第121回 社楽の会報告    第120回へ  第122回へ

                                   報告者 木曽川東小 土 井
 
平成11年11月25日(木)布袋北学供にて、第121回の社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介します。
土井(木東小)、山田先生(古東小)、奥村先生(藤里小)、勝村先生(犬山中)、尾関先生(江北中)、木本先生(布袋小)、岩井先生(大北小)、水野先生(黒田小)、天野先生(古知野中)、坪内先生(犬北小)、大島先生(犬東中)、野呂先生(岩倉中)、高橋先生(木東小)の13名でした。

☆ 天野先生より中3道徳の指導案を報告していただきました。主題は「目標の実現、希望と勇気、強い意志」で資料にさだまさしの「二軍選手」の歌詞を使用しています。
  指導案から引用します。「人には能力に限りがあり、かなえられない夢がある。しかし、自分自身の人生を輝かしたいと思って生きている以上、そこには何物にも代え難い、自分自身でしか実現することのできない夢があることを本学級の生徒に伝えたい。」
  終末の先生自作の詩は感動的です。すばらしい実践です。

☆ 高橋先生よりまほろば140,151,155,156を紹介していただきました。
140〜155は、少子高齢化のまとめにあたるもので、児童の活動の様子や感想が紹介されています。特に「共に生きる力」が次のように明 解に説明されています。
○ 共に生きるために必要な知性を獲得すること → 知
○ 共に生きる人の営みや生き方に共感すること → 情 
○ 共に生きようとする意志を自ら表現すること  → 意
  なお、児童が老人体験の際に使用した老人擬似体験セット(30万円)は、一宮市の社会福祉協議会にあり、各市町の福祉協議会を通して借りることができます。
156は、各教科の今が紹介されています。特に、国語では、『小景異情』(室生犀星)の学習作文が紹介されています。

☆ 土井より,小学4年生図工作品「木を見つめて」を紹介しました。以前, 山田先生から紹介のあった酒井式を応用したものです。約10時間で、生き生きとした作品ができあがりま した。
・ 恒例のWebページ紹介です。  (1)は教育新聞11/15、(2)〜(12)は朝日新聞11/16より紹介します
(1)学習図鑑・事典データベース・対話型検索システム「みっけ」 
(2)余丁町小学校のお天気調べホームページ  http://www.edu.kitanet.co.jp/~es02/sky/sky-c.htm 
(3)AVCC(高度情報映像センター)の子供向けサイト「ぱぴるす」 http://www.avcc.or.jp/papyrus/index.html
(4)飯倉小学校ホームページ「たのしくあそぼう」  http://www4.justnet.ne.jp/~iigural/gakusyurink.htm
(5)ボクにもわかる先端科学 http://www.kek.jp/public/  物理や加速器の原理をわかりやすく解説
(6)れきはくホームページ http://www.rekihaku.ac.jp/   千葉県佐倉市の国立歴史民族博物館の展示を解説。
(7)博物館の博物館 http://www.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/matusita/Museum/Museum.html  以前にも紹介した博物館のリンク。
(8)神奈川県水産総合研究所内水面試験場ホームページ http://www.agri.pref.kanagawa.jp/suisoken/naisui/n_index.html
   試験場の紹介と、県内の川や湖に住む魚たちの情報を提供。「淡水魚図鑑」や「魚豆知識」も
(9)異なる文化を楽しみながら学ぶ事典(Multi-Cultural-Pedia)  http://www.netlaputa.ne.jp/~tokyo3/
    生活習慣など身近な話題から、各国の文化の違いを紹介、発信している。
(10)NTT自然とマルチメディア http://www.wnn.or.jp/wnn-n/  「日本野鳥の会」が中心になって自然に関する情報を提供 
(11)海ネット とばhttp://www.umi-net.toba.mie.jp/index.html
    三重県鳥羽市周辺の「海に関する博物館」の共同運営。近隣の小中学校の研究発表も
(12)のはらうた http://www02.so-net.ne.jp/~nohara/   工藤直子さんの詩集
(13)小・中学校の新教育課程にかかわる質疑応答集  別紙に一部印刷しました
http://www2.pref.niigata.jp/niigata/webkeiji.nsf/d92f8fc6935d9f1b49256525003b25bf/49256653001e98cc492567e60016720c?OpenDocument  (14)暗記君 for everybody 0.05 [Win95/98] http://wakusei.cplaza.ne.jp/software/soft_163.html
    何でも暗記できる優れものです。(サンプルファイル付き)
(15)初等中等教育と高等教育との接続の改善について (中間報告)   http://www.monbu.go.jp/singi/cyukyo/00000297/
(16)日本生態系協会のホームページ    http://www07.u-page.so-net.ne.jp/mu2/ecojapan/homepage/ 
    ビオトープとは?がいいですね。
・ 次に「チョコレートから国際理解」村上浩一氏を紹介しました。総合学習に使えるもの図鑑の授業実践記録を紹介しました。チョコレートの箱から課題づくりを行い、学習を展開していくもので、他に応用がきく方法です。
・ 次に、MLで話題になっていた出席簿の順番は?を紹介しました。関西では、男女混合50音順がほとんどのようです。また、関東では男女別(男子が先)と男女混合があるようです。やりとりの中では男女別は「古い」と見られているようです。みなさんはどう思われますか?
・ 家にいながら雑誌感覚で読めるメールマガジンのリストを紹介しました。社会科に関係するものも数多く、土井は情報源として50以上に登録しています。また、中高生が発行しているのもあり、情報発信のひとつの方法でもあります。ここでは、内容例として「速報!霞ヶ関通信」「旅の素!?海外・旅行地理クイズ」を紹介しました。 

☆ 勝村先生より校内で提案された「総合的な学習」の総合性について紹介していただきました。総合的な学習の総合性を、次の5つに分けて考えています。学習内容・学習単元・ 学習テーマの総合性、教育力の総合性、育成すべき学力の総合性、知・情・感の総合性、学習の場の総合性です。総合的な学習を考える上で、とてもわかりやすい視点です。

☆ 奥村先生り、藤里小学校現職教育部による「豊かな心を持ち、ともによりよく生きようとする子の育成をめざして」を紹介していただきました。道徳の時間を核にして体験的活動を行い、より確かな実践力を身につけることをねらっています。例として、藍染め、ケナフの栽培、酸性雨調査があげられています。
  ただ体験的な活動をすればよいという実践も見られるなかで、道徳という核がしっかりしているところが優れています。

☆ 尾関先生より新聞記事「子供たちにカードを」を紹介していただきました。子供たちにサンタクロースからのカードなどが届きます。問い合わせは「サンタクロースの家」運営事務局 03-3405-7342 http://www.santaclaus-mk.co.jp/
・ 次に、総合的な学習の先進校・岐阜市立東長良中学校を紹介していただきました。自立をめざす「自己創生」学習として、教科学習の他、「福祉、国際理解、情報、環境、国土・郷土、人類、創作」の7領域からテーマを選択し、自分で学習計画を立てて取り組みます。そこでは、計画・実践・評価・改善・再実践(PDSID)を学習サイクルにしています。単位時間を15分のユニットと考え、45分、60分、75分と柔軟に位置づけています。

☆ 山田先生より、JAみなみ信州の広報を紹介していただきました。古東小5年生のリンゴ狩りの体験の様子が紹介されています。
・ 次に、総合的な学習で使える書籍を紹介していただきました。書名のみ紹介します。
ふるさとを感じるあそび事典 山田卓三編 農文協 \1,950
いのちを感じるあそび事典 山田卓三文 農文協 \1,840
向山式サイクル図で地球環境の授業 明治図書 \1,960
カリキュラム研究入門  安彦忠彦   勁草書房 \2,600
里山の伝道師  伊井野雄二 コモンズ \1,600
雑には愛がいっぱい 名取弘文 農文協 \1,600
木とあそぼう(1)(2)、雑草とあそぼう 農文協 \1,680
・ さらに、豊田市古瀬間小学校PTAの方からいただいた手紙を紹介していただきました。 総合的な学習と教科学習との違い、教科学習がおろそかにならないか、先生方の熱心さに頭が下がる、などの内容が書かれていました。
・ 12月4日の古東総合フェスタの紹介をしていただきました。これまでの各クラスの 学習の成果を、それぞれの方法で発表します。 
「基礎・基本」をどう考えるか 北俊夫氏の論文から紹介していただきました。生きる力をはぐくむためには、伝統的な基礎・基本観である「読み・書き・そろばん(3R's)」を根本的に転換する必要があり、「応用性のあるもの、問題解決場面で生きて働くもの、主体的・創造的に学び続けるために必要なもの」を新しい基礎・基本として例示しています。最近では「表現・交流・探究(3E's)」が話題になっているそうです。
・ リゾート赤目の森の伊井野雄二さん、農文協提携事業センターの吉井弘和さんを紹介していただきました。いろいろな人に声をかける山田先生ならではの人脈の広げ方です。

    お問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp