環境デザイン論後期課題ブックリスト

(かなり片寄っています。少なくとも*は浜松市立中央図書館の開架にあり)
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2.都市、あるいは人工環境について
  • 居住福祉
    早川和男
    岩波新書 1997.10.20
    現在の日本の住宅が抱える問題を建築設計とはまったく違った立場から分析している。老人のボケの2/3が引っ越しによるものであるなど、阪神大震災後の避難生活から明かになった問題についても記している。建築設計事務所の就職の役には立たないので注意。
  • ちいさなおうち*(児童書)
    ばーじにあ・りー・ばーとん
    岩波書店 1954.4.15
    名作だと思う。原書初版は確か1947年。第二次世界大戦が終わると米国は空前の住宅ブームを迎え、急速に郊外住宅地が拡がって行った。その後の中心市街地の荒廃については次項参照
  • アメリカ大都市の死と生
    ジェイン・ジェコブス/黒川紀章訳
    鹿島出版会
    原書は名著だが訳は黒川氏が飛行機の中でヒマつぶしに訳したということで、悪訳である。
  • 水辺都市
    陣内秀信
    朝日選書 1989.11.20
    少し古いがあの陣内教授がベネツィアから帰ってすぐに書いたもの。江戸をベネツィアと対比させて描く。
  • 東京の都市計画
    越沢 明
    岩波新書 1991.12.20
    明治以降の東京の都市計画の通史。「百戦百敗」といわれる我が国の近代都市計画の様子が簡単に解る。
  • 都市開発を考える
    大野輝之、レイコ・ハベ・エバンス
    岩波新書  1992.2.20
    その後、現在に至るアメリカの都市の歴史が住民を主役にしたものであったことを記す。読みやすい。
  • 江戸東京学への招待[1][2][3]
    小木新造 編
    NHKブックス 1995.11.20
    江戸東京博物館の連続講座講義録。江戸・東京と環境を限定して、歴史・都市計画・美術・経済・芸能など、幅広く収録。上野千鶴子による「江戸時代のパンツの中味」なんてのも含まれている。「何が環境を成り立たせているか」を考える参考に。
  • 都市の個性とは何か
    田村 明
    岩波書店 1984.11.19
    大通り公園・みなとみらい等、横浜の都市計画の責任者であった著者による随想。読みやすい。特に自身の体験を記した第一章が面白かった。