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報告者  土 井

2005年7月7日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高橋先生(門弟山小)、早川先生(江南北中)、大野先生,奥村先生(岩南小)、尾関先生(曽野小)、栗山先生(木曽川東小)、杉田先生(大西小)、岩井先生(木曽川中)、野沢先生(柏森小)、高木先生(犬山中)、織田先生(扶桑中)の12名でした。

 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 経済教育とは?
 書籍紹介
 誤植 on parade
 ブログ村−教育編−   
 保護者の「無理難題」−実態調査結果も今月、学会で発表
 便利Web特集 
 教育関連情報
 研究会情報
 メルマガ紹介

経済教育とは?
 経済教育に関する研究会の中間報告書が、内閣府経済社会総合研究所より6月に発表された。
 経済教育とは、経済学の基本概念を理解することを通じ、幅広い分野で人々の合理的意思決定を支援。各種の経済制度についてもこうした概念の把握を前提に深く理解し、政策的なあり方についても意見をもてることを目指す。
 その概要は、http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou020/hou013.html 
   詳細は、 http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou020/hou13a.pdf に書かれている。
牛丼屋経営シミュレーション http://www.keikyo-center.or.jp/jigyo/main.html 
 京都市伏見区の市立藤森中で22日、3年生の生徒32人が公民の授業で牛丼屋の経営シミュレーションを行った。内閣府経済社会総合研究所が設けた「経済教育に関する研究会」が小、中学生が経済学的な概念に親しめるよう開発したモデル教材。
 生徒は5、6人のグループに分かれ、資本金1000万円、牛丼1食あたり200円の材料費、半年に利子30万円を返済するという条件の下に、販売価格(400円か500円)と夫婦一緒に経営するかどうか(妻が別に働く場合、月12万円を保証)を組み合わせた4つの選択肢から経営スタイルを選ぶ。それぞれの選択肢で販売数が異なり、まず半年分の利益を計算。その後くじで、好況か不況か、近所の飲食店で安売りが行われたなどの要因が加わって残りの半年分の利益を算出。各グループは732万円〜1056万円の利益を出した。

2 書籍紹介
『中国・韓国の歴史教科書に書かれた日本』宝島社 \900
口頭で説明しました。
『必携!教師のための個人情報保護実践マニュアル』教育出版 \1,143+税
これも口頭で説明しました。
『相互理解をめざして イスラム 世界宗教の教えとその文明』イスラム文化センター
 万博会場(サウジアラビア館?)に置いてありました。イスラム教のことが、たいへんわかりやすく説明されています。
 イスラームQ&A 0120-519-599 月〜金 12:00〜20:00 土 12:00〜18:00
イスラームについての質問をすることができます。
 イスラム文化センター http://www.islamjapan.net/ 

 誤植 on parade
  http://www.geocities.jp/jinysd02/gosyoku_on_parade.html 
 おもしろいサイトを発見しました。間違った変換や用法を羅列したものです。
 次のものはすべて間違いです。正解は分かりますか?正解はサイトで確かめてください。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ああ      鳴呼   
ああ      あヽ 
あいてぃー   IT技術        
あいまい    曖味          
あおたがり   青田刈り
あかるみになった 明るみになった
あくどい    悪どい         
あべのひらふ  阿部比羅夫 
いかりしんとうにたっする 怒り心頭に達する
いさぎよい     いさぎ良い   
いちどうにかいする    一同に会する 
いぬぼうさき       犬吠崎         
いやがうえにも      嫌が上にも   
いやがおうでも      嫌が応でも      (以下略)

 ブログ村−教育編−
  ブログ村  http://www.blogmura.com/ より、教育
第1位 ザ・教室 blog 教師からのメッセージ + http://shiozaki.info/mt/ 
第2位 窓際教師のひとりごと +   http://education.main.jp/blog2004/ 
第3位 小学校校長のお仕事 + http://blog.livedoor.jp/princip/ 
第4位 パズルと迷路で最強の塾をつくる! +  http://blog.livedoor.jp/ringo_juku/ 
第5位 受験国語の目安箱 +     http://plaza.rakuten.co.jp/xenophobia/ 

 
 保護者の「無理難題」−実態調査結果も今月、学会で発表
 管理職が挙げる「保護者の要求」(小野田正利教授の調査から) 
 【小学校】
 ○「私学受験の勉強のため1カ月休ませてほしい」
 ○学校からの給食費などの徴収金催促に「そんなにお金のことを言うならもう学校に行かせない」。
 ○校外学習中のすり傷を消毒し、学校に連れ帰ったら「なぜ医者に連れて行かなかったか」と苦情。
 【中学校】
 ○「(任意の)検定試験に合わせ学校行事の日程を変えてほしい」
 ○教師の罷免要求の署名運動を自分の子どもを使い校内でさせる。
 ○校内でけがした生徒の通学用タクシー代を請求。
 ○「家で風呂に入らない。入るよう言ってほしい」
 ○担任発表後「あの先生は気に入らない。変えてくれ」。
 ○授業中に読んでいたマンガを取り上げたら、「すぐに返してやれ」と来校。
 【高校】
 ○欠席数が規定を超えているのに、進級・卒業を要求。
 ○原級留置(留年)に納得せず、議員、教委に言いつける。
     くわしくは http://www.asahi.com/kansai/wakuwaku/info0706-2.html
6 便利Web特集
(1)「親力」診断テスト http://jr.mag2.com/oyaryoku/index.htm 
【問題】次女の担任になった先生が家庭訪問に来ました。その先生は、以前、長女を受け持ったことのある先生です。「お姉ちゃんはしっかりしていていい子でしたね」などと、その先生はしきりに長女を褒め始めました。確かに、次女は、長女に比べると少しだらしがないところがあります。さあ、あなたの行動は次のどれに近いですか?その場に子供はいないということで、考えてみてください。
A いい機会だから、「お姉ちゃんはしっかりしているのに、この子はちょっとだらしがないんです。ど うしたらいいでしょうか?」と素直に相談する
B 「お姉ちゃんほどしっかりしてはいないんだけど、気持ちはとてもやさしいんですよ」と言う
C 長女の話題で一緒に盛り上がり、敢えて次女の話題は避ける
D 話題を変える
 
(2)ウェイブ・海外便り http://www.wave-japan.org/wavekaigai.html 
 ウェイブじゃぱんのホームページ内「ウェイブ海外だより」のページです。日本や海外の子どもが記者になって、いろんなテーマで地域の情報を発信しています。
 
(3)台風災害データベースシステム
 台風災害データベースシステムは、1951年以降にわが国で発生した台風による災害や被害に関する
情報を蓄積するデータベース。 WebGIS機能を搭載しており、台風の経路と台風災害・被害の発生地点
を同一地図画面上に表示。 台風災害の「温故知新」を実現する。
 
(4)円周率の暗記法、語呂合わせで1000桁
 円周率の暗唱で8万桁を超えた新記録が達成されたが、語呂合わせによる円周率の暗記法を紹介。語呂合わせの条件としては、覚えやすいこと、読みやすいこと、数字に置き換えやすいことが基本。「身1つ世1つ生くに無意いわくな身ふや読む似ろよさんざ闇になく(31桁) 」等。
 
(5)「クールビズ」に関するサイト
 地球温暖化防止(冷房設定温度を28度くらいに!)のため、環境省が呼びかけている「クールビズ」。「ノーネクタイ・ノージャケット」ということでネクタイ業界をはじめ賛否両論のようですが、TPO(時・場所・目的)に合わせて考えてみては。
☆ COOL BIZ -クール・ビズ- http://www.env.go.jp/earth/info/coolbiz/ 
「クールビズ」生みの親、環境省のサイト。詳しい解説や報道発表資料、事例など。
☆チーム・マイナス6% http://www.team-6.jp/ 
温室効果ガス排出量6%の削減をめざす国民プロジェクト。クールビズについても。
☆スーツ・ネクタイなんて要らない!ブログ版 http://blog.goo.ne.jp/nosuit 
 環境への影響について考えよう!関連ニュースなど。他ブログも多く紹介している。
☆ネクタイ-IMAI Co.,Ltd- http://www.imai-necktie.co.jp/index.html 
 ネクタイについて知っておくことも。サイト自体は古いが、歴史を知るにはお勧め。
☆沖縄最新情報インターネットウルマ〜ザ・ウルマ特集 かりゆしウェア
 小泉首相の着用で一躍人気の「かりゆしウェア」。このサイトで、かりゆしツウに!
☆fab〜第1回【クールビズ】ファッションデザイン画コンテスト
クールビズをイメージしたファッションデザイン画を募集中!締め切りは7月20日。
 
(6)ロボットと英会話練習 http://www.posiposi.com/manabi/gogaku/charpy/ 
 
(7)教育情報新聞  http://www.kyoikujoho.ne.jp/ 
 
(8)ディープ・インパクト探査機、衝突成功!
 ディープ・インパクト探査機は、予定通り彗星核への衝突に成功。衝突後、その地点から激しいガスと
チリの放出が確認され、地上観測では彗星が数等明るくなった、という報告も入っている。衝突地点で、
クレーターができ、予想よりも大きな変化があったのは確実と思われる。
 
(9)フィルタリングソフトを無償提供 ネットスター
 URLフィルタリングやURLデータベース化事業をしている「ネットスター社」は、家庭向けフィルタリングソフトの無償提供を始めた。政府が「インターネット上の有害情報に対する対策」について発表したのを受けたもので、家庭での認知度が低いフィルタリングソフトの普及を進める。期間は3カ月。
 
(10)「情報フロンティア研究会」報告書の公表  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050628_7.html 
 
(11)夏休み、手づくりノートパソコン工房
 夏休み、小学校4年生〜高校3年生を対象に、最新のノートパソコンの組み立てを、実際と同じ工程プロセスで体験する手づくりノートパソコン工房を開催。今年で4年目。できたパソコンは検査して、動くことを確かめ、持ち帰れます。このほか、最新の組み立て機械や落下実験、防水実験なども見学。
 
(12)ベネッセの「第2回 もっと! チャレンジコンクール」
 
(13)キャリアガイダンス情報いろいろ
 今や各学校でキャリアガイダンスは当たり前の時代になってきた。将来の夢や希望を具体的に考える子とは、生き方教育として大変重要である。今回は、調べ学習で役立つサイトを特集する。
☆ 職業図鑑 http://www.aaaaaa.co.jp/job/ 
☆ 資格について調べよう http://www.pref.kanagawa.jp/guide/35/35.html 
☆ 夢の仕事 http://www.yumeshigoto.gr.jp/ 
☆ 資格情報 http://www.gakkou.net/shikaku/ 
☆ 適職心理テスト http://www.gakkou.net/urco/tekishoku/ 
☆ リクルート進学ネット http://shingakunet.com/cgi-bin/shingaku.cgi 
☆ リクルートキャリアガイダンスネット http://shingakunet.com/career-g/ 
☆ 未来の仕事を探せ http://kids.gakken.co.jp/campus/shinro/ 

(14)「七夕」に関するサイト
 7月7
日は七夕。と言っても、これはあくまで新暦によるもの。現在、七夕を祝う行事は「新暦7月7日」「旧暦7月7日(今年は8月11日)」「月遅れ(新暦8月7日)」の3通りの日付で行われているそうです。

☆言の葉さらさら2025
http://www.kotosara2025.jp/
20年後の暮らしへの願いごとを短冊に書き、バーチャル笹につるそう。〜8月7日。

☆折り紙・七夕の飾り
http://www.origami-club.com/tanabata/
イラストやアニメーションで七夕飾りの作り方を紹介。「おりがみくらぶ」サイト。

☆アストロアーツ〜七夕特集
http://www.astroarts.co.jp/special/tanabata2005/index-j.shtml
七夕にまつわる話や話題を特集。伝説、おり姫星・ひこ星の見つけ方、Web絵本など。

☆七夕伝説
http://www.yumis.net/tanabata/
七夕や天の川に関する伝承、こと座・わし座についての解説など。壁紙なども有り。

☆るるぶ.com〜まつり彩時記2005 七夕祭り
http://www.rurubu.com/event/july/
全国各地で開かれる七夕祭りを紹介。七夕伝説や由来、飾りについてなど豆知識も。

☆おばけ朝顔の作り方
http://astro.ysc.go.jp/izumo/asagao/asagao.html
朝顔の別名は「牽牛子」。おばけ朝顔(大作りの朝顔)の作り方を写真付で詳細に。

 教育関連情報
(1)生活習慣は成績と比例する!
 基本的な生活習慣が定着した子供ほど、学力試験の正答率が高いことが倉敷市教委の調査で分かった。
 今年1月、市内の小学4年生約4500人を対象に実施した国語、算数の標準学力調査と、学習意識や生活実態調査の関連を分析した。
 生活実態調査によると、睡眠時間は▽9時間以上10時間未満33・8%▽8時間以上9時間未満29・8%▽10時間以上16%▽7時間以上8時間未満11・7%▽6時間以上7時間未満5・5%▽6時間未満3%−−の順。
 学力調査との関連では、平均正答率(国語66・0%、数学75・6%)を上回ったのは、9時間以上10時間未満(69%、78・6%)と8時間以上9時間未満(68・4%、77・5%)で、最低は6時間未満(48・1%、60・2%)だった。
 朝食は▽必ず食べる78・1%▽たいてい食べる15・3%▽食べないことが多い4・8%▽食べない1・5%。平均正答率より高かったのは「必ず食べる」(68・1%、77・6%)だけで、最低は「食べない」(47・7%、57・8%)だった。
 このほか、学校に持っていく物を前の日にきちんと用意するか、との質問では▽必ずする54・2%▽たいていする35・6%▽あまりしない7・8%▽しない2%。こちらも「必ずする」(69・2%、77・9%)だけが平均正答率を上回り、用意しない(48・2%、60・2%)が最も低かった。市教委は「家庭での基本的な生活習慣の定着は、学力を支える大切な要素のひとつ」と分析している
☆★☆ コメント ☆★☆
 教員なら誰でも経験的に感じていることを、こうして数字に出してもらえるとありがたい。今後の指導のための支えになる。今後は、生活習慣と成績がなぜ関係するのかという理由の解明が進むことを期待する。ただ、きちっとした生活習慣で成績が向上した子が、将来社会で成功するかどうかは別問題のような気がしてならない。
 
(2)京都府教委が卓越した教員に新しい職務を設置(京都)
 学習、生徒指導で卓越した力量を持つ教職員を激励し、さらに力を発揮してもらうため、府教委は29日までに、教頭並みで処遇する新たな専門職を設ける方針を固めた。教職員全体のレベルアップを図るため、教職員を指導してもらう。同様の制度は、宮崎県と大阪府が来年度から導入することを決めている。 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20050701wm02.htm 
☆★☆ コメント ☆★☆
 素直な疑問。
 卓越した力量を誰が判断するのか、各学校に配備するほど人材がいるか、そうした人をなぜ教頭・校長にしないのか、教頭・校長には卓越した能力はないのか・・・・・。
 様子を見守りたい。
 
(3)不登校児のメールやファクスでの自宅学習、出席扱いへ  朝日新聞(6/28)
○ 自宅に引きこもりがちな不登校の子どもたちが、電子メールなどのIT(情報技術)やファクスを活用して自宅学習をすれば「出席」扱いにできることが決まった。学習の遅れを取り戻すことによって、学校復帰や就職につなげることを狙うもので、文部科学省は、7月にも全国の都道府県教委に通知する。
○ 文科省によると、03年度に30日以上欠席している不登校の児童生徒数は全国で約12万6000人。学習面でどのような支援策を取れるかが大きな課題となっていた。
○ 自宅学習を出席扱いとすることは、すでに構造改革特区制度を利用して1県6市で実施され、昨年末に全国展開することが閣議決定された。文科省は、これらの先行事例を検証し、学校復帰などの成果が上がっていることから全国への通知を決めた。
○ ただ、出席扱いすることが不登校の悪化につながらないよう、保護者と学校とが十分に連携し、訪問して対面指導を行うことなどを出席扱いの要件としている。
○ また、不登校児を対象に、学習指導要領とは別の特別なカリキュラム(教育課程)を編成できることも決まった。不登校の原因の多様化に対処するためで、希望する学校は、文科相に申請して実施できるようになる。    http://www.asahi.com/edu/news/TKY200506280288.html 

(4)素人の目線から
 私は三十数年も新聞記者をしているが、ふしぎなことに専門がない。政治も経済も、社会も文化も、ほとんどの事象に関心を持ちながら、それらすべてに素人である。
 記者とは、永遠に素人であることが専門なのかもしれない。戦争を取材しても軍人ではないし、宮内庁を担当しても皇族ではなく、首相官邸を回っても政治家ではない。こうした専門領域に、素人の目線でタマを投げることが任務であるからだろう。
 素人について、夏目漱石がこんなことを言っている。
 どんな物事でも、人間はまず全体の輪郭を見る。そこから、玄人と称する専門家は局所を観察して、細部に至る。細かくなればなるほど、全体の輪郭を離れる。離れることは、忘れることだ。
 対照的に素人は、全体の輪郭を決して離れない。ジャーナリズムの根幹だと思う。
 靖国の問題も、たぶんそうだ。素人である私は、あの戦争の上に立った「日中友好」という輪郭を離れられない。小泉首相は、日本人の精神構造から参拝をするのは当然であり、中国が文句をいうのは内政干渉とはねつける。そこには、日中友好という全体の輪郭が薄らいでいる。
 北京の特派員から帰ったS記者も、同じ意見だった。彼は、中国最大の反日キャンペーンを繰り広げるウェブサイト「愛国者同盟網」の代表・盧雲飛氏に何度か会った。
 盧氏は、日本でいわれるような、学校での反日教育で洗脳されたのではない。中曽根−胡耀邦の盟友関係で日中の関係がもっとも良好といわれた一九八〇年代に育ち、高倉健や山口百恵にあこがれ「おしん」や「一休さん」、「鉄腕アトム」を見て日本文化が大好きだったという。
 その彼の怒りをかきたてたのは、小泉首相の度重なる靖国参拝や日本人による買春事件だった。「先に手を出したのはあなた(日本)の方でしょう。それなのに、まだ私(中国)に文句を言うなというのですか」というのだ。
 この問題は、中国の国家的な反日教育とか、国益に絡む政治や外交の側面よりも、ごく素朴な素人の感性の問題だと、私は確信している。(名古屋本社編集局長・小出 宣昭)
☆★☆ コメント ☆★☆
(3)と(4)をあわせてコメントしたい。
 (4)で語られた「素人の目線」で見たとき、「メールやファクスでの自宅学習、出席扱いへ」はどう映るのだろう。
 不登校児に対するケアは必要で、そのためにメールやファックスを活用することはたいへん有効である。今後ますます増えていくだろう。ただし、それを学校への出席ととらえるのは感覚的にどうか?
 「不登校を減らす」ということに価値観を抱いている人たちにとっては朗報だが、教育者が目指すのはあくまでもよき社会人の育成であり、不登校児には自立してほしいと願っている。その価値観から見て、今回の決定は違和感を感じざるを得ない。そうした輪郭がぼけて、不登校の数値を減らすことだけに目がいくとこうなる。もっと議論が必要だ。
 ところで、この(4)の著者・小出編集局長は、このほど後任の方にペンを譲られた。これまで、実に多くの示唆を与えていただいた。たいへん残念であるが、お疲れ様でした、そしてありがとうございましたという言葉を贈りたい。
 
8 研究会情報
(1)8月6日(土)〜7日(日)  大阪国際会議場
●第一日目(8月6日)
基調講演: 佐古 秀一(鳴門教育大学教授)
特別講演: 銭谷 眞美(文部科学省初等中等教育局長)
実践報告シンポジウム: 浅田 匡 (早稲田大学助教授)
                 小田 豊 (国立特殊教育総合研究所理長)
                 澤本 和子(日本女子大学教授)
                 秋田喜代美(東京大学大学院教授)
実践報告: 千葉県館山市立北条小学校(石川康浩教諭)
        神戸大学附属明石校園(梅本宜嗣教諭)              
●第二日目(8月7日)
課題講演: 赤堀 侃司(東京工業大学教授、日本教育工学協会長)
対談:    佐藤 友美子(サントリー次世代研究所部長、中教審委員)
パネルディスカッション: 梶田 叡一(兵庫教育大学長、中教審委員)
                 土屋 正忠(武蔵野市長、中教審臨時委員)
                 前川 喜平(文部科学省初等中等教育企画課長)
                 成山 治彦(大阪府教育委員会教育監)
                 加藤 明(京都ノートルダム女子大学教授)
総括講演: 梶田 叡一(兵庫教育大学長、中教審委員)
●ワークショップ(6日午前・午後と7日午前にメイン会場と並行して開催)
奥山 登美子(京都ノートルダム女子大学教授)
田村 壽秀(芦屋大学助教授)
古川 治(東大阪大学助教授)
加藤 明(京都ノートルダム女子大学教授、中教審専門委員)

 メルマガ紹介
(1)明治図書ONLINE メールマガジン ★ 2005年6月後期号 Contents
 1.教育コラム
 2.教育フリーソフト
 3.研究会情報
 4.話題の新刊
 5.Eduアンケート
 6.編集後記
  ここでは、3.研究会情報を紹介します。
 7月に開催する研究会情報をご紹介します。34件あります。
★ 阪神・淡路大震災10周年記念事業 りぶ・らぶ・あにまるず国際シンポジウム2005 『犬と拓く子ども達のコミュニケーション』 ★
地域: 兵庫県 主催: NPO法人Knots
講師: キャシー・クロッツ氏 (米国/インターマウンテン・セラピーアニマルズ常務取締役)横室 純一氏(発達障害児トレーナー)中尾 繁樹氏(神戸市教育委員会指導部特別支援教育課こうべ学びの支援センター指導主事【要申込み 7/10まで】7/18(月)
★ 第6回TOSS関西レディースフレッシュセミナー ★
地域: 大阪府 主催: TOSS関西事務局 講師: 神谷祐子 勇和代 松藤司 谷和樹【要申込み】
7/27(水)〜7/29(金)
★ 平成17年度夏期セミナー第15回教師&専門家のための不登校問題研修会 ★
地域: 大阪府 主催: 特定非営利活動法人 教育研究所・不登校問題研究会
講師: 下記参照してください【要申込み 7/27まで】7/30(土)
★ 第3回北陸体育上達講座 ★
地域: 福井県 主催: 嶺南教育サークル、TOSS福井  講師: 根本正雄氏、桑原和彦氏
【要申込み】7/30(土)〜7/31(日)      以下略・・・・
                                        
(2) ☆ ワールド・ニューズ・メール ☆  金曜スペシャル版     □
〓The World News Mail@2005.7.1 No.588  週2回無料、火曜はグローバル〓
[2]特集…南アで衰えぬエイズ
●教師の死者数、昨年4000人超
 世界最大数のHIV/エイズ感染者を抱える南アフリカで、最近発表されたエイズをめぐる調査結果から、昨年1年間のHIV/エイズによる教師の死亡者数が4000人を超えていたことが分かった。そうした中、厚生相が、国際的に認められているエイズ治療法を否定するような発言を行い、国内エイズ団体や野党から猛反発を食らっている。(ヨハネスブルク・長野康彦)
●10年以内に3分の1の教師がエイズ死か
 調査は民間の調査機関「人間科学研究会議」が全国1700の学校を対象に、18カ月に及ぶ戸別訪問という形で行われた。調査結果によると、昨年1年間にエイズ関連の病気で命を落とした教師の数は4000人以上であることが判明。
 現在、全国の教員総数のおよそ13%に当たる教師4万5000人がHIV陽性であることも分かった。死亡した教師の8割が45歳以下で、3割強が25歳から34歳の年齢層を占めた。
 地域別に見ると、エイズ被害が最も深刻な同国南東部のクワズールナタール州で21%と最も多く、ムプマランガや東ケープなどの地方州がそれに続き、都市部よりも地方で被害が多いことが分かった。
 調査は学校を戸別訪問し、教師らに任意でHIVテストを要請。83%が同意して血液検査に応じた。全国の教員が加盟する「南アフリカ全国現職教員組織」では、調査結果を受け「予想をはるかに上回っている」と驚きを表明。
 協力した教員数の多さから「結果は正確だろう」と事実を重く受け止め、教員のためにHIV/エイズ講習会などの教育プログラムを早急にスタートさせる必要があると述べた。
 また、教師間におけるHIV感染の拡大により、欠勤や勤労意欲の低下などマイナスの影響が出てくることから、HIV陽性の教師に対しては今後、精神的支援や医療扶助などのサポート体制の確立が必要、との見解を示した。
 ヨハネスブルク南部の公立中学校で教鞭(きょうべん)を執る男性教員(40)は「エイズで死んでいるのは大半が黒人の教師。10年以内には教師の3分の1がいなくなると言われている」と語り、人種問題となることから公には出てこないエイズをめぐる裏事情を打ち明けた。
☆★☆ コメント ☆★☆
 エイズの深刻さは聞いてはいたが、教員の1/3がエイズで死ぬと言われると少なからずショックである。ある程度、知識も所得もある層でこの現実なら、低所得者層ではどうなんだろうか。改めて、エイズが世界的な大問題であると認識した。

    問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp