第221回 社楽の会報告    第220回へ    第222回へ   TOPへ
                                           
報告者  土 井
2004年12月9日(木)布袋北学供にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口北部中)、高橋先生(門弟山小)、奥村先生(岩南小)、浅井先生(五条川小)、野沢先生(柏森小)、大野先生(岩南小)、勝村先生(楽田小)、斉木先生(犬南中)、早川先生(江北中)、岩井先生(木曽川中)、青木先生(高鷲中)、池邑さんの12名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 江南第九演奏会 −江南市制50周年記念事業−
大口北部中学校3年社会科期末テスト

 発達障害者支援法案教育関連情報
 便利Web特集 
5 教育関連情報
6 メルマガ紹介

江南第九演奏会 −江南市制50周年記念事業−
    総費用783万円あまりかかりましたが大成功でした。口頭で紹介します。
 大口北部中学校3年社会科期末テスト
    別紙で紹介します。
発達障害者支援法案
国会を通過し成立したそうです。学校現場にも関係のある法律です。一度目を通しておきましょう。
  全文はここ
 
 便利Web特集
(1)国際コメ年  http://www.fao.org/rice2004/jp/aboutrice.htm 
 今年は国際コメ年でした。アジアを生誕地とするコメは、いまや113か国、南極を除く全ての大陸で栽培。コメは幅広い土壌湿度の下でも、水の多い地域から乾燥地でも、あるいは異なる土壌条件下
でも生育。世界の上位生産国は、中国、インド、インドネシア。日本は10位。
 
(2)日の出や日の入りを見たことない子どもが過半数
子どもたちの生活状況や自然・生活体験等に関する調査によると、日の出や日の入りを見たことない子ども、高い山に歩いて登ったことのない子ども、自分の身長よりも高い木に登ったことのない子どもが、それぞれ4割を超える。
 
(3)高校生用学習サイト「How to 統計」を開設 総務省
 ここでは、各テーマの各事例ごとに順を追って理解できるよう「分析に必要なデータ・資料は?」「データを理解して加工してみよう」「統計から読み取れることは?」の3ステップから構成されている。ほかに「信頼性のある標本抽出をどのように行うか?」なども。
 
(4)飲んで検査するカプセル内視鏡
 全長26mmの小型カプセルを飲むことで、食道、胃、大腸など全ての消化管の検査ができるカプセル内視鏡を開発。バッテリーを用いず、現在の消化器内視鏡のように消化管内で自在に動かせる。また、観察のみならず、治療や診断に必要な技術(薬液放出、体液採取など)も合わせて開発。
 
(5)特別支援教育を推進するための制度の在り方中間報告(文部科学省)
 中央教育審議会は12月1日、「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」の中間報告を取りまとめた。報告では、障害種別を超えた学校で特別支援学校(仮称)の設置、小・中学校における制度的見直しでLD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒に対する指導及び支援の必要性などを提言していている。
参照:中央教育審議会「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」(中間報告)に関する意見募集の実施について【文部科学省】
 
(6)「やる気のあるなし」はどこで測るか 東京都、教員の給与制度検討委員会
 東京都では、給与制度検討委員会の2回目が開かれた。主な意見として、「教員として、やる気のある者とそうでない者等への給与が一律に支給されている現状を見直す必要がある」などの意見が出された。
 
(7)「オレオレ詐欺」の被害が急増、具体的手口と防止対策
 最近のいわゆるオレオレ詐欺は、警察官を装い、夫が交通事故を起こしたなどと称して示談金の振り込みを指示してくる事案や、弁護士、保険会社関係者等の第三者を装った者を登場させる事案など、手口が一段と巧妙に。具体的手口と防止対策を紹介。
 
(8)『横浜市立小学校・中学校の教職員に向けた性教育の指針「横浜市学校における性教育の考え方、進め方」』を掲載【横浜市】
 
(9)「日本語」に関するサイト
☆Web日本語  http://www.web-nihongo.com/ 
  小学館国語辞典編集部による日本語を楽しむサイト。コラムやクイズ、名セリフ等。
☆間違いやすい言葉の正誤判定 http://www5a.biglobe.ne.jp/~minnami/ 
  書き方、読み方、言い方等の頻出誤用を具体例を挙げながら解説。コラムも面白い。
☆昭和一桁数取団  http://www.rbsaika.com/kazutoridan/ 
  某番組をヒントに(?)さまざまな「ものの数え方」を紹介。粋な日本語の使い方も。
☆ことばのレシピ あははっ  http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/ 
  敬意表現や故事成語、漢字等についてやさしく解説。奈良の高校国語科教諭による。
☆にほんごであそぼ 参考文献データベース http://www.st.rim.or.jp/~tokyo/etv/nihongo/ 
  NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」で扱われたフレーズの参考文献データベース。
☆日本語文章能力検定協会  http://www.kentei.co.jp/bunken/index.html 
  「日本語文章能力検定=文検」を毎年3回実施。小学校高学年程度から受験できる。
 
(10)「犯罪被害者」に関するサイト
 12月1日、犯罪被害者の権利や利益を保護するための犯罪被害者等基本法が成立しました。基本法では「被害者の権利」を明文化、支援の対象も捜査当局に立件された事件の被害者や遺族だけでなく、ストーカーなど犯罪に準ずる行為で心身に被害を受けたケースも含まれることに。被害者の心の痛みや苦しみを少しでも理解できるよう、わたしたちも学んでいきたいものです。
☆被害者のこころ(JPAR:じゃぱ〜る) http://www.jvar.jp/ 
  ネットを活用し情報面で被害者を支援。被害者や遺族の心を理解するミニワークも。
☆犯罪被害者の会 appui(アピュイ) http://www.npo-appui.com/ 
  被害者や家族等に対し、被害者自身が直接・間接に支援している。会員の声を掲載。
☆全国犯罪被害者の会NAVS(あすの会)  http://www.navs.jp/ 
  犯罪被害者の権利と被害回復制度の確立を求め活動。被害者の今、法律まめ知識等。
☆少年犯罪被害当事者の会  http://www005.upp.so-net.ne.jp/hanzaihigaisha/welcome.htm 
  少年によって命を奪われた子どもたちの親が作る会。掲示板では活発な意見交換が。
☆警察庁 犯罪被害者対策室  http://www.npa.go.jp/higaisya/home.htm 
  警察による取り組みのほか、被害者や被害者支援について知りたい人への情報提供。
☆検察庁刑事局 犯罪被害者の方々へ  http://www.moj.go.jp/KEIJI/keiji11.html 
  被害者保護と支援のための制度について、イラストを交えながら分かりやすく解説。
 
(11)国立遺伝学研究所−四足動物に残るエラ、副甲状腺
 副甲状腺は、血中のカルシウム濃度をモニターし、必要に応じて骨から再吸収する。これは、陸棲脊椎動物にしか存在しない。進化の過程でヒトを含む陸棲脊椎動物はエラを失ったと考えられていたが、我々のエラは失われたわけではなく、陸上生活をする上で欠くことのできない新しい機能を獲得し、副甲状腺として働き続けている。
 
(12)第二回「超」一流に学ぶ学力セミナー(山口市)参加報告。
 校内研修用に作成した「奈須教授の話」 http://yosidon2.hp.infoseek.co.jp/nasu2.htm 
  ※※※ このように公表していただけるとありがたい。 
 
(13)国立社会保障・人口問題研究所   http://www.ipss.go.jp/ 
   人口統計や人口ピラミッドの説明、日本や世界の社会保障制度について
  人口ピラミッドのアニメーションが面白い。
 
(14)韓国の生態写真による植物図鑑
 膨大な写真の量で大変まとまっています。    http://www.webdogam.com 
 
(15)文科省のこども向けサイト「こどもページ」、リニューアル
  文部科学省のこども向けサイト「こどもページ」がリニューアルされた。
 文部科学省の各種データや仕事内容が紹介されている。
 
(16)国際教育向けのサイト
  テレビ局(PBS)が提供する教材サイトです。芸術、健康、数学、科学、社会、幼児教育など の科目別の授業案が3千以上も公開されています。
  テレビ局が配信する映像を利用して、基礎知識を確認したり、レポートや討論などの応用課題も 用意されています。
 
(17)日本を美しくする会   http://www.souji.jp/ 
  「日本を美しくする会」が発足したのは平成5年11月。
(株)イエローハットの創業者・鍵山秀三郎さんの掃除哲学に学ぼうという有志の集まりとして結成されました。「日本を美しくする会」の推進する「掃除に学ぶ会」が、最初に開催されたのは岐阜県恵那郡明智町の日本大正村。その時の参加者はわずかに35名でした。
 以来、「掃除に学ぶ会」の運動は各地に広がり、平成13年9月29日、徳島県阿南市の設立をもって、日本全国47都道府県で開催されるまでになりました。外国ではブラジル、中国にもそれぞれ設立され、現在も定期的に開催されております。
(2)著作権、教育目的の例外規定は3つ。詳細の分かる教員がいる学校は10%
  教育関連での著作権例外規定は95%の学校で認知されているが、内容を詳しく知る教員のいる 学校は全体の10%程。また、著作権に関する研修を受講したことのある教師がいる学校は全体の45 %とのこと。(社)日本教育工学振興会らが実施した「学校における著作権教育アンケート」によ る。
 
5 教育関連情報
(1)国際的に見て、日本の学習到達度は悪くない、らしい PISA調査
  総合読解力は2位グループ。数学的リテラシーは1位グループ。科学的リテラシーは1位グルー プ。これは、OECD加盟国の生徒・学生が行う学力調査であるPISA調査(2003年度)の結果。文 部科学省のまとめページでは、2000年調査からの経年変化も大きくは見られない、としている。
☆★☆ コメント ☆★☆
 この記事を見て驚いた。その前に中日新聞の見出しを見ていたからだ。
 見出しは次のようだ。
 「15歳の学力 世界首位レベルから転落 3年ぶり調査 読解・数学 大きく低下」
 「数学楽しくない 興味ある割合世界平均以下」
 
 ちなみに、讀賣新聞は次のように書いている。
 「日本の15歳、学力ダウン…国際学習到達度調査
   経済協力開発機構(OECD)は7日、国際学習到達度調査の結果を発表、「読解力」を中心  に、日本の子どもたちの学力が低下傾向にあることが示された。」
   朝日もほぼ同様だった。
  結局、同じデータでも、報道する姿勢で全く内容が変わる。メディアリテラシーの必要性を痛感 する例だ。
 
6 メルマガ紹介
(1)★MM小学1503 嶋田雄一■第3回話合い名人集会
 2004/11/24(水)蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
練習学習で話す聞く力を鍛える
               宮崎県川南町立東小学校教諭 嶋田雄一
めざせ! 話し方名人  第3回話合い名人集会
(本文略)
☆★☆ コメント ☆★☆
 いつも紹介している優良メルマガである。
 今回も十分納得できる。「話し方」「聞き方」の指導は難しいが、具体的に書かれており、筆者の力量の高さがわかる。中学校や高校、大学の先生がまず学んで実践してほしい内容だ。
 
(2) 学情研メールマガジン  2004/11/26                                               (財) 学習ソフトウエア情報研究センター
[特別寄稿]
●「世界の旅バーチャル・グランドツアー(82) 盧溝橋」
(連載)  [対象: 校種:全般、学年:全学 年・生涯学習、教科:共通]
 今回は、中国の首都・北京の南西約15km にあり、永定河(廬溝河)に架かる古い大理石の橋「盧溝橋」(ろこうきょう)の動画像です:
 盧溝橋は、ヴェネツィアの冒険家「マルコ・ポーロ」が13世紀元朝初代皇帝フビライ・ハーン時代に「美しい橋」として欧州に紹介したもので、別名を「マルコ・ポーロ橋」といいます。また、橋のたもとには18世紀清朝第六代の皇帝乾隆帝〔けんていりゅう〕の「蘆溝暁月」の碑があります。
 盧溝 橋を一躍有名にしたのは、1937年7月の「盧溝橋事件」です。
 1937(昭和12)年7月7日夜10時半頃、盧溝橋で、謎の銃弾が数発発射され、日本と中国の局地紛争に発展しました。これが盧溝橋事件(中国では七七事変ともいう)です。盧溝橋事件が日中全面戦争のきっかけとなり、戦争が泥沼化し、太平洋戦争に突入して行きました。
 現在、盧溝橋の西約200mにある宛平県城(別名:盧溝橋城)内に、中国唯一の「中国人民抗日戦争記念館」があり、宣伝と愛国主義教育の中心地となっています。1987年の開館以来、日本人の訪問者は少なく、中国の小中学生を中心に1,200万人が訪れたと言われています。
☆★☆ コメント ☆★☆
 残念ながら動画を見ることはできなかったが、こういった歴史的な場所の現在の様子を見ることがができるのは社会科教師にとってはありがたい。
 
(3)【教育記事から教育を考える】 2004年12月3日(金) 
  作者:中土井鉄信                VOL.107
『今日のテーマ』 
どういう基準で大臣を選ぶのか、選んだ理由を公開してほしい!
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【記事】 「慰安婦とか言葉減り良かった」 教科書巡り文科相発言   (11/27) 朝日新聞
 (記事本文 略)
『コメント』
◇今回の記事は、教育を考える上で非常に重要なことを教えてくれる。それは、教育が、非常に恣意性に富んだ、時代に拘束された知識を教えていくものであるということだ。だから、教育を純粋で、素晴らしいものとして崇める必要はないのだ。それどころか、少し疑っていたほうが良いようなものなのだ。
◇それにしても、中山文科相は、正直だ。自分の発言をすべて覆すようなことを同じ発言中にし、自分が偏向しているということを包み隠さず発言してしまう。正直だから、大臣に選ばれたような感じがする。
◇しかし、それだけで良いのだろうか。日本の将来を担う子どもたちのことを真剣に考える能力と教育に対する見識の高い人が、本来大臣になるはずだと思うのだが。
◇記事の中で中山文科相は、「(前略)すべて悪かったという自虐史観にたって教育だけはしてはいけない。これからの日本を生きる子供たちに、自分たちの民族や歴史に誇りを持って生きていけるような教育をすることが大事だ」と発言しているが、自虐史観という偏向的な教育はしてはいけないと言いながら、「自分たちの民族や歴史に誇りを持って生きていけるような教育」を意図的にすることは良いことだといっているのだ。これもまた、偏向的な教育ではないか。一見、もっともなように見える発言だが、自分たちの民族や歴史に誇りを感じるかどうかは、それを受け止める子どもたち自身の問題だ。
◇ある意図を持った歴史教育ではなく、出来る限り、異論反論が併記されている歴史教育を望んでこそ、批判精神の旺盛な子どもたちが育つのではないだろうか。その批判精神に耐えられる国を創ってこそ、子どもたちが未来に希望を見出せるのではないだろうか。
◇また、中山文科相は、「今回、文科相になりましたから別の見方をしなきゃいかんのかな、中立的に見ていかないといけないかなと思っている」と発言しているように、自分自らの発言が偏向していることを認めている。これほど正直だと、天晴れ!というほかない。
◇教育の内容は、その時代その時代で非常に大きく変わることは日本でも経験してきた。しかし、そのことを忘れて、教科書に書いてあること、学校で教えられていることを、金科玉条のように信じてきた。ちょうど良い機会なので、もうこの辺で、そういう学校信仰・教育信仰から卒業したらどうだろうか。そういう意味で、中山文科相は、教育信仰を解体させてくれる大臣かもしれない。
☆★☆ コメント ☆★☆
 「大臣はどうやって決めるのか?」という疑問は、以前から抱いていた。
 大臣の就任会見で、「○○のことはよくわかりませんが、これから勉強して・・・・」という言葉を聞くとゾッとする。まったくの傀儡で官僚に任せるのも怖いし、全体を理解していないのに自分の判断で権力を行使するのはもっと怖い。せめて、十分に勉強しているその道のプロに大臣をやってもらいたい。
 言いたいことをいってくれたメルマガだ。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp