(1) Vol.145 ─────────────────────── 2004. 10/26 (TUE)◆
教育情報 Magazine/ある小学校教師の独り言
☆★☆ 紹 介 ☆★☆
いつもの島原先生のまとめです。ここは、2学期制の先駆的な学校ですが、時間節約の、いわゆる「2学期制のための2学期制」のために行ったわけではなく、授業改善を追究していった結果、必然的に2学期制にたどりついた学校です。その根底には、教育課程とその評価について、年間を見通した確かな哲学に基づいています。次のシンプルなまとめから、そのベースにあるものを読み取ってみてください。
−−−−−−−−−−−以下抜粋−−−−−−−−−−−−−
[1]2学期制を生かし,ねらいを達成する教育課程の創造
私の勤務校は15年度から2学期制を導入しています。2学期制を生かした教育課程の編成についてまとめる機会がありましたので,そのときの資料を以下に紹介します。
― 2学期制を生かし,ねらいを達成する教育課程の創造 ―
どの子にも「確かな学力」をつけるための教育課程
■2学期制を生かした教育課程編成
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時間的にも精神的にも余裕を持った学習への取り組み
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・従来の学期末(7・12月)の通知表作成がないことで生じる「気持ちと時間のゆとり」を十 分に学習指導に生かす。
・この期間の実質的指導時間増加数は110時間,日数にすると20日(年間授業日数のおよそ 1割にあたる)
・2学期制に対応した各教科配当授業時数,週時程,日課,そして各教科等の年間指導計画,評 価計画などの見直し
・授業時数確保の問題は,単に時数の問題だけではなく,質量両面から学校の授業をどう充実さ せるかが問われている。
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■17年度に向けての編成上の留意点
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「確かな学力」の育成
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「確かな学力」のおさえ
? 学ぼうとする力(関心・意欲・態度)
? 学び方(課題発見力・思考力・判断力)
? 学んだ力(知識・技能)
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授業改善のための評価活動
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指導と評価の一体化
・すべての児童に基礎的,基本的な学力を保証するため授 業の改善に努め,個別指導,少人数指導,習熟度別指導, ティームティーチングなどの指導方法を工夫する。
個に応じた指導
・少人数指導の充実/学習補充の時間
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家庭や地域との連携
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説明責任
・「開かれた学校」づくりの推進
・家庭や地域社会との連携体制
・地域の教育力の活用
・学校参観日,学級懇談会,個人懇談会
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今日的な教育課題を考慮
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21世紀を担う児童の「生きる力」の育成
・ 総合的な学習の充実を図る。
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↓
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教育課程の評価
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○教育課程の編成 → 実践 → 評価 → 次年度へ
・年間指導計画,評価計画,そして各教科配当時数,日課表,週時程などの見直し
○内部評価と外部評価,そして評価結果の公開
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長期休業の扱い |
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1 学びの連続を図る長期休業とする。
・学習相談だけでなく,総合的な学習などの追究活動の個別支援
2 休業を有意義に過ごすための継続的な取り組み
・長期休業でなければできない継続的な取り組み/総合的な学習への取り組み
目的意識を持った継続的な取り組み/達成感,充実感/工夫,段取り
・個別の事前指導,個人懇談会での保護者との相談,そして事後の評価
3(教師側)7月までの子ども一人ひとりの学習を評価し,9月からの指導に生かす。
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(2) ★ ワールド・ニューズ・メール ★ 火曜グローバル版
〓TheWorld News Mail@2004.10.26 No.519 週2回無料、金曜はスペシャル〓
☆★☆ 紹 介 ☆★☆
新聞でも片隅にしか載らないような、または全くマスコミには流れないような世界の情報がわかります。その目次を紹介します。
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◆アジア・大洋州
【与党、波紋呼ぶ4大法案提出、国民に政権への不信感広がる】韓国
【シハモニ殿下が新国王に−シアヌーク前国王、迅速に動く】カンボジア
【客船火災がテロと判明、刷新すべき海運の安全対策】フィリピン
【モンゴルのエルデンチュルーン前外相に聞く】モンゴル
【小売業界の変革期迎えたタイ、バンコクでコンビニ出店相次ぐ】タイ
【北朝鮮経済ウォッチ・日本中古車の対北輸出に規制】北朝鮮
◆米 州
【最終盤・米大統領選〈1〉フロリダ州】米国
【尾を引く米聖公会のゲイ主教叙任騒動】米国
【ブッシュ・ケリー両陣営、大接戦を予想−米大統領選】米国
◆欧州・ロシア
【3期目を目指すブレア英首相、公共福祉改革の総仕上げが目標】英国
◆中東・アフリカ
【悪化するエリトリア・スーダン関係、続く地域の政情不安】スーダン
【ノーベル平和賞、ケニアの環境副大臣に】ケニア
☆★☆ 紹 介 ☆★☆
これも、そのメールマガジンから。
26日の朝のニュースで、ブッシュ大統領の地元紙がケリー支持を打ち出し、住民から不買運動を受けているというものが流れた。このように、新聞社が明確に支持を打ち出すのは、日本では考えられない。(政党機関誌は別にして…)
―――[2004.10.17 Sun.]――――――――――――――――――――――――
【NYタイムズがケリー氏支持を表明】
ニューヨーク・タイムズは社説で、大統領選挙で民主党候補のジョン・ケリー上院議員への支持を表明した。社説はブッシュ大統領を厳しく批判した。
(3) 国際協力マガジン・キッズ 2004/10/23号
★★ 〜もっと知りたい地球の友だち 途上国とわたしたち〜
★★★★ Developing World Kids Mail Magazine 読者数 1049
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☆★☆ 紹 介 ☆★☆
初めての紹介。
児童生徒にとって、さらには私たち教師にとっても国際理解のための貴重な情報が得られるメルマガ。発展途上国の話が聞けるのがありがたい。
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エクアドルで音楽を教えている先生が送ってくれる「赤道直下通信」(せきどうちょっかつうしん)。4回目は、学校のお話です。エクアドルの子ども達はどんな学校生活を送っているのでしょう?休み時間には何をしてあそんでいるのかな?
●● 赤道直下通信 その4「学校と子ども達」--------------------------
■学校は朝7時15分から
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エクアドルの学校の朝はとっても早いんです。たとえば、私の学校は毎朝7時15分から全校朝礼がまずあって、簡単(かんたん)なレクリエーションの後「ゴミはゴミ箱に捨(す)てましょう」「時間を守って行動しましょう」など担当の先生の話があります。
また、月曜日の朝礼は特別で、国歌を歌った後に校長先生のお話があります。肝心(かんじん)の授業は7時30分〜12時30分まで。1年生から6年生まで1時限45分の6時限授業です。
ちょっと日本の学校と違(ちが)うのが、授業間の休みがないことです。3時限目と4時限目の間に30分間のお休みがあるだけです。そのため、私は授業が終わると、次のクラスへとオルガンを持って走らなくてはなりません(^_^;)。
学校で教えている教科は、国語、英語、算数、理科、社会、図工、体育、音楽etc……。ま、これは日本とほとんど変わりませんね。
■学校でお菓子を……
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日本の学校とまったく違うのが、子ども達が常(つね)に何かを食べているということ。これには驚(おどろ)かされました。なにしろ、いつものべつまくなしに口を動かしていて、時には授業中でも先生の目を盗(ぬす)んでパクッ!! 実は、学校内に小さなお店があるので、いつでも好きな時にお菓子を買うことができてしまうんです。
以前、「セニョリータ! トイレに行きたいのだけれど……」と子どもが言うのでOKしたら、トイレには行かず、お菓子を買っていた、な〜んてこともありました。「まったくも〜!」と思いますが、なぜか憎(にく)めない子ども達です。
■休み時間は何してあそぶ?
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30分の休み時間は、子ども達が1番楽しみにしているときです。男の子は毎日皆(みんな)サッカーで遊んでいます。ボール捌(さば)きはとっても上手。さすが、南米の子ども達! って感じです。また、女の子は家から持ってきた人形で遊んだり、友達と話をしたり……。5、6年生になっても男の子はミニカー、女の子は人形で遊んでいたりするので、日本の子ども達に比(くら)べ、とても幼(おさな)いなぁと思います。
校舎は、日本で言うところのプレハブ製で、コンクリートで固められた校庭の周りを囲んでいます。教室内は、コンクリートの床にコンクリートの壁です。ただし、雨漏(も)りがする教室もあります(^_^;)。日本の教室には生徒の絵や書道の作品がたくさん張ってありますが、こちらではなにも飾(かざ)りません。ですので、ちょっと寂(さみ)しい気がしますが、そのかわり壁(かべ)にはペンキで動物の絵が書いてあるんですよ(笑)。
■音楽の時間にダンス!
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授業中、黒板に音符(おんぷ)を書いて「ノートの五線にド、レ、ミの音符を5回ずつ書きましょう!」と言ったら、ノートにはDo、Do、Do……と書いてあって苦笑(くしょう)したり、「この音符は色鉛筆(えんぴつ)の緑色で塗(ぬ)りましょう!」と言ったら「セニョリータ、緑色ってどの色?」と聞かれたり……。
しかし、さすがラテンの国の子どもたち、授業中にリズム感の良い曲をかけでもしたら、もう大変。皆立ち上がって踊(おど)り始めます。う〜ん上手!
また、同じ学校で働いている体育教師がリレーを教えた時に「子ども達は皆ゴールで止まってしまうんだよねぇ〜。走りきれって説明したんだけれど……」と言っていました。しかも、ゴールで他の子に抜(ぬ)かされた場合も「僕達のチームはゴール前まで1位だったのだから1位だ〜」と抗議(?)してきたり。日本の子ども達だったら小さい頃から常識(じょうしき)としてわかっていることがわかっていなかったりするので、時々とまどってしまいます。
日本の子ども達に比べたら素朴(そぼく)で幼いエクアドルの子ども達ですが、いつも明るくて好奇心がいっぱい。みんなキラキラした眼を持ってます。
主催:New Education Expo 実行委員会。共催:日米映画文化協会、内田洋行教育システム事業部。「教育改革」「教育特区」「大学改革」「教育の情報化」「理科教育」「語学教育」等をテーマとして掲げ、識者の方のご講演、各学校の実践事例発表等をセミナー形式で実施する。基調講演に東京大学の小柴 昌俊名誉教授(29日名古屋会場)。
10月29日―11月20日、名古屋、宮崎、東北、福岡の4会場。無料。当日受け付け可。
詳細は上記ホームページか、下記連絡先へ。
NewEducationExpo事務局
E-mail:expo@uchida.co.jp TEL03-5634-6397 FAX03-5634-4088
(2) Pre-Con★学びんピック認定大会『第2回 全国プレゼンテーションコンテスト』
―集まれ!小・中・高校生、全国に自分の思いや感動を伝えよう!―
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小中高生が、総合的な学習の時間や教科情報等の授業で学んだ成果をプレゼンテーションすることで、自らの表現力や情報活用能力を伸ばすことを目的としたコンテスト。プレゼンテーションの様子を撮影したビデオによる1次審査・2次審査を行い、来年3月20日には上位12チームによる全国大会を東京・日本科学未来館で開催します。小学生中学年、同高学年、中学生、高校生の4部門。10月末までに出場登録をし、11月末までに応募書類を提出してください。
全国プレゼンテーションコンテスト実行委員会
TEL: 03-5292-5241 FAX:03-5292-5258 info@pre-con.org