(1)EduMail)))………………………………………………………………………………………
【小中高一貫】埼玉の私立校が「4・4・4制」導入を計画
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埼玉県岩槻市で中高一貫校を運営する学校法人「開智学園」(青木徹理事長)が2004年度に小学校を新設し、小中高の「6・3・3制」を4学年ごとに区切る「4・4・4制」の導入を計画していることが分かった。「多様性に富んだ教育の実践」が目的。異学年の児童・生徒が一緒に学ぶ異学年学級も開設する。1947年制定の学校教育法の下で、一貫して続いてきた6・3・3制を事実上、変更する全国初の試みで、注目される。
学園によると、小学1〜4年を「プライマリー」▽同5年〜中学2年を「セカンダリー」▽同3年〜高校3年を「サースリー」に分ける。プライマリーとセカンダリーは各8クラスのすべてが異学年学級となり、1クラスは同学年の児童・生徒が約10人ずつの約40人で構成する。
同学級では、学級会や道徳の授業は一緒に行い、年長者は年少者に対するリーダーシップを身につける。算数(数学)・国語・英語などでは児童・生徒が学年に関係なく、8〜16段階の到達度別授業を受ける。
小学校の新設は県私立学校審議会(佐藤栄太郎会長)で審議されているが来年度中には承認・認可される見通し。青木理事長は「現在の同学年による一斉・同質型システムでは多様化する社会の変化に対応できない。現代の子供たちの発達段階を教員としての経験で分けたら4・4・4制になった。特に小学1〜4年までは生活と密着した学習をするのがふさわしい」と説明する。
文部科学省教育制度改革室は「4年間で小学校の勉強が終わるなら学校教育法に触れるが、学習指導要領に基づいた独自カリキュラムを組み、便宜上の区切りをつけるだけなら問題ないだろう」と話している。
◇◆◇コメント◇◆◇
今回の驚きメールナンバー1はこれ。名古屋市でも特区を設けて試みるという話があったが、実際に始まるとは・・・・。これには、区切りの問題だけでなく、教育の方法と内容に多くの変革が伴うであろう。小中高の一貫校だからできることで、他に広がるかどうかはわからないが、議論は歓迎する。
(2)2学期制
◆《小中学校で一斉に「秋休み」スタート》宮城◆
政令指定都市で初めて2学期制を導入した仙台市の市立小中学校で10月12日から、5日間の秋休みがスタートした。同市は、年3回だった通知表作成を2回にすることで教師の負担を減らし、授業内容を充実させることを目的に、本年度から2学期制を実施していた。 (10/12)
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◆《府立高校の約3割が2学期制導入へ》大阪◆
大阪府立全日制高校156校の約3割が、来年度から2学期制を導入することになった。今年度の実施校は20校。府教委は2学期制のメリットとして「定期試験や始・終業式などの回数が減ることで、授業時間を増やすことができる」「長期の授業計画を立てやすい」「半期ごとに単位認定でき、弾力的にカリキュラを編成できる」「選択科目を多く設けられる」などを挙げている。
◇◆◇コメント◇◆◇
2学期制の2学期が始まった。2でも3でも大きな違いはないような気もするが、学校の冷房化が進み、夏休みの持ち方が問題になると、2学期制も大きく進むかもしれない。そうなれば、教育課程もより大きな視点で考えられるようになろう。多いに注目したい。
(3)仙台市宮城野区の中学生が起業家体験(宮城)
中学生が企画から仕入れ、販売までを手がけた露店が二十日、仙台市宮城野区の「第十四回みやぎのまつり」で店開きした。榴岡公園で「たこ焼き」「玉こんにゃくとポップコーン」「たぬき・きつねそば」「射的」などの六店を切り盛りした生徒たちは、「安くしときますよ」など威勢よく、まつりを盛り上げた。
◇◆◇コメント◇◆◇
「企画から仕入れ、販売までを手がけ」という部分は魅力がある。起業家教育の必要性はかねてから述べているとおりだ。しかし、露店というのが個人的には気にならないでもない。他に方法はない物かと考えてしまうのは頭が固い?
ともかく、いろいろな視点で実践を積んでほしい。
(4)EduMail)))………………………………………………………………………………………
【交流】ひきこもりの若者がお年寄りに無料パソコン教室
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ひきこもりの若者たちがお年寄りにパソコンを教える無料パソコン教室が、福岡市博多区の「青少年サポートセンターひまわり」(村上友利代表)で開かれている。12月末まで毎週木曜日に2時間の講座を13回行う。
同センターは昨年12月、引きこもりの若者たちの「居場所」として開設された。パソコン教室は、引きこもりの若者が地域との交流を通して社会復帰することを目指している。
パソコンもワープロも未経験という福岡県筑紫野市、無職、黒岩信義さん(64)は「難しいねえ。1人では覚えられないから、分からなくても最後まで来るよ」と語った。講師役の33歳の男性は「人付き合いを避けがちできついこともあるが、準備段階で仲間とディスカッションをしたり話ができた。やって良かったと思う」と話していた。
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「ひきこもり」がたいへん多いらしい。このような方法で、社会との接点をもつことができれば喜ばしい。
そもそも「ひきこもり」って何?不勉強で実際に苦しんでいる人や家族には申し訳ないが、どうもわからない。心理学的に、または精神医学の分野で説明されているのだろうか?「ひきこもり」の名を借りた甘えはないのだろうか?もしこのあたりがわかれば、もっと積極的な対応策を打つこともできると思うのだが・・・・わからない。
(5)教科書をすべて電子化に アメリカ
Sun Valley チャータースクール(カリフォルニア州)では、教科書をオンライン・CD-ROMで電子化した。おかげで、父兄は教材を安価で購入でき、子どもたちは教科書の持ち運びから解放された。
◇◆◇コメント◇◆◇
これもどこかがやると思っていた。オンライン化すれば、いつでも、どこでも見ることができるし何より費用がかからない。予算を削ることに躍起になっている市町の社会科副読本などではもう始まっている。教科書にまで行くかどうかはわからないが、教材の多くはこうなるであろう。
問題は、教科書会社などがどうなるか?
オンライン化=無料化はありがたいようだが、健全な企業の成長を妨げることにもなる。時代が生み出した新たな課題である。
(6)音読・計算で集中力ぐんぐん。川島教授も見学(宮城)
柴田町立船迫小(森浩校長、児童数五百五十一人)で二十一日、脳科学を研究し、読み書き計算による脳の活性化を提唱する東北大の川島隆太教授が講演した。同小は四月から毎朝十五分を「ぐんぐんタイム」として、音読と簡単な計算にあてて成果を上げており、父母や教諭ら二百人が講演に聴き入った。
◇◆◇コメント◇◆◇
興味がある話題だ。脳科学の研究と言うから説得力を感じるのだが、「脳の活性化」ならもっと幅広い活動が必要ではないのか?「音読と簡単な計算」に必要な「脳」力は、ごく一部ではないのか?
音読の表現力などは大切だが、個人的には、音読より黙読、さらに言えば速読を教えるべきだと考えている。一度じっくり話を聞いてみたい。
(7)奈良市の伏見中学が、全校禁煙宣言(奈良)
学校にタバコはいらない! 奈良市の市立伏見中学校(森田一男校長、681人)が、校内で一切の喫煙を禁じる「禁煙宣言」を行った。子どもたちにたばこの害を説くなら、まずは大人からと、教職員はもちろん、保護者や訪問者もたばこは全面禁止。
◆宇都宮市が小中学校を全面禁煙へ(栃木)
宇都宮市は29日、市立の小中学校80校すべてを、来年度から全面禁煙とすること
を決めた。教室や職員室だけでなく、学校の敷地内すべてでたばこを吸えなくなる。県
内の市町村が学校の全面禁煙に踏み切るのは初めてという。
◇◆◇コメント◇◆◇
これも時代の流れであろう。日本は特に喫煙に甘すぎる。駅や病院に続いて禁煙となれば、次は学校や役所だろう。いや、学校が真っ先になるべきか・・・・
(8)EduMail)))………………………………………………………………………………………
【評価】小中高教諭の5割が絶対評価「主観が入る」 岐阜
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岐阜県学校職員組合(岐学組)は、小中学校教諭1348人を対象に実施した「新しい教育のあり方について」のアンケート結果を発表した。今年4月から成績評価基準が「絶対評価」に変わった点について、半数の教諭が「主観が入ってしまう」と答えるなど、従来の相対評価との違いに戸惑いを感じている実態が浮かび上がった。
アンケートは今年8月下旬〜9月下旬に県下の組合員を対象に実施。小学校教諭885人、中学校教諭463人から回答を得た。
成績の評価基準については、従来の集団の中の順位をもとにした相対評価から意欲や到達度を示す絶対評価に変わったことについて、「1学期の絶対評価の評価基準ができていたか」との質問に対し、「4、5月にはできていた」21%▽「6、7月または通知表をつけるころにできた」64%――と85%ができていたとし、「十分な評価基準もないまま評価した」は7%だった。
また、絶対評価を実施して感じたことを複数回答で求めたところ、「評価基準作りが大変だった」が58%で最も多く、「主観が入ってしまう」が50%で続いた。「きめ細かな指導に結びついた」との肯定的意見は28%あったが、「どのように評価してよいかわからなかった」(21%)「相対評価の方がよかった」(16%)と消極的な意見が多かった。
一方、少人数教育については73%が「教育効果が高い」と答え、実施の形態(複数回答)では▽「少人数指導を取り入れる」50%▽「(1教室に2教師が付く)チーム・ティーチングを取り入れる」46%――と定着傾向にあることをうかがわせた。
生徒の保護者から懸念されている学力低下については、23%の教諭が「あり得る」と回答したが、「どちらかといえばあり得ない」「あり得ない」を合わせた回答は77%に上り、保護者側と現場教諭の意識の差が浮き彫りになった。
◇◆◇コメント◇◆◇
アンケートにはそのまま信じて良いものとそうでないものがある。このアンケートは、組合員対象という条件付ながら、かなり実態を反映しているのではないか。
評価に主観が入るのは当然である。問題は、自分の主観をいかに客観的なものに鍛えるかである。
ジャンプ競技で数字で測る飛距離点と見た目で測る飛型点があるように、子どもの姿も数字で測れるものとそうでないものがある。子どもに関しては、そうでないものの方が多いであろう。見極めるプロの目が必要である。
そういえば、ノーベル賞を選ぶのも主観であり、プロ野球のMVPを選ぶのも主観である。
:義務教育に関する県民意識調査結果
小学校・中学校の教職員に対してどのようなことを望むかとたずねたところ,最も回答が多かったのは,「物事を正しく判断する力をもっていること」で50.4%,次いで「人間的な魅力をもっていること」(45.0%),「子どもに公平に接すること」(41.0%),「わかりやすい授業を行うこと」(38.6%),「子どもの気持ちになって考えてくれること」(38.5%)と続いている。
