大島教授の[暖蘭亭日記][99年7月9日〜 7月17日] [CONTENTS]

1999年7月9日金曜 曇。成田は雨。
 出国。
1999年7月10日土曜
1999年7月11日日曜
1999年7月12日月曜
 以上三日間ロンドン。
1999年7月13日火曜 雨。成田は雨。東京も雨。厚木も雨。夜半に近くなるほど強くなる。
 帰国。のざきさんたちとは成田で別れ、S夫妻と新宿までNEX。やはり腹が減ったので桂花でターロー麺を食べてからロマンスカーで帰る。駅からはタクシー。帰宅4時10分過ぎ。
 夕食は釜揚げうどん、ゆで卵、トマト、胡瓜、桃。
 荷物を整理し、メールをチェック。500通弱。WXGの新版、SETI@home のクライアントの新版をダウンロード。WXGの方は夜に入り今日アップされていたものをダウンロード。
 夕食後、松山晋也さんから電話。出産祝いのお礼。落合さんとも話す。子供のことなど。
 郵便物を開けながら、The Living Tradition、Good Book Guideなどをぱらぱら。 飛行機の中で結構寝たつもりだったが、ロマンスカーでも寝てしまったし、帰ってからもフッと眠くなることがある。
 東京創元社・Yさんから留守電が入っていたが、今日は仕事をする気にならず。
 留守中に届いていたもの。Tさんから著書。Hさんから訳書。The Living Tradition、Good Book Guide、Interzone、F&SF、Asomov's、Locus、New York Review of SF、Book World、London Review of Booksなど。ヴィデオアーツからブルース・コバーンのサンプル盤。Smithonian のカタログ。
 普通の方のビデオ・デッキとKの部屋の天上の明りが替っている。
1999年7月14日水曜 終日断続的に雨。午後、一時陽がさす。蒸し暑し。
 朝から夕方までかかって、ニフティ用のロンドン・フラー・リポートを書き、夕方巡回ついでにアップする。スタッフ関係のパティオ二つに目を通し、一つレス。「パブ」もはじめの方だけ目を通し、一つ、デヴィッド・ヒューズに関するレスを書く。結局これで就寝一時半。「パブ」は最近また新しい人がやってきて、書込みが盛ん。「タバン」との差は大幅に縮まってきた。
 留守中に来ていたメールに返事。

○John Spillane THE WELLS OF THE WORLD; Hummingbird, 1997?
 すばらしいアルバム。デクラン・シノットのプロデュースで、ほとんど二人だけで作っている。デクランは例によってマルチインストルメンタリストぶりを発揮。ルナサのケヴィンの話では、今は二人でツアーをしているらしい。歌つくりの才能はすばらしいし、ジミィ・マカーシィやノエル・ブラジルとは違って、もう少し具体的な内容だが、音楽の方はアイルランド的。一曲、The Bank of Ireland Sean Nos Blues という、ブルース・フォーマットの曲は傑作。このタイトルは笑える。
1999年7月15日木曜 曇、蒸し暑し。

○Sally Barker & Keith Richard Buck PASSION AND THE COUNTESS; Rideout, 1998
 ギター、ペダル・スティールなどの Keith Riachrd Buck とのライヴ。他にフルート、アコーディオンの Sarah Allen、ヴォーカル、パーカッションの Drothy Barker がサポート。リズム楽器は自身のギターとパーカッションぐらいだが、やはりこのくらいの編成がこの人は一番生きる。ドラムスが入るなら、エディ・リーダーに付いているロィ・ドッズぐらいの軽いものがいい。エディもそうだが、要はこの人の歌が生えればそれだけで他には何もいらない。フルートは確かショウ・オヴ・ハンズのライヴにも参加していた人だという記憶があるが、ジャズ的でなかなかの演奏。曲はXTCのもの、ピート・モートンのものが一曲ずつ。スタンダード一曲。後は共作も含めたオリジナル。あらためてこの人のシンガーとしての力が堪能できる。
 
○Ralph McTell YOU WELL-BEAMING BROUGHT ME HERE; Leola, 1971/1999
 1971年のアルバムのCD復刻。ガス・ダジョンのプロデュース。オルガンはリック・ウェイクマン。この時期らしい、フォーク・ロック・アルバムの佳作。ロバート・カービィ、トニィ・ヴィスコンティのストリングスがつく曲がすばらしい。イングランドの陰翳が濃いアルバム。

 Amazon.com.uk からヴィクター・ペレヴィンの短篇集二冊。The Living Tradition宛、CDの注文と定期購読更新のファックスを送る。
 午後、ビクターのOさんという方から電話。Tさんの紹介とて、手がけている英国のボーイ・ソプラノ8人組のサードでアイリッシュをとりあげたいということで、話を聞きたいとのこと。明日創元に行った帰りに寄ることにする。
1999年7月16日金曜 晴れ、暑し。

○Carre Manchot MAB OR MILINER; Excaliber, ?
 ギター、蛇腹、ボンバルド、フィドルの4人組。一曲 Soazig がヴォーカルでゲスト。フィドルが珍しい。ケルト的なフィドルではなく、ジャズ的なステファン・グラッペリなどの流れ。手法もジャズで、メロディの繰返しのたびに即興を混ぜ、変形してゆく。一見のんびりしているが、思わず引込まれて行くとスリリングだ。かなりのアルバム。
 
 朝、Dave Smith & Judy Dinning のアルバムを聞き、Jacquiさん宛のメールを書く。
 11時に家を出てまっすぐ東京創元社。Kさんがまだ来ていなかったので、Yさんからホーガンの見本をもらう。とりあえず4冊持って帰り、残り6冊は送ってもらう。書評を見せ、コピーしてもらう。Kさんが来たので、星雲賞の盾(漆塗りのお盆)、賞状、メダルを受取る。その後、3人で食事。
 3時15分前にあわてて辞去し、表参道のビクター。O氏。日本でしかけた英国のボーイ・ソプラノ8人組のコーラス・グループの3作目の話。選曲がアイリッシュで、いろいろ話をする。向うも4時から会議ということで、すばやくきりあげる。まっすぐ帰宅し、5時15分。
1999年7月17日土曜 曇。蒸し暑し。
 炭焼きの日。小学校付属の雑木林で、即席の仕組みで炭を焼こうというのだ。昨年に続き二度目の開催。学校とPTAの協同作業。11時半に昼食休憩となるまで懸命に作業。上半身は上のシャツまでぐっしょりとなる。昼食は例によって釜揚げうどんとゆで卵。昼食後、草臥れ果てて昼寝。結局起きたのは4時半。子供たちは昼食後炭焼きに飛出してゆき、6時の鐘が鳴るまで帰ってこない。無茶苦茶おもろかったと帰ってくる。
 メールのチェック。ニフティ音楽巡回。レスを書く。一通り書きおわると一時。
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