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報告者  土 井

2005年4月28日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高橋先生(門弟山小)、早川先生(江南北中)、大野先生(岩南小)、野沢先生(柏森小)、岩井先生(木曽川中)、坪内先生(大北小)、坪内先生(犬南小)、池邑さんの9名でした。

 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 拙稿紹介
第2回全国プレゼンテーションコンテスト
 平成15年度 小・中学校教育課程実施状況調査
  愛知県公立高校社会科入試問題分析  
 教科等の構成と開発に関する調査研究
 便利Web特集 
 教育関連情報
 研究会情報
 メルマガ紹介

拙稿紹介 
 「主権者意識を育む提案型・参加型学習」『社会科教育5月号』(明治図書)
   これまで社楽の会で取り組んできた参加型学習の集大成です。ぜひお読みください。
 第2回全国プレゼンテーションコンテスト
   3月20日に東京・科学未来館で行われた第2回の様子を動画で紹介しました。
   大口北中では、第1回の様子を生徒に見せたところ、生徒作品のレベルが飛躍的にアップしました。
   賞の詳細はここ
                                
 平成15年度 小・中学校教育課程実施状況調査  国立教育政策研究所教育課程研究センター
4月22日に発表された結果は以下のものです。
    1  平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査結果の概要 (PDF)
   2  平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査結果をみるに当たって (PDF)
   3  平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査 教科別分析と改善点 (PDF)
      [小学校] 国語 社会 算数 理科   [中学校] 国語 社会 数学 理科 英語 
   4  集計結果 (PDF)
    ・ ペーパーテスト調査集計結果
    ・ 質問紙調査集計結果 共通(児童生徒質問紙)
    ・ 質問紙調査集計結果 国語(児童生徒質問紙・教師質問紙)
    ・ 質問紙調査集計結果 社会(児童生徒質問紙・教師質問紙)
    ・ 質問紙調査集計結果 算数・数学(児童生徒質問紙・教師質問紙)
    ・ 質問紙調査集計結果 理科(児童生徒質問紙・教師質問紙)
    ・ 質問紙調査集計結果 英語(児童生徒質問紙・教師質問紙)
         http://www.nier.go.jp/kaihatsu/katei_h15/index.htm 
  
【各新聞社の見出しと印象的な言葉】           
毎日新聞:学力テスト「好成績」戸惑う文科省 なぜ、上向いたのか
 今回の最大の特徴は、授業時間で小学校が314時間、中学校で175時間多かった旧指導要領下で学んだ児童・生徒より、新指導要領の「ゆとり教育」で学んだ子どもの方が、大半の教科・学年で成績が良かったという点だ。
 
読売新聞:学力改善兆し…「ゆとり」導入後初の全国一斉テスト
日経新聞:小中学生の学力テスト、正答率やや上昇・文科省
中日新聞:「ゆとり教育」の小中生 学力低下、一定の歯止め 04年文科省調査
 中山文部科学相は22日の会見で、全国学力テストの結果について、「学力低下傾向に若干の歯止めがかかった」と述べる一方、「安心できない。緊張感、スピード感を持って教育改革に取り組む」と“脱・ゆとり教育”の方針に変わりないとの見解を明らかにした。
 
 愛知県公立高校社会科入試問題分析
この春行われた愛知県公立高校社会科入試問題の分析を、メルマガ北中で公開しました。内容は次の通り。
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 Bグループの入試が行われました。新聞紙上で問題を見られた方も多いと思います。中学生時代にかえって、ぜひ挑戦してみてください。
 今日は、社会科の入試問題を検討します。
 
 毎年、社会科の問題の分析にたずさわってきましたが、昨年から出題傾向が大きく変化してきました。今年も、その延長上にあると言えますが、昨年に比べて、難易度がやや高くなってると思われます。
 ここでは、A:基礎的・基本的な問題、教科書太字程度の知識で解ける問題
      B:ひとひねりしてある問題。やや細かい知識が必要な問題。
      C:やや高度な問題、または高度な問題。 としておきます。
 
 歴史は、Aが5問、Bが2問です。
 出題形式は、カード、レポート式。近年他県で流行している問題で、愛知県は昨年から登場しています。
 「国際連盟事務局次長には新渡戸稲造が選ばれた」ことは、現行の教科書からコラム的に取り上げられていますが、基礎的な知識とは言えません。また、年代の並び替えでは、孫文と新渡戸稲造の年代が近く、迷う生徒も多いと思われます。
 菱垣廻船は、教科書の扱いも軽いものです。これら以外は、基本的な問題と言えるでしょう。
 
 地理は、Aが2問、Bが2問、Cが3問です。
 近年の傾向ですが、知識ではなく、資料の読み取りが重視されています。社会科というよりは、むしろ算数の応用と考えればよく、数値を読み取る力があれば比較的簡単な問題です。
 今年の愛知でも、グラフの作図が1問、読み取りが4問出ているので要注意です。
 「65歳以上の人口の割合」と「年平均人口増加率」の2つの資料を重ね合わせて読み取る必要があり、やや高度と言えます。
 また、「ニュージーランド産たまねぎ」という意表をついた出題で、農家一人あたりのトラクターの台数の計算が必要となるなど、ここでも数学というよりは、算数の応用力が必要です。
 さらに、カナリア海流、ブラジル海流といったまず授業ではふれない海流が問われことには驚きました。
 公民は、Aが3問、Bが2問、Cが1問です。
 資料の読み取りは、文書資料と統計資料を重ね合わせて読み取るもので、やや高度です。また、現行の選挙制度が問われるなど、時事的な知識も必要です。
 
 合計すると、A:10問、B:6問、C:4問 でした。
 ただ、BやCでも、4択なので、よく考えるとどこかにヒントが隠されています。あきらめないで考えることで、道が開けてきます。
 
 14日(月)には、Aグループ入試があります。 受検生、がんばれ!
※ 公立高校の入試は、正式には「入学者選抜」といい、筆記試験は「学力検査」といいます。そのために、受験ではなく、受検と表記します。
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第187号に引き続き、Aグループの社会科の問題を見てみましょう。
 
 Aグループも、例年に比べて、難易度がやや高くなってると思われます。
 ここでも、A:基礎的・基本的な問題、教科書太字程度の知識で解ける問題
      B:ひとひねりしてある問題。やや細かい知識が必要な問題。
      C:やや高度な問題、または高度な問題。 としておきます
 
 歴史は、Aが5問、Bが1問、Cが1問です。
 1番は従来の出題形式で、どれも基本的な問題です。
 2番は、Aさんは〜 式の問題で、最近よくあるパターンです。いきなり、世界地理との融合問題が出題されました。愛知では初めてのことです。
 (2)は基本問題なのですが、「甲州法度之次第」という難しい資料名があるので戸惑う生徒がいるかもしれません。(4)は私も迷いました。
 
 地理は、Aが1問、Bが2問、Cが3問です。
 3(1)は、正解を導き出すために多くの知識が必要で、良問と言えるでしょう。一方(2)では、やや高度な知識が必要があればできる単純な問題です。
 (3)も(1)と同様、縮尺や地図記号など、幅広い知識が要求される良問です。(4)は(2)と同様、地図記号がわかればすぐわかる単純な問題です。
 4(1)は雨温図の問題で、気温と降水量から場所を選ぶ問題です。近年、増えている問題です。
 (2)も幅広い知識を組み合わせて解かなければならない良問です。このような問題は、力がある人しか作ることはできません。
 
 公民は、Aが4問、Bが2問、Cが1問です。
 5(1)は「製造物責任」法と書かせています。「PL」法なら書けたのに・・・と悔しがる生徒が多かったのでは?
 (2)は基本問題ですが、読解力が弱いと迷うかもしれません。
 (3)は単純な問題を、ひと工夫しています。結果として、良問になりました。
 (4)は統計資料に慣れていないと難問です。
 6(1)では「拒否」権と書かせています。公民で2問も記述問題が出題されました。
 (2)(3)は基本問題です。
 全体としては、Aが10問、Bが5問、Cが5問で、Bグループとほぼ同レベル、もしくはやや難しいと感じるかもしれません。
 
 問題は15日の新聞に載っています。上記を参考にして、みなさんもぜひチャレンジしてみてください。
 
 教科等の構成と開発に関する調査研究
 小学校・中学校及び高等学校における教育課程の改善につながる基礎資料を得ることをねらいに、平成9年度より進めている研究です。
 以下の報告書では、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国、シンガポール、台湾における当該教科の教育課程上の位置付け、目標、内容の示し方、内容構成等について調査し、その結果をとりまとめています。また、巻末には我が国と比較できるよう共通の項目による一覧表を作成しています。
「研究成果報告書(15) 音楽のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向−」 (PDF) (2003年10月) http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/ongaku.pdf 
「研究成果報告書(16) 図画工作・美術のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向−」 (PDF) (2003年10月)http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/zuko.pdf 
「研究成果報告書(17) 保健のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向−」 (PDF) (2005年1月) http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/hoken.pdf 
「研究成果報告書(18) 生活のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向−」 (PDF) (2004年2月) http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/seikatsu.pdf  
「研究成果報告書(19) 社会科系教科のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向(2) −」 (PDF) (2004年2月) http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/syakai.pdf  
「研究成果報告書(20) 道徳・特別活動カリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向(2) −」 (PDF) (2005年1月)    http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/doutoku2.pdf  
「研究成果報告書(21) 外国語のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向 −」 (PDF) (2005年1月)       http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/gaikokugo.pdf 
「研究成果報告書(22) 家庭科のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向 −」 (PDF) (2005年4月)   http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/kateika.pdf 
「研究成果報告書(23) 算数・数学のカリキュラムの改善に関する研究−諸外国の動向(2) −」 (PDF) (2005年4月)  http://www.nier.go.jp/kiso/seika2/sansuu.pdf 

6 便利Web特集
(1)教科書Q&A
 文部科学省が、教科書の種類や編集・検定の過程、更新のタイミングなどをQ&Aとしてまとめて
いる。教科書の学校種別の発行種類数は、小学校用55種類、中学校用75種類、高等学校用1354種類。需要冊数では、小学校用が7331万冊でトップ。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/010301.htm 
(2)スクール・プロジェクト「万博GoGo!」
 愛・地球博の見学を予定している小学校・中学校等を対象に、参加校の児童・生徒が、同博で取り上げられるテーマについて、より関心を持って事前学習や見学を行い、その成果をインターネットを利用して発表し共有することで、学習がより深化していくことを意図した、スクール・プロジェクトを開設。http://www.expo2005school.jp/information/info.html 
(3)経済ジャーナリスト内田裕子のウィークリーNews JAM
 テレビ朝日系「サンデープロジェクト」でおなじみ、財部誠一氏主宰の経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」の女性経済ジャーナリスト内田裕子氏による政治経済コラムです。TV、新聞で話題のNewsから、日常生活を送る私たちには到底伝わってこないことまで、分かりやすく紹介していきます。『経済ジャーナリスト内田裕子のウィークリーNews JAM』はこちらから。http://bizdo.jp 
(4)非行対応とインターネット対応の「適切」指導資料  都教委
  http://webdk2.sorun.co.jp/cgi-bin/INCOMING?SEND_KEYWORD=053UGV-4c803e_2 
  http://webdk2.sorun.co.jp/cgi-bin/INCOMING?SEND_KEYWORD=053UGV-4c803e_3 
 都教委は、「非行防止・犯罪被害防止教育推進指導資料」「インターネットを適切に活用する能力や態度を育成するための指導資料」を作成、配布をネットで開始した。それぞれ小中高に対応している。
(5)教育コンテンツに絞ったYahooみたいな検索サイト「NIME glad」
  http://webdk2.sorun.co.jp/cgi-bin/INCOMING?SEND_KEYWORD=0547JD-4ec2858e5a_4 
  独立行政法人のメディア教育開発センターは、大学等がインターネットで配信している教育コンテンツを総合的に検索できるシステム「NIME glad」を開発、Webで公開した。LOM(Learning Object Metadata)という目録をつける事で、利用者が必要とする教材に到達しやすくしたもの。
(6)平成12年国勢調査 最終報告書 日本の人口
  http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2000/final/hyodai.htm 
(7)世界の統計2005   http://www.stat.go.jp/data/sekai/index.htm 
 
(8)「室内ガーデニング」に関するサイト
☆ 観葉植物の部屋 http://www.geocities.jp/fukuhaga/ 
 観葉植物の管理方法を植物別・季節別に解説。ほかに植え替え、株の増やし方等も。
☆葉っぱの岬 http://www9.plala.or.jp/mosimosi/ 
 さまざまな観葉植物の育て方を写真付きで解説。花の写真の壁紙もダウンロード可。
☆Moss Pepper〜苔玉をつくって育てよう!〜 http://moss.pepper.jp/ 
 苔玉の魅力にとりつかれた管理人。苔玉の作り方や楽しみ方など、関連情報を発信。
☆ohmoto's community land http://www.geocities.jp/ohmo10family/ 
 室内に最適、土を使わないハイドロカルチャーを中心に紹介。作り方や管理方法等。
☆モンステラ・マニア http://www.monstera.jp/mania/ 
 モンステラは、1950〜70年代のインテリアに合わせた観葉植物。イラスト等で紹介。
☆green puzzle  http://www.g-puzzle.jp/ 
 室内でさまざまなガーデニングを楽しめる花器の販売ショップ。スタイリング集有。
 
(8)平成16年産みかんの収穫量調査、和歌山県が一位に
 平成16年産みかんの収穫量は106万tで、14年産に比べて6%減少した。収穫量が減少したのは、
結果樹面積が減少したことや相次ぐ台風により落果や傷果が多かったこと等による。収穫量の都府県別割合をみると、和歌山県が全国の17%、愛媛県が16%、静岡県が13%となっている。
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/mikan-syukaku2004/mikan-syukaku2004.pdf 
 
(9)ふしぎなふしぎな南極
 海を凍らせる南極のきびしい寒さは、冷たくて重い海水を大量につくりだす。南極の凍る海で生まれた冷たくて重い海水は、深い海の底に沈みこんで南極の外へ流れだす。この流れだす力が、地球全体をまわる深層流を動かす。深層流は千年以上かけて地球の海をまわり、気候などに影響を与えている。http://www.letsgo-jare.com/wonder/w1_ice/ice_1.html 
 
(10)「総合的な学習の授業及び評価に関する開発的研究」研究成果報告書 重要
総合的な学習の時間の授業と評価の工夫
−評価規準及び評価基準を介した指導の改善、自己学習力の向上及び外部への説明責任に向けて(第三次・最終報告書)−平成17年(2004)3月  国立教育政策研究所
  http://www.nier.go.jp/shochu/seika/so17/index.html 
 
 教育関連情報
(1)宿泊学習時の教諭の飲酒、是非検討(栃木)
 県西部の小学校教諭が昨年12月の宿泊学習時、飲酒後などに女子児童にわいせつ行為をして懲戒免職になった問題で、平間幸男県教育長は5日の定例会見で、宿泊学習時の教諭の飲酒容認の是非について県教委で検討する考えを示した。
☆★☆ コメント ☆★☆
 すぐにこうなる。これはあくまで勤務時間内ではなく、夜の話である。「カッターナイフで人をけがさせたからカッターナイフを禁止する」という式の論理だ。
 悪いのはその人であって、飲酒ではない。車で事故が起きたから車の使用を禁止するか?本質を見極めた議論になることを願いたい。
 
(2)福島県で少人数学級実現 
 義務教育のあり方が見直される中、11県議会が2001年以降、小中学校での30人学級など少人数学級の早期実現を求める意見書を可決している。
 公立小中学校の1学級の児童・生徒数は義務教育標準法で40人と定められている。01年度から自治体による教員の追加配置が認められ、04年度からは、義務教育費国庫負担金の使途が緩和された結果、教員の給与水準を抑えて捻出(ねんしゅつ)した財源をもとに、少人数学級が認められるようになった。04年度は42道府県が導入したが、実際には39〜35人程度のところが多い。
 福島県は、既に30人以下の学級を導入している小学1、2年と中学1年に加え、今年度から小学3〜6年、中学2、3年で33人学級を導入できるようにした。上乗せ分の教員人件費など約70億円の事業費を計上した。
☆★☆ コメント ☆★☆
 福島県の動きは速い。もともと小規模校の割合が多いため、少人数学級へ移行した場合の上乗せ分の負担が少ないことは分かっていた。
 ただ、少人数指導が万能であるという思いこみは避けたい。
 教育は、教師の指導力に依るところがたいへん大きい。増加分を埋める急ごしらえの教師で、効果が出るとは限らないことを頭に入れておくべきだ。
 力のある教師は、50人いても指導できる。それは、力のない教師が20人を相手にする以上の指導ができる。さらに言えば、集団を壊すような、足を引っ張ることもあることもある。数あわせでは行けない。
 
(3)平成16年度学習状況調査結果の概要と活用について 秋田県
 秋田県教育庁がこのほど平成16年度学習状況調査結果の概要をまとめた。英語の中学2年生の問題で、学校によって違いが出ているのは以下。設定通過率80.0%、実際の平均通過率31.3%。
○次の[ ]内に与えられた語を並べかえて( )にあてはまる英文を書き,対話を完成しなさい。
Yoko: John, look at this picture.This is my father, Koji.
John: Oh, really? ( )?
Yoko: He lives in New York now.
【注】John: ジョン(人の名)
[ does / father / live / where / your〕
☆★☆ コメント ☆★☆
 学力調査では、「設定通過率」が基準になる。上回れば学力向上で、下まわれば学力低下になる。
例えばこの問題は、設定通過率が80%である。多くの中学校教師なら、この数字が無謀であると直感するのではないだろうか。
 「設定通過率」が、過去の問題から統計的に割り出されたものならともかく、この問題は過去に80%の子ができたとは思えない。「設定通過率」の設定に問題があるのではないか。
 
(4)園児首ひも死:幼稚園長ら3人 業過致死の疑いで逮捕
 新潟県長岡市豊2の私立鵬(おおとり)幼稚園で02年1月、同市(旧中之島町)中興野、会社員、浅井満さん(26)の長男翔ちゃん(当時3歳)が、遊具のひもを首に絡ませて窒息死した事故で、県警長岡署は23日、同幼稚園園長、山田イサホ容疑者(82)ら3人を業務上過失致死の疑いで逮捕した。3人とも事故の責任は認めていないという。
 ほかに逮捕されたのは同幼稚園主任教諭、小林芳子(47)、元同幼稚園助教諭で会社員、小林身和子(25)の両容疑者。山田、小林芳子両容疑者は同園の安全管理義務を怠った疑い。小林身和子容疑者は園児を監視する当番だったが、適切な管理をしなかった疑いが持たれている。(以下略)
☆★☆ コメント ☆★☆ 
 事故はあってはいけないことで、亡くなった方にはご冥福を祈りたい。しかし、遊具のひもとは「缶ぽっくり」のひものことで、安全管理のしようがないと思うがどうであろうか。これで安全管理を怠ったとして業務上過失致死容疑で逮捕されることにはとまどいを感じる。保育園や幼稚園、学校、社会教育施設での事故で、こうやって逮捕者が出ると、今後、施設に何も置かなくなる、何もできなくなるという方が方がむしろ心配である。
 
8 研究会情報
●New Education Expo 2005   http://apcf.uchida.co.jp/expo/index.cfm 
  ”未来の教育を考える” 教育関係者向けセミナー&展示会
 【期日】東京2005年6月2日(木)〜4日(土)、大阪6月8日(水)〜9日(木)
 【場所】東京:ファッションタウンビル 大阪:マーチャンダイズ・マート
●日本情報教育開発協議会(JADIE)第1回全国大会   http://www.fest.or.jp/jadie/ 
  e-Learningと実習をベースとした教員向けITスキル研修
 【期日】2005年6月24、25日
 【場所】千里金蘭大学(大阪府吹田市)
 メルマガ紹介
(1)ワールド・ニューズ・メール ☆  金曜スペシャル版    
  [1]海外便り
○憂慮すべき「反日」偏向報道(南アフリカ)
 日本からはるか離れた南アフリカ共和国でもここ最近、日韓・日中関係のニュースがテレビ・ラジオの定時ニュースで報道されている。日韓関係では竹島問題をめぐる韓国国内の激しい反日行動、日中関連では中国での大規模な反日デモのニュースだ。悔しいのは、報道内容がどちらも「反日」に偏向していることである。
 竹島問題の場合、アナウンサーはたいてい「歴史的に韓国の領土を日本が自分のものであると主張している…」とニュースを読み上げる。2局ある南アのテレビ局、「南アフリカ放送協会」「eTV」とどちらも同じ。
 何も知らない当地の人が耳にすれば「日本が不当に他国の領土を奪おうとしている」というふうに聞こえ、間違いなく日本に対してマイナスイメージを抱かせるような、そんな内容になっている。
 中国の大規模反日デモについては、日本の国連安保理常任理事国入りへの反対や教科書問題をその理由に挙げて説明しているが、驚いたのは12日午後、子供らを幼稚園に迎えに行く途中、カーラジオで聴いていたクラシック音楽チャンネルの定時ニュースだ。
 「…日本は中国・南京で、一般市民30万人を虐殺し、歴史に残る残虐非道な蛮
行を行った…」と、ご丁寧にも中国側の言い分をそのまま垂れ流していた。この場合、日中・日韓問題の歴史的経緯などよく知らぬ南アのメディアを非難することはできない。責められるべきは韓国と中国の言い分だけを国際ニュースとして配信している通信社各社だろう。
 海外では普通、主張が正しかろうが間違っていようが、とにかく声のでかい者が優位に立つ。中国と韓国はその点、申し分ない。「沈黙は美徳」には違いないが、残念なことにそれでは世界で通じない。
 国際政治は情報戦だ。日本政府もそろそろ本腰を入れて、堂々と自国の立場と主張を国際社会に発信すべきではなかろうか。(N)
 
(2)MM小学1573  2005/04/12(火) 蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
 いつも紹介している優良(無料だが・・・)MM。この回も参考になる。こうやってまとめられる内山先生の力がすばらしい。おそらく教科指導もレベルが高いのであろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−−−−−−−−−
正義と勇気を育てる学級&学年集団づくりNO46(2005年4月)
                道徳教育改革集団・鹿児島  内山義朗
      「学年主任」の仕事
 会議は短いほど良い。参加者は短くできるように努力すべきである。
 例えば、年度初めの学年会。校務分掌上の係の仕事や学級など各々の仕事も多いのだから、てきぱきと進めたい。それがメンバー全員にとって幸せだ。
 会議をてきぱき進めるためには、原案があれば早い。何もなしに「どうしましょうか?」「そういえば、あれも今のうちに決めておいた方がいいかもしれない。先生、どう思う?」なあんて話し合いをやっていたら、時間はどんどん無駄に削られていく。
 最初の学年会で真っ先にすべき主な内容は、学年での仕事の明確化。学年で動く仕事について、「いつ・どこで・だれが・何をするのか」を明確にしておくのが大切だ。それによって、第2回目以降の学年会が効率良く進められる。
「学年主任」であれば、当然、原案くらいは用意しておいた方が良い。(メンバー全員が従来通りのやり方に賛成で内容を把握していれば別だ。)学年部メンバーが多ければ多いほど文書による原案を元に会議を進めるのが効率的。
 私の場合、「学年主任」の時は必ず原案を準備して提案した。もちろん、「学年主任」でない年度でも「従来と変えたい点」や「提案」がある時などは、文書を準備して臨んだ。
「内山のいる学年部は、会議が早い。てきぱき進めるので、自分の仕事が勤務時間にできる。」と好評である。(もちろん、私の耳に入る情報の限りではある。基本的には勤務時間内で必要な仕事はできるように計画的に進めるのが当たり前だと思う。)
 なお、購入補助教材にしろ学級の様々な取り組み(設営・学習用具など)にしろ、みんなが賛同する点は揃えれば効果的な面は確かにある。しかし、意見の食い違いは当然ありうる。
 例えば、補助教材は、「子どもに力がつく」観点から選択すべきだろう。しかし、授業法や使いやすさが指導者によって違う。あるいは「使ったことがないから判らない。これを試してみたい。」といった場合もありうる。
 使ってみないと判らないし、同じ補助教材でも使い方によって効果は変わる。いろいろ試しながら研究を深めていくのも大切だ。だから、メンバー間で意見が異なる時は、あえて揃えなくてもいいと私は考えている。
 以下、私が今年度第1回学年会でメンバーに配布した文書を示す。このほかに使用補助教材希望一覧表や学年通信案などもプリントして配布した。資料の5以下は、あくまで参考として例示したものであり協議事項ではない。念のため。
 
第1回学年会資料                     内山 義朗
1 学級の決定
(1)学校長が決めて指定してあれば、当然ながら、そのまま。
(2)前年度担任に状況を尋ねてできる限り担任学級の子どもへの配慮が行き届く線で判断。例えば、指導困難と考えられる学級があれば、そこを学年主任が優先的に担任するなど。
(3)特に配慮事項がないようならば抽選。
 
2 学年の担当決定
(1)校務分掌
 1 国語科・・・ 2 社会科・・・ 3 算数科・・・ 4 理科・・・ 5 音楽科・・・ 
 6 図画工作科・・・ 7 体育科・・・ 8 道徳・・・ 9 総合的な学習の時間・・・
10 学級活動・・・11 研修・・・12 教育方法(学年のホームページ作成を含む)・・・
13 広報渉外・・・14 特殊教育・・・15 人権同和教育・・・16 郷土教育・・・
17 校内生活指導・・・18 教育相談・・・19 読書指導・・・20 保健指導・・・
○安全指導・・・○体育指導・・・○給食指導・・・○環境衛生・・・○防火防災・・・
○企画・評価委員会・・・学年主任   ○教材選定委員会・・・学年主任
○学校適応・いじめ問題対策委員会・・・各学年代表
○PTA運営・評議委員会への出席・・・各学年代表(原則として全員。1人1回以上出席。)
*学年行事や関係する取り組みについても、この分掌で動く。学年会で論議を必要とすう内容については、できるだけ文書で提案する。原則として担当者が原案は作成する。
(2)学年会計 学年主任と学級担任1人計2人
(3)学年朝会司会・・・学年主任または学級担任
(4)仲良し体育・・・体育科担当
(5)学年通信・・・学年主任
1 2週間に1号ペースで定期的に行事・学習計画および必要な連絡を記し発行する。
2 1のほか、不定期に、連絡・学級の様子・考え等を学年担当者は誰でも学年通信として発行できる。
(5)学級懇談会資料・・・学年主任
(6)学年花園への水かけ指導・・・各学級担当曜日の担任
(7)学年の行事や取り組みは、原則として2ー(1)の担当者が仕切る。
例えば、社会科見学学習は社会科担当者が計画案を作成する。
3 補助教材選定
(1)学年主任が原案を作成しておき提案する。もちろん、他の方も提案可。
(2)それを元に論議して決定。
4 各種公簿の仕分け
(1)児童指導要録
(2)健康診断票・歯の検査票
(3)保健調査票
5 1学期初日前日までの仕事(内山学級の例)
(1)各種名簿作成
  1 学級名簿 2 健康観察簿 3 保健行事関係 4 座席表(1学期初日用。名簿順。2日目以降しばらくは、これをベースにする。視力等配慮等必要に応じて一部座席変更の後。)
(2)鞄だな・靴箱配置・机・椅子用シール作成
(3)学年通信作成(4月行事予定等)
(4)学級通信作成(「学級担任自己紹介」「毎日揃える物」「4月第1週の計画」等)
(5)当番活動表作成
(6)子どもの氏名暗唱
6 1学期初日の計画(内山学級の例)
(1)出欠確認・返事指導 (2)学級担任自己紹介&最初の話
(3)配り物(保健調査票・家庭環境調査票・学年通信・学級通信等)
(4)連絡(「毎日揃える物」「4月第1週の計画」「給食当番」などの必要事項を学級通信に記しておいて読む。)
(5)座席・靴箱・鞄だな・傘置き場の確認(必要に応じて変更あり)
7 1学期2・3日目の計画(内山学級の例)
(1)教科書配布・記名指導 (2)当番活動・生活班活動指導
(3)係活動の決定(学級代表・保健係等) 
(4)生活指導・保健指導
 1 朝教室に入ったらすべき活動(「ネームをつける」「窓を開ける」等)
 2 学校から出るまですべき活動(「ネームを外す」「配布物や学習用具を鞄に入れる」「椅子を入れる」「戸締まり」等)
 3 準備(休み)時間にすべき活動(「次の学習の準備」等)
 4 給食時間(準備・片づけの時間も含む)にすべき活動
 5 教室・廊下・階段・特別教室での過ごし方のきまり
 6 容儀指導「はちつぼね」・・・ハンカチ・ちり紙・つめ・ボタン・ネーム(名札)
(5)学習指導
 1 各教科授業開き
 2 並び方
・2列(全校朝会)・4列(音楽集会・学年朝会)・6列(学習班・体育科学習)
3 学習用具
・毎日揃える物「あさのけいこはじみ」・・・赤鉛筆・先の尖った鉛筆5本以上・のり・消しゴム・色鉛筆・国語辞典・はさみ・定規セット・ミニ定規 ・各教科揃える物(教科書・ノート)
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp