲間の良いところを発見できる。先生も子供たちを多面的に評価するので、子供たちは自信を持って、喜びながら学ぶようになる。そうした相乗効果が、教科指導を含めた学校教育活動全体を活性化させ、学力低下を杞憂に終わらせた原因では」と分析する。
 
◇きちんとした評価の継続が重要
 田中助教授は「インターネットで情報を収集する能力に、総合的学習先進校と一般校の差が大きいのは示唆に富んでいる。単にパソコンの前に座らせて課題を調べさせるだけではだめ。先進校のように、地域に飛び込み、家庭と連携しながら授業を進める工夫をすることで、子供たちのやる気や能力が引き出せる」と話す。
 今回の調査で、総合的学習の教育効果の高さは証明されたが、1〜2年で目に見える成果を上げるのは、どの学校にとっても難しい。先進校にしても、試行錯誤を繰り返しながら、ようやく「良い授業」の姿が見えてきた段階だ。
 田中助教授も「総合的学習をもっと伸ばしていくには、継続的にきちんとした評価をすることが重要。学校間の格差も解消していかなければならない。その意味でも、評価規準の確立や、オンラインで評価を受けられるようなシステムの整備も必要になってくる。ぜひ今回の調査を参考にして欲しい」と話していた。
【スクール・オンライン(調査結果要旨)】http://www.teacher.ne.jp 
★写真を掲載しています
http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/archive/05/200208/09-01.html 
          出典  EduMail)