平成10年度の割合と比べると,「学習指導が熱心なこと」と「わかりやすい授業を行うこと」が高く,「子どもに公平に接すること」と「子どもの気持ちになって考えてくれること」が低くなっている。
◇◆◇コメント◇◆◇
平成10年に比べて、学力低下を心配している広島県民の姿が明らかである。本当に心配しているのか、マスコミに影響を受けているのかわからないが、教職員に希望するベスト5は納得できる。教職員は肝に銘じたい。
(10)Network ◆………………………………………………………………………………………
愛知の小学校などに連続ハッキング 個人情報漏洩の恐れも
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愛知、徳島、宮城などで地方自治体や小学校のコンピュータに何者かが侵入し、ホームページが書き換えられる被害が相次いでいる。24日までに、計8件の被害が確認されており、一部の小学校では対策がとられていないため、児童や保護者の個人情報が流出する可能性もある。
◇◆◇コメント◇◆◇
ある程度費用をかけても、セキュリティだけは保護していかないといけない時代だ。犯人は何のメリットもないだけに、愉快犯としか思えない。その頭脳とエネルギーを世の中のために生かしてほしいと切に願う。情報を集めてみると次のようでした。このほか村中小、藤岡町も被害に遭っているそうです。
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中学生がテレビ番組制作でメディア・リテラシー学ぶ授業 愛知
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愛知県春日井市の私立春日丘中(犬飼武校長)で、生徒たちがテレビ番組作りに取り組んでいる。日本民間放送連盟(民放連)が全国4カ所で実施している「メディア・リテラシー・プロジェクト」の1つで、完成した作品は来年2月、東海地区で一般向けに放送される。
「メディア・リテラシー」は、新聞やテレビなどのメディアの情報を批判的に読み取ったり、メディアを通じて創造的な表現活動を行う能力を意味する。同プロジェクトは、番組作りを通じて子供たちがメディアについて学ぶとともに、テレビ局側も放送の受け手に対する理解を深めることを狙いとしている。東京大大学院情報学環を拠点にメディア・リテラシーについての研究、実践を進める「メルプロジェクト」と共同で、民放連が昨年度から始めた。
春日丘中では、1年生の総合学習に「つくることで知るテレビ」という講座を設け、この講座を選んだ男子5人、女子6人が番組作りをしている。9月にスタートしたばかりで、現在は番組内容を決める段階。東海テレビ放送(名古屋市)のスタッフから助言を受けながら、「おもしろい先生を紹介する番組がいい」「学校の謎を探る内容にしたら」と意見を出し合っている。
最終的に1つのテーマについて3分間の作品にまとめ、東海テレビで放送する予定。ビデオカメラなどの機材はプロジェクトの関連予算から提供を受けた。
安藤祐介君は「テレビの裏側が分かるのでこの講座を選んだ」と言う。鈴木里奈さんは「自分が何を知りたいか、どんなことについて疑問を持っているかをよく考えてからでないと取材はできない。とても難しい」と話す。講座の感想文で「短い時間で放送される内容も、長い時間をかけて作られる」「取材してもカットされる人がいることが分かった」などと書く子もおり、生徒たちはテレビ番組についての理解を深めつつある。
指導にあたる石田裕美先生は「生徒たちは普段、テレビを受け身的に見ているが、番組を作ることで、テレビから得られる情報について主体的に考える力をつけてほしい」と話している。
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こんな実践を待っていた。自分も選択社会科で映画作りを試みたが、機材で限界があった。プロの支援があるのはありがたい。
しかし、「おもしろい先生を紹介する番組がいい」「学校の謎を探る内容にしたら」がすでに大人の発想になっているのには注意すべき。子どもの考えを殺しているかもしれない。技術支援はありがたいが、内容にはできるだけ子どもの意思を生かして欲しい。
と、外部からは見えるのだが、いざ当事者になると・・・言えないだろうな・・・
(12)教科担任制7割超が前向き評価(石川)
このデータを見る限りは、教科担任制の支持が圧倒的である。モデル校であるから、目標が明確であり、成果が出やすいのは当然であるが、それを割り引いても評価できる数字である。しかし、教科担任制を維持するのは、結局個々の教員の資質と努力にかかっている。プロとして金を取れるだけの指導技術があるかどうか、見極める何かが欲しいところだ。