![]() 090719 瘴癘の地 人外魔境 持家持車 某社社員旅行でソウルへ。2泊1日のエコノミーパックで、半日は図書館の往復だったので、海外へ「行った気がしない」。しかしそれなりに成果はあった。東京初めアジアの巨大都市が直面するグルーミーな近未来がそこにはあった。イミョンバク氏が実現したのは「自家用車に乗らざる者、人にあらず。」という現代版「人外魔境」だったのだ。「自家用車に乗らざる者、人にあらず。」なので、軽自動車など論外。ひとり乗りの日本でいえば3ナンバーの大型車が、市街地を80km/hで走り回るのだから、歩行者は命懸けである。
東京都の1,300万人に対して、1,100万人が直径20km程の市街地に集住しているのだから、東京を20に割って上に積み重ねた様なものだ。「巨大九龍城」と呼んでも良いだろう。これに加えて漢江というのが結構な大河であって、水蒸気が昇って来る。漢城は「四神相応」の地、ということで周囲を山に囲まれており、漢江から立ち上った水蒸気は「巨大九龍城」に漂う。7月の平均湿度は午前70%、午後90%だそうだ。これに「人外魔境」の排気ガスが混ざる。加えて日本における「公害の時代」の様なことは、まさか無いとは思うのだが、近代産業が排出する「瘴気」も少しは混ざっているのではあるまいか。
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