第239回 社楽の会報告    第238回へ     第240回へ   TOPへ
                                           
報告者  土 井

2005年11月24日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高橋先生(門弟山小)、早川先生、打田先生、倉地先生(江南北中)、奥村先生、大野先生(岩南小)、寺谷先生(高雄小)、斉木先生(犬南中)、坪内先生(犬西小)、高木先生(犬山中)、勝村先生(楽田小)、野沢先生(柏森小)、浅井先生(五条川小)、(吉田先生(古西小)の15名でした。

 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

  犬山南小学校研究発表会の感想
 オータムフェスティバルレポート
 モラロジー生涯学習セミナー参加報告
 愛知地婦連尾北ブロック活動事例発表会・リーダー養成研修会参加報告
 金田政実先生講演会 
 三重大学教育学部附属中学校研究発表会参加報告教育関連情報 
 便利Web特集
 教育関連情報
 MM紹介

犬山南小学校研究発表会の感想
   すばらしい発表会でしたが、あえて注文するとすれば・・・・ 
   口頭で報告しました。
 オータムフェスティバル   http://www.ask-net.jp/autumn/ 
 オータムフェスティバルのことは、今年初めて知ったが、中身の濃さには恐れ入った。こんなに、安価で良質な情報が手に入れられるとは、生きていてよかったと思えるほどだ。
(1)11月12日滝学園       講演 三田紀房氏  漫画「ドラゴン桜」作者
 大ヒットマンガ『ドラゴン桜』の裏話を聞いた。編集者が灘高校出身だったことを知り、灘校生の勉強のやり方を聞き、興味を持った三田氏が漫画にしたものである。当初は、倒れそう学校を弁護士が立て直す物語あったが、読者の要望により、東大への入り方の話に路線が変更していった。
 三田氏は言う。受験勉強は本当の勉強じゃない。大学は合格してからなんぼの世界。大学に入るためには点数を取らなければならない。それが今のルールならそうするしかない。点数の取り方は要領がある。そこを伝えたかった。『ドラゴン桜』は、教師にもおおいに参考になる。ぜひ読みたい。
 
(2)11月13日小牧勤労センター  講演 太田哲也氏
   別紙で紹介しました。   http://www.keep-on-racing.com/index.htm 
   内容の詳細は、太田氏の著作『クラッシュ』『リバース』をお読みください。
 
(3)11月23日オータムフェスティバル in レインボー
 @ 講演 寺内 義和氏 演題「されど波風体験−自分の『大きな力』に気づくとき−」
 豊富な事例を元にした、素直に読むことができる教育論。共感できることが多い。その内容は、同名の著書にゆずろう。
 A 森山良子コンサート
 ある評論家が、現役歌手で最も歌唱力のあるのは森山良子といっていたが、まさにその言葉を裏付けるコンサートだった。ジャズの巧みさには天性のセンスを感じたが、なんといっても「さとうきび畑」では息をするのも怖いくらいの迫力で、全身に電気が流れた。最後の曲は、手回しオルゴール一つの伴奏で歌い上げた。数千人の聴衆を、歌唱のみで圧倒した。
 モラロジー生涯学習セミナー参加報告
 平成17年11月15日〜17日、江南市民文化会館で「生きがいのある人生」というテーマで行われたセミナーに参加しました。木村健一講師のお話から学んだことを書き並べてみます。巧みな話術を学ぶとともに、子どもたちや先生方に話しをするときのネタがいろいろありました。 モラロジー研究所HP http://www.moralogy.jp/ 
 
