4 我が家のデジタル時計第X号
これは、現存しないので昔の写真です。昭和52年くらいに作ったもの。こ
れは、表示部はちゃんとLEDです。今でも売ってるかも知れない沖電気のMSM5509
が中心部になっています。これは、真空管で動いているわけではありません。
念のため。真空管は飾りです。
全面の左にメーターがついています。これは約1アンペアの電流計にして消
費電流を計っていますが、元は、昭和30年代前半の主力戦闘機F−86Fセイ
バーの燃料計(1mA)です(売ってくれたジャンク屋のおやじさんがそう言っ
ていた。)。夜光塗料付きで、しかもメーターの中に緑色の発光ダイオードを入
れたので、暗いところで見るととってもカッコ良いものだったのです。飾りにな
っている真空管は5R4−GYで、これは中に赤色の発光ダイオードが入ってい
ます。シャーシー上の左の白い箱に電池とLSI部分が入っていて、そこから草
色のコードで表示部につながっています。これらの部分は外すことができるので
、携帯時計として持って歩くこともできるようになっていました。
これの最新版(と言っても持って歩くことはできない。)を数年前に作ろう
として(当時流行したキューブ状になっているしゃべる時計のLSIを利用して)
、電気的には作り上げたのですが、ケースというか、この写真のような昔懐かし
いようなデザインを作るのがおっくうになって、その後、そのままになっていま
す。いずれ、作ったら、このホームページで自慢しようかなと思うけど、いつの
日になることやら。心臓部はこんな状態です。ここには写っていませんが、水晶
発振部分は恒温槽付のものを使用していて、月差1,2秒くらいに収まる予定で
す。
こういうデジタルの工作はLSIがよくできていればいるほど、ただ、電源と
表示部とLSIとをつなぐだけになってしまいますが、これは、周囲が暗くなった
らスピーカーを切って時報がならないようにしたかったので、そのためにICを
数個使用しています。つまり、周囲が暗くなったらスピーカーを切るようにした
のですが、そうすると今度は目覚ましの時に、周囲が暗いためにスピーカーがつ
ながっていないので、音が出ないで寝過ごしてしまいます。そこで、時報の時に
はスピーカーはつながってないが、目覚ましのときは周囲が暗くてもスピーカー
がつながるようにしたい。ということで、時報と目覚まし音を区別して認識した
いわけです。幸い、時報を告げる時にはまず、最初にピピと2つ鳴り、目覚まし
の時は最初にピピピピと4つ鳴るという違いがあったので、その数を数えて、目
覚まし用の音を発生する場合にはスピーカーがつながるようにするために、タイ
マーICとフリップフロップIC(こんなICがあるんですね。)を何個か使っ
て何とか目的を達成したのが自慢なのです。が、ケースに入れた形としては、ま
だ、完成していない。
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