2000年 11月 20日 (月) 雨。終日降りつづき、はじめは軽いものがだんだん激しくなり、夜に入って本気で降りだす。
朝食、チーズ・デーニッシュ、ハムをはさんだロール・パン、トマト、コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
K、やや回復。仕事は休み。
朝刊に例の『国民の道徳』の広告があり、そこに内容の一部が抜粋されているのだが、その中の一つに「多数派の欲望がいじめの温床になっている」というのがある。してみればこの右翼一派は自分たちを少数派と見ているらしい。こちらから見ると権力の側に擦寄っている点で、多数派と見える。『噂の真相』によれば、前作の『国民の歴史』同様、仲間内での買い上げによってベストセラーに仕立てているそうで、してみると財力はあるわけだ。金があり、権力を持っているものは、すでに数は問題ではなかろう。いやそれだけに大義名分が欲しいのかもしれない。
昨日投開票が行われた栃木県知事選挙で、長野、東京21区と同じ現象が起きる。主要政党全部の推薦を受け、県内市町村長会のほぼ全部の指示を受け、徹底した組織選挙で五選を目指した現職を、反中央の立場で立候補し、草の根選挙を行った新人候補が破る。その差わずか800票。この新人候補は前今市市長で、県と国が推進する公共工事が地元にメリットをもたらさないと反発して立候補した由。
ところでわが国の選挙では差が僅少の場合、票の再集計等はやらないのだろうか。
昼食、おでん、ご飯、ゆかり、林檎。
MSIよりTHE BLOOD IS STRONG のサンプルと『グレンフィナン』のカセット。東野司さんから久ぶりに著書。徳間から文庫の書下し。
ほぼ終日レニー・ブルース。
夕食もおでん、ご飯、ゆかり、梨。
K、夕食前から回復。5時過ぎ、Kに頼まれて学童まつりの資料を東急にて大量コピー。Kは7時半から学童の保護者会。8時半帰宅。
『ま〜ぱ』12月号のコラムで戸島國雄がNECのB5サイズ・ノート LaVie MX を誉めている。バッテリーでの駆動時間8〜11時間という。確かにこれは「買い」だろう。しかしその後がいけない。いや、戸島氏がいけないのではない、最近の「窓」機では ctrl キーが"A"の横にないらしい。それでは「窓」機でLinuxをする意味がないではないか。これは一度店頭で確認しなければならない。
加藤は結局勝負を降りた。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだが、つまるところ身を捨てきれなかった。これでかれの政治生命は終わりだろう。山崎はまだ次期首相の目があるかもしれない。それにしても潮の流れは完全に変わっているのだが、自分は潮に乗っていると思っている人間からはその事実は見えないのだろう。「魚に水は見えない」とはけだし、真実なり。
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2000年 11月 21日 (火) 曇り。暖。
昨夜は凄まじい風雨で、夜半、雨はあがったようだが、強い風は絶え間なく吹きつづけた。今朝は雨も風も止みながら、雲は低い。10時頃から徐々に地平線あたりから明るくなってくる。
朝食、ハム・トースト、バナナ、コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
○Patsy O'Brien ADMISSION; TRE, 1999, Ireland |
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ちょっとルカ・ブルームを思わせるシンガー・ソング・ライター。ギターはデイヴィ・グレアムの流れを間接的にせよ汲んでいるだろう。掠れた声で、叫ぶではなく、坦々としていながら熱い。鮮やかなギターと歌のバランスがいい。バックの打楽器のセンスとコラボレーションにも非凡なところがある。おそらくはギグを重ねる中で、磨いてきた歌と演奏の成果。だから、次に作ったとき、これと同じ水準のものができるかどうかはわからない。が、これ一枚でも記憶に残す価値はある。 |