○ 「仏様の目で見ると・・・・」どう見えるかという発想に立つ。
 教師を困らせている子も、仏様の目で見ると別の面が見えてくる。その子が本当に困っている子の力になれることが真の解決。
○ 作家 山本一力は次のように言っている。 
 「小人は縁に気づかず、中人は縁を生かせず、大人は何でも縁にしてしまう」
○ 神様は無駄なことはしない−つらいときは「温情的試練」と考える。
○ 今日よりも明日よくなりたいという心を捨てることです。今日、ただいまが有り難いと感謝をし、ただ、お返しのみを考えることです。
○ 喜んですべてを受け入れる。
 「40点しかとれない」→「40点もとれた」、「0点だった」→「よく正直に見せたな」と言う。
○ 「何のために産まれて、何のために生きているのだろう」ということをずっと考えていた。京セラの 元社長の稲森氏がラジオ深夜便で次のように答えていた。
  何と答えたか。「何のために産まれてきたのか=お役に立つため」
  「何のために生きているのか=自分の資質を高めるため」
○ 「恩を返すと言うけど、返しても済まないから恩という。」    
  恩返しという。しかし、返しても済まないから恩という、だからありがたい。考えれば考えるほど恩がある。
○ 三浦 綾子 「氷点」の作者 が(病気がちで、夜遅くまで工場が動いていることが気になって)「工場がうるさいので寝れなかったわ。」と、旦那に愚痴を言った。すると旦那は、「俺は聞こえる耳のあるのを感謝したよ。夜業をしている人に感謝した。」これを聞いて、脱帽した。
 どっちも偉い。資質が違う。  
○ 保護司で担当した子の共通点は、「親の感謝の表現が下手。」
 逆に言えば、感謝が上手な人が幸せになれる。
○ 自分に都合の悪いことでもありがたいと感じる訓練を積み重ねると天下無敵。モラロジーでは、すべての現象がありがたいという。どんな親でも、産んでもらったからそれだけでありがたい。私はまだ本心からそう思えない。そう思えるようになることが自分の努力目標。
○ 私たちが生存している裏には、親や祖先の願いがある。感謝せずにいられない。
○ 自分にとって都合のよいことだけ感謝している私 これは大恩ではない。
○ 弟と事業をやっていた。弟が独立したいと言ったので、困ってモラロジー本部に相談に行った。
「あなたはよくなるにはどうしたらよいかを考えたでしょうね。よくなった後のことを考えましたか。」と言われた。これだと思った。
○ 住む世界を変えてみませんか?心遣いを変えることによって住む世界を変えてみませんか?よくなってからのことは、よくなる前に考える。
○ 変えられるもの:未来、自分、
  変えられないもの(変えにくいもの):過去、相手、
  優先順位、これをきちっととらえると、生き方が楽になる。
 イエローハットの創業者の話
「私はクヨクヨ悩んでも、自分の力ではどうしようもないことは悩まないことにしています。ただ自分の努力によって変えていくことができる事柄は、額に汗してがんばって、改善します。」
  自分の力ではどうしようもないこと:過去、相手
 自分の力で変えていくことができる:未来、自分
○ 筑波大学名誉教授 村上和雄 
 地球上に65億人いるが、歴史上、争いが絶えたことがない。私たちの体の中には60兆個の細胞がある。その細胞は、コントロールされている。それが自然の働き。
○ 今を生きている。今がこれからの人生で一番若い。今、感謝しないで、いつ感謝する。
 変えられるのは自分、生きているだけでお釣りが来る
 愛知地婦連尾北ブロック活動事例発表会・リーダー養成研修会参加報告
主催 愛知県地域婦人団体連絡協議会
講演会 演題「食卓からはじまる食とこころ」
講師 名古屋文化短期大学教授  松本 喜志子 氏
1「豊かになった食生活」
 食べることがいかに大事か。「食べる」=生命維持の原動力。
 栄養素は5つ覚えてしまおう。水は栄養素に入れない。
 1タンパク質 プロテイン(第1のもの)、2 脂肪、3 炭水化物(糖質)、4 無機質、5 ビタミン
 牛乳は水分が87%だが無機質を摂るために飲む。肉はビタミン以外はバランスよく含んでいる。人は、細胞、血管壁、酵素、DNA、爪、髪…すべて蛋白質。脂肪と炭水化物を併せてエネルギー源、有機物。
デンプンは光合成で糖を作っていく。炭水化物を摂取して、グリコーゲンという形で蓄えていく。
無機質は骨を作っている。体液中にもある。ビタミンは体を調節する機能がある。
 食べ物の成分と人間の体は同じ成分。
 拒食症は足をみればわかる。死に至る怖い病気。やせると「きれいになった」と言われ無理をするようになる。髪が抜け始めたらピンチ。
 人間は、だれでもみんな同じ成分。一皮むけばみな同じ。だからこそ、人間性や心が大事。
 食べる=栄養素を取り入れる=体を作る
 
食生活を歴史的にとらえると
 第1段階 生きるために食べた
   人はもともと昆虫食。米は1年で1千万トン。ほぼ使い切る。昔は、米と昆虫を食べていた。
 第2段階 ハレとケの食生活   
   ケ :日常、一汁三菜  ハレ:行事食
 第3段階 欲望を基本とした食生活
   いつでもどこでも好きなものを好きなだけ食べることができるように、食環境が変化してきた。
   ものの選択ができる人になることが重要。
   インスタントラーメンばかり食べていた子が亡くなった。母親が「食べたいといったから」と言っ  たが、それは無責任。太るやせるは、遺伝が3割。
   ナウル島の人は健康で、世界一長寿だった。リン鉱石が採れるようになり、お金が入ってきた。ゆ で小豆を食べはじめて、生活習慣病が増えた。
 栄養をどうのこうのという時代ではない。もう十分。これから、だれと、どう食べるかを考える時代。
社会的に、心理的にどう食べるか。食についての自分の物差しをつくるべき。
 
2 なぜ、今「食育」なのか?
 食育基本法 平成17年6月10日162国会可決。7月15日施行
 その前には、村井 げんさい、砂田 登志子が食育を訴えた。 
食料消費構造の変化
  日本の食糧自給率は40%(カロリーベース)、12兆4千億円分
   しかし720万トン 11兆1千億円分を廃棄している。
 栄養バランスの変化食習慣のみだれ
  箸が持てない子は小学生で7割 担任の4割がもてない
 生活習慣病は死因の60%以上   
 
3 食習慣の定着
 初期的定着化 → 幼児期 家族の手によって起こる。
  脳の発達は4歳までに90%決まる。後で補えない。食によって、食べ方、しつけがきまる
  家族:非公式な場。
  
 二次的定着
  学校:公式な場  給食ではひじきの煮物を「これ何?」と持ってくる。
 
油 古くなると過酸化脂質が増える。だから新鮮なものがよい。
天ぷら油 くらいところで、密閉して、3回ぐらい、保管
ミンチ 表面積が多いので、すぐに食べてしまう。
過酸化脂質が多いものはどうするか?
 油は180度で処理する。ビタミンE をいっしょにとる。(焼き肉は ちしゃの葉といっしょに食べる)ミルクは、新鮮なものを。
いっしょに食べることが絆を強くする。
    
再定着化(医師の指導などで直すこと)
しっかり食べさせることとはどういうことか?
 おぎゃあ:第1の出産
 中3まで:第2の出産 ここまでしっかりと食べさせる
 高校以後:ほかっておく
食べることが基本、健康で楽しく   
 
 金田政実先生講演会 テーマ「母愛無限」
「子どもに語ろう」推進大会 子育て親育ちのつどい
 於 岩倉市総合体育文化センター 
 金田政実先生講演 テーマ「母愛無限」
 明るい挨拶を返していただくということは心が健康な証拠。健康だと笑顔。子育ては大変、命がけ。僕は、子育てについては何も知らなかった。後悔している。教師生活38年間、最後の最後まで、目の前の子どもたちと一緒に生活をしてきた。百回のほめ言葉より1回の笑顔。
 子育てについて今でも思っていることが一つある。

一億の子に 一億の母あれど
我が母に勝る母なし
いくつになっても母の夢
 
 今、旅の詩人とかかわっているが、ある保育園に飾れていた。その作品の中に、「子どもの心の中に、良くも悪くとも母が生き続ける」とあった。
 自分の母について思うことがある。朝早く、午前9時に海水浴場にいた。ところが、12時になって、多くの海水浴客が来た頃、お袋と弟と三人で、一宮の家に帰ってきた。夏休み40日の間に我が子に思い出を作ってくれたと思う。今は、熱があれば、ぺたんと貼って終わり。当時は、タオルを冷やして、何度も替えてくれた。
 生きていくということは思い出を作っていくということ。子育ても思い出。それが心のエネルギーになる。保育園に行くと、早く子育てを終わって楽になりたいと言うが、実は、子育ては一生続くのではないかと思う。今日は、長男がついてきた。30歳になっても、親として毎日心配している。
 62歳になって思うことは、私の父や母がそう思ってきたのだろうと言うこと。「母愛無限」、これを信じている。
 たまに虐待の記事が出るが、それは例外中の例外。子育てに公式はない。されど、結果が出る。
 資料の中に、子育てに関する本をメモしてきた。しかし、読んだからといって、立派な子育てができるとは限らない。
 朝、喫茶店へ行く。そうすると、毎日、すれ違う母親がいる。南の方を見て手を組んでいる。その人の視線は、そこに3人の子が通学するところ。6年生、5年生、3年生。上二人が女の子。3年生の子を挟んで、1列で登校している。3年生の子が特殊学級にはいっている。母の姿を見たとき、子どもに手を合わせて見ているとき、もう何も要らないと思った。
 教師生活38年間の多くを、特殊学級の担任をしてきた。多くのすてきな保護者に出会った。
 あやちゃんは、大変重い自閉症だった。中学校で3年間担任した。あやちゃんは、オーム返し。両親は、命がけの関わり方をしてきた。あやちゃんが、夏休み中かかってつくったパテストリーをくれた。3人の友達がおり、3年間いっしょだった。よし、修学旅行の2泊3日間の全部を記録に残そうと思った。
 それがこの資料。母はよくわかると喜んだ。
 あやちゃんは、一人で歌を歌っていた。なかなかそうはならないが、両親との関わりの中でそうなってきた。オーム返ししかできない子を持つ母の気持ちを思ってほしい。それでも懸命に関わってきた。
 先日、一緒に名古屋で成人式を祝った。
 詩を紹介する。「藤田君のお弁当」
 弁当箱に、お父さんが手紙を入れた。ほんとうによろこんだ。
「おかあさんはめんどくさがりや」
 お父さんがいないとばんごはんの手を抜く。その子の気持ちを歌った詩
 次の詩
 朝、母と喧嘩したが、弁当を見たら後悔した。今頃、母は寂しそうだと思うと悲しい。しかられたとき、朝学校にくるまえ、言い負かしたのに、ごめんねという気持ちが表れている。
 日頃の心の通い愛がある。心のベースキャンプがあれば、必ず戻ってくる。
 まさゆきの作文。まさゆきは、中学校3年間学校に通っていない。6年生の時、両親が離ればなれになった。中学3年生の終盤、母が東北から出てきて、東北に転校することになった。まさゆきをバスセンターから送った。バスのカーテンから、一生懸命手を振ってくれた。旅の詩人に、一編の詩を書いてもらった。その礼状がこれ。「保健室で、先生の本を読んだ。 」学校に行っていないまさゆきが、すばらしい礼状を書いた。仙台へいった後、母から礼状が届いた。2週間、元気に登校している。今の父親と養子縁組した。手をついて、ありがとうといってくれた。母は「私は、この子の親で、いえ、この子の親にさせていただいて本当に幸せだった。」今も、元気にやっているという便りが来る。
 特殊学級の担任だったが、普通学級で、道徳の授業をやった。
 「泣」という漢字知ってるか?「涙」は?
 涙を流した後は、元の自分に戻るんだ。泣いた後は、立ち返るんだ。
 最近は、卒業生との縁があった。通知票を持ってきてくれた。27,8の頃の通知票。カラーコピーしてくれたので、みんなで回して読んだ。「中学校の通知票がいくつであっても、青春の通知票はちがうだろ」誠実に生きることだといった。
 柴田君が、車の中で言った。「52年、振り返ると立って半畳、寝て一畳ですからね。」と言った。
卒業生から学ぶことが多い。
 この人形は、ロシアの人形。命の授業の時に使う。
 一宮中部中学校で、あなたの宝物は何ですか?というと、母、父、いのち、友達といった。すごいと思った。以前は、テレフォンカードや自転車、漫画だったのに、最後の学校は、いのち。すごいこと。
 僕の宝物は、ルーペ。この拡大鏡をみると、生きていた親父を思い出す。病院で車を降りようとしているときに、医者が「もうだめです」といった。2度と返事を返してくれなかった。いいか、生きているということは、言葉を交わせること、すごいことなんだ。
 いいもの見せようか、と人形を見せた。 マトリョーシカ人形
 33センチ。おなかの中では7ヶ月ぐらい。もう目が開いているよ。、
 25センチ。600グラムぐらい。おなかの中で動いていることがわかる。声も聞こえるんだ。
 20センチ。4ヶ月ぐらい。300グラムぐらい。
 12センチ。3かげつぐらい。おもしろい表情をする。
10センチ。2かげつはん。  5センチ。2カ月ぐらい。  2.5センチ 40日〜50日。
1せんち。30日〜40日。  0.5ミリ 20日〜25日
 
 影も形もなかったのに、命ができ、今こんなに大きくなった。誕生日は、命をいただいたお母さんに感謝するのが誕生日。
 ある時、男の子が来て、1枚手紙をくれた。「後で読んでください」「5月1日は誕生日。口で言うのは恥ずかしいので、手紙を母に渡した。なるべく後で読んでねと渡した。そして、その日に手紙を読んでくれたのでしょうか、先ほどまでの母は、家庭生活のストレスがあったのか、手紙を読んだ後は、目が生きているという実感を感じた。よかったです。これからの希望を生み出させたという感じでした。これから苦しいときがあったとしても、この言葉を思い出してくれると思いました。 」
 ある男の子は、祖父、祖母に「お母さんの命ありがとう」と言った子もいた。
 もう一つだけ、蛇の目傘。歌を歌いたいと思って持ってきた。
「雨降り」うたってみてください。1番、2番、3番、4番、5番。最近歌わない歌。
 この歌の中に、「かあさん、ぼくのをかしましょか、きみきみぼくのをさしたまえ」とある。ここで親が否定したらおしまい。二人で傘をさすと、親は自分は濡れてもいいと思ってさす。子は、ぼくはいいよと思う。母と子がこころが一つになる。これが、愛愛傘。
 最後に、一羽の小鳥という話がある。森が、大火事になった。燃えささかるなか、きりんやライオンが岩影に実を潜める。岩影の中で打ちひしがれている。その時、小鳥がくちばしに水を含んで、水をかけだした。大きな動物立ちは、やめろよという。ところが、小鳥は消火活動を続ける。「わかっている。しかし、長い間愛した森。こうしないではいられない。」この勇気に対して、大きな動物も立ち上がった。
 一人の心は小さくても、大きくなったときに、すてきな子育てができるのではないか。
 ありがとうございました。
 
6  三重大学教育学部附属中学校研究発表会参加報告  
 11月22日(火)、平成17年度三重大学教育学部附属中学校公開研究会へ行ってきました。その様子を一部紙上で、後は口頭で報告します。
 テーマは、「ともに学びともに高めあう学校の想創造−道徳性が育つ授業−です。
 学校に到着後、入り口から全体会場までの女生徒の案内、何より、歓迎合唱には驚きました。クラス合唱としては、これまで聴いた中で最高でしょう。それもそのはず、この学校の混成合唱部は、今年全国金賞を取った実力校です。その先生が、全校の音楽を担当しているので注目していました。
 3年A組が歌った「予感」は、発声法をそろえるのはもちろん、良質の合唱のイメージができていると感じました。イメージは口では伝えられません。感じるものです。
 この合唱を聴くだけで、今日の来た甲斐はあると感じました。ぜひ授業を見てみたいと感じました。
 全体会では、理論付けは丁寧でしたが、たとえば「道徳性を育てる授業」=「価値観を揺さぶる授業」など、論理の飛躍を感じました。
 そして、実際に見た授業は・・・・
 
 講演は、関根正明先生(山形大学講師)。「生徒の言動を読む」…生徒との望ましいかかわり…自身を見つめる というテーマで講演していただきました。
 印象に残った言葉は・・・
○ し続ける= しつける  
○ 過去と他人は変えられない
○ やぶ医者を名医に変えるもの=患者・家族、教師を名教師に変えるもの=子ども・保護者
○ 人生は、出会い、触れ合い、助け合いによって醸し出されるもの
○ 今大切なことは、触れ合いの質をよりよきものにしていくこと
 http://www.hpmix.com/home/msekidon/     
 
 便利Web特集 
(1)刑務所作業製品のオンライン購入および刑務所内の作業を利用したい方
 
(2)ラムサール条約湿地に国内20か所を新規登録
 ラムサール条約第9回締約国会議の初日に、新たに20か所の国内湿地が、「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載。これにより、我が国のラムサール条約湿地は計33か所に。新たに登録されたのは、サロベツ原野、阿寒湖、尾瀬、宍道湖、秋吉台地下水系など。
 
(3)世界初のハイブリッド鉄道車両
「環境負荷低減」などのコンセプトのもと、営業車としては世界初のハイブリッド鉄道車両を新造し、営業運転に使用。ブレーキ時の回生エネルギーを有効利用し、現行の気動車よりも燃料消費率を低減して、省エネルギー化を図るとともに、駅停車時等にはエンジンを停止し、騒音を低減。
 
(4)鍋特集
☆レシピ大百科 鍋太郎汁太郎
 味の素株式会社のHP。海の宝と山の力を存分に生かしたご当地レシピを紹介。塩分、エネルギー、野菜摂取量も分かり、カロリー計算に役立つ。
☆キッコーマンホームクッキング
 「鍋」で検索すると、36件ヒット。和風、洋風、アジア・エスニックの3種類の、写真付き鍋レシピ集。いいにおいが漂ってきそう。
☆紀文情報館 紀文の季節 鍋  http://www.kibun.co.jp/enter/nabe/index.html  
 日本の鍋物の歴史や、由来、道具としての「鍋」の紹介、世界の鍋料理など、「鍋」のウンチク満載。知的好奇心が満ちるほど、空腹になることうけあい。
☆全日本鍋物研究会  http://www.nabe-ken.com/  
 全日本鍋物コンテストを実施。今年2月の第9回大会の入賞作品、「不死鳥鍋」「冬ソナ鍋」「お受験合格必勝鍋」など、ユニークな鍋料理のレシピを紹介。
☆平成鍋合戦公式ホームページ http://www.tendocci.com/nabe/  
 山形県内外の鍋料理が一堂に会し、参加者が「鍋将軍」を決める大会です。同県天童市の天童商工会議所主催で1996年から毎年実施。HPでは優秀作品を紹介。第11回大会は、来年1月15日に実施予定。現在、出店の募集をしています。
 
(5)フォーラム2006 
 毎年恒例となったフォーラム「IT活用による元気な学校づくり」、今年度は2月26日に東京コンファレンスセンター・品川にて開催が決定。各地で教育現場のIT活用を強力に推し進めるパワフルな発表陣に注目。コーディネーターは、堀田龍也先生です。
 
(6)子どものボランティア活動促進でHPを開設=文科省 
 文科省は14日、主に小・中学生やその保護者に対して、ボランティア活動への興味・関心をもってもらい、学校や家庭、地域社会でのボランティア活動を促進していく社会的気運を高めるため、「ポケットモンスター」を使った子どもボランティアホームページを開設した。
 ホームページでは、子どもたちが行ったボランティア活動の体験談やボランティア活動に関するQ&Aなどを紹介している。アドレスはURL http://kodomo.vo-mext.jp 
 
(7)「婚外子」を奨励する内閣府国民生活白書
 日本では少子化対策成功のモデルとして、スウェーデン、フランスなど欧米諸国が好意的に紹介されることが多い。
 
(8)『相撲』に関するサイト
☆goo大相撲 http://sumo.goo.ne.jp/  
 気になる本場所の取組の勝敗はもちろん、図解の「決まり手一番」や、「本場所では、一日約45kgの塩が使われる」「四股は邪気払いの力がある」といった、相撲にまつわるあれこれ満載の「相撲用語解説」コーナーなど、相撲の総合情報ならおまかせのサイト
☆大井章寛作品展改訂版 http://www16.plala.or.jp/mr001/ 
 かわいいお相撲さんのイラストが決まり手どおりに動いて解説します。パート1から3まで82手あり、「上手投げ」「はたきこみ」「うっちゃり」「かいな捻り」など、「聞いたことはあるけど(ないけど)どんな技だっけ?」という素朴な疑問に応えてくれます。
☆相撲錦絵ホームページ http://www.sumo-nishikie.jp/sumo1/index.html  
 「一人立ち」「着物姿」「土俵入り」など、鮮やかな色彩と柔らかいタッチで描かれた力士の錦絵がいっぱい。あでやかな浮世絵風なのに迫力ある、美しいお相撲さんが見たいならこのサイトへ。
☆わんぱく相撲ホーム http://www.wanpaku.or.jp/  
 日本の国技である相撲を通じた、子ども達の心身の鍛練と健康の増進を目的に行われる「わんぱく相撲全国大会」のサイト。文部科学省の指導のもと、(財)日本相撲協会と(社)東京青年会議所の共催で、毎年夏に両国国技館で開催しています。
 
