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【研修】「目を輝かせて」実物を教材に模擬授業 青森
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「生徒の目を輝かせるためには先生の目が輝いていなければならない」。青森県の黒石商業高で社会科を教える森山豊明さんが代表を務める「輝き授業を目指す会」が、実物教材を教室に持ち込んで模擬授業を披露する「輝き授業研修会2002」を8月10日、青森市の県教育会館で開く。森山さんが集めた踏み絵や木簡のレプリカ、足尾銅山の鉱石、ハンムラビ法典のカレンダーなどの実物教材の販売もする。
三沢高定時制で年上の生徒から「もう少し面白い授業をしてくれないか」と言われたのを機に、森山さんは15年前から実物教材を使った授業の実践を始めた。
複製の木簡は、ヒバ材を削り書道の先生に字を書いてもらった。古書店で求めた木版印刷の古今和歌集は「よみ人しらず」「紀貫之」など読めるところだけ読ませて使う。大仏の覆面は生徒にかぶらせるのがコツ。森山さんは「実物を持ち込む授業は生徒の関心を呼び起こす。将来は教材を貸し出す図書館のような役割を務めたい」と話している。
研修会では、午前10時から森山さんが法然や親鸞著作の江戸時代の和本や、日蓮の巻物の複製品などを使い「鎌倉新仏教と道元」を講義。午後から実物教材約200点の展示と販売をする。資料代500円が必要。
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関西学院大が教員の最新研究業績をホームページで公開
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関西学院大学(兵庫県西宮市)は全専任教員の研究業績をデータベース化し、ホームページで公開している。このほど2002年度版へのリニューアルが完成した。だれでも手軽に検索でき、大学で行われている研究の最新情報がわかる。【大学通信】
同大学では00年1月から、冊子「研究業績報告書」をインターネットで閲覧可能な形式(HTML、PDF)に変換してデータベースに登録し、年1回更新していた。今回のリニューアルで、表示の形式は同様だが、教員がリアルタイムで自分の研究業績を更新できるようになった。
「研究業績データベース」には、教員の専攻、所属学会、研究分野、主要研究業績などが掲載されており、フリーキーワード、学部・教育機関、専攻、氏名から検索できる。大学で何が学べるかを深く知りたい受験生にとっても、利用価値は高い。
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【騒動】「行き過ぎ?」山口の中学校で体育の試験にW杯問題
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「100メートルを10秒6で走る世界最高の左サイドといわれるのはだれですか」。山口県下関市内の市立中学校の期末試験で、こんな問題が出題された。日韓で共催したサッカー・ワールドカップ(W杯)に関する出題だが、父母の一部には「少々行き過ぎでは」との声も。学校側は「今回に限ってはこの程度の出題はおかしくない」と話している。
3年男子の保健体育の試験で出題された。50点満点中、W杯関連の出題は大問が2つで計12点。小さくない配点だが、作成した男性体育教諭は「多くの生徒がW杯に関心を持っており、サービス問題のつもりだった。事前に試験範囲として『サッカー』と示しておいた」と言う。3年男子は1学期に、W杯に合わせてサッカーの授業をした。多くの生徒がプロ選手のプレーを見て、テクニックや戦術をまねるようになり、授業に活気が出たという。
しかし、学校には父母から「体育にしては時事問題っぽかったのではないか」と指摘する電話が1件あった。体育教諭によると、W杯関係の問題は生徒の半分以上が全問正解し、数問ミスした生徒が2、3割。「W杯関連分だけ出来なかった、という生徒はいなかったと思う」と男性教諭。
生徒の父母の一部には「期末試験の勉強中に、じっくりテレビ観戦するか新聞を熟読してないと分からない問題も含まれていた。先生もW杯に引きずられたのではないか。サッカーと聞いて、子供はルールを勉強していたようだ」と不満をもらす人もいた。
(4)高校入試の内申書に絶対評価を使う自治体は6割
小、中学校の指導要録に、今年度から「絶対評価」が導入されたことに伴い、来春の公立高入試で中学校から提出される調査書(内申書)に「絶対評価」を使用する方針の自治体は現時点で、二十八都道府県・六政令指定都市と全体の六割にとどまることが八日、読売新聞社の調査でわかった。
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毎日2時間以上のゲームで大脳に影響 日大教授
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人間らしい感情や創造性をつかさどる大脳の前頭前野の活動が、テレビゲームをする時に目立って低下することを、日本大学文理学部の森昭雄教授(脳神経科学)が脳波測定実験で突き止めた。今秋、米オークランドで開かれる米神経科学会で発表する。
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【支援】「ことばの教室」ホームページに全国からアクセス 奈良
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奈良市立あやめ池小学校(奈良市、山岡義昭校長)は、言葉の発音がうまくできない子供のために「ことばの教室」のホームページを開いている。保護者からの相談を受け付けたり、教室で指導にあたる教員同士が情報交換をする掲示板などがあり、奈良県内にとどまらず、全国からアクセスがある。
「ことばの教室」は県内には奈良市や生駒市など8カ所の小学校に設置されている。あやめ池小の教室には奈良市内の幼稚園児や小学生約30人が通い、正しい発音ができるよう、訓練を繰り返している。発音がうまくできない理由は、身体的、精神的な問題などさまざまだが、多くの子供は教室に通うことで上達するという。
担当の中川隆教諭は「保護者の方にとって教室は『行かせなくて済むなら』という場所。だから教室の存在がなかなか広まらず、言葉の問題で悩んでいる保護者になかなか知ってもらえない」と広報に苦労をしていた。毎年、チラシやパンフレットを作っていたが、「もっと広められないか」とホームページづくりを思いつき、昨年5月に完成させた。
当初は指導方法を紹介するだけだったが、教室の様子を紹介する便りや連載コラムなど、内容を増やしていった。また、注目の集まっているサイトの管理者に積極的に声をかけ、リンク先を開拓。その結果、当初1日に数件だったアクセスが現在は30件近くに。東京や岐阜、北海道など全国各地から相談や情報提供などがあり、交流も深まった。
中川教諭は「できるだけ多くの人に存在を知ってもらうと同時に、ホームページを通して他の指導者の方と情報をやり取りし、子供の指導に生かしていきたい」と話している。
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【IT】幼稚園バスの到着を携帯メールで保護者に通知
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幼稚園の送迎バスなどの到着をメールで知らせる車両運行通知システムが開発された。携帯電話の情報通信サービス「iモード」を使ったサービスで、NTTドコモ中国(広島市)が、中国地方でサービスを始めた。同社のパケット通信サービス「DoPa」とGPS(全地球測位システム)を利用したシステムで、待ち時間短縮やイライラの解消を図る。
幼稚園の送迎バスに同社の端末機を搭載した場合、GPSがバスの現在地を測定し「停車場所A」に近づいたところで、あらかじめ登録した保護者のiモードのメールアドレスに「バスがポイントAへまもなく到着します」と通知する。また、幼稚園から登録した保護者に対し、連絡事項などをパソコンを使って通知出来る「一斉連絡機能」も備えている。
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【データ】大学院生は将来に不安抱え節約と勉強の日々
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将来への不安を抱えながら節約と勉強の日々――。全国大学生活協同組合連合会は、全国24大学を対象にした、大学院生の生活実態調査結果をまとめた。親の支援が減るなか、生活費を切り詰めて学費をやりくりする、研究中心の暮らしぶりが浮き彫りになった。
調査は昨年10月に調査表を郵送するなどして実施し、3108人から回答があった。
1カ月の収入は、自宅外生で14万9000円。学部に在籍していた時より仕送りが2万9000円減る一方、書籍代は4000円増えており、授業料を自分で払う人も15・2%いた。頼りは奨学金で、自宅外生の受給額は月平均4万7000円。自宅生の1カ月の収入は8万4000円だった。
「日常生活で特に気になること」は(1)将来の展望17・1%(2)テーマや論文15・3%(3)就職14・7%の順。しかし、相談相手が「いる」人はわずか2・8%で、「いない」人は23・8%だった。また、交際範囲は所属する研究室と学部までの友達が中心で、61・4%が「広くない、狭い」と感じていた。
学校にいる時間は1日平均9・4時間。人文・社会系より自然科学系、修士課程よりは博士課程の方が長く、最長は「医歯薬学系・博士4年以上」の13時間。進学理由(複数回答)は「専門知識を得る」(72・7%)が最多だが、「社会に出たくない」というモラトリアム派も26・2%いた。
文部科学省によると、2001年5月1日現在の大学院生は約21万6000人(修士課程15万人、博士課程6万6000人)。国が1990年代に進めた大学院拡充政策により倍増したが、在学中の経済的負担が大きいことに加え、博士課程修了後の就職難も悩みの種だ。