昼食、釜揚げ饂飩、林檎。
The Listening Post からCD8枚。
1時50分、Hの教育相談。
2時半のバス。まっすぐ音友。Sさんと二階の会議室で打合せ。アイルランド音楽の人名録の企画。『アイルランド&ケルティック』のガイド・ブックの件。6時過ぎ、松井ゆみ子さん加わる。
8時前、神楽坂の「たまねぎや」と言う日本酒を飲ませる店。マスターが淡路島の出身だそうで、淡路島の特産が玉葱なのだそうだ。刺身の盛合せのツマが玉葱の千切りで、実にうまい。酒は他ではあまり見かけないものばかりだが、マスターが自分で飲んで確かめたものばかりだそうだ。小さめのワイン・グラスで出てくるのだが、がぶがぶ飲むものではなく、ゆっくりと味わう。まるで体にいいものを飲んでいる気分。マスターの話では宿酔するのは、原料の米を磨いていないため、ぬかが残り、これが不純物となって悪さをするのだそうだ。醸造用アルコールのせいではないそうな。違う銘柄2杯を2時間かけて飲む。まことに良い心持ち。帰りの電車では新宿から座れて、町田まで眠るが、目が覚めるとすっきり酒は醒めている。帰宅零時過ぎ。
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2000年 11月 22日 (水) 第320日。 曇り。ただし雲の間から時おり陽はさす。
朝食、ハム・トースト、プチトマト、コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
家事の後、散髪。理容室の有線は「Jポップス」のチャンネルだが、この類の音楽のギター・ソロで、心に響いたものを聞いたためしがない。なぜなのか、ちょっと気になる。
昼食、さつまあげ、プチトマト、ご飯、林檎。
ベーシストのTさんから鈴木亜紀さんの新譜。A.D.A.からカタログ。やはり、ブリテン、アイルランド以外はだいぶ弱くなっている。
○Chris Smither LIVE AS I'LL EVER BE; Evangeline Recorded Works, 2000, USAmerica |
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ソロ・ライヴ。ロリィ・サリィ作のラストの一曲を除き、すべて自作。意外に幅の広い作風で、バラッドあり、マイナーの抒情歌あり、ラグタイム、ロックン・ロール、ブルースと、どれも十二分に聞かせる。足踏みらしいのが唯一の打楽器で、これが効果的。特にどこがいい、うまい、と指摘できない。従来どこかひ弱な印象があったのだが、ここにあるのは腹のすわった、芯に一本通った歌うたいだ。たくましさとは違う。むしろ神経は繊細で、細やかなニュアンスをうたい込める人。これを傍若無人と感じるのはむしろ感性が鈍くなっているのだろう。 |
○鈴木亜紀 いちばん暑い日; Jondomar Records,2000, Japan |
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2曲ライヴ、2曲インストの7曲入りミニ・アルバム。タイトルもそうだし、ジャケットも、歌の題材も全く真夏のためのもので、確かにこれは今出すのは場違い。しかし内容は充実している。特にライヴで聞いたことのある真夏に生まれた女の子の夏祭りへの憧れをうたったタイトル曲はいい。しかしそれ以上にライヴの2曲、とりわけ「海が見えるよ」のシンギングの自然さ。どこにもよけいな力の入っていない気持ちよさ。以前見たライヴや1stからは格段の進境だ。というより、ここまで自然な歌唱を聞くのはそう多くない。インストルメンタルも悪くはないが、もっともっと歌を聞きたい。 |
Amazon.co.jpから書籍。チーフテンズ公式伝記のペーパーバック版。
かものはしから電話。TAとiBookの接続はどうするんだ。英輔さんがiBook/SE(グレー)を買ったのだそうだ。TAは3年前のNEC製のものの由で、イーサネットの端子はないらしい。設定ソフトが必要なはずだが、TAに付属でなければ、NECのサイトからダウンロードするしかあるまい。しかしISDNではTAがないと電話も繋げない。
