第115回 社楽の会報告   第114回へ   第116回へ
                                  報告者 木曽川東小 土 井

9月2日(木)布袋北学供にて、第115回の社楽の会を開催しました。参加者の勤務校・社会科担当学年を紹介します。
 土井(木東小)、奥村先生(藤里小・特殊)、高橋先生(木東小・6年)、岩井先生(大北小・6年)、木本先生(布袋小)、山田昌宏先生(古東小)、高木先生(犬中・ 1年)、尾関先生(江北中・1年)、勝村先生(犬山中・2年)、坪内先生(犬北小 ・5年)、一般企業にお勤めの川端さんの11名でした。

☆ 土井より総合的な学習を歴史的に位置づけると…を紹介しました。下記URLにある 松下幸司の卒業論文というページの第二章総合学習をめぐって 第一節 日本における 合科・総合学習の史的系譜〜経験主義と系統主義学習論から『生活科』成立へ〜第二節  「合科・総合学習」の定義・ねらいとその形態が参考になります。  http://ryu.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/matusita/GraThesis/Chap2/Chap2_1_1.html 
・ 第1回社楽の会で土井が提案した戦後の学力観・指導要領の精神の変遷も紹介しました。戦後の学力観を人間性と科学性の尺度で見たものです。
・ 次に8月19日に行われたFW(フィールド・ワーク)in愛知の報告をしました。長久手文化の家での総会・棒の手の鑑賞の後、赤池地下鉄車輌工場、愛知県農業総合試験場、県立芸術大学 法隆寺金堂壁画模写展示館を見学しました。
・ 8月26日に同朋高校で行われたWindowsネットワーク講座の参加報告をしました。 Windows NTを使って、前半はインターネット接続をしないTCP/IPネットワークの解説、後半はインターネット接続環境を構築するために必要なMS-ProxyやMS-DNSの設定について、実際にパソコンを操作しながら講義を受けました。IPCONFIGやWINIPCFG、ARP、PINGなどのコマンドの説明が中心でした。パスワードを解読するためのソフトの紹介もありました。
・ 続いて、8月20日に行われた学校緑化(花づくりと管理)講習会の報告をしました。土づくり、苗づくり、花壇づくりについて講義を受けました。総合的な学習は“人&自 然とのふれあい”がその中心になると予想されます。社会科教師は、動植物について学習すると、より総合的な教師に近づくと思います。愛知県緑化センターは 〒470-0431 西加茂郡藤岡町西中山猿田21-1 0565-76-2106、Fax 0565-76-0140
・ 新聞記事より幼稚園費2人目以降安く(8月26日朝日朝刊)を紹介しました。少子対 策としてはまだまだ不十分ですが、今後こうした政策は拡大すると思われます。
・ 少子対策についてメールでの聞き取り結果報告をしました。MLグローバースに聞いてみたところ、オランダ在住の方より返信をいただきました。女性議員が多く、女性が働きながらの育児をしやすい環境にあること、専業主婦より働きながらの育児の方が価値が高いと思われていることなど、日本との大きな違いを感じました。
・ ML総合学習より総合的な学習の講演会レポート 児島邦宏先生(東京学芸大学教授)を紹介しました。8月17日に福井県教育研究所主催研修講座として行われたもので、演題「総合的な学習の考え方・取り組み方」内容は、1.なぜ総合的な学習の時間を作ったのか、2.総合学習の単元づくり、教材づくりをどうするかについて明瞭に まとめられています。
・ 最後に催事紹介をしました。10月3日にすいとぴあ江南で江南市主催エコランドこうなん が開かれます。堀江謙一トークショーのほか、様々な催し物が開かれます。問い合わせは企画課0587-54-1111まで。

☆ 高橋先生より、夏休みに少子高齢化対策について調べた児童のレポートを紹介していただきました。バリアフリーについて住宅展示場やシルバー産業を取材したもの、ヘルパー養成講座をレポートしたもの、地球の行く末についてまとめたもの、ゴールドプラン、おもちゃ産業への取材、子供を産まない女性が増えたのはなぜか聞き取り調査したもの、介護保険について調べたものなど、非常に高度な内容のものを10点ほど見せていただきました。児童の問題意識の高さ、まとめ方のうまさに感心しました。
  この後9月18日に、町長・社会福祉協議会・ボランティアをしている人・保育園園 長・教育委員会の女性・働きながら子どもを育てる女性と児童による討論会が予定さ れています。

 奥村先生よりつくし・あゆみ学級だより“あゆみ”第6号を紹介していただきました。2年3組との交流七夕会、小規模授産施設くるみの里の方が教室にみえたことが報告されていました。
・ 次に奥村先生はじめ藤里小の3名の先生が知多市で行った夏季道徳研修会資料を紹介していただきました。昨年の研究発表会のダイジェスト版だそうです。
・ 書籍を紹介していただきました。とても読みやすいのが特徴です。 
 小学校の「漢字」を5時間で攻略する本 師尾喜代子著 PHP \1,200
 小学校の「日本史」を20場面で完全理解 渡辺尚人著 PHP \1,170  他

 尾関先生より新聞記事“老人介護、保育…妻の方にズシり”を紹介していただきました。
 1日あたりの介護時間が夫8分・妻41分、乳幼児保育でも夫の保育時間は30分に達しないなど、夫婦間の差は歴然としています。少子化を防ぐためには、考えなければならない問題です。
・ 次に、江北中環境・福祉に関するレポート−生徒作品その後の発表方法について−を紹介していただきました。12人のグループで相互評価をし合いよいレポートを選ぶ。さ らにクラス代表レポートを選んで展示するというものです。評価項目も示されており、
 レポートを評価する良い方法だと思います。

 高木先生より“地域の教育力を生かし、今日的課題に対して総合的に迫る学校行事− 第1学年「犬山郷土学習」を通して−”を報告していただきました。犬山シンポジウムで発表したものです。

☆ 山田先生より、新聞記事“秋の遠足はリンゴ狩り”(9月2日中日朝刊)を紹介していただきました。6年生が昨年リンゴ栽培についてJAみなみ信州に問い合わせたことが縁で実現するもので、秋の遠足でリンゴ収穫体験、その他の交流をします。
・ 時間割の弾力化の工夫を進める基本的な構え−「柔軟で広い幅を持った時間割」の実際−を紹介していただきました。時間割の弾力的な運用を図った案が具体的に示されています。
・ 古東小各学年の総合学習年間活動計画を紹介していただきました。学年別に流れが示されています。ここでは学年テーマのみ紹介します。
  1年 おおきくなあれ みんなのはな
  2年 見つけよう ひみついっぱい ふれあおう心と心
  3年 ありがとう・すごいな−人への感謝や尊敬の気持ちを表そう−
  4年 さぐろう環境、つくろうすてきなぼくらの町を!
  5年 で愛 ふれ愛 みがき愛
  6年 みつめよう江南 歴史・自然・まちづくり−古東サミットを成功させよう−
・ 平成12・13年度移行期用年間指導計画作成検討資料を紹介していただきました。学年・教科別に削減可能な時間が示されており、参考になります
・ 夏休みに行かれた10日間に渡るイギリス・フランス・スイス旅行の報告をしていただきました。ヨーロッパは石の文化で時間的スパンが長いこと、「大英博物館は国民の財産だからただが当然」という国民性の話など興味深いものでした。国際理解教育では 国民性の理解まで迫りたいという話もされました。
  『やさしい大英博物館ガイド』など、現地で販売されている日本語ガイドも多数紹介していただきました。
・ ロンドンの日食の新聞記事を紹介していただきました。ロンドンでは、バスも止まって運転手までが車から降りて日食を見ていたそうです。
・ 山田先生の実のお母さん・お姉さんによる第2回母娘展を紹介していただきました。
犬山東古券のぎゃらりい木屋(0568-62-2848)で9月30日〜10月12日に開かれます。 和紙の染物で、山田先生ご自身の作品もあるそうです。また、学校での講師としても お願いできるそうです。

☆ 川端さんより地図を楽しく使おう アイデア・ワークシート集をいただきました。日本一周ゲームなど小学校用の7種類のシートがあります。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp