1 海津市立日新中学校研究公表会参加報告 http://www3.city.kaizu.lg.jp/~nisshin-chu/
学校評価だけでなく、授業研究としても興味深い実践を見ることができました。
ここで報告します。
2 第1回愛知県メディアリテラシー教育推進機構 http://mle2002.hp.infoseek.co.jp/
(Aichi Media-literacy Education Council 略称エーメック=AMEC)参加報告
日時: 2005年12月3日(土)14:45〜17:00 於 名古屋法律経済専門学校1号館601教室
講 座「メディアリテラシーって心理学なのかも?〜NLP(神経言語プログラミング)の視点から〜」 講 師/桑原 朱美( 大口町立大口北部中学校 養護教諭、米国NLP協会認定プラクティショナー
印象に残ったことの一部を紹介します。
○ 次のCMコピーのビールがよく売れたのはなぜだろうか?考えてみてください。
「あなたは、なぜ そのビールを飲んでいるのだろう?」
「天然水のおいしいビールといわれると「うまい」と感じるのは、なぜだろう?」
疑問文、無意識の追体験、すでに飲んでいる前提、暗示による強化、あいまいな言い方、商品のプラスイメージ、具体的(臨場感)こうした技法がどうして有効か?
○ 脳の特徴から解明しよう(それがNLP)
特徴1 脳は空白ができるとそれを埋めようとする(問いに答えようとする)
雑巾を絞るときどっちから?靴を履くときどっちから?
実際に行動に移して考える。
特徴2 脳は、一度の多くの情報を取り入れることができない(一般化してインプットしたり、焦点化する)伝言ゲームをすると、情報が多い場合、単純化したがる。言葉でラベリングしている。
ここを知っていると対応がある。
・脳の焦点化
周りを見る → 赤いものを思い出す → 実際に見ると赤いものが浮き出見える
・潜在意識のなせる技
見ているのに見えていない。何かに集中すると他の音がきこえなかったりする。その他の感覚に対する感度が鈍くなっている。人は見たいもの聞きたいものかんじたいものを無意識に選んでいる
特徴3 脳は、現実とイメージの区別がつかない。
実験1 レモンをイメージするだけで唾液が出る
実験2 バレリーナをイメージすると脳が錯覚を起こして、体が柔らかくなる。
・おまけのワーク「しろくまを絶対思い出さないで!」というと思い出してから否定しようとする。
→ 脳には否定語が存在しない。「失敗しないで」というと「失敗する」
否定語を使った言葉かけをしない。
○ NLPは三代セラピストの天才的技法をモデル化し活用しやすく体型化したもの
○ NLPの基本理念:優位感覚(代表システム)別の行動の傾向について
視覚優位、聴覚優位、体感覚優位 → 3つのバランスが重要
○ 潜在意識と顕在意識 その比は 20000:1
○ ほめるときは自己認識や価値観・信念をほめる。しかるときは、行動をしかる。
○ 報道のコメンテーターや政治家の言葉はX=Yという「一般化」が行われている
○ ピーマンを嫌いな子に対して、ピーマンを進んで食べさせた言葉掛けとは?
「あなたはピーマン嫌いなんだよね。5つ料理作るから、どの料理が一番まずいか教えてね。
なぜ有効か?
・ピーマン嫌いだからこそ教えてねと言っている
・見つけるためには全部食べなくてはならない
・一番まずいものが見つかれば、相対的においしいということになる
AMECのHPに後日、紹介されると思いますので、ご覧ください。
3 情報教育内容を分かりやすく体系化した報告書まとまる 文科省・検討会
報告書案は「初等中等教育の情報教育に係る学習活動の具体的展開について」と題し、「初等中等教育における情報教育の考え方」と「初等中等教育における情報教育に係る学習活動一覧」からなる。
次は基本だが・・・
◇情報教育の3つの観点と8つの指導項目
【1】情報活用の実践力 (1)課題や目的に応じて情報手段を適切に活用する (2)必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造する (3)受け手の状況などを踏まえて発言・伝達する
【2】情報の科学的な理解 (4)情報活用の基礎となる情報手段の特性(を理解する) (5)情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法(を理解する)
【3】情報社会に参画する態度 (6)社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響(を理解する) (7)情報モラルの必要性や情報に対する責任(を理解する) (8)望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度(を身につける)
4 ひらやまれいこ講演会 http://www.052-889-0783.com/LDL2004/index.html
『地域活動フォーラム』 平成17年11月26日(土)12時50分〜16時15分
開催場所 岩倉市総合体育文化センター
講演会「幸せ・アハハ・コミュニケーション」 講 師 ひらやまれいこ氏
「幸せ・アハハ・コミュニケーション」の話をする。放送作家をしている。書く仕事は相手にいか に伝えるかが仕事で、日々悩んでいる。
名古屋市の安心条例、ポイ捨て禁止をコマーシャルするのにどうしたか。俳優の森本レオが豚を散歩しており、たばこを吸っている人、ゴミを捨てる人を見ると豚が「ブー」、これが数社の競争に勝った。コミュニケーションは、内容が伝わるかどうかである。強すぎず、柔らかすぎず、ちょうどよいのはどこかを考えている。
家族間では、リラックスする事が、コミュニケーションの基礎。「私が一生懸命やっているから家庭の平和がある」と言う人もいるが、逆を考えてほしい。皆さんの周りに、我慢している人がいると、そばにいて居心地がいいか?ちょっとぐらいぬけていても、明るくて、のんびりしている人が居心地がいい。意識的に、体と心のねじをゆるめて、居心地のいい、機嫌の良い、お父さん、お母さんになってほしい。無理する必要はない。無理な時は、「風邪気味、頭が痛い」と言えば周りが安心する。リラックスにもテクニックがある。呼吸法、イメージ、いろんな方法で自分をほどくテクニックを教える。
親子のコミュニケーションは、機嫌がいいかどうかが最大のポイント。本人は「完璧」と答えた母親が、子どもには怖い存在だった。このギャップは、人が得る印象は、ビジュアルが55%、声のトーンが38%、合わせて93%。内容はたった7%だから。機嫌が悪いと、知らないうちに声も暗くなる。まず、体の緊張を解く。口元をちょっと上げるとリラックスするホルモンが出る。その後体をほぐし、腹式呼吸で息を吐きながら、体を動かす。そのまま目をつぶって、全身の力をぬく。周りの世界を感じて、足下から伝わってくる感じ。全身の細胞がよみがえってくるイメージをする。
焦っている時は、息を鎮める。微笑むと楽しくなり、免疫力が増す。恒川クリニックでは笑いセラピーを行い、免疫力が増えるという実験をしていた。NK細胞が、毎日発生するガン細胞を食べてしまう。笑いでガンが治るのである。
その次が、イメージセラピー。頭の中で、目をつぶって、お花さんと会話、雲に乗ったことをイメージする。細かいことにこだわらない自分になる。
日常の中で、朝の珈琲や、空がきれいと思うなど、楽しい時間を広げる。楽しい時間を増やせば、いやな時間が減る。いつもは3秒思うことを15秒にし、おいしいものは25秒味わう。これで、機嫌が良いお父さん、お母さんになれる。子どもたちがそばへ行って、話しやすい感じになれる。子どもをそだてるのは、本人に向かうことだけではない。自分を変えることも子育てである。
母が父の悪口を言うと子どもは傷つく。小さいときに父への悪口を聞いて育つと、大きくなって上司の悪口を言うようになる。仕事も、家庭生活もうまくいかない。悪口が、子どもの将来の家庭を破壊している。辛い時、悪口をいうと、目上の人を尊敬しなくなる。手本のない人生はつらい。手本をもつ安心感は素直さにつながる。
