第25回 社楽の会報告    第24回へ   第26回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

4月27日(木)7:00〜9:20,布袋北学供にて第25回の社楽の会を開催しました。 参加者は,土井,木本,勝村,奥村,岩井,川井,高橋,野呂,日比野,大薮,高木,尾関,多和田(敬称略),和田先生の14名で久しぶりの開催です。

☆ 会のはじめに,今年も社楽の会で資料集部会をバックアップしていこうということを確認しました。今年は「個を生かす」研究の3年目で,@戦争の授業,A評価という2つの柱があります。皆さんのご協力をお願いします。

☆ 初めに,奥村先生(特殊)より戦争資料11点を紹介していただきました。中には,日露戦争後に下賜された勲章6点というのもありました。

☆ 岩井先生(小6)は,中日新聞サンデー版の「世界と日本大図解シリーズ」の保有リストを紹介して下さいました。1〜12,52,73〜80,107,126,127,155がありません。お 持ちの方は教えて下さい。また,授業で実際に使用した実践レポートを待っています。

☆ 木本先生(小1)からは,大森克美先生のお父さん,峯雄さんが書かれた戦争体験の手記『追想録 北千島から五十年』(B5で22ページ)を紹介していただきました。ご本人にお話をうかがえたらと思います。

☆ 高橋先生(小5)からは,学級懇談会で配布した資料を紹介していただきました。学級経営の方針が明確に打ち出されています。授業の方針・伸びる子の条件・最近子供に話したことなど,先生の熱い思いが伝わってきます。
・ 次に,「東海北陸自動車道」の授業を報告していただきました。問題作りのあと,児童はいろいろな所へ質問に行ったそうです。身近な教材は子どもを動かします。
・ さらに三好達治の『雪』の児童がつくった問題集を紹介していただきました。言葉を検討する発問には☆マークをつけ,問題の「質」の向上が図られています。

☆ 勝村先生からは「今年の学級経営」の紹介です。毎年,年度当初に学級経営方針をまとめられている勝村先生の姿には敬服します。
・ 次に,「第5学年3組結成式」の指導案の紹介です。学級開きにこれだけの内容を準備して臨む勝村先生の熱意に圧倒されます。
 しばらく,各学校の学級懇談会の様子の話に花が咲きました。
 また,和田先生から,4月が大切であるという話をうかがいました。

☆ 大薮先生(中2)からは,進級おめでとうプリントを紹介していただきました。学級をジグゾーパズルにたとえ,一人一人の大切さを生徒に訴えてみえます。この他にクリップで輪を作る,全員で写真を撮るなど,いろいろな出会いの工夫例が紹介されました。
・ 次に,日直や班活動のタイムテーブルの紹介です。自主的に生徒が活動できるようにするためのマニュアルで,4月に徹底すれば,あとはうまくいくということです。
・ さらに,学年運営委員会の要項も紹介していただきました。こうした,学校や学年の分掌の情報交換も,アイデアを生み出すためには有益ですね。
・ 最後に,『FD教材データソフト5月号』より,「ごたく」を紹介していただきました。5者択一問題をゲーム化したもので,犬山中では,先生までが夢中になるほどうけているそうです。データはNIFTYからロードできます。私もやってみます。

☆ 日比野先生(中2)は,「2年7組のスタートにあたって」と日直点検カードの紹介です。『FD教材』にも,いろいろな表が紹介されているそうです。
・ さらに,美化委員会自己点検カードも紹介していただきました。
☆ 野呂先生(小4)からは,生徒が作った「ごみ問題集」の紹介です。67の問題に対して,見学したらわかるものに◎,調べたらわかるものに○,教科書でわかるもの△,不明×をつけ,○をたくさんつけた児童を励ましたということです。
・ 次に,自学プリントの紹介です。B4の用紙の中に漢字,計算など7項目をうめるものです。毎日25,6名が提出し,多い子は3時間もやってくるそうです。 
この後,自学の方法についていろいろな意見が出されました。
 「なるほど日記」を書かせている(高橋先生),継続することを重点におき時間を書かせている(勝村先生),やることがわからない子には共通課題を与えている(奥村先生),評価をつける,メニューを与える(川井先生),ノートを回し全員のノートを見る・見られることにより質の向上を図った(勝村先生)などです。
・ 最後に,木曽川東小学校の『平成6年度 現職教育のあゆみ』を紹介していただきました。A4版133ページで内容も充実したものでした。まとめることは大切です。

☆ 土井(中2,中3選択)からは,まず「社会科教育史を学習しよう!」の提案です。
社会科教師としての基礎・基本をマスターするためには,社会科の歴史を学ぶことが不可欠だと思います。そこで,『名著118選でわかる社会科47年史』(社会科教育 '94.9月号臨時増刊 明治図書)より社会科教育史年表,および重要な文献118冊のリストを紹介しました。この文献をまず読むことから始めたいと思っています。リストの中にお持ちの文献がありましたらぜひ教えて下さい。これらの本の紹介レポートも待っています。
・ 続いて,『社会科教育9月号』の原稿依頼です。テーマは「日本と世界の今をとらえる人・物・事を5つ挙げろと」いうものです。みなさんは何を思い浮かべますか?
 この場では,“円高,パソコン通信・マルチメディア,車,明石代表”などが出ました。
・ 次に,明治図書から新たに刊行される『社会科授業をおもしろくするアイデア大百科』(全20巻)より,第6巻「歴史学習の教材と指導のアイデア」の“明治天皇”“福沢諭吉”の項の依頼についてです。何かいいアイデアがあったら紹介して下さい。
・ 続いて,『現代教育科学6月号』の原稿「調査分析・子どもの近現代史観」の紹介です。みなさんに意見をいただき,何とか仕上げましたが,内容はほとんどなく不満の残るものとなりました。力不足を痛感しています。

☆ 川井先生(小6)からは,学校訪問(5月25日)の指定授業の指導案の提案です。聖武天皇と奈良の大仏(7時間完了)のまとめとして,調べ学習の成果をもとにした討論が柱です。
  ・事前に立場を決めないのもおもしろい。(木本)
  ・ディベートにしなければいけないか。(高橋)・行基をどう扱うか(大薮)
  ・大陸との関係も視点に入れたい。大仏はいい影響を与えたかではどうか。(勝村)
  ・聖武天皇は天皇中心の政治を行ったかではどうか。(高橋)
  ・小学校では,奈良の大仏で奈良時代全体をとらえればよい。(勝村)
 などの意見が出ました。次回には,発問などを検討したいと思います。

☆ 高木先生(小5)は,「岩倉市小中学校教員郷土資料原稿」の提案です。中でも,船橋楽器資料館は初めて知りました。(八剱町石橋11 0587ー37ー5100 大人\500)この他に井上城跡,八剱遺跡,中本町のんぼり屋などを紹介させるそうです。岩倉市に詳しい方はアドバイスをお願いします。

☆ 最後に,尾関先生から戦争資料を12点紹介していただきました。特に,一宮市瀬部で空襲の前にまかれたビラ「日本国民に告ぐ」はおもしろいと思いました。
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp