壱岐へ渡る


 対馬から壱岐への移動は、フェリーだった。ジェットフォイルなら1時間ほどだが、フェリーだと2時間かかる。

 フェリーには、絨毯敷きのフロアと椅子席がある。絨毯敷きの魅力もあるが、今回は椅子席にした。
 本を読んでいたので、時間の経つのも忘れていたが、気づくと外に島が見えていた。壱岐の島は案外フラットなのだ。

 船が着岸するときは、電車がホームに入るのとは違って不安定さがあるところが興味をそそられる。
やがて橋がかけられ、大勢の人が動き出す。

 壱岐での宿は、料理などの希望に沿うようになっていて、3つの宿に分かれるようになっていた。

 我々の宿は、5人だけだったので、ワゴン車でのお迎えだった。とはいえ、宿は港の入り江を挟んで、すぐ向かいにあった。
 壱岐ビューホテルは、こじゃれたところだった。が、部屋のある5階の廊下は冷房が効いていなくて、むっとした感じだった。

 宿のすぐ隣に「春一番の塔」と矢印があり、石段が小高いところに続いていた。日没も近く、夕日も眺められそうで上ってみた。

 海面近くには雲があり、日没手前の景色を楽しんだ。
 食事は、部屋でゆったりと。

 島の宿だけに、ウニ、モズクをはじめとする海の幸がふんだんに出された。
 壱岐の焼酎をロックで頼んだら、グラスになみなみと入っていて、なかなかの見応えがあった。

 昨夜が、まさに目の前で調理して出してくれていたので、刺身などはちょっと物足りなさもあった。
 もずくのうどんは食べやすかった。

 最後の食事の時にh、味噌汁がコンロ付きの鉄鍋で出されたのにはびっくり。最後まで、手を抜かないおもてなしなのだ。
 部屋からも、1階上の浴場からも、目の前に港が見え、天気も良くて眺めを楽しむことができた。

 町の中心部や高校なども見ることができた。郷ノ浦の中心部は、左に見える橋の奥あたりにあるらしい。
 朝食は、3階のお座敷。

 干物や豆腐など、純和風の料理を、落ち着いた雰囲気でいただいた。

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