はじめに |
---|
現在、社会はIoTやAI、ビッグデータ等の先端技術が急速に高度化しています。今、未来を担う児童生徒に求められるのは、データに基づき事象の傾向を把握し物事を適切に判断する力や、物事を批判的に検討して自分の考えをまとめ表現する力です。 本研究会では、「未来に生きる力を育てる統計教育」を研究主題とし、「とらえる」「あつめる」「まとめる」「よみとる」「生かす」といった5つの統計的探求プロセスを位置づけ、自ら問題を発見し、問題を解決するための情報を集め、情報を選択、整理、処理し、解決策を見出し、実践に活用できる能力や態度を身に付けさせることを目指し、実践研究を進めています。社会の状況が日々劇的に変化する中で、たくましく生きることのできる力を育てるために、社会科、算数・数学科、理科、特別活動の4つの研究部会が、それぞれにサブテーマを揚げて実践研究を進めてきました。 また、名古屋市では、「ナゴヤ学びのコンパス」が策定され、子どもが自ら問題を発見し、主体的に解決していく、自律して学び続ける児童生徒を育てる取り組みが進められています。統計の知識や技能を活用して、自らの力で問題解決をしたり意思決定をしたりする能力を育てる統計教育は、自律して学び続ける児童生徒を育てる上で効果的であると考えます。さらに、データに基づいた客観的な情報を基に把握した内容を伝え合うことは、多様な人と学び合う上で有効であると考えます。 この度、本年度の研究活動を、研究のあゆみ「統計教育指導事例集 第54集」としてまとめることができました。ご一読いただき、統計教育指導の参考事例として各学校での一助となれば幸いです。 今後も、4つの研究部会が一層精進して、名古屋市の統計教育の充実、発展に寄与してまいりたいと存じます。皆様方からのご指導・ご助言を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。 |
各部会の指導事例 ※各部会の@AをクリックするとPDFで開きます |
---|
社会科部会 @ A 算数・数学科部会 @ A 理科部会 @ A 特別活動部会 @ A |