LightWayTextの新版が出ていたのでダウンロード。窓版とファイルの互換ができるようになったのがメイン。MacOS X用の暫定版も出ている。
夕方、リンク・クラブのサイトに行き、Holon Linux 2.0 豪華を注文してしまう。
午後、レニー・ブルース。
夕食、豚肉小松菜、ご飯。
夜、入浴後、シャロン・シャノンの曲解説翻訳。
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2000年 11月 23日 (木) 曇り。朝は寒かったが、時間が経つにつれて薄日がさし、やや暖かくなる。昼前後から晴れる。
6時半起床。朝食、葡萄パン、バナナ、コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
学童まつりのため、Kと子どもたちを相川小学校まで送る。ここは相模川の河川敷にあり、入る道を少し迷う。
○Owen Hand SOMETHING NEW + I LOVED A LASS; Pier Records, 1966/1999, Scotland |
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1965年の1stと翌年の2ndの2 in 1。 1stは自作、他作のコンテンポラリー曲を集め、2ndはトラディショナル曲を集める。ギター的にはデイヴィ・グレアム〜バート・ヤンシュとマーティン・カーシィ〜ニック・ジョーンズを結ぶ人と言えなくもない。技倆としてはそのどちらにも劣るのだが、おそらくは当時これが水準ないしグレアム、ヤンシュ等のとび抜けたトップ・クラスを外せば、水準の上の方ではなかったか。むしろグレアムやヤンシュのような腕を持たずとも、ギター伴奏でここまでできると示したことの方が意義があるようにも思う。今の時点で冷静に聞き比べてみれば、遜色ないか、あるいは若干上ではないかと思うマーティン・カーシィが、いつだったか、当時のギターの「名手」としてこの人の名をあげていた記憶がある。その場合やはり重要なのは歌であり、その点ではむしろアーチー・フィッシャーやマーティン・カーシィにならべてもいい。"My Donald" を代表作とするオリジナルにしても、トラディショナル曲にしても、後続のシンガーに与えて影響の大きさはわかる。トラディショナル曲など、後の定番のオンパレードだ。むしろマッコールとディック・ゴーハンの世代を繋ぐ位置と見るべきかもしれない。本人のライナーではこれは後の世代の礎石と聞いてくれとあるが、しかしいくつかのシンギングは立派にそれ自体時代を越えた力を持つ。やはりこの二枚は埋もれていいアルバムではなく、こうしてCDとして全容が甦ったことを喜ぶ。
2ndには妙なフィドルが若干入っているが、本人のライナーによれば、本人の知らない所で「商業的価値を加えるため」、後からオーヴァー・ダブされたものらしい。とても商業的価値を上げるものとも思えないが、当時としては試行錯誤の結果だったのだろう。 |
帰って家事を済ませ、レニー・ブルース。
11時半に迎えに行く。プログラムは押していて、正午少し過ぎに閉会式。昼食は学童で手配した弁当のおにぎりとチキン唐揚げ、ポテト・サラダ、スパゲティ。
午後、メール・チェック。その後、シャロン・シャノンの曲解説・歌詞対訳。夕食後までかかって、一通り上げる。歌詞対訳をしながら聴直すが、シンガーではスティーヴ・アールがぴか一。それにリアム・オ・メーンリがさすが。ジョン・プラインはちょっと脂下がってる感じで、メアリ・ストーントンは逆に硬くなっているように聞える。意外にすっとぼけた味わいがあるのがデジ・オハンロンという、これはアイルランドのローカル・シンガーだろうか。やはりジャクソン・ブラウンは曲につけたノートからして「ナル」。「ナル」もポール・ブレディぐらいになると年季が入っているし、ジェイムズ・テイラーの方が役者が上。どうもジャクソン・ブラウンだと小僧が必死にナルって見せているように聞こえて仕方がない。
夕食、鮪赤身刺身、白菜の味噌汁、和布キャベツ、胡瓜と大根の香の物、ご飯。
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2000年 11月 24日 (金) 晴れ。暖。
朝食、秋刀魚開き、大根と榎の味噌汁、胡瓜と大根の香の物、ご飯。
昼食、焼きいも。新宿・アカシアでロール・キャベツ。
夕食、葡萄パン、ハムをはさんだロール・パン、白菜・人参・ベーコンのスープ(ベーコン抜き)、梨、甘栗。
○Various Artists WARMER FOR THE SPARK; Dara/Music Plant, 1997, Ireland |
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ジミィ・マカーシィの歌へのトリビュート盤。本人も2曲歌っていて、これはなかなかに良い。特に "The mad lady and me" は彼の録音としてはベストのトラック。もう一曲の "My singing bird" はデクラン・シノットのプロデュースで、これまた見事。この2トラックだけでも買う価値はあるだろう。カヴァーはほとんどが既録音からの再録。とはいえ、こうして集まるとやはり壮観。ノエル・ブラジルの同様なアルバムを自分でつくりたくなる。それにしてもこういう世界はアイルランド独自のもので、ある意味伝統音楽よりも固有性が強いかもしれない。アメリカ人がごりごりの伝統音楽をやったり歌ったりすることは可能だが、こういう歌を造り、こういう風に歌うことはおそらく不可能だろう。ブリシラ・ハードマンやケイト・イーグルトンのような人でも無理だ。アメリカに優れたギタリストやベーシストは多いが、アーティ・マッグリンやデクラン・シノットのような音を響かせられるギタリストやジェイムズ・ブレナハセットのようなベースを奏でられるベーシストはおそらくいないだろう。それにしても Vol.2 はいつ出るんだ。 |
○Capercaillie グレンフィナン; Survival/MSI, 2000 (sample cassette), Scotland |
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『サイドウォーク』以降ではまさしくベスト作。あるいは『サイドウォーク』とならぶ代表作と言ってもいい。やはりカレン・マシスンのヴォーカルが良い。サントラということで肩の力が抜けているのか、よりストレートにうたっている。そうなればもともと並のシンガーではないのだ。くわえてバックもやはり力みがなく、ミディアムのテンポが生む余裕を十分に活かし、楽しんでいる。タイトルは1745年のボニー・プリンス・チャーリーの叛乱の際、最初に旗が掲げられた場所とのこと。この叛乱は戦乱そのものよりもその後遺症の方がハイランドに与えた害が大きかったと思うが、250年を経てこうした音楽を生出す契機になったことは多少とも過去の惨禍の埋合せになるだろうか。それにしてもなぜこういう音楽が普段出てこないのか。 |
家事をかたづけ、歯科に架電して今日の予約をキャンセル。あらためて予約をもらう。
10時のバス。山口邸。駅前に石焼きいも屋がいたので、二本ばかり購入。1,500円。山口さんは一人でエミルーの新譜を聞いていた。アイルランド行きの件、基本的なところを打合せ。雑談の後、2時頃辞去。新宿へ出て、アカシア。紀伊国屋でポルトガル語の英語辞書を買う。白水社から『現代ポルトガル語辞典』が出ていたが、6,800円もする。Harper Collins の English-Portugese/Portugese-English は3,000円弱。光永覚道の『回峰行を生きる』はまだ出ていなかった。昨年、やはり年末に一冊出ていたのを見逃していたが、ぱらぱら見たが買う気になれず。またにしよう。レジの店員の対応がマクドナルド化していた。
紀伊国屋筋向いのビック・パソコン館に寄り、窓機のキー配列を確認。本当に Ctrl キーは左の隅にある。"A"の左は CapsLock が多い。そう言えば、Linuxはインストール時のキーボード選択で、この二つを入替えるオプションがあったはずだ。窓にも同様のツールはあるのではないか。少なくとも親指シフト化のためのツールにはあるのではないかと想像する。
中村屋で甘栗を買って帰る。厚木で有隣堂に寄り、『リナックス・マガジン』12月号を買う。今回はデスクトップ環境の特集。GNOME とKDEの新版の紹介だが、そもそもデスクトップ環境とはというところから解説してあり、ようやくイメージが掴める。
帰宅5時過ぎ。
夕方、かものはしから電話。英輔さんのiBookに爆弾がそれも二個出たのだが、強制再起動はどうすればいいのだ。彼はISDNでそれもフレッツにしているらしいが、何やら設定がめんどくさいらしい。
BMGからカルロス・ヌニェスの新譜サンプル。一曲目だけ聞いてみる。一応ミックスをやりなおしたらしいが、元の録音がひどいらしく、ほとんど治っていない。気の毒。London Review of Books、MOJO11月号。History Ireland。タムボリンからCD3枚。トレイラーの再発2枚は、やはりCD-Rで、ブックレットも少なくとも版下はパソコン製版。THE BONNY BIRDY にはミュージシャンの名前と顔写真はあるが、クレジットがない。ともに歌詞はついている。
夕食時、パンを切っていて、左手人差し指をパン切り包丁で切る。
ラティーナのベスト・アルバムの原稿を書き、シャロン・シャノンの曲解説・歌詞の対訳原稿をしあげる。一ヶ所、ポルトガル語かと思ったら、ゲーリックらしい。ともに送付。
大分の別府大学短期大学部助教授・八幡雅彦という人からメール。大分県アイルランド研究協会会報への原稿依頼。『アイリッシュ・ミュージックの森』を読んでくれたらしい。
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2000年 11月 25日 (土) 晴れ。朝のうち雲があったが、昼前からとれる。
7時半の目覚ましが鳴る前に目が覚める。妙な夢を見ていた。トラッド仲間が出てくる夢。何らかの会合があるのだが、今まで白石さんが主催していたのが、これからはUさんになるという話。松山さんが個人的に作った本を見ている。ハードカヴァーのなかなかきれいな本。四六版の変形で正方形に近い。カラー印刷。だが、なぜかこれは一冊しか作っていないとわかる。
新聞をざっと見て8時過ぎ出かける。O医院にて、超音波診断。心電図をとるための寝台に横になる。心電図をとる機械と同じなのか、ベッドの右手にあるディスプレイ付きの装置が超音波の機械。服を上げて腹を出すと、上下にタオルを置いて、何やらクリームのようなものを塗る。端末は意外に小さく、クリームにすりつけながらあちこち触る。鳩尾から右の辺りが肝臓。そのやや右が胆嚢。横の方からも肝臓を見る。ほとんど背中側まで行って腎臓。左も見る。最後に半分状態を起こし、両手を後ろにつく恰好で見るのが膵臓。所見は肝臓が白くなり、脂肪が溜まっている。大きさが大きい。脾臓もやや大きくなっている。膵臓にも脂肪。血液検査の結果でも、今のところ肝機能に異常はない。いわゆる脂肪肝で、コレステロール、中性脂肪のとりすぎに注意。運動をしろ。
尿酸値対策の薬は飲みつづける。また2週間分出る。三ヶ月後にもう一度血液検査。
薬局に行くと、痛みは取れましたかと訊かれる。尿酸を体外に出す薬で、痛風の傷みがある場合はそれで痛みがやわらぐらしい。数値はどれくらいかと訊くので答えると、これからシーズンで宴会などすると翌朝急に痛くなることがあるかもと言われる。
帰って9時。クロワッサンにブルーベリィ・ジャム、健康パン半分に苺ジャムを塗ったもの。コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
Amazon.co.jpより荷物。英語の辞書一冊と、チーフテンズ公式伝記の朗読CD版。
昼食、豚肉味噌漬、菠薐草おひたし、煮薩摩芋、豆腐と油揚の味噌汁、ご飯。
2時半過ぎ、I氏、来訪。ワイン、ビゴのシャンペンとパン。それに先日急ぎでやった仕事のコミックの見本。5時半、帰る。
夕食、Iの持ってきてくれた各種パン、ハーブ・チキン・ウイング、じゃが芋とベーコンの炒め物(ベーコン抜き)、ロイヤル・ミルク・ティー。
夜、ヒデ坊の携帯に架電。留守電に伝言を残したら、10時半過ぎにかかってくる。ちょうど、帰ってきたところの由。昨日録音を終わり、そのままのざきなんかと一緒に『リヴァーダンス』を見て、今日帰ってきたとのこと。朝まで録音して眠くてたまらず、『リヴァーダンス』の最中にも眠ってしまった。まあ、一度見るのはいいが、ミュージシャンを見ていると辛くてたまらん、と言う。レイ・フィンの参加したリズム・トラックはいいものが録れた由で、この後少しダビングし、来年1月末には完パケが上がる予定。
ヒデ坊は20日にアイルランドに行く予定で、クリスマスはドーナルはダブリンかニューブリッジにいるらしい。ドーナルは近々引越す由。年末に一族ともどもドニゴールに向かい、フランキィ・ケネディ・ウインター・スクールに参加する。とすれば、クリスマスが終ったらすぐにダブリンかニューブリッジに移動してドーナルの一族に会いに行く手だろう。
夜は、ニーヴ・パースンズのインタヴュー起こし。
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2000年 11月 26日 (日) 晴れ。暖。
8時起床。
朝食、クロワッサンにブルーベリィ・ジャム、バナナ、コーヒー、グレープフルーツ・ジュース。
昼食、有楽町駅前のドトールにて、生ハムとロースと・ビーフのサンドイッチ、卵・ハム・ポテト・サラダのサンドイッチなど、コーヒー。
3時、「芳蘭」にて醤油ラーメン。
『リヴァーダンス』に子どもたちを連れてゆく。子どもたちは『リヴァーダンス』そのものよりも、一緒に出かけられる方が楽しいらしい。東京駅から京浜東北線に乗ったら快速運転で田町まで行ってしまう。しかしなぜ浜松町に止まらず、田町なのだろうか。乗降客数からの判断か。「芳蘭」は11時前ではまだ開いておらず。仕方なく「ドトール」を探して軽く食べる。
『リヴァーダンス』は今日は日曜とて満席。前回よりも年配の客が眼につく。若い人もそれなりにいるが。例によって女性客が多い。若い男はほとんどいない。あるいは目立たない。子ども連れもちらほら。
休憩時間、Mがサウンドとライティングのコントロールが見たいというので、連れてゆく。レイが楽器の調整で少し残っていたので傍へ行くと気がついてくれた。ちょっと言葉を交わす。
ダンスは前回よりも質が落ちた感じ。男性のプリンシパルは前半、調子が悪く、後半は多少持ち直す。黒人タップ・ダンサーたちはそれなりのクオリティだったが、東欧のダンサーたち、特に女性が良くない。光っていたのはやはりマリア・パジェスで、何か一際スケールと深みが増したようだ。ソロ・ダンスに関してはほとんどこの人で保っているようなもの。一緒に配られたチラシでは、来年2月に自身の舞踊団を率いて来日するらしい。ということはいよいよ『リヴァーダンス』を抜けるのか。
第二部アメリカのシーンでソロをうたう黒人シンガーは今回の方がぐんと上。収穫。
驚いたのはバゥロンで参加していたのがダミアン・クイン。この人をフィーチュアして、マリアさんとモーリンと絡むシークェンスが加わっていたが、すばらしいバゥロン。確かにキーラのロナンが師と仰ぐだけある。うーん、一度お話を聞きたかった。
一方、ということはリンゴ・マクドナーは抜けたわけだ。これはグッド・ニュース。
音のバランスはあまり良くない。ドラムスや打楽器がやけに目立ったり、タップの音が音楽に完全に消されたりしていた。
子どもたちはまあ、それなりに楽しんだり、退屈したり。
2時半終演。終り方もあっさりしたものだ。無理もないが。
あらためて「芳蘭」に入り、おやつ替りの食事。帰りも運良くロマンスカーがあり、帰宅5時半前。それにしてもロマンスカーは往きも帰りも満席だった。小田急はほくほくだろう。Mは帰りのロマンスカーの中で寝る。こっちも町田ぐらいまで寝る。
夕食、秋刀魚塩焼き、小松菜煮浸し、牛蒡の梅和え、大根・占地・油揚の味噌汁、ご飯、蜜柑。
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