健やかな成長は、まずお母さんが機嫌がよいこと。リラックスすること、イメージの力を借りて、心を開放しよう。お風呂に入るイメージをしてみよう。「気持ちがいい」と、心の中で繰り返す。体にお礼を言いながら丁寧に洗う。
リラックスして、よい親子関係、人間関係を築きこう。
5 便利Web特集
(1)村上浩一氏の全発問・全指示
今回、国語科で「わらぐつの中の神様」という研究授業をし、その間の「全発問・全指示」をまとめました。この際にも、この方法で仕上げました。こんな楽になった現在、実践記録を書かないという手はないと思います。私の実践記録は、半分が手書き、半分がデジタルという感じで、デジタル部分は50%を
私のウェブページで紹介しております。
(2)IEの漢字を学年別にひらがな変換
Webページの漢字を小中学校の学年レベルに合わせてひらがな変換できるIE用プラグイン。IEのツールバーに組み込んで使用する。子供がまだ習わない漢字だけをひらがなにすることで、読みやすく、漢字の復習効果も期待できるのが特長。シェアウェアです。
(3)学習ゲーム館 訪問
佐々木智光@日本基礎学習ゲーム研究会
「きのっこのモザイククイズ歴史人物1」
だんだんモザイクが小さくなっていく画像を見て、人物名を答える学習ソフト。他も使えるものが多い。
A さぼってんのタイプライタークイズシリーズ
B バナナンのスポットライトクイズシリーズ
C ネズミーの都道府県ジグソーパズル
(4)京の丹後屋:エチゼンクラゲ入りアイスクリーム
(5)福島県の教育センターのデジタル資料。
6 教育関連情報
(1)中教審答申 盲・ろう・養護学校を一元化
障害児教育について検討していた中央教育審議会が、盲・ろう・養護学校制度の一元化などを盛り込んだ答申案をまとめた。文部科学省は次期通常国会に学校教育法などの改正案を提出する予定。
@ 盲・ろう・養護学校制度を「特別支援学校」(仮称)に一元化
A 小・中学校での学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を抱える子どもへの個別指導機会の増加
B 障害児教育に対応した教員免許制度の改革−などが柱。
地域の中核的な障害児教育機関として、2007年度に特別支援学校が設立される。盲、ろう、知的障害、肢体不自由、病弱を中心に重度・重複する障害に対応できる態勢を整える。同時に、小中学校では障害児と健常児の交流を増やすため、従来の特殊学級を「特別支援教室」(仮称)に改組する方向で検討。障害児教育に関する専門性を高めるために特別支援学校向けの免許制度を創設する。
☆★☆ コメント ☆★☆
盲、ろう、養護学校はそれぞれ分散しており、通学にはたいへん不便な場合が多かった。それぞれが特別支援学校に変われば、利便性は向上するだろう。また、重複障害についての対応も向上するだろう。ただ、それぞれの学校がもっていた専門性がどう引き継がれるかは大きな課題となる。
(2)不審者情報をメールで配信:京都市内のPTA、おやじの会
京都府警からの不審者情報や学校からの緊急連絡をメールで一斉配信できる機能を持つホームページを、京都市立の85校のPTAや、「おやじの会」15団体が作り、運用を始めた。
☆★☆ コメント ☆★☆
保護者向けに不審者情報を携帯メールへ配信している学校が最近増えているが、それをPTAやおやじの会がやっているのは珍しい。範囲が広すぎて、情報が多すぎないかが気になるが、地域力の一つとして注目したい。ただ、学校が行う場合は、プールの中止や台風による休校など用途は広いので、学校がやった方がよいのではないか。
(3)尼崎市で学校ごとの学力を公表
兵庫県の尼崎市教委は市立のすべての小学5年、中学1、3年生を対象にした学力・生活実態調査の結果を昨年度に続いて2回目の発表。今回は、学習の定着度を客観的に把握するためとして、学校ごとの結果を初めて明らかにした。市教委は「学校の順位付けが目的ではない」と強調しながらも、問題点が見つかった学校には、教員をサポートする指導補助員を増やすなど、重点的な施策を取る方針も示した。
☆★☆ コメント ☆★☆
日新中の評価研究で感じたが、他者からの評価は、前向きでさえあれば受け入れることができ、改善のために生かすことができる。ただ、危惧を感じることがある。
学力をどうとらえ、どう測られたかである。
これまで業者テストでよく見られたような知識を問う問題なら、点を取らせることは決して難しくはない。社会科で言うなら、思考力や資料活用能力を犠牲にすれば、知識を詰め込むことはできる。ただ、それは生きる力とは言い難い。それを公表することに意味があるか?
また、平均点というのもくせ者である。怠学や不登校生徒はどうするか、外国人生徒は、特殊学級の生徒は・・・・。はじめから「下位20名を除いた生徒の平均」というなら実態に近い数字が出るかもしれないが、それが公立学校の姿とは思えない。
経済の世界ならカンフル剤になるかもしれないが、教育の世界は慎重であってほしいと願う。
(4)優秀な人材確保のために「京都教師塾」創設
これまで、教育改革のためには教員養成がポイントと言い続けてきたが、こんな話がある。
京都市教委は、教師の大量退職時代に備えて優秀な人材を確保するために、来年9月、小中学校教師を志望する大学生らを対象に「京都教師塾」を創設する。学校現場での研修も盛り込み、実践力養成を重視する。市教委によると、同様の「塾」は東京都が昨年開き、杉並区も来春開講予定。両自治体は選抜のうえ卒塾者を採用する方式だが、京都市は受講と採用は関連づけない。
☆★☆ コメント ☆★☆
指導する側のソフトが心配だが、それをクリア出来ればたいへんおもしろい制度である。
7 MM紹介
(1)小泉内閣メールマガジン 第213号 ========================== 2005/12/01
● 7,730km、何のことかおわかりでしょうか。
平成17年度末の政府の借金の額は、実に773兆円にのぼります。これを1万円札で積み上げると、1万円札の厚さは約0.1mmですので、773兆円では7,730kmにもなり、地球の半径(約6,400km)より高くなります。
さらに、この額は1分間に約6500万円ずつ増えています。重さに換算すると、1万円札の重さは約1gですので、1分間に6.5kgの重さが加わっていることになります。
昭和60年度末では政府の借金の額は204兆円ですが、平成17年度末では773兆円と3倍以上になっており、構造改革による歳出削減などが必要とされています。
11月25日東京タワー4階に開館した「感どうする経済館」では、刻々と増えつづける政府の借金をリアルタイムに表示する「日本の経済の足音時計」や、この1分間に増える政府の借金の重さを体感できる「借金リュックサック」が展示されています。
開館式に出席した安倍官房長官、与謝野大臣、竹中大臣も、「借金リュックサック」を背負い、重い政府の借金を実感した様子でした。
(2) 国際協力マガジン・キッズ 2005/12/03号
★★ 〜もっと知りたい地球の友だち 途上国とわたしたち〜
★★★★ Developing World Kids Mail Magazine 読者数 1003
●青年海外協力隊 第二回 村落開発普及員とは セネガル協力隊員 藤本奈美
そもそも村落開発普及員(そんらくかいはつふきゅういん)とは何でしょうか?
青年海外協力隊(せいねんかいがいきょうりょくたい)の村落普及員とは、地方公共団体・地方分権化省地域開発局(ちほうぶんけんかしょうちいきかいはつきょく)の郡事務所(ぐんじむょ)など、地方行政の末端機関(まったんきかん) に配属(はいぞく)になり、住民の生活向上を支援するという職種です。
話が前後しますが、青年海外協力隊の派遣先の決め方は次のようになります。まず、派遣を予定している国からこんな職種(しょくしゅ)の人がここに来て欲しいという仕事内容を書いた要請書(ようせいしょ)というものが来ます。例えば、国立博物館に展示品のデータベースを作ることができて、博物館の宣
伝もできる人に来て欲しいということが書かれています。それに合わせて、協力隊員を職種ごとに募集し、試験を受けてもらいます。合格しても必ず希望した国に行けるとは限りません。あくまでも、相手国からの希望に合わせて派遣されるのです。
前任者の仕事を続けることもあれば、全く人がいないところに入って新しく仕事を始める場合もあります。同じ職種で行っても、同じ国、同じ仕事先に行くとは限らないようです。
また、配属先(はいぞくさき)の隊員活動への関心の度合い、一緒に仕事をやろうという意欲は、所長を始め職員によって様々です。
少なくともセネガルに行く私の派遣要請が行われた時点においては、内容がはっきりと決まっていず、必ずしも住民のニーズに沿っていない面もありました。
また、村の現状や隊員自身の考え方、持っている知識・技術も様々ですし、配属先との関係をどう作るかによって仕事も変わってきます。
私の場合も、要請内容(ようせいないよう)にあまりこだわらず、配属先の所長、NGOや開発プロジェクトの職員の人たち、村の人たちと話し合うなかで、その時々に必要だと考えた事をしてきました。
具体的には女性たちとの布染めを通した生活向上活動、地域のゴミ問題に取り組み、手軽にできる健康管理・改善法としての指圧の普及などが挙げられます。
☆★☆ コメント ☆★☆
開発途上国の実態がよくわかり、国際理解学習にぴったりのメルマガである。今号は、青年海外協力隊になるためには、村落開発普及員という役割なら、特殊な技能がなくても希望できるということを教えてくれている。多くの若者に、自分の目と体と心で、世界を感じてきてほしいと願う。