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  himeちゃんが企画してきた学校保健委員会


 本校の学校保健委員会は,「家庭と学校が,健康課題について一緒に学び考える場」
として考えています。基本的に全職員が参加し,保護者はPTA役員だけでなく,全
保護者の自由参加となっています。 これまでも,その時のテーマに応じて講演会・
ワークショップ・子どもの発表など形式にとらわれない内容を工夫してきました。
 このページでは,平成9年度からの学校保健委員会について,紹介します。
年度

テーマと内容

(1)心とからだの健康づくりについて
○事前に実施した教師・親へのアンケートを資料としたグループディスカッションを行った。

(2)子どもたちの心と体のストレスについて
○親と教師のグループディスカッション・講師によるアドバイスと講演・意見交換を行った。(講師:外山工房主宰 古橋 尚氏)

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(1)信頼される大人になるために「大人のワークショップ」
○子どもたちから、「理不尽な暴力をはね返ための力」を引き出すために大人は何ができるのか。そのことによって、自分を大切にする気持ちを育てるための大人の役割とは何かを学んだ。(講師:名古屋CAP)

(2)子どもの主体的な生き方を支援しよう
○悩み事のアンケート結果の報告を行い,現在,の子どもたちのすがたについて,問題提起をした。○講師の講演(「心の支援のあり方」)を聞き,意見交換を行った。(講師:元・愛知県教育相談員 加藤 利彦氏)

 11

(1)学校・家庭ともに考える「いのちの学習」
○本校における「いのちの学習」の取り組みや,基本的な方針や授業の内容(すこやか会議とのTT・コンピュータの活用)をプレゼンテーションソフトで紹介した。
○本校独自の自作教材を実際にコンピュータ教室での体験を通して授業内容への理解を深めてもらい,意見交換を行った。

(2)いのちの学習 6年 公開授業「私のルーツを探る旅」
○お母さん先生と養護教諭・担任によるTT授業を公開した。児童を下校させたあと,授業やお母さん先生とのTTのあり方について意見交換を行った。

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(1)セルフディフェンストレーニング
○事前アンケート(保護者と児童を対象に行った友人関係についての内容)の結果を報告した。
○講師の講話から,「自分の心とからだを守る」とはどういうことかの話を聞き,実際に,どのようにして自分の身を守っていくのかの実技演習を行った。
○親として,教師としてそれぞれの立場から子どもにどうやって教えていくのかについて話しあった。(講師:心理カウンセラー 矢野 ゆき氏)   参加者の感想はこちら

(2)人付合いが楽しくなる方法
○子どもたちのコミュニケーションや大人と子どものコミュニケーションについて考えた。(6年生対象講座と保護者対象講座)を実施。

                  保護者からの質問と回答はこちらから
13 (1)食は心とからだのエネルギー
 ○食育研究の一環として,6年生児童と保護者を対象に,食についての講話を聞いた。(講師:家庭教育研究所 坂本洲子先生)
                        
保護者からの質問・回答はこちらから

(2)山名小 あるまる大辞典 究極の健康食を探せ
 ○給食委員会と保健委員会の児童が自分たちが調べた究極の健康食を発表し,これをもとにディスカッションをした
(講師:藤川大祐氏 千葉大学)
              事前に行ったメディアに関する意識調査はこちら    感想は,こちらから
14 (1)飲むならどっち?ジュースVSお茶!
○総合的な学習で「健康」に取り組む6年生がお茶派とジュース派に分かれて,公開ディスカッション。子どもたちの事前リサーチや資料,実験が光っていた。
○東海テレビが取材。7月29日 放送。【スーパーニュース 特報のコーナー】


(2)医療現場の話を聞こう
○ガン患者の治療を行う中で,患者の生と死を見つめてきた横山道代先生のお話を聞きました。

     

平成12年度 第1回
   平成12年  6月      体育館
   対象:保護者・全職員
   講師:矢野ゆき先生 (心理カウンセラー・セルフディフェンストレーナー)
   テーマ:子どもたちの心と体を守るために,おとながすべきこと =セルフディフェンストレーニング=