(9)横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校  http://www.yokochu.ynu.ac.jp/ 
 「読解力」を身につける−PISA調査の「読解力」を核にしたカリキュラム・マネジメントへの道−    2006年2月24日(金)研究発表会 社会科サイト開設 
8 教育関連情報
(1)授業日数を年6日増やす(栃木・小山市の小中学校)
 小山市は2006年度から、市立小中学校の夏季休暇と冬季休暇を計6日削減し、その分、授業日数を増やす。10日の定例記者会見で発表した。完全学校週5日制の中で3学期制を維持しながら、十分な授業時間や校内活動の時間を確保することが狙い。 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/20051111wm03.htm☆★☆ コメント ☆★☆
 何度もこのサイトで予測していることが現実になりつつある。長期休業を削減する自治体(地教委)が現れた。いろいろ策を講じて授業時間を増やす工夫をする事例があったが、長期休業を減らす方がはるかにたやすい。
 しかし、もっと簡単な方法がある。個々の授業(指導)技術を高めることだ。全くの個人的感覚だが、平均3割は向上できるのではないか。
 たとえば、長良東小なので成功している「高め合う」技術を各学校が実践すれば、3割以上の向上が望めると思う。実現可能な数字だ。
 
(2)中学校長:楽天元副社長、修学旅行引率中に飲酒、処分へ
 IT企業「楽天」の元副社長で、横浜市立東山田中学校の本城慎之介校長(33)が6月、修学旅行の引率中に教諭と飲酒していたことが分かった。市教委は校外学習引率中の飲酒を禁止しており、減給または停職の懲戒処分の対象になる。市教委は「好ましいことではない」と話し、調査結果を踏まえて処分を決める。本城校長は今春の公募で採用された。
 市教委によると、修学旅行は6月4〜6日の2泊3日で京都、奈良など4府県を回る日程。本城校長ら教諭10人が3年生157人を引率した。宿泊先の京都市内のホテルで生徒の部屋を見回るなどした後の5日午前3時半ごろ、本城校長と教諭数人がホテルの一室に集まって缶ビールやウイスキーなどを約30分間飲んだ。本城校長も350ミリリットルの缶ビール2本を飲んだという。本城校長は「禁止は知っていたが、認識が甘かった」と話しているという。
☆★☆ コメント ☆★☆
 午前3時半という時間まで、起きて仕事をしているとは本当にご苦労なことだと思う。もちろん勤務時間ではない。そういったことにふれないで、ただ批判記事になったのは、公募社長だからか。だとしたら、報道姿勢を問うべきではないか。
 
(3)中国農村の義務教育、2010年に完全無償へ
 12日付の中国紙・人民日報海外版によると、農村部の義務教育を2010年までに完全に無償とする方針が示された。それによると、2007年までに農村部の経済的に苦しい家庭の子女に対し、雑費や教材の無償化と寄宿費用の補助を実施。2010年に農村部の義務教育を無償化し、2015年までに全国で無償義務教育を達成する。また10年までに義務教育の普及率を98%以上として15−24歳の文盲を一掃。青壮年の文盲率を2%以下、成人も5%以下に減らす方針だ。
☆★☆ コメント ☆★☆
 文盲率の達成目標が示されたが、中国ではきわめて難しいと思われる。都市部の経済発展ばかりが報道されるが、いまだに、正確な人口すらつかめていないのが現状である。戸籍すらあいまいで、文盲率が出せるのか?まだまだ中国は前途多難である。
 
(4)人確法は必要=小坂文科相、諮問会議の廃止論を批判
 小坂憲次文部科学相は11日の閣議後の記者会見で、公立小・中学校の教員給与を優遇する人材確保法(人確法)に関し、経済財政諮問会議で廃止も含めた見直し論が浮上していることについて「教員の給与費を考えるとき、教育の在り方を十分踏まえて考えるべきだ」と指摘した上で、「見直しを否定するつもりはないが、人確法の考え方の根幹は維持すべきだ」と語り、同法の必要性を強調した。
 人確法に基づき、公立小・中学校の教員給与は一般の地方公務員よりも平均で11%高い。このため、諮問会議の民間議員は9日、公務員人件費の総額抑制に関する基本方針で、同法の廃止も含めた見直しを検討するよう求めた。
☆★☆ コメント ☆★☆
 教育専門職を、なぜ一般公務員と比較するのか?公務員を全部同じにするつもり?
 財政再建の名の下に、まっとうな感覚が揺さぶられていくのが怖い。
 MM紹介
(1)MM小学1659 杉下賢次□20×20までのかけ算
 2005/11/10(木)蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
☆★☆ コメント ☆★☆
 杉下氏のはいつもおもしろい。どれだけの源泉をもっているのか、聞いてみたい気がする。世の中にはすごい人がいるものだ。
 
 20×20までのかけ算
 かけ算の九九は小学校で学習しますが、インドでは20×20まで覚えるそうです。現在、コンピュータを動かすソフトウエアの業界ではインド人なしには考えられないというようになっています。その原動力の1つが20×20までのかけ算だと言われています。
 20×20まですべてを暗唱するのは大変なので、いくつかの数だけを覚えて、その数からすべての数を導き出す方法を紹介します。九九を覚えていれば、それほど難しくはありません。
1.×10は元の数に0を付けます。
2.9の段は、9×11=99なので、12以上はかける数を11と残りの数に分けてかけ算をして、出 た数をたします。
  例 9×18=9×11+9×7=99+63=162
3.11の段は、11×10までは簡単ですが、11からは難しいので少し工夫をします。11は10+1なので、11をかける数にします。そうすると、かける数に0を付けた数とかける数のたし算になります。
  例 11×17=17×11=170+17=187
4.偶数と15のかけ算は偶数/2×30にします。
  例 16×15=8×30=240
5.11から19までの同じ数同士のかけ算の答えを覚えます。11×11は121、12×12は121に23(11+12)をたして144、13×13は121に25(12+13)をたして169、14×14は169に27(13+14)をたして196、15×15は196に29(14+15)をたして225、16×16は225に31(15+16)をたして256、17×17は256に33(16+17)をたして289、18×18は289に35(17+18)をたして324、19×19は324に37(18+19)をたして361です。27(37)をたすときは、30(40)をたしてから3をひく方が簡単です。また、14×14は210(14×15)から14をひいて196、15×15は210に15をたして225、16×16は240(16×15)に16をたして256というふうにもできます。この9つの数は後で使います。覚えるのはこれだけなので、しっかり記憶してください。
 かけ算はかけられる数とかける数を入れ換えても、答えは同じなので、これからは、かけられる数の方を大きいとして進めます。
6.5.までにあてはまらないかけ算のうちで、かけられる数からかける数をひいた結果が偶数のときは、まず、その数を半分にします(半分の数)。次に、かける数から半分の数をたします(2をたした数)。最後に2をたした数同士のかけ合わした数から半分の数同士のかけ合わした数をひきます。この数が求める答えになります。
  例 19×13 19−13=6 6÷2=3 13+3=16
    16×16=256 3×3=9 256−9=247(答え)
7.6.までにあてはまらないかけ算は、かけられる数から1をひいて6.の作業をします。出た答えにかける数をたせば本当の答えになります。
  例 17×12 17−12=5(X) 17−1=16
    16−12=4 4÷2=2 16−2=14
    14×14=196 2×2=4 196−4=192
    192+12=204(答え)
 ぜひお試しください。慣れればスラスラできるようになり、計算スピードも速くなります。
(2)■■■・・kyositu.comニュース【小学校教育総合情報誌】・・■■■★教育情報号★
.....2005-11-18<FRI> [vol.654].... http://www.kyositu.com/
☆★☆ コメント ☆★☆
 過激な論調がマスコミ受けする時代、尾木先生のようなバランス感覚に優れた論評を大切にしたい。
 
┃1┃「いま、ガブッと教育」〜少女毒薬投与事件を考える〜教育評論家 尾木直樹
 かなり特異性の強い事件であり、社会的衝撃も大きい。
以下の2つの側面から丁寧に分析することが大切ではないだろうか。
1 少女や事件の特異性は何か。またそこから何が見えてくるのか。
2 思春期の発達特性や現代の子ども・青年の特徴に重なるものは何か。
1については、メディアや警察報道の通りかもしれない。
しかし2については、以下の問題点をしっかり分析する必要がある。
さもないと今後、類似の事件を防止できない怖れがある。
・社会全体に広がるコミュニケーション不全
・進む家族関係の希薄化
・学力重視にのみ陥り、生活力や友達関係力、「社会力」の発達には無関心になりつつある社会の風潮
・ブログやHP、インターネットなどITの急速な普及が、思春期の子どもの発達に与える深刻な影響について、私たちがまだ十分に理解できていないこと
・学校現場の管理強化とグローバルな情報社会の進展の中で、教師が喜怒哀楽の素朴な感情表出や生徒一人ひとりへの興味、関心を抱きにくくなりつつあること等が、生徒の初期のSOSの発信を見落としがちになっている背景ではないか
■「尾木直樹ホームページ」■より転載【WEB】http://www2.odn.ne.jp/~oginaoki/ 
    問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp