本研究会が目指す統計教育とは | |
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1 研究主題 「未来に生きる力を育てる統計教育」 未来が予測しにくい時代において、子どもたちが様々な変化に積極的に向き合い、問題解決力や分析力、批判的思考力など、未知の課題に立ち向かう力や課題発見力(未来に対して目標をもち、それを達成するための課題を発見する力)を身に付けることは大切なことです。 そして、問題解決や課題発見をするためには、自らの力で情報を選択し、物事を統計的に捉え、処理できる能力や態度を育てていかなければなりません。 統計教育は、児童・生徒に、こうした能力や態度を身に付けさせることによって、IoTやAI、ビッグデータ等の先端技術が高度化し、社会の在り方そのものが劇的に変わる社会の中で、たくましく生きることのできる力を育てることを目指しています。 社会科、算数・数学科、理科、特別活動の各部会による研究は、「未来に生きる力」をどう育てるか、実践を通して究明します。そのために、各部会の設定した主題のもとに、問題解決の過程に、次の統計的手法を取り入れ研究を進めます。 「とらえる」→「あつめる」→「まとめる」→「よみとる」→「生かす」 また、各部会は、それぞれの特質に応じて統計的手法の活用を図るとともに、身の回りの事象をデータとして捉えることを視野に入れ、主題達成に向けて研究を進めることが求められていると考えます。 2 研究の重点 (1) 各教科等で各部会の特徴を生かして研究主題の具体化を図り、実践研究を行います。また、総合的な学習の時間等においても、部会として実践できることを究明します。 (2) 学習活動を充実させる統計的手法の実践的な研究を行うとともに、物事の統計的な捉え方や処理の仕方についても研究を進めます。 (3) 教科等の学習で、統計についての知識・技能や態度の習得、育成に努めるとともに、身の回りの事象をデータとして捉え、言語活動を充実するための統計的な手法の位置づけについて研究します。 (4) コンピュータ等を活用した情報処理・分析の研究を行います。 3 本年度の研究活動 (1) 各部会の特徴を生かして、研究活動を積極的に推進します。また、各部会の交流を行い、効果的な指導のあり方を追究していきます。 (2) 東海・北陸ブロック統計指導者講習会に参加し、研究成果を発表します。 <令和6年8月28日(水)> (3) 各部会での実践を集めた「統計教育指導事例集」(54集)を作成します。 <令和7年1月下旬> (4) 名統研「研究発表会」を3学期に開催し、研究成果を発表します。 <令和7年1月24日(金)> (5) 名統研会報「統計教育」を年1回発行します。 <令和6年11月> (6) 名古屋市総務局企画部統計課と連携をする。 <「出張!!統計スクール」を実施する> その他 * 「県統計グラフコンクール作品募集」に応募協力します。 |
本研究会の紹介 | |
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1972年 (昭和48年)4月1日設立。 現在は、社会科、算数・数学科、理科、特別活動の4部会で構成しています。4部会が交流をしながら研究推進を行っています。 毎年「統計教育指導事例集」を発行し、研究発表会において各部会が実践発表を行っています。 令和6年度会長 名古屋市立八社小学校長 服部 繁幸 各部会の研究主題(本年度) 社会科・・・・「統計的手法を活用し、主体的に問題解決を図る社会科学習」 算数・数学科・「仲間と協力して社会に関わる算数・数学科学習 〜統計的な問題解決の手法を用いて〜」 理科・・・・・「情報を処理し活用する力を育てる理科学習」 特別活動・・・「身近な情報を実践活動に生かす特別活動」 |
お知らせ | |
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〇 お知らせ 本研究会特別活動部会が、令和5年度愛知県統計功労者表彰式にて、愛知県統計協会より「統計グラフ教育指導者表彰」を受けました。 |