令和元年度発表会・講演会
愛知県統計教育研究発表会・講演会
11月27日に愛知県図書館で愛知県統計教育研究発表会・講演会が行われました。
名古屋を代表して、楠中学校の伊藤幸恵先生が、「情報を処理し活用する力を育てる理科学習」というテーマで、単元「水圧と浮力」の授業実践を発表されました。目に見えない浮力を見える形に置き換えて調べることで、生徒は意欲的に取り組み、水中にある物体の体積と浮力の大きさの関係をグラフに表して、浮力についての理解を深めることができたという実践でした。
研究発表会の後で、愛知教育大学数学教育講座の青山和裕准教授に、「AI戦略を視野に入れた統計教育の展開について」という演題で講演していただきました。Society5.0という新たな社会に向けて、時代の要請に応えられる子どもの育成が求められており、統計教育が果たすべき役割は大きいとのことでした。具体的な事例を挙げて話していただいた上に、講演中に参観者全員のデータを集めて分析するなど、多くのことを学ぶことができました。
閉会の言葉を名古屋市統計教育研究会会長の助光中学校長の林千雅先生が行いました。最近の子どもたちの様子を見ていて、このままでは、AIに取って代わられてしまうのではないかと危機感を抱いているので、統計的手法を取り入れた実践を行い、未来に生きる力を育てていきましょうという話がありました。