 内容:
 人は「安心・自信・自由」の3つの 権利をもって生きていくことができる。「自分の権限や尊厳、プライベートな生活を他の人に侵害されない」という心構えを持つことが「私が私として生きていく」ために必要なことである。こうしたことから、子どもたちにも「自分は大切な存在である」ということを教えていくことができる。
 セルフディフェンストレーニングは、「自分のからだと心を守るための技術や危険から逃げるための技術」を身につけるためのもの。大人自身が身を守るにしろ、子どもに伝えるにしろ、このトレーニングにより、危険な場面での抵抗のための「選択肢」が増えることになる。つまり「私は、〜ができる」というバリエーションを増やすことができ、自信につながる。
(1)ことばで断る
 無理な要求に対して断りたいとき、また自分に危害が加えられそうになった時、「笑顔」になる必要も「いい人」に思われる必要もない。
 「相手の目を見て」「何度も断る」ことが大切である。大人同士の場合であれば「話し合いをしない」ことも大切。
 論議と人格は別である。」ということを知る。(論議している内容を断ったからと言って、相手の人格まやお互いの人間関係まで否定するものではない。)
 「相手の目を見る・見据える」ということは大切なことである。 
  たとえば、ひったくりは目(顔)を見られるのが1番いやである。ひっくりにあったら、相手のことを知らなくても、「あんたがどこの子か知っているよ」と叫んでやるといい。
 実技では、二人一組で、相手に無理な要求をしてそれを断る練習をしました。
(2)態度で断る
 額と両肩・両腰の5点を使って、自分の体を大きく見せて抵抗する。毅然とした態度を見せる。知らない人や親しくない人などが、自分の半径何メートル以内に近づくと自分が不安に感じるか自分の安心が崩れるのかを知っておくことが大切。これは「プライベートゾーン」と呼ばれて個人でその距離は違う。プライベートゾーンを侵害されそうになった時、低い声ですごみをきかせて「来るな!」「あっちへ行け!」などのことばで、抵抗する。この時、びくびくした態度ではなく、5点を使って毅然とした態度で侵害を阻止することが大切である。
(3)技を使う
 実技で,技を教えていただきました。
(4)補足
@ 実際の場面で、危害を加えられそうになったとき、周りの人に助けを求めるときのポイントとして,「だれか助けて」ではなく、「そこの○○の服を着た人!警察呼んで」など具体的に誰かを示す。(実際の場面では、周囲は結構見て見ぬ振りの人が多い)
A 子どもたちは実際の場面で、迷うこともある。おかしい、と感じた自分のカンを信じて、断ることを教えたい。誘拐などの手口については、さまざまな手口で子どもたちをねらってくる。たとえば、「お母さんの知り合いよ」といわれて、もしも本当にそうだったとしても,それは後で「ごめんなさい」ですむであろう。しかし、断りきれずについていってしまったら、取り返しはつかないことを教えたい。
B 小さい子どもの場合、「いやだ!!」と大声で叫んだり騒ぐことを教える。 脅しにのらないことを教える。一度脅しにのったら、ずっと脅される。
   とにかく、どんなことができるかの選択肢を増やしてやる。
C 子どもが、露出狂などに出会ったなど,いやな思いをして帰ってきたとき、「よく逃げてきたね」と受け止めてやる。「あんたがそんなとこ行くから」とせめない。
 いやな気分で帰ってきたときは全部吐き出させる。いやだったことは全部言わせる。悲しみやつらさを吐き出すことで「怒り」に変えてやることも必要。
 学校保健委員会終了後のアンケートの結果 
 回答者: 保護者25名 職員12

    
1 今日の会について
       ア よかった           30名
       イ まぁまぁ           7名
       ウ 期待はずれ          0名
       エ どちらとも言えない      0名

    2 こうした内容を取り扱った授業をお子様に受けさせたいと思いますか。
       ア 受けさせたい        37名
       イ どちらでもない        0名
       ウ 必要ない           0名


    3 参加者の意見
・ 正しくないと考えたことを断ることは,「その行為」を否定することで相手の人格を否定するも
 のではないということばが心に残りました。
・ 私には,私を守る権利がある,ということばはぜひ伝えたいと思います。具体的な話が多く,参考になりました。
・ 自分の身は自分ので守っていく,。最後は,堂々と地震を盛って生きていくことが大切なのだと痛感しました。
・ 自分の考えをはっきり言わないとわからないことは教えたいが,反面,自分の権利の主張ばかりでなく,相手の立場を理解しようとすることの大切さを押さえたいと思います。
・ わが子の都合のいいようにばかりでなく,みんなが仲良く気持ちよく生活できるという観点から子どもに伝えて行けるといいなと思いました。
・大変よかったと思います。ただ,今日の話を100%子どもたちに伝えることはできないので,ぜひ,定期的に授業で取り上げてほしい。また,いじめについても「いやだ」ということをはっきり言えることをおやはもちろんですが,学校でも伝えてほしい。
・とても楽しい講演で帰りにはなんだか元気がわいてきました。前向きな生き方をするということにつながるように思います。実技指導もよかったと思います。最初は「照れ」がありましたが、最後には思いっきりひっぱったりたたいたり。家で主人を相手に復習したら見事に撃退できました。
・自分の身は自分で守るということを教えていただきました。短い時間の間にいろいろのことを教えていただいたのですが,もう少し時間があったらと思いました。とても大事なことをたくさん聞いて消化不良気味といった感じです。
・新聞配達中に全裸の人に出会いました。同じ場所で出会ったので,そこをとおるたびにまた出たらどうしようと不安でしたが、今日勉強した「強い心を持つことが大事」ということと実際に練習したことが,私の気持ちを楽にしてくれました。自分のプライベートゾーンを知った上で低い声で相手の目を見据えてはっきりという練習の言われるほうの役をやった時,ちょっとしたことばだけどひるんでしまうというか威圧感を感じたのですごく効果的でした。また,変な人にあってしまったときはがんばってやってみようと思います。
・まだまだ話を聞きたかった。子どもにこんなことがあったといわれてもどうやってやればよいか、わからなかったことがよくあることでとても参考になりました。
・驚くばかりの体験でした。自分を守る方法は今まで学習する機会もなく大人になったように思います、。被害を受ける前に多くの子どもたちに経験させたい内容だったと思います。
・とても参考になる今、必要なことを教えていただきよかったです。
・昨年の同時期に行われた企画にも参加しましたが,どちらも実技指導があり、大変よい内容でしたので,ぜひ子ども(5、6年女子のみでも)といっしょに参加できるよう次回から工夫してくださるとありがたいと思います。またこのようなトレーニングを地域の行事としてももっと多く取り組んでほしいと思います。
・ 子どもたちにぜひご指導していただきたいと思います。
・ 学級の子どもたちにも伝えていきたいと思いました。
・ 帰宅してから,娘に教えました。いつになく真剣に取り組んでいました。
・子供向けにするには少しかえていかなければならないと思うが,ぜひ子どもに伝えたいです。
・父親も一緒に聞けるといいと思いました。
・ とても楽しい体験をさせていただきありがとうございました。
・いやなことをいやといえる,自分の意思を持てる,はっきり伝えられる子に育てなければならな
   いと改めて思った。親自身も変わらなければと思いました。私も娘も怖がりで心配していました
   が,怖がる気持ちは自分を守るために必要だから,そのことで否定されることはないとわかり,
   ほっとしました。
 ・自分を守るための「自己主張」と「わがまま」との区別をしっかり押さえた指導が必要だと思い
  ます。
 ・今回の講義であったような自分の身を守る技や知識を身につけていれば,女性がびくびくする
  場面が世の中から減っていくと思いました。子どもたちにぜひ紹介したいと思います。
 ・実技の,「男性から女性を守る」という内容が気になりました。男でも同様な守りが必要である
  と思います。びくびくしないで生きていきたいのは,男女とも同じであると思います。
 ・友人関係の石表示は難しいと思う。よい人間関係が前提である。弱者に対する周囲のフォローが大
  切。いじめの要因,孤立とならないようにしならないようにしなくてはと思います


平成12年度 第2回
    平成13年2月5日(月) 13:55〜  体育館
    テーマ 「人付合いが楽しくなる方法」
    講師    宮本きみゑ先生 (アドラー心理学カウンセラー・STEPリーダー)
    参加者   PTA役員・保護者・校医・歯科医・薬剤師・職員・ 6年生児童全員

☆ 第1部は,大人の子どものワークを行い,相手の立場を大切にして自分の要求をつたえる方法について学習しました。

     話の切り出し方で,その後の会話や相手の感情や自分の感情まで違ってくるということをワークを通して感じ取りました。

要求を通す 要求を引っ込める
相手を傷つける 攻撃的(卵買ってきなさい!)  復讐的(わかったわ。いかなくて。そのかわり,夕飯半分ね!
相手を傷つけない  主張的(テレビ見ているときに悪いけど,卵買ってきてくれると助かるなぁ。) 非主張的(いいわ…。行かなくても。
 ★第2部 大人のための質疑と講演より
     
第2部では,保護者の方の事前アンケートについて,具体的に話をしていただきました。
(1)なぜ,親の学びが必要か?
・縦関係・権力(権威)主義で育ってきた親の世代が,民主的な子育てをするために学びが必要である。
・世間で,問題を起こしている子や問題を持つ子自体が悪いのではなく,親を含んだ周りの大人の責任であり,子供は犠牲者である。
・Step講座(親向けの講座)を受けて,たくさんの人が子育てにおけるたくさんの問題を解決してきたが,講座を受ける前と後で,子どもへの愛情の量が多くなったわけではなく,それは変わらない。親が抱いている子供への愛情が伝わっているかどうかが問題であり,その伝え方を学ぶことが大切である。子供が問題行動を起こしているという場合でも,(講師は)その子自身には会わない。親が学んでいくことで,子供ども確実に変わってくる。
保護者からの質問に対して

Q.すぐにかっとなって,友達をけったりたたいたりする。子供自身もいけないことだとわかっている。このままでは,友達も離れてしまうのではと心配。どのようにこの子を変えていったらいいのか。
A.講師より
○ お子さんをを変える必要はないのです。親が「その子が持っている性格」をプラスに生かしてやるのか,マイナスに生かしてやるのかということが問題である。家庭は,一番小さな社会単位です。子供が人付合いで問題を持っている場合は,親としては,次の点を考えてみる必要があります。
 ・夫婦仲はよいか。
 ・私(母親)と子どもはなかよくしているか。
 ・親自身が感情をどう使っているか。
○ 親が怒りを使って言うことを聞かせようとすると,子どもは,それを友達に使うようになってしまいます。親がたたいて,言うことを聞かせようとすると,口で言っても解決しない時は,暴力で解決するということを子どもは学んでしまうのです。
○ 性格を直す,ということはできません。(考えない)それよりも,子どもの持っている性格をいい方に生かしてあげられるようなことばかけが大切です。たとえば,「ぐずぐずしている子」と思って接すると,その子には親のマイナスのメッセージが伝わります。すると,子どもは自信をなくします。「○○だからだめね」ではなく,「あなたはゆったりとした気持ちをもっているからまわりの人の気持ちも落ち着かせてくれるね」とお子さんの性格をプラスにとらえて,伝えてあげてください。親自身が自分の性格をプラスに使っていくことも大切なことです。

 Q.子ども同士のけんかについて親はどうかかわるべきか。

A.講師より
○ 課題の分離,と言うことが必要だと思います。子どもが友達とのかかわりの中で感じ取っている「感情」「思考」「行動」の責任の所在は子ども自身にあることを理解しておく必要があります。親が,それを奪い取ってはいけないのです。自分の感情なのか,親の感情なのか見極めましょう。子ども同士のかかわりに,他人の力を入れてはいけません。(暴力を伴わない場合のけんかの場合)
 ○ 子どもが友だちとのかかわり方が下手だと思ったら,まず,親自身が子どもにマイナスメッセージを送っていないかを振り返ってみましょう。たとえば,欠点ばかりを指摘されて生活していると,友だちとかかわりたい時に,同じようにしてしまいます。(親にこうした方法でしか,かかわってもらっていないから)こうした場合には,家の中で,まず家族同士が仲よく暮らしていくためのお互いのかかわり方を,親が示していく必要があります。親が身につけたコミュニケーションの方法は,こどもにつたわってしまうのです。親自身が,友だちと仲よくしているところを見せるなどの方法もいいでしょう。
○ お母さん(親)が,先回りして心配していると,マイナスのメッセージが子供にも伝わってしまいます。親自身が物事をプラスに考えて,それを伝えていっていくのがよいと思います。

Q. わが子は,とても神経質です。学校の話もこちらが聞かないとしません。何も言わずに我慢してしまうことも多いです。親としてどうしてあげればよいのでしょう
A.講師より
 ○ このお子さんは,話せないのではなく話さないことに決めているのではないでしょうか。
 ○ 「任せる」ということを考えてみましょう。まず,初めに子どもを信頼しているかどうかということは,子どもに伝わります。どこかに「こうなったらどうしよう」とか「こうなるんじゃないか」というマイナスの期待があれば,マイナスの結果を招いてしまいます。未来のマイナスの期待に対する準備では,なにもうまれてこないのです。過去にこだわる人は,心が過去に行ってしまっています。今,ここに心があることが大切。今日一日を,いかに子どもと仲よくしているかを大切にして生活してください。

Q.やる気を育てるにはどうしたらいいですか?
A.講師より
○ 「やりなさい」というおしつけは「やらせ」です。子どもの時間の使い方を子どもにまかせてみましょう。
 

会終了後のアンケートから
○ 感想
・レジメがあるとよかったです。
・普段の生活でなにげなく会話していることを少し振り返ってみるよい機会でした。もう少し,第2部の時間を増やしたほうがいいと思いました。とにかく,親自身がかわることと自分を振り返ることが大切なのですね。
・自分でわかっているはずのことを改めて聞くと,そうかなーと勉強になりました。しかし,20時間のカリキュラムを受けてずっと続けないと,大人になってしまった私たちの幼児体験は修正がきかないのか。無意識の部分はどうにもならないものか,難しいですね。
・普段から「あなたらしい」を心がけて二人の子どもたちを見ていますが,ついマイナスに見てしまうことがあり,今日のお話でますます自分の接し方あり方が大切なのだと感じました。
・子どもに接する時,親の立場からばかり言っていたように思います。子どもが自分で考え,行動し,自分にとって一番大切なことを学んでいけるようにしなければと思いました。私も,自分のことを大切にしようと思います。相手も自分も傷つけないコミュニケーションがとれるように気をつけたいです。
・6年生の子どもたちと実際に話をしながら,講話を聞けたことがとてもよかったです。子どものちょっとした話の中で,受ける相手の思いやその話し方一つで,コミュニケーションの築き方が変わってまうこと。これがその子にとって,どれほど大切なことかわかりました。
・今回1回では,とても時間が足りなかったように思います。もっとこれからも継続してほしい。
・1部は,6年生だけの対象だと思っていたら,親も参加することになり,楽しく体験ができました。母親の役をしましたが,普段口にしている命令調の説明を聞き,反省する点が多く,今後は考えてしゃべらなくては,と思いました。2部では,子どもに判断をまかせ,責任を任せることの大切さを学びました。親の語りかけで,子どもの人生を変えてしまうことの責任を感じました。家族の中で,よいモデルを見聞きし,体験させるよう努めたいと思います。
・とてもわかりやすい講演でした。母親として,一人の人間として自分の生き方を考える機会となりました。もっともっと,宮本先生の話を聞きたかったです。
・いろいろと自分自身を反省させられました。
・日頃思っているテーマでしたので,とてもよい学びになりました。ありがとうございます。

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平成13年度第1回
 
 平成13年 7月6日(金) 14:00〜16:00  体育館
 テーマ 食は心と体のエネルギー  
 講師:坂本洲子(さかもと くにこ)先生  【家庭教育研究所(東京三鷹市)】

主な内容:
@6年生「総合的な学習 食は心とからだのエネルギー」講話 
 食事は,体の成長のためだけではなく、心と大きく関わっていることを中心に、子どもたちの「食」に対する「無意識」を「意識化」していくためのお話をしていただきました。
(保護者・職員も一緒に話を聞きました)

  A意見交換・質疑(15:15〜15:45)……保護者,職員対象
 家庭における食生活で悩んでいること,しつけや生活経験の場としての台所のとらえ方,子どもたちが自主的に食に関わっていくための工夫など,ふだんなかなか聞けないことも,この機会に語り合うことができます。教師と保護者が同じ課題のもとに,食という側面から「子どもを育てる」ということについていっしょに考えました。

講話中のTOPIC!

感謝のことばを発するか,ののしりのことばを発するか…?これは,発したその人の細胞レベルにまで影響する。 
 炊いたごはんを同じ容器に入れ,1つには,毎日ふたをあけて「ありがとう」と心をこめて声をかける。 一方にも,毎日ふたを開けて「ばかやろう」と汚いことばをあびせる。これをしばらく続けると,「ありがとう」のことばをかけつづけたごはんは,ふたをとるとよい香りがする。
 これは善玉菌がふえてるからである。しかし,汚いことばを浴びせられたごはんは,強烈なにおいをはなって腐っていくという。これは悪玉菌が増えているからである。(さらに,無視をする,という容器をつくると,これが1番真っ黒になってひどい腐り方をする。会終了後の雑談より)「ありがとう」という感謝のことばは,口にするだけで,すばらしい効果がある。
 さらに,水ではどうだろうか?同じ条件の水を容器にとる。その容器に,一方は「ありがとう」もう1つは「ばかやろう」と書いたラベルを貼る。これを凍らせて,氷の結晶を顕微鏡で見ると,「ありがとう」と貼った水の氷は,美しい六角形をしている。これらの実験については,写真入で「水からの伝言」という本に収められている。
 人間の体の70%が水であるということを考えたとき,食事のことに関わらず,感謝の気持・感謝のことばは,人間の細胞内の水を生き生きとさせ,汚いことばを吐けば(感謝することをわすれた者)は,体の中の水が汚れてくる,ということである。
保護者・職員からの質疑
○ 楽しい食事の大切さが,いわれるようになりましたが,「楽しい」という定義は,ただ,子どものやりたい放題(しつけはしない,好きなものばかりメニューにする)とは違うと思うのですが,どうのように考えたらいいのでしょう?
・ 楽しい食事とは,食事中に社会の出来事や今日の自分の体験などを交えて会話と食事を楽しむことにある。
・ しつけについては,たとえばこどもが,ひざを立てて食べるようであれば,「あなたのその格好は,まわりの人がいやな気分になるの。悪いけど,あっちで一人で食べてくれない?」と席を別にする。一人で食べるのをつまらないと言うことを体験すれば食事中にひざを立てて食べるようなことはしなくなる。
・ メニューは,親が決めること。子どもに聞かれて作るものではない。子どもの好みだけに合わせてしまうことは,わがままを助長することになる。
・ 1日3回もある食事は,人生の中でも占める割合が大きい。「嫌いなメニューだ」と,子どもが言ったら,「じゃ,他のもの作ってあげる」は絶対だめ。当たり前になる。感謝の心が育たない。まわりが自分に合わせてくれてあたりまえという感覚が育つ。好き嫌いは,作る人のせいではなく,本人の問題である。
・ 「食べれない」といったら「これしかないの」と言う。食べ物は,「心」を伝えるものである。お父さんのお給料で,食べさせてもらっているの。今日は,これだよ。」という毅然とした態度が親には必要。これが,がまんということを体で覚えるということのひとつである。好き嫌いがあっても,代わりのものを与えてそだっていくと,協力・がまん・感謝を学ばない。がまんというのは,「がまんしなさい」とがみがみ言うことではなく,体感させること
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 平成13年度 第2回         事前アンケート(メディアについて)結果はこちらで見れます。

1 日  時    平成13年11月2日     14:00より
2 会  場    山名小学校 体育館
3 テーマ    「山名小 あるまる大辞典=究極の健康食をさがせ!=」
 特別講師:千葉大学 助教授 藤川大祐氏
※ 藤川先生のプロフィール
千葉大学教育学部助教授   三重大学人文学部非常勤講師  金城学院大学現代文化学部非常勤講師
山形大学教育学部非常勤講師  京都・小倉小学校「総合的な学習の時間」研究アドバイザー 
月刊『授業づくりネットワーク』編集委員    NHK「体験!メディアのABC」番組企画委員  他
 ●主な著書(すべて学事出版刊)
 『「個を育てる」授業づくり・学級づくり』『ディベートで学校はよみがえる』   『メディアリテラシー教育の実践事例集』  他多数

4 内 容   
 @ 保健委員会,給食委員会児童によるプレゼンテーションと意見交換  
   「山名小 あるまる大辞典=究極の健康食を探せ=」と題し,コンピュータを使ってのプレゼンテーションをおこないました。
   内容は,テレビ番組やCMからリサーチした「究極の健康食」の報告。 
   さらにこのプレゼンテーションをもとに,参加者の5,6年生児童が究極の健康食を求めての意見交換をおこないました。
 
A 千葉大学 藤川先生による出張講座
   子ども達に,大学の先生のお話を聞ける機会を作りました。
   講師は,平成13年7月,NHK教育「教育TODAY」などにも出演された千葉大学教育学部助教授の藤川大祐先生。
   メディアが私達の生活の中で健康観や性意識,価値観にいかに影響を与えているかを,具体例をあげて子ども達にお話していただきました。
   また,それに惑わされないためには,学校で,家庭でどういう学習が必要になってくるのか,という点を子ども達とともに学ぶことができました。
 
B 教師と親のための質問コーナー
 保護者の方や教師からの質問に,藤川先生がお答え下さるコーナーです。テレビ番組のこと・子どもとテレビの付き合い方・最近の事件報道について,ふだんテレビを見て感じている素朴な疑問を藤川先生にお聞きしました。

会終了後の保護者の意見
 ・メディアから流れている情報から受ける影響は,子どもだけでなくいつしか私たちも染まっているところがあると感じました。子どもがもしそうした影響を受けていると感じた場合,親がそのメディアに対抗する情報を提示できるか不安を感じました。ただ,今までよりもいっそう注意深くメディアを見ていこうと思いました。
・こどもたちにとって,また新しい情報が入り考えていく機会を与えられた気がします。こうして親子で話せる事柄が増えていくと話し合える(意見や意思を伝えていく)練習・経験になりとてもありがたく思います。
・子どものアンケート結果にあるテレビのことはショックです。テレビの情報が絶対ではないことを教育してほしいです。
・親の勉強が必要だということがわかりました。子どもとともに見極める目,感性を磨きたいと思いました
子どもたちの感
・スポンサーは,自分達がもうける事しか考えていないのでいけない。自分達も情報とかしこくつきあわなければ…と思いました。メディアの事がよくわかりました。情報も食品と同じように必要なものをバランスよく取るのだと思った。情報もやっぱり信じなきゃいけないものもあると思う。でも信じてはいけないデマもある。こんな情報と付き合っていく私達はたいへんだ。


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