第111回 社楽の会報告     第110回へ   第112回へ
                                  報告者 木曽川東小 土 井

 
6月4日(金)布袋北学供にて、第111回の社楽の会を開催しました。参加者の勤務校・社会科担当学年を紹介します。
 土井(木東小)、奥村先生(藤里小・特殊)、山田昌宏先生(古東小)、高橋先生(木東小・6年)、岩井先生(大北小・6年)、尾関先生(江北中・1年)、川井先生(犬南小・4年)、一般企業にお勤めの川端さんの8名でした。

☆ 土井より噂のMP3に挑戦!の報告をしました。MP3(MPEG audio stream Laye r-3)とは音のデータを圧縮する形式です。タイタニックの2曲目(2'24")を使用し「RocketRipple」(シェアウェア)でWAV形式で録音(24,841KB)、「SCMPX」(フリーソフト)でMP3に変換すると2,254KBになりました。音質は、CDラジカセ程度なら違いが聞き取れないほどです。
・ 次に、新聞記事より黒田城 鳥瞰図で再び(5月28日朝日、木曽川・北方・奥町かわら版他)を紹介しました。作者は栢木隆さん(尾張旭市在中)です。
・ さらに朝日新聞記事より一からわかる日本版401kを紹介しました。現役時代の運用によって老後にもらえる年金額が増減するシステムで、日本企業の終身雇用制をくずす力になるのではないかと思います。
 スポーツ・テスト(第一学習社)のホームページを紹介しました。ここでは新体力テストの得点表などがダウンロードできるほか、体力テストの結果をメールで送ると、無料で評価してもらえます。その他、子供用のリンク集のページなどもあります。    http://www.educare.co.jp/st/
・ 次に、酒井式描画のシナリオでガリバー旅行記に挑戦中!を報告しました。4年生2クラスで実践中です。参考『酒井式描画のシナリオ4年』酒井臣吾編著(明治図書)
・ 次に書籍紹介をしました。
 『マンガで見る環境白書』 環境への負荷の少ない社会経済活動に向けて
 『マンガで見る環境白書U』豊かで美しい地球文明を
 『マンガで見る環境白書V』恵み豊かな環境を未来につなぐパートナーシップ
環境庁企画調整局調査企画室 監修 大蔵省印刷局発行 各\300 Wも既刊
・ 小学生オーストラリア ホームステイ研修 募集の案内を紹介しました。ついに小学生にまでこのような募集が…時代を感じます。8日間で約30万円必要です。
 企画監修:日本国際交流振興会、主催・申込先潟Aイエスエイ  052-261-2891
・ 最後に木東小の教育講演会報告を紹介しました。講師は鬼頭 隆さん(名古屋市在住)です。1時間という短い時間の中、前半35分間を全校児童と親を前に自作童話「もずの心」の朗読と娘さん(鬼頭瑞希)の歌、残り時間を親向けにコメントを交えながら詩を朗読されました。夫婦による童話の朗読はなかなか感動的で、娘・瑞希さんの弾き語りによるBGMが効果的でした。

☆ 高橋先生より学級通信「まほろば」39,44〜46号を紹介していただきました。図工の教
材「ランドセルのある風景」を酒井式で指導した記録が中心です。文中にあった‘制約の中でこそ工夫が生まれる’は、想像力を育てる上での原則だと思います。44,46号は、金子みすゞの詩「犬」「おかし」の授業記録でした。社楽の会の中でも解釈が分かれました。児童は、真剣に言葉を検討したと思われます。

☆ 山田先生から、保護者向けのプールのやご救出のご案内を紹介していただきました。6月6日の授業参観後、児童と保護者、さらに一宮工業高校の牛山先生と科学部生徒と共に行います。牛山先生によれば、古東小には数千匹以上のやごがいるそうです。
・ 関連で一宮工業高校科学部生徒が書いたプリント「プールのやごをたすけてあげてください」もいただきました。やごの飼い方も小学生にわかるように、優しく、詳しくまとめられています。
・ 教育課程の研究委嘱を受けられた古知野東小学校の研究テーマを紹介していただき
ました。「生きる知恵をはぐくむ教育課程の編成−夢いっぱい、自然や人と共に生きる体験的な学習−」です。生きる力を「知恵をはぐくむ」ととらえ、体験的な学習を重視し、地域に根ざした教育課程をつくっていかれます。
 関連として、5学年総合学習年間計画、生活科マップ「校内樹木」「古知野東小学校区」を紹介していただきました。他校の模範になりうる労作です。
・ 市制45周年を記念して江南市が発行した要覧「こうなんだ!江南」と資料編を紹介していただきました。江南の歴史、観光、産業等が紹介されています。
・ 「紙リサイクルハンドブック」を紹介していただきました。発行は古紙再生促進センター 東京都中央区銀座2-16-12 銀座大塚ビル 03-3541-9171 FAX 03-3544-0139
・ 愛知県発行のパンフ「減らそうごみ 広げよう再利用」、クリーン・ジャパン・センター「再資源化技術開発事例集」を紹介していただきました。
・ 文部省「新しい学習指導要領で学校は生まれ変わります」を紹介していただきました。
新学習指導要領のめざすものが簡潔にまとめられています。
・ 沖縄県教育庁の金城 聡さんから送っていただいた資料を紹介していただきました。沖縄に関する多くの資料です。なお、時事出版には沖縄の全市町の社会科副読本があるそうです。
・ 帝国書院「地図ワーク-地図で学ぶ地歴科・公民科の基礎知識-」\390を紹介していただきました。授業ですぐに使えるワークばかりです。

☆ 岩井先生よりわくわくタイムプリント「生き物救出大作戦」を紹介していただきました。
山田先生と同じく、清掃の前のプールにいる生き物を救い、観察記録を書いた後に逃がそうというものです。どの学校でもできる、意義ある活動だと感じました。
・次に、修学旅行での京都市内グループ行動ガイドを紹介していただきました。大北小で
は、児童が公共交通機関を利用して京都市内で班行動を行います。清水寺をスタートして円山公園周辺、南は三十三間堂、北は銀閣寺、西は二条城まで、かなりの広範囲をバス・地下鉄でまわります。18のグループガ、考えたコースも紹介していただきました。行動ガイドは、シンプルで、児童の知的好奇心をくすぐる内容です。

☆ 川井先生より、カウンセリングのテクニック、箱イメージ法を教えていただきました。
最近気になることを箱の中に書くことで気持ちを整理すると共に、カウンセリングの資料とするものです。表現方法は言葉やイラスト、暗号でもよく、箱ふたをしても良いというのがユニークです。
 参考文献『学校現場で使えるカウンセリングテクニック』諸富祥彦(誠心書房)
・ 次に、学級通信なかまbUを紹介していただきました。先生と金子みすゞの出会い
から「私と小鳥と鈴と」「みんなを好きに」「星とたんぽぽ」の紹介、児童の作った「ふしぎ」の紹介です。川井先生の解説から、めざす学級の姿が伝わってきます。

☆ 尾関先生より山田暁生「ほめ方をもう一度磨く10のヒント」を紹介していただきました。
積極的にほめることで問題行動を減らしていった経験から、ほめ方を磨くヒントを次のように書いてみえます。@期待感を表そう、A良さに目配りを、B共動で心と行動を接写する、C具体的にほめ励ます、Dタイムリーにほめる、Eほめ方にもバリエーションを、Fほめ上手教師に教えを請う、G時と場をわきまえてほめる、Iみんなでみんなをほめ合う。この他、3かけ方のすすめ、私をやる気にさせる言葉ベスト10など、非常に中身の濃い論文です。出典は『月刊生徒指導6月号』です。
・ 次に、北中バスケットボール女子練習メニューを紹介していただきました。18のハン
ドリング・ドリル、17のドリブル、12のツーボール・ドリブルのリストがあり、生徒の練習意欲を誘っています。部活動も学習と同じで、教師は生徒のやる気をいかに引き出すかが重要です。
・ 最後に各種の地図を紹介していただきました。オーストラリアの逆さ地図、アメリカ中心の地図、イギリス中心の地図です。世界各国の地図は、教材としてもおもしろいことがわかります。
 今後、海外へ行った折には、現地の地図を買ってくることを確認しました。

☆ 奥村先生より、宮田小と合同で行った特殊学級校外学習実施計画を紹介していただきました。去る6月1日に、児童8名と保護者、引率教師3名で奥田北海岸へ潮干狩りに行ったものです。2校の特殊学級が合同で行う行事として価値の高いものだと思います。関連として、つくし・わかば学級だより3,4号を紹介していただきました。

☆ 川端さんよりいろいろな資料をいただきました。3日に告示されたばかりのいわゆる移行措置要領全文は文部省のホームページからとったものです。
 冊子「社会科におけるインターネット活用の実践例」(東京書籍)では、情報の収集や発信、交流の道具としてインターネットを活用している10の事例が紹介されています。その他、授業に使えるホームページを多数紹介していただきました。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp