第112回 社楽の会報告     第111回へ   第113回へ
                                  報告者 木曽川東小 土 井

 6月17日(木)布袋北学供にて、第112回の社楽の会を開催しました。参加者の勤務校・社会科担当学年を紹介します。
 土井(木東小)、奥村先生(藤里小・特殊)、山田昌宏先生(古東小)、高橋先生(木東小・6年)、岩井先生(大北小・6年)、尾関先生(江北中・1年)、勝村先生(犬山中・2年)、熊木先生(古西小・6年)、坪内先生(犬北小・5年)、野呂先生(岩倉中・3年)、高田先生(古西小・5年)、天野先生(古知野中・3年)、木本先生(布袋小)、牛田先生(大北小・5年生)一般企業にお勤めの遠藤さん、大場さんの17名でした。

☆ 奥村先生から書籍を紹介していただきました。ここでは書名のみを紹介します。
 『体験的活動でつくる総合的学習』山口県須佐町立鈴野川小学校 明治図書 \1,700
 『「総合的な学習」実践レポート集 小学校』 \910
 『この総合的学習がすごい 代表校の実践エキス大集合』協力 上越教育大学教育学部附属小学校
 『21世紀の歴史教科書を提案する』明治図書 これには土井の拙稿「教科書は生徒を動かす!〜教科書による問題づくりのすすめ〜」が掲載されています。\1,140円
・ 次にICレコーダーを紹介していただきました。デジタルで録音して、そのままパソコンに取り込む(40分で8M)ことができます。キット付きで約\27,000 

☆ 木本先生より、布袋小学校のことばの教室を見せていただきました。豊富な自作教材・教具、掲示された資料など、とても興味深いものでした。うがいがによる口腔機能訓練などから、指導の道のりの長さ、さらには専門的な教育の重要性を感じました。
・ ことばの教室だより6〜9号を紹介していただきました。近況報告的な「教室点描」、言語指導の思いが書かれた「ことばをはぐくむ」、専門的・具体的な「構音障害の指導」、次週の予定で構成されています。木本先生が書かれた言葉の合間に、教育の本質が見え隠れしているような気がします。
山田先生より古東小学校での木本先生による指導の成果をうかがいました。それまで人前で一度も声を出したことのない子に対して、木本先生がその子の興味を探り出して話題にしたところ、急に元気よく話をし始めたというものでした。

☆ 土井よりふれあい土曜コンサートのお知らせをしました。江南市では、第2,第4土曜日の12時30分より30分間、江南市民文化会館のホワイエか音楽室でコンサートを行います。その応募者にはプロも多く、特に学区に住んでみえる方は、学校教育への協力もお願いできるのではないかと思いました。
・ 6月12日に愛知県立大学で行われた小中高校のネットワーク管理者必修講座の参加報告をしました。サーバーの管理というのは、セキュリティ対策・トラブル対策など、これまで考えていたような簡単なことでないことがわかりました。同朋学園の河邊さんによる「小中学校でインターネットサーバーを管理する先生を対象に」という資料も紹介しました。
 今回の講座の主催・東海スクールネット研究会は、滝高校の栗本先生など、パソコンにはとても詳しい人たちの集まりです。準会員はMLのみですが参加無料です。会員は年会費2,000円です。自分もまず準会員になって、わからないことを聞くルートを開発しておこうと思いました。問い合わせ先 schoolnet-wg@schoolnet.or.jp
 「兎追いし彼の山〜♪」何のために兎を追うの?最近の日本人学校MLよりウサギの話題を紹介しました。世界中のかなり広範囲で、ウサギは食用として売られているというものです。「兎追いし彼の山〜♪」とは、食料としてうさぎを追い、甘露煮するために鮒を釣るのが正しい解釈なのでしょうか。
・ 『日本国勢図会CD-ROM 1999/2000』(国勢社)を紹介しました。過去のデータをエクセルで加工し、グラフ化することも容易です。
・ 『環境教育ガイド』(小学館)を紹介しました。50を越える環境教育先進校の様子が紹介されています。
・ 第4回一豊顕彰会総会をかわら版第230号より紹介しました。総会後には、黒田城の復元図の鳥瞰図を作成した栢木隆氏による講演がありました。

☆ 大島先生より、犬山東部中学校1年生春の遠足について紹介していただきました。
事前に各教科で学び方を、道徳・特活で生き方の指導をし、生徒が選択したテーマを、体験当日に地域講師により学びます。そこには、人とふれあい、自然とふれあい、社会とふれあい豊かな心を育むというねらいが十分に感じ取れます。
 事後ではレポートの作成・発表を通して、社会認識・自然認識を深め、さらに道徳での活動を通して自己認識を深めます。いただいた資料には自然・環境の3つのテーマ例、歴史・文化の6つのテーマ例。さらに9名の地域講師が紹介されています。
 この実践は、まさしく中学校における行事を核にした総合的な学習の一例です。

☆ 山田先生より日曜学級のリサイクル活動、やご救助隊、教育講演会などの写真を見せていただきました。言葉だけではわからない様子や雰囲気が伝わってきます。
・ 酒井式で指導された絵を紹介していただきました。3年「赤いくつ」では、靴→手→顔…の順に書かれていった生き生きとした絵が紹介されました。
4年「さくらの木」では木と子供たちが、5年「これが私、あれも私」では自分の顔の絵が表情豊かに描かれていました。5年生版画「今熱中しているぼく私」では、熱中しているものを大胆にクローズアップした構図が印象的でした。

☆ 一般参加の遠藤さん、大場さんよりイスラム暦のカレンダーを紹介していただきました。西暦が併記してあります。土曜日から始まり金曜日で終わるイスラム暦の特徴もわかります。発行はイスラミックセンター・ジャパン 〒156-0041 東京都世田谷区大原1-16-11  03-3460-6169 URL:http://islamcenter.or.jp
・ 地理で使える写真資料をいただきました。長江流域の大洪水、南沙群島の領有権問題、過放牧による砂漠化、砂漠の灌漑農業など8枚です。

☆ 岩井先生より修学旅行アンケートを紹介していただきました。「印象に残った場所」では、教師の思いと違う、子供らしい見方が表れていました。また京都市内班別行動では、見学地はもとより、迷ったり、通りすがりの人に道を聞いたりした経験が特に印象に残ったようでした。

☆ 高田先生より日本教育新聞「指導要領の移行措置教科部分の要旨」を紹介していただきました。各学校での具体的な対応も紹介してください。
・ 次に、古西小の教育講演会・祖父江鈴子さんの講演を聴いた父母の感想を紹介していただきました。「実体験に基づいた話は書物より重みが感じられた」「今まで以上にものを大切にする気持ちが高まった」など、講演を聴いた父母の感動が感じ取れる内容です。

☆ 土井より今後3年間の授業実践の方向性を提案しました。今後3年間、総合的な学習における社会科の授業を、全体とのかかわりにふれながら研究していこうというものです。関連として、勝村先生、高橋先生より今年度の実践の内容を提案していただきました。勝村先生の提案は以前から紹介のあったものですが、ここでは高橋先生の授業構想を紹介します。
 テーマは、今日的な課題の一つ「少子高齢化社会を考える」です。30年後の人口構成から少子化・高齢化による影響を考えます。夏休みの調査活動を経て、少子高齢化社会に備えての対策を考え、まとめ、発信します。児童の考えは、校区のお年寄りとの交流、福祉実践教室、老人ホーム訪問など、人とかかわる中でより深められると考えます。そして、自己の生き方を見つめ、共に生きる心が育つことを願っています。取り組みの成果は、お年寄りを招待した東っ子フェスティバルで紹介されます。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp