大島教授の[暖蘭亭日記][99年4月12日〜 4月15日] [DIARY TOP]

1999年4月12日月曜日 晴れ。暖。
 それにしてもあらためて腹が立つのは神奈川県知事だ。もう少しで破産しそうになるまでにしておいてのうのうと再選とは。これで今後「破算宣告」を受けたら辞任するのか。

◎Cian THREE SHOUTS FROM A HILL; 1999
 これはすばらしい。とてもデビュー・アルバムとは思えない。ビギニッシュに一歩は譲るにしても、新人としては出色のアルバム。
 昼食後、郵便局。ついでにほんの少し散歩。五号棟の裏手に山桜の木が数本ある。上の水道局の山の斜面にも、二本ほど枝を広げていた。桜の木を遥か頭上に仰ぐのはなかなか気持ちが良い。
 夕食時、リスペクトのTさんから電話。イローディア・カーネのサンプル盤の確認。 夜、書けたところまで音友へ送る。ついでにメールのダウンロード。  
1999年4月13日火曜日 曇、暖。
 電話の日。
 音友・Kさんから二度。松山さんのレオニード・ソイベルマンを入れる位置の件。ユダヤではない方がいいということで、中欧に移し、ユダヤの空いたスペースは近藤さんにもう二枚頼むことにする。
 昼前、MSI・Oさんからロニー・レーンの件。音が遅れているが、今月ぎりぎりに渡せるだろうから、連休明けで頼むとのこと。
 午後2時ごろ、義父から。祖母の本葬の件。夕方5時前、今度は義母から。やはり葬儀の日取りの件。
 夜、中山さんから。昼間送ったメールの件。11時半にむりやり切ると、ほとんど入代わりにワーナーからクリスティ・ムーアのライナーの再校ゲラ。すぐ見て返送。
 ようやくCDUniverseから荷物。1日に発送したというメールが来ているので2週間近くかかったことになる。さっそく Black Velvet Band を聞く。何と、スタジオ録音でのドラムスはレイ・フィン。デイヴ・クラークはこのバンドのドラマーだった。音は何ということはない。モイア嬢のヴォーカルを前面に立てた、いなたいフェアポートが普通のロックをやってる感じ。悪くはないが良くもなし。原稿を変更するほどのものではないか。
 クラダから先日のCD、引落したという通知と今月の新譜案内。
 Interzone。表4の広告で今度はラリィ・ニーヴンが火星ものを書いている。やれやれ。 昼食、ツナ・トースト2枚。大根の味噌汁。人参の煮付け、ゆでブロッコリ。
 夕食、豚肉と小松菜の味噌煮。ご飯。
 昼食後、Black Velvet Band を聴きながらレコードを磨き、Paul Downes & Phil Beer のセカンドを聴直す。音友の『アート・オブ・フォーキー』で和久井さんがポール・ダウンズをとりあげているが、フィル・ビアとのものは聞いていないらしい。ダウンズの LIFE GOES ON の前作も知らないようだ。
 午前中、ディスク・ガイドの残り一枚を書く。さて、大物にかからねばならない。
 午後、シァン・ジェームズのサイトがないか、新譜情報がないかとネットを捜索。Sain のサイトは役に立たず。Folk Rootsのサイトへ行ってリンクをたどったり、Yahoo UK & Ireland からカテゴリをたどったりしてみるが、ウェールズのサイトは見当たらない。持っていないセカンド・アルバムを注文するかどうか迷うが、その時間的余裕はないと判断。 夕方からアルビオン・バンドを聴きはじめる。
 まずBBCライヴでケンブリッジ・フェスティヴァルのライヴ。

◎The Albion Band LIVE AT THE CAMBRIDGE FOLK FESTIVAL; 1997
 これも1977年と1987年の2回の録音を合わせたもの。1977年のライヴ録音がこれで三つになる。内容は大同小異。その後、同時期に出たBBCのスタジオ・ライヴの方を聴直す。こちらは1977年から82年にかけてのものなので、カントリー・バンド時代からの変化がわかる。70年代のバンドはアレンジがきっちりしている。80年代も後半になると、かなりルーズだ。個々のメンバーに任せる部分が増えている。  
1999年4月14日水曜日 晴れ、暖。
 朝食はホタテと椎茸の混ぜご飯と味の開き、大根の味噌汁。小松菜と薩摩揚げの煮付け。 朝一番で、昨日判明したアップルメニュー・オプション対策。まずはノートンをかけてみると初期設定ファイルが壊れているとわかる。問題のファイルを棄てるが、まだだめなので、仕方なく8.5のディスクからインストールしなおすことにする。ところがコンパネだけのインストールはできず、システムもインストールしなければならない。やってみると肝心のコンパネは入っていない。外付から起動してインストールしたばかりのシステムフォルダは棄てる。改めてみてみると、新しい初期設定ファイルができているのでアップルメニューオプションを起動してみると、今度はOK。何の事はない再起動すれば良いのだった。2時間潰れる。
 10時半、MSI・Oさんから電話。ロニー・レーンの既存の歌詞、そのままでやってくれとの連絡。
 昼食はご飯、餃子、大根の味噌汁、小松菜と薩摩揚げの煮付け。
 昼、メールのダウンロード。
 Phil Beer MANDOLINE (1979) を聴く。いいアルバムだ。ますます気になり、午後、フィル・ビアとショウ・オヴ・ハンズのサイトに行ってディスコグラフィなど調べる。ショウ・オヴ・ハンズのサイトでは最新作の FOLK MUSIC のライナーと追加トラックをダウンロードできるようにしてあるが、ライナーは窓専用の圧縮ファイルなのでやめておく。

◎Kevin Doherty STRANGE WEAHTER; 1999。
 Four Men and a Dog のギタリスト/シンガー/ソングライターのソロ。アメリカ風味だが、悪くない。

午後はアルビオン・バンド。
◎HAPPY ACCIDENT; 1998。
 捉えどころのないアルバム。音楽の水準は高い。演奏の水準も高い。しかし、これが魅力、という臍のありかがどうも掴めない。ハッチングスは一体何をやろうとしているのだ。

◎DEMI PARADISE; 1996
 ALBION HEARTS にクリス・レスリィが加わった編制で、やはり歌を聞かせる。レスリィのおかげでリールとジグが1トラックずつ。アルビオンズが、だ。やはり、アルビオン・バンドはハッチングスの私兵ではなく、共同体ないしクラブなのだろう。

◎The Ashley Hutchings Dance Band A BATTAR PUDDING...FOR JOHN KEATS; 1996
 ということはこれをきくとはっきりする。これは明らかにハッチングスの個人的志向がはっきり出ているし、全体のアレンジもハッチングスの緻密でダイナミックなところがよくできている。むしろこちらの方が70年代のアルビオンズに近い。このドラムスはよほど「マタックスもどき」だし、ギターも「トムプスンもどき」だ。

 夕食はパン。チョコレートの菓子パンとチーズ・バタール。ハム(ショルダー)、胡瓜とレタスのサラダ。牛乳。
 夜、アルビオン・バンドとハッチングスのサイトを探すが、見当たらない。AMGにデータがあっただけ。そこのデータなどからハッチングスの80年代以降のディスコグラフィを整理。持っていないのがずいぶんあることが判明。  
1999年4月15日木曜日 晴れ、暖。
 昨日の天気予報では朝の気温が低いようなことを言っていたが、それほどでもない。日の出が早く、晴れていれば朝から日光は強いから、起きる頃には暖かくなってしまう。
 朝食はご飯、鰺の開き、キャベツの味噌汁、レタス・サラダ、キャベツとハムの炒め。
◎『昭和金融恐慌史』高橋亀吉・森垣淑;1968/講談社学術文庫、1993, 332Ppp,
 解説・鈴木正俊「昭和金融恐慌と平成不況の類似点」
 それにしてもまさに同じことが繰返されている。今回は図体がでかくなっているだけに、爆発までに時間がかかっているのだろう。第二地銀の破綻が明らかになって、これから小規模ながら金融恐慌が起きる可能性はあるのではないか。専門家はわかっているはずだ。だが、何もできない。中小企業向二十兆円枠の融資保証を受けて倒産する企業が急増しているという報道。常識で考えてもそうなるだろうと思う。
 ビデオアーツから Alvin Youngblood Hart とロバート・クレィの新譜のサンプル。このハートのものはわが国ブルースの「権威筋」から総すかんを食ったそうだが、まことにケツの穴の小さいことと言わねばならない。これ以上一体何を望むというのか。
 昼食は春巻、キャベツの味噌汁、グリーン・アスパラ(茹で)、レタス、キャベツとハムの炒め。
 午後、Downes & Beer の LIVE IN CONCEPT (1981) を聴く。

◎ディスク:THE GUV'NOR'S BIG BIRTHDAY BASH; 1995
 良いライヴ。演奏も見事だし、録音も良い。
夕食はハムを載せたパン。チョコレート系の菓子パン。バナナ。ミルクティー(メイプルシロップ入り)、くるみパン。
 夜はアルビオン・バンドの 1990 を聴直す。フィル・ビア大活躍。寝しなに急に聴きたくなり、ショウ・オヴ・ハンズの "The Galway farmer" と "Exile" を聞く。  
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