第116回 社楽の会報告    第115回へ   第117回へ
                                   報告者 木曽川東小 土 井
 9月16日(木)布袋北学供にて、第116回の社楽の会を開催しました。参加者の勤務校・社会科担当学年を紹介します。
 土井(木東小)、山田昌宏先生(古東小)、大島先生(犬東中・1年)、奥村先生(藤里小・特殊)、高橋先生(木東小・6年)、岩井先生(大北小・6年)、勝村先生(犬山中・2年)、尾関先生(江北中・1年)、川井先生(犬南小・4年)、野呂先生(岩倉中・3年)の10名でした。

☆ 土井はML(メーリング・リスト)からの情報から紹介しました。はじめは学校のセキュリティはだいじょうぶ?です。8月10日、東京の有楽町マリオンでJPNICの主催により、「EDU-TALK SUMMER FORUM99」が開かれました。北村博文氏(警察庁生活 安全企画課理事官)は、「学校のセキュリティは甘いので学校のLANは必ず破られる。個人情報は盗まれる。成績表や健康診断のデータは、LANにつながないでもらいたい。」と警告しています。詳細は http://www.kknews.co.jp/m9909nd.htm 
・ 次に論文「総合的な学習の評価」http://www.sing.co.jp/koza/koza08.htm より紹介しました。アメリカでの評価の具体例が書かれている後半部は特に参考になります。
・ 話題のいじめ告発のホームページ問題はないか?を紹介しました。新聞や週刊文春で有名ですが、和歌山市で「ホームページでいじめ告発」をした父親がいます。インターネットを使った一方的な告発に、情報の怖さを感じました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yamada-c/ HPより、原文をそのまま転載しました。
・ 次に、学校の防災についての素晴らしいホームページを紹介しました。山梨県教育委員会の学校の防災マニュアルで、地震対策についてこれだけ充実した内容のものは初めて見ました。http://www.kai.ed.jp/bousai/mokuji.htm  お薦めします。
・ 国際理解教育・海外子女教育全国大会の講演記録を紹介しました。8月6日(金)に熊本市国際交流会館で行われた「生きる力を育てる総合的な学習」について東京学芸大学海外子女教育センター教授・佐藤郡衛氏の講演記録です。どういう素材を選択 していくのか、どう教材化していくのか、総合単元をどう開発していくかについて、わかりやすくまとめられています。
・ 次に現地の日本人からリアルタイムで伝えられる東ティモール情報の一部を紹介しました。「今東ティモールで虐殺がおこっています。東ティモールから避難させてやるという口実で軍がトラックで民衆を運び、アタンブアで殺している、そこから命か らがら逃げてきた人からの話という情報がはいりました。そこは死体の山だそうです。」このような内容です。日本の児童・生徒はどう感じるでしょうか。
・ MLで情報をいただく左巻さんより著書の紹介が来ました。左巻健男・市川智史共 編著『誰にでもできる環境調査マニュアル』東京書籍 ISBN4-487-79488-9 \2400(本体)
 簡単に出きる環境調査が35種類紹介されています。総合的な学習で環境を扱う学校には強い味方です。
・ 情報リテラシー教育のMLを紹介します。小・中・高・大・専門学校教職員対象のML(Mailing List)です。情報教育に関する情報の宝庫です。登録方法は次のようにメールを送ります。To:listserver@aicoh.ac.jp 、subject:空白のまま、
 本文:subscribe +自分のメールアドレス  その後、確認のメールが来ますので、 その指示に従ってメールを送ればOK
・ 三重大学の学生による総合的な学習データベースがあります。全部で300件を超えています。アドレスはhttp://mues.edu.mie-u.ac.jp:591/stdb/ 「データベースの検索」からパスワードisewan と入力して、次に進んで下さい。
・ 授業づくりネットワーク総合的学習21の紹介をしました。ホームページ「授業づくりネットワーク 総合的学習館」http://anny.kinjo-u.ac.jp/~fujikawa/sougou.html  藤川大祐 総合的学習関連論文集、総合的学習とディベートなど内容は豊富です。
・ 平成11年版環境白書まるごと掲載ページを紹介しました。次のURLから1冊丸ごと読むことができます。 http://www.eic.or.jp/eanet/hakusyo/1999/mokuji.htm 
 ここでは目次のみ紹介しました。

奥村先生より論文「“ポートフォリオ研究”にどう取り組むか」鈴木秀幸(静岡県立島田高等学校)『総合的学習をつくる10月号』(明治図書)より紹介していただきました。 ロンドン大学クラークが開発した「重要な達成事項を記録するポートフォリオ評価」 が日本では最も適しているのではないかという提案です。詳細は『教師と子どものポートフォリオ評価』(論創社)にあるそうです。
・ 次に、ライス秋田からのダイレクトメールを紹介していただきました。大潟村の生産者による通信販売です。有機無農薬などの付加価値をつけて、価格は高めです。規制緩 和による新しい流通方法として注目されます。
・ 環境教育情報センター発行のパンフ「走れクリーンエネルギー」を紹介していただきました。クリーンエネルギー自動車について紹介してあります。

☆ 高橋先生より男女共同参画社会について考える家庭科の授業(2時間完了)を報告していただきました。少子高齢化対策には避けて通れない問題です。ビデオ厚生白書『少子社会を考える−子供を産み育てることに「夢」を持てる社会を−』企画 財団法人厚生問題研究会を授業で活用しました。
・ 17日に行う町長・社会福祉協議会・ボランティア・保育園園長を交えて行う「私が考える少子高齢化社会対策」の話し合いの資料をいただきました。15才までの児童手当給付、70歳定年制など、子どもが考えた提案集です。結果報告が楽しみです。

☆ 勝村先生より11月9日に行われる犬山中学校の研究発表会の紹介をしていただきました。午後日程で全校合唱、公開授業、全体会という流れで行われます。授業は、1年生が名古屋テーマ学習学級発表会、2年生が自由研究発表会とその前後の授業、3年生は福祉に関する教科等の授業です。
・ 次に、2年生の自由研究テーマ一覧を紹介していただきました。夏休みから10月までの長期に渡る大作です。発表が楽しみです。
・ 最後にプリント“木曽総合学習まとめの活動”を紹介していただきました。礼状の書き方、レポートのまとめ方、発表の仕方のポイントがまとめられています。学び方指導の貴重な資料です。

 山田先生より総合だより“みずき”第1号を紹介していただきました。木東小の総合学習を家庭や地域に紹介するものです。みずきとは木東小の総合的な学習の時間に対する呼び名です。地域には各地区の回覧板を利用するそうです。
・ 次に、「総合的な学習」スタートに向けての保護者アンケートを紹介していただきました。
保護者に対して、生きる力をどう考えるか、期待する子ども像、子どもの気になること、地域の自然環境とふれあいの実態、地域や人とのかかわりなどを尋ねています。
・ さらに9月8日に行った青木川の環境調査について報告していただきました。江南保健所や市の生活交通課の職員の指導で、4・5年各1クラスが参加しました。phやCOD、透視度、水中生物などを調査するものです。この2クラスは、18日に青木川の清掃を行います。

☆ 川井先生より平成11年度第4学年総合学習(案)を紹介していただきました。共に生きる心を育てるには人間関係づくりが基本であると考え、エンカウンターを積極的に取り入れてみえます。38例紹介されています。中学校の研究校でも、総合的な学習の時間にエンカウンターを取り入れている実践例がありました。
・ 関連して学級通信なかまを紹介していただきました。児童が自分で自分をほめるセルフ・エスティームとして、自分への手紙が紹介されています。

☆ 尾関先生より「わくわくNIE第3号」発行のお知らせです。今回は新聞づくりのポイントが紹介されています。送付希望の学校は9月30日までに送料を日本新聞教育文化財団の郵便振替口座(00120-5-44317)に振り込みます。先着2千校に最大500部まで送付されます。問い合わせは、 03-3591-3466
・ 次に、ケナフの資料をいただきました。教材としての価値、教材化可能な活動など幅広く紹介されています。なお、江南にはケナフの会(連絡先 0587-54-5720 柴垣)があるそうです。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp