-在所の仕事
-敷地
-平面が決まるまで
-最終的な平面
-立面
-人達
-工事中(建物が!)
-引っ越したぞっ
-バンドがやってきた
-冬の午後2時30分
-「侘」と「錆」

「侘」と「錆」





130129

周囲が吹きさらしなので、一昨年の台風15号で強風が怖かった、ということで格子をつけました。













利休居士は生前、

「オレが死んだら。
 10年を出ずして
 茶の道廃るべし。」

と言っていたそうです。ミンナワカッチャナイナ、というわけです。

家づくりで「侘」と言った場合、

「高価な材料を使えば、良い家が出来ると言う訳では無い。」

と理解すべきでしょう。住宅設計の要諦です。この家の場合、昔からの集落の外縁に敷地を定めた為、周辺の環境にいかに溶け込むか、という点に留意しました。「村の風景」になっていれば成功です。

「錆」は「身から出た錆」です。この言い方の場合には否定的な意味合いを持ちますが、好ましい場合も「錆」です。生活によって生み出された風合いが「錆」と言うことになるでしょう。古道具屋で売っているのは、あれは他人の錆で、どうも私にはいただけません。

1999新築時







植木の茂り方もそうした「錆」と言って良いと思います。

「錆」で建物が見えない。