第20回 社楽の会報告    第19回へ   第21回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

1月17日(火)7:00〜9:30,布袋北学供にて第20回の社楽の会を開催しました。参加者は,土井,滝口,大薮,木本,栗林,川井,天野,多和田,高田,熊木,日比野(敬称略)そして和田先生,ゲストの落合先生の13名です。

☆ 今日は,予想通り?資料集部会の発表リハーサルで終わってしまいました。発表は,地区が1月21日(土)3:20よりサンパークで,県が2月4日(土)2:00より名古屋市教育館で行います。
 ここで,資料集部会の1年の動きをふり返ってみたいと思います。来年度以降の計画を立てる上での参考になれば幸いです。

 5月    メンバーが決定しました。
 6月25日 研究専門委員会。今年度のテーマが知らされました。
 8月19日 夏季研修会の場で,地区の研究の概要をまとめて提出しました。
 9月17日 研究専門委員会。各地区の研究の概要を紹介し合いました。
12月 3日 会報の原稿を提出しました。B5半分にまとめます。

  以上が,県関係のものです。続いて,執筆者会の流れです。執筆者会では,@ 原稿24ページ  A 30分の発表原稿(県では25分)B 映写用パソコン画面とスライド C 別添資料集  の4点を準備します。

第1回 12月 3日 17:00〜 全体の骨格,ページ割りが決まりました。
   三輪先生にパソコン通信の方法を聞きました。
 第2回 12月25日 9:00〜 小学校の原稿を検討しました。
画面づくりが始まりました。
 第3回 12月28日 14:00〜 それぞれ仕事の続きです。何とか原稿の全体像が浮かんできました。   
 第4回  1月 4日 16:00〜 小学校発表原稿の検討と画面を合わせました。
  別添資料に載せるものが決まりました。
 第5回  1月 9日 18:00〜 中学校発表原稿を検討し,画面を合わせました。
  何とか全体が通りました。別添資料集の印刷が終了。
 第6回  1月14日  9:00〜 中学校原稿の最終検討をし,リハーサルをしました。
               原稿が完成し印刷しました。  
 第7回  1月25日 18:00〜 提出原稿を作成し,発表時間を5分短縮します。

 今年の特色は,次のことです。
 @ 授業実践についての理論・構想・実践報告は,社楽の会でやってしまったこと。
 A 1学期から取りかかったため,授業実践が早く終了したこと。
 B Aで安心したため,執筆に取りかかるのが遅かったこと
 これらのことを考慮して,来年以降の計画を立てていけばいいと思います。
 リハーサルの後,いろいろな意見・感想をいただきました。
 落合先生からは,次のような励ましのお言葉をいただきました。(発表を1回聞かれただけで,ここまで核心にせまる評価をされるとはさすがです。)
@「考え,行動する」という,これからの社会に生きていく力を育てていこうとするこ とを感じた。
 → 今回のいわゆるウリの一つです。今年は,小・中とも学習発表会などの都合の良い行事がたまたまあったわけですが,ここまで大がかりである必要はないのです。歴史を学習した後で校区の史跡を見に行ってくる,農産物の学習の後で近所のスーパーで産地を確かめてみるといったことでもいいのではないでしょうか。要するに,学習した内容と生活が結びついたかどうかなのです。さらに,生活の向上に少しでも結びつけば大きな成果だと思います。
A「個のよさを生かす」指導がされている。   
 → 今年の実践は,「個に応じた指導」という点では,まだまだ研究の余地があると思います。ただ,滝口先生,大薮先生に共通して言えることは,2人とも実にていねいに児童・生徒の記録を残していた=個をよく見ていたということではないでしょうか。この気持ちさえあれば,その子に応じた指導は可能だと思います。
B個の問題→個の調査→共通課題→再調査→討論という流れがおもしろい
 → 社楽の先生方の実践報告に,この型に近いの授業がいくつかありました。ある程度時間に余裕があるのなら,個性を伸ばしながら一斉指導の長所も生かせ,また,国語や社会・理科など幅広く応用が可能な指導過程だと思います。いろいろな単元で実践を積み重ねたいものです。
C‘根拠がないといけない’‘表現力をつける’など,討論を通していろんな力をつけ ようとしていることが感じられた。
 → 土井が第12回の報告で書いた「討論についてのはしり打ち」というリポートには,討論の価値をいろいろな観点から簡単にまとめてあります。討論の授業を積み重ねて,実証していきたいと考えています。
   ただ,何にでも弱点があります。討論はその子の性格が大きく左右することが弱点です。ですから,よほど個をつかんでいないと,なかなかいい支援ができません。それが指導者の力なのですが…
 
 和田先生からは,発表のプレゼンテーションの方法がおもしろいという話をいただきました。
 今回は,KiT(コンピュータ・ソフト)をスライド機能を使って提示します。木本先生の労作です。また,ビデオや写真のスライドも併用します。他にもソフトはありますが,KiTのできはいかがでしょうか。感想をお聞かせいただければ幸いです。
 栗林先生からは,見やすいが,盛りだくさんすぎてポイントがつかめないという話がありました。まったくその通りだと思います。確かに,今年の実践は,聞いてほしいことがたくさんあります。そして何より,さらに実践を積み,検証してほしい提案がいくつも盛り込まれています。発表を聞かれた方が一つでも実践され,その成果が子どもたちに反映されるのなら,資料集部会の最大の幸せです。
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp