第122回 社楽の会報告    第121回へ   第123回へ

                               報告者 木曽川東小 土 井

平成11年12月9日(木)布袋北学供にて、第122回の社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介します。
 土井木東小)、山田先生(古東小)、高橋先生(木東小)、奥村先生(藤里小)、勝村先生(犬山中)、尾関先生(江北中)、木本先生(布袋小)、岩井先生(大北小)、坪内先生(犬北小)、大島先生(犬東中)の10名でした。


☆ 土井より木東小総合的な学習私案 改訂版を提案しました。7月に出したものの改訂版です。あくまでも私案ですが、今年度の資料集部会の実践を自分なりに検討し、教科学習や単なる体験学習との違いを「参画と貢献」というキーワードでまとめました。
・ 次に、毎年作っている社楽版社会科用語集です。冬季研修会のような場で手元にあると便利なものです。自分で理解したことを、自分の言葉でまとめてあるので使えます。
・ 第1回 Microsoft Encarta 百科事典シリーズ レッスンコレクション募集のお知らせです。Encartaを使った授業案を考えて応募すると、優秀作にMicrosoft Office等がもらえます。
・ 来年度の連載依頼がきた『社会科教育』(明治図書)のテーマを紹介しました。「授業で使える広告紙面・PRから見る産業界の今」です。どう思われますか?
恒例!便利Webページです。名前とURLのみ紹介します。
(1)かんたんマップ http://www2s.biglobe.ne.jp/~s-sigeru/main.htm 
(2)畜産ZOO鑑 http://group.lin.go.jp/data/zookan/kototen/index.html 
(3)農業者たち http://www.jsai.or.jp/link/farmers.html 
(4)全国農業協同組合連合会(JA全農) http://www.zennoh.or.jp/
(5)向山型算数研究会 http://member.nifty.ne.jp/a-shirai/page2.htm
(6)新郵便日数表検索サービス http://www.postal.mpt.go.jp/   
(7)博物館∞情報工房 http://www.museum.or.jp/ 
(8)日本総合学習学会  http://www.kusm.kyoto-u.ac.jp/~jaise/ 
(9)すがわらのホームページ http://www.join-am.ne.jp/~sugawara/index.htm 
(10) 科学のつまみ食い http://member.nifty.ne.jp/akaoka/ 
・ 最後に社会科教師向けMMを紹介しました。
 (1)センター突破!倫理「一問一答」では、問題20問と答えが示されています。高校の倫社の教員免許を持っている土井もお手上げでした。

 (2)横山験也氏小学校・授業の工夫マガジン『ぼうけん』は授業にすぐ役立つ情報を提供 してくれます。「答え合わせ,見てるだけーー!」「小数点をどうして上に上げるの? (4年生,小数のわり算)」共に、ちょっとしたアイデアですがなるほどと思いました。

☆ 高橋先生よりまほろばを紹介していただきました。173では老人憩いの家や独居老人宅、保育園への様子が紹介されており、児童の活躍の様子が分かります。175は算数テストやヘッドスプリングの結果が示され、全員を目標に到達させる難しさが述べられています。また、学級カラオケ大会の様子も書かれていました。
・ 次に社会科・原爆投下の責任を問うの授業について報告していただきました。有名なトルーマン発言を端緒に始まった原爆論争の事実を児童に客観的に提示し、かえってその残虐性を浮き彫りにしています。正しい事実を知って、原爆に対する認識を持とうという高橋先生の考え方が、歴史を指導する上で最も大切な考え方だと思います。
参考資料は『法則化セミナー99』テキスト、『社会科読み物資料活用小辞典』向山洋 一編(明治図書)\1,800

☆ 岩井先生より戦争体験を語っていただける人材発掘について紹介していただきました。 学習発表会での「ガラスのうさぎ」をきっかけに、戦争体験を持つ方に話を聞こうというくことになったそうです。地域の人材発掘は、今後のためにも貴重なことです。17日(金)に4名の講師の方を囲んで、お話を聞く会を行う予定です。
・ 弱視の児童のための教科書の拡大写本を見せていただきました。 愛知視覚障害者援護促進協議会の作成で、単なる拡大コピーと違い、見やすさを第一に考えた手作りの教科書には、感動すら覚えました。 関連として、木本先生より一宮中部中学校の難聴学級の話を伺いました。

☆ 尾関先生より、新聞記事を紹介していただきました。「文化と文明の違い」名古屋ボストン美術館長・小倉忠夫氏は「戦争は文明と相性がよく、文化とは相容れません。文化と相性がよいのは平和です。」「文明は人間の内側にあります。内側が空洞化すれば、外側からの圧力に押しつぶされかねないでしょう」など、興味深いエッセイを寄せています。 出典 11月9日・16日付中日新聞夕刊
・ 次に、「君が代」の2番3番では、文部省最初の音楽教科書『小学唱歌集』(明治14年)には、現在とやや異なる君が代が2番まで載っています。『普通唱歌集』(明治20年)には、現在の形の君が代が3番まで載っています。11月5日中日新聞夕刊
・ 12月6日教育新聞から学校でジェンダー汚染を紹介していただきました。ジェンダーとは「社会的・文化的に形成された性別」という意味で、最近では差別という意味で否定的に使われています。記事からは、「男が先、女は後」が8割もあると指摘しています。
・ 「ふれあい切符」制度は、時間預託制度の愛称で、会員相互で気軽に頼み事を依頼する制度です。見知らぬ人同士の頼み事による交流が、新しい人間関係を広げています。これからの潮流とも言えます。11月17日中日新聞夕刊

☆ 奥村先生より優良校参観報告をしていただきました。京都市立御所南小学校(20学級 ・641名)は、平成7年に5校が合併してできた学校で、可動式屋根を持つ温水プールやオープンスペースを持つ学校です。文部省の研究開発校として、「生涯学習を支える自己教育力を身につけた子どもの育成−個が輝く学校づくりをめざした教育課程の創造−」をテーマに取り組んでいます。これまでの教科に代わり「総合(かがやき)」「基礎(国語、算数、科学)」「芸術・スポーツ」「ふれあい」の4つの柱で形成しています。授業案内、学校要覧を見せていただきました。研究紀要『かがやき』\3,000(教材研究所)は市販されています。Tel.075-223-0148 
・ 12月18日に藤里小で行われる年末お楽しみ会を紹介していただきました。藤里小など4校の特殊学級児童・保護者・教師、ボランティアの交流の場で、餅つきやゲームが計画されています。新しい企画に取り組まれる先生方の努力がすばらしいです。
・ あゆみ(つくし・わかば学級だより第9号)を紹介していただきました。学芸会の保護者の感想が紹介されています。
・ 11月27日に愛知教育大学で行われた、新教育課程研究協議会文部省 新教育課程理解推進事業)の参加報告をしていただきました。土井も参加しましたが、午前中の講演、シンポジウムや午後の分科会での実践発表など、どれも参考になりました。
・ 『総合的学習なんでも事典』\1,320「総合的学習」実践情報センター編(明治図書)は、値段の割に情報量の多い参考書です。 
・ 資料『原子力発電'99』をいただきました。巻末の情報源は役立ちます。通産省資源エネルギー庁原子力広報推進室 TEL 03-3501-1511

☆ 山田先生より、古東小の「生きる知恵をはぐくむ教育課程の編成−夢いっぱい、自然や人とともに生きる体験的な学習−」を主題とした研究の中間まとめの方向性について紹介していただきました。
・ 次に、校内向け資料『食農教育』ってご存じですか」を紹介していただきました。これまで社楽で話題になってきた食農教育の価値について、江田稔氏(文部省初等中等教育局 視学官)は、@バラバラの知識をつなぐ、A作物を通して自分自身を見つめる、B知の生成・奥行きをつくる、として、総合的な学習のねらいと一致している点を強調しています。ここでは、食農教育の数々の事例と関連論文を紹介していただきました。
・ 「『特色ある学校づくり』に向けて」は、県の教育センターが調査した総合学習の実態が紹介されています。全校、学年ごとにどのような課題を取り上げているかが数値で示されています。
・ 長野のケーブルテレビICTV情報便(10月29日〜31日放送)で紹介された古東小の今田人形館、リンゴ農園(島田農園)を訪問した様子をビデオで紹介していただきました。そのほかにも長野放送、毎日放送などで放送されたビデオがあるそうです。
・ 愛知県立一宮聾学校からのビデオレターを紹介していただきました。ビデオレターは音声と映像が流れる点、企画・撮影・編集を児童・生徒の手で行える点で、国内の遠隔地との交流には最適な手段だと思います。
・ 最後に、古東総合フェスタの様子をビデオで紹介していただきました。また、25名の保護者の感想も紹介していただきました。