第113回 社楽の会報告      第112回へ   第114回へ
                                  報告者 木曽川東小 土 井
 7月1日(木)布袋北学供にて、第113回の社楽の会を開催しました。参加者の勤務校・社会科担当学年を紹介します。
 土井(木東小)、奥村先生(藤里小・特殊)、山田昌宏先生(古東小)、高橋先生(木東小・6年)、岩井先生(大北小・6年)、尾関先生(江北中・1年)、勝村先生(犬山中・2年)、坪内先生(犬北小・5年)、野呂先生(岩倉中・3年)、木本先生(布袋小)、高木先生(犬山中・1年)、水野先生(黒田小)、一般企業にお勤めの川端さんの13名でした。今日も膨大な資料が集まりました。

☆ 土井より木東版・総合的な学習の構想、および解説編を提案しました。今年度は、総合的な学習のなかでの社会科のあり方を追います。そこで、まず木東小版の総合的な学習全体プランを考えました。“ともに生きる−ひとや自然とのかかわりの中で−”をテーマに、6年間の流れを組み立てました。
・ 次に高橋実践の先行研究にあたる論文「“福祉”にシフトする単元構成のヒント−高齢者福祉に焦点をあてた6年の 授業を例に−」宇田川嘉一『社会科教育464』(明治図書)を紹介しました。さらに、同書より“社会科として総合的学習にどう取り組むか”について多くの先生の考えを紹介しました。
・ 去る6月24日に訪問した東浦町立卯ノ里小について報告しました。年間40〜50時間の自由活動、学年テーマによる総合学習、縦割りを中心とした特別活動が特に参考になりました。
・ 6月20日の日曜参観の折に、江南市立宮田小学校で行われた教育講演会の講師を紹介しました。江南短期大学助教授の河合勝助先生でした。巧妙な話術と楽しい手品で子供たちにも大受けでした。
・ 拙稿「歴史教科書授業での活用法 教科書は生徒を動かす!」(明治図書)を紹介しました。教科書を問題づくりで活用した実践を紹介したものです。
・ 第49回日本社会科教育学会 全国研究大会案内を紹介しました。10月9日〜10日に横浜国立大学教育人間科学部で開催されます。テーマは“カリキュラム改革とこれからの社会科”で土井も参加予定です。
「TV番組を録画したテープを授業で使うために借りてダビング」これは違法?を紹介しました。MLで話題になった著作権について、弁護士の方が著作権法をもとにていねいに解説してくれました。結論は「テープ持ち主が著作権法違反。借りた人は犯罪の教唆。」だそうです。
・ 日本では警察は110,消防・救急は119、外国は?世界21か国について調べた結果を紹介しました。例えばドイツでは順に110、112、112、ブラジルでは190、192、193です。結果はここ
・ マイクロソフト インターネットを利用した情報提供サービス(e-MIPS!)を紹介しました。
e-MIPS!では、学校教育に関するマイクロソフトの製品やその他の情報を、マイクロソフトのホームページで詳しく紹介するとともに、電子メールによって最新情報のヘッドラインと関連情報、および関連ホームページのURLを送ってもらえます。詳しい説明とダウンロードは次のURL。
   http://www.asia.microsoft.com/japan/education/ssp/default.htm


☆ 奥村先生より平成11年度第5回初任者研修会資料を紹介していただきました。道徳教育の目標、藤里小の研究の特色がまとめられています。また、関連として数多くの書籍を紹介していただきました。
『総合単元的道徳学習論の提唱』押谷由夫(ぶんけい)\2,000
『道徳教育の理論』木原孝博 明治図書 \2,680
『「生きる力」をつける道徳授業』伊藤啓一 明治図書 \2,060
『道徳教育はこうすればおもしろい』荒木紀幸 北大路書房 \2,000
『個が生きる総合単元的な道徳学習の発展』押谷由夫 明治図書\2,000
『道徳授業の革新−「価値の明確化」で生きる力を育てる』諸富祥彦 明治図書\2,200『学校全体で取り組む道徳教育』飯田稔明治図書\1,960
『子どもが本気になる道徳授業12選』深澤久明治図書 \1,806
『モラルジレンマ資料と授業展開』荒木紀幸 明治図書 \2,170
『人間関係を豊かにする授業実践プラン』小学館\1,550   その他

☆ 木本先生より、ことばの教室だより第10、11号を紹介していただきました。
・ 次に、一宮市在住の昆虫採集家野田賢治さんを紹介していただきました。自ら採集した膨大な昆虫標本を、図書館や保育園、小学校で展示してみえるそうです。

☆ 岩井先生より、セレクト学習について報告していただきました。ジャガイモやホウセンカに関する4つのコースから学習したいものを選ぶコース別学習です。
・ 次に書籍『21世紀こども百科 歴史館』小学館\4,700を紹介していただきました。絵や写真、説明など、こどもにわかりやすく作られています。おまけでVTR「コナン縄文体験やってみよう!」がついてきます。

☆ 山田先生より平成11年度小学校教職経験者研修講座(6年目)に寄せてを紹介していただきました。講義テーマ「夢いっぱい、心が踊り、身が跳ねる社会科学習のすすめ」の通りの内容です。“「わくわく、どきどき」「わいわい、がやがや」の社会科学習、心が躍り、身が跳ねなければ社会科じゃない。”の言葉に、山田先生のスタンスが伝わってきます。巧妙な例えと豊富な具体例で、とても参考になる資料です。
・ 次に、江南市教務主任研修会資料を紹介していただきました。研究主題は「生きる知恵を育む教育課程の編成−夢いっぱい、自然や人とともに生きる体験的な学習−」で総合的な学習の山田先生の私案が具体的に示されています。
・ 手作りの卑弥呼兼聖徳太子の衣装を紹介していただきました。先生の遊び心が伝わってきます。
・ さらに図工教師から見た総合学習を紹介していただきました。“江南市を広めよう”をテーマに6年生がポスターを描いています。「江南カーテンには勝てん」などユニークなポスターが多数ありました。夏休みには、江南市以外の所(駅・役所など)へ交渉し、貼りに行く活動が予定されています。

☆ 高橋先生より、今年の小学校実践“少子高齢化社会を考える”を提案していただきました。第1時は、データから25年後の人口構成を知り、将来の社会保障費を予想します。さらに、現在の出生率が続くと、人口が減り続け、3500年後には日本人は計算上で1人になってしまうことを知り、少子高齢化について理解します。
 第2時には少子高齢化社会の問題点を予想し、第3時に調査計画を立て、夏休みに調査をします。この授業は、2学期に行われる多くの交流活動と連関したもので、他の教科・道徳とも合わせて、共に生きる心を育てていきます。
・ 関連して『少子高齢化の恐怖を読む』を紹介していただきました。将来の高齢者の増加、労働人口の現象、消費市場の落ち込み、国民負担率の増大など、少子高齢化に絡む問題点がデータをもとに詳述されています。目次を読むだけで怖くなってきます。『厚生白書』も紹介していただきました。

☆ 川端さんより移行期用の年間指導計画作成検討資料をいただきました。
・ 写真資料“目で見る伊能忠敬測量隊”をいただきました。伊野忠敬の足跡が多くの写真で示されています。

☆ 勝村先生より社会科学習資料討論会「愛知万博を考える」に向けてを紹介していただきました。新聞記事を読んでの生徒の感想を紹介したものです。これらを参考に自分の考えをまとめ、討論の準備をしていきます。
・ 次にプリント自由研究への取り組み方を紹介していただきました。自由研究の条件、テーマの設定、計画書の作成、研究のまとめ方が示されています。これらは、学び方の指導として重要です。

☆ 尾関先生より、『子どもにウケル科学手品77』後藤道夫著(講談社)を紹介していただきました。身近な道具ですぐにできる手品が紹介されています。それぞれに、科学的な視点で簡単な解説が書かれているのがミソです。 
・ 次に、学活指導案「紙のリサイクル」を紹介していただきました。紙に関するクイズの後、使用済みの紙をどうしたらよいのか考えます。江南市の可燃ゴミに紙が多いことを知り、後日行われる廃品回収への意欲を高めます。
  関連として、北中環境委員会による環境だよりを紹介していただきました。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp