1999年4月16日金曜日 曇、暖。
◎ACE AND DUECE; 1998
クレアの若いフィドルと蛇腹のデュオにブズーキの伴奏がついた1枚。写真では二人ともごく若いが、とにかくエネルギーとドライヴたっぷりの演奏。ライナーでは習った通りに演奏することを理想としているようだが、このスピードはやはり現代のもの。いずれにしてもすばらしい板。
メアリ・ストーントンのライナーを書くためにクラダに緊急注文した荷物が着く。早い。早速、メアリが参加しているハーパーのCDから聴く。
◎Kathleen Loughnane AFFAIRS OF THE HARP; 1997
番号はもちろんレーベル名もない。アレック・フィンのブズーキが効いている。
Tさんからシァン・ジェームズのサンプル。
昼食はご飯に烏賊刺し、竹輪に胡瓜を詰めたもの、菠薐草の胡麻和え、キャベツの味噌汁、バナナ。
午後4時前、Kさんから電話。Bratsch のディスク、東さんがおれから借りることになっていたという連絡。あわてて荷作りして郵便局に走る。今日の最後の集荷に間に合い、明日配達とのこと。
夕方、ファイブディーのTさんから電話。魂花時報に先日のライヴのリポートを書いてくれとの依頼。ここはソウル・フラワーとヒートウェイヴと両方やっているらしい。週明けの締切という話。もちろん引受ける。
夕食はクロワッサンにブルーベリィ・ジャム、チーズ・トースト。サラダ菜。ホタテの刺し身(ポン酢醤油)。ミルク・ティー。妻が幸せの丘でケーキを買ってくる。やはり、決定的に味が落ちている。
夕方、メアリ・ストーントンのライナーを読返し、曲のソースをチェック。夜、CDUniverse に行って、必要なものを注文。 |
1999年4月17日土曜日 晴れ後曇。
M、授業参観。9時半過ぎ、学校へ行く。出席率は良い。土曜日なので父親も何人か来ている。ビデオを持ってきている人も二人ほどいた。一年生で授業が始まってまだ二週間たたず、とにかくひとつところにいて、授業を受けることに馴らしている段階。
昼食は釜あげうどん。晩柑。
夕刻、上京。うまくロマンスカーがある。土曜の夕方なので、箱根帰りのサラリーマンがビールを飲んでいたりする。
FBEATS のスタッフ・オフ。センチュリー・ハイアットのロビーに行くと、ござーるさん、TAKEさん、エフさんがいる。すぐ後にわんさん。キクリンさん。零時さん。シスオペ・サミットに出ていた久田、ふさ、たかけんの諸氏が相次いで降りてくる。隣りの住友ビルの上の asian kitchen というエスニック・レストランもどきに入る。そこでまるこめさん合流。
出た話題:Jo Ann Kelly。『ハード・キャッシュ』。FBEAT 本。high string guitar。Gerry O'Connor のバンジョー・アルバム。「世間」と FBEATS の世界の乖離。ボディ・ビルディング。10時少し前にお開きとなり、幹部連は幹部会議をすると言うので、下っ端はシヤムロックでギネスを飲んで帰る。生まれて初めて買ったレコードの話題で盛上る。終電に間に合い、帰宅1時。
◎Gerry O'Connor TIME TO TIME; 1991
セカンドに比べるとおとなしい。とにかくバンジョー・アルバム作ってみました。片鱗はある。
◎The Four Star Trio THE SQUARE TRIANGLE; 1997
渋いトリオだ。蛇腹は凄い。シェイマス・ベグリィにも通じるちょっと頼りないヴォーカルに味がある。
◎Boys of the Lough WEST OF IRELAND; 1999
キャサル・マッコネルの歌が実に良い。もともと良い歌うたいだったが、今回は一種艶がある。演奏はレパートリィにもよるが、悠々たるもので、あわてず騒がず。キャスリン・ティッケルやミック・オブライアンのゲスト陣がすばらしい。 |
1999年4月18日日曜日 雨。9時少し前、ちょっと外に出ると降りはじめている。以後、それほど激しくはないが、一定のペースで降り続ける。
午前中、Frankie Lane DOBRO の聞いていなかった後半をあらためて聞く。
◎Frankie Lane DOBRO; 1993
ダーモット・バーンとキアラン・トゥーリッシュ、トレヴァー・ハッチンソンのサポート陣が実に良い。
◎The Barleyshakes JUMP AT THE SUN; Shaken and Stirred Records, SNS 014
フィドルは伝統音楽出身だろう。その他は都市住民。パーカッションの使い方はキーラの流れを汲む。あれほどではないが。歌とチューンを繋ぐなど、おもしろいところはある。マッコールの "Tunnel tiger" の演奏はなかなか。発展途上組。
昼食:筍ご飯(鶏肉抜き)、豆腐ハンバーグ、豆腐と油げの味噌汁、筍の土佐煮。
ファイブ・ディーのTさん宛『魂花時報』の原稿を送る。
ハッチングスの原稿を書かねばと思うが、どうも書く気にならず。結局出かける時間までうだうだと過ごす。
4時半、家を出る。ロマンス・カーがあったので新宿へ出てアカシアで夕食。ロールキャベツとKRB。最近、KRBの味が落ちている感じ。
渋谷 ON AIR EAST でヒートウェイヴのライヴ。会場は満杯。入った後もどんどん客が入ってくる。ジン・トニック(缶入り)をもらって飲んでしまい、トイレに行って待つ。山口さんの本を買う。アイルランド友の会メーリング・リストのKさんに会う。鈴木さん、志田さんがやってくる。ライヴは本当にすばらしいもの。終演後、中に残っていると五郎さん、川村恭子がいた。金延幸子さんが一緒。ファイブ・ディーのTさんに会う。鈴木さんが紹介してくれる。外に出るとKさん、I君などがいる。向かいの ON AIR WEST 7階のライヴ・ハウスで打上げ。サイン会があったので、バンド・メンバーが来るのは遅れる。ポール・フィッシャー、鈴木、志田の諸氏と話す。なんとポールはイワン・マッコールの向いの家で育ったのだそうだ。ニールやカラムとは仲良しだという。山口さんが来て、しばし歓談。名残惜しかったが、明日のある身。11時半に席を立ち、挨拶して帰る。終電に間に合い、帰宅1時。 |
1999年4月19日月曜日 雨。
朝、昨日読みながら帰ってきた山口さんの本の読み残しを読む。一瞬、羨ましい。
朝のディスクは
◎Childe Rolande FOREIGN LAND; KRL, CDLDL1251, 1996
ただのゴミ。いや、曲、演奏、録音、三拍子そろった、近ごろ珍しいくらいの時代錯誤的ゴミ。最後まで聞けず。なんでKRLがこんなものを出したのか。何らかの特殊事情があったか。
午前中、音友用原稿改訂作業。
昼食はご飯、餃子、菠薐草の胡麻和え、大根の葉の味噌汁、竹輪の醤油煮。
Good Book Guideからペーパーバック1冊。ラティーナ5月号。 |
1999年4月20日火曜日 晴れ、暖。
初夏の陽気。歩くと汗ばむ。
家事の後、車を日産に持ってゆく。定期点検。約1時間。CDを聞いて過ごす。出てきたコーヒーはひどかった。
○イローディア・カーネ『トリビュート・トゥ・レナ・マシャード』
リスペクトからのサンプル盤。これはいい。やはり歌はいい。ハワイ語の歌がいい。英語になるとパワー半減。
○Kevin O'Connor FROM THE CHEST; Malgamu, 1999
いいフィドラー。派手さはないが、選曲眼が抜群。印象的な曲を堅実に聞かせてくれる。バックも手堅い。デザインを含め、ていねいに作られたディスク。
日産が11時に終ってそのまま駅前に出る。吉本家のラーメンで昼食。今日はキャベツと味玉。ヴァージンへ入り、ヒートウェイヴの前回のアルバムとマキシ・シングル3枚買う。くまざわで『グィン・サーガ』の新刊、『私の外国語修得法』『遥かなるチベット』の文庫3冊と『Macファン・インターネット』を買う。オレンジ・ハウス(旧館の5階に移転していた)で計量カップ。地下の食料品売場でザーサイを探すが見当たらず。やむをえずビブレまで歩き、散々探してようやく見つける。今度はまともなハムがなく、またミロードにもどって地下で一番ましにみえるものを買う。ポンパドールでパンを買い、有隣堂に入って埼玉のドライブ地図。それでようやく帰れる。アイルランドのガイド・ブックは『地球の歩き方』があったが、求めていた情報はなく、今回はパス。
くたびれはてて家に着いたのが2時。
午後はぼんやり過ごし、アルビオン・バンドのLPを二、三枚聞く。どれも決定打に欠ける。結局夜になって THE GUV'NOR, Vol.1 を聴直し、これにすることにして原稿を書いてしまう。
夕食時、Nさんからメアリ・ストーントンの帯の原稿のファックス。後で電話。締切、来月中旬まで伸びる。
注文しておいた松村由利子の歌集『薄荷色の朝に』(短歌研究社、1998)到着。なぜか著者の謹呈カードが入っている。まともな歌集を買ったのははじめて。もっと詩を読むべきだろう。
「十三夜あおき器に水湛う失くしたものを映し出したく」
クラダからキーラン・ケネディの最新作届く。早い。MSIからロニー・レーンのテープ3本。ariko さんから貸していたCD返却。Book of the Month Club のカタログ。ざっと見てゴミ箱へ。さぞかし売上が落ちていることだろう。ポイントは30溜まっているが、何の魅力もない。アメリカ国内ではまだ力はあるのだろうか。 |