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報告者  土 井

2007年5月24日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高木先生(犬山中)、尾関先生(曽野小)、小澤先生(扶桑東小)、高橋先生(門弟山小)、奥村先生(岩南小)、織田先生(扶桑中)、早川(江北中)、坂野先生(古知野東小)、天野先生(大北小)、佐々先生(柏森小)、丸山先生(古知野中)の12名でした。

 土井より、紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。
   第1回教師力アップセミナー2007 佐藤正寿氏
 句読点
 アソシアおもしろ学校
  校長日記「南風あったかげん記」
 役立ちWeb特集  
 教育関連情報    
 MM紹介
 研究会情報
 書籍紹介

第1回教師力アップセミナー2007 佐藤正寿氏
 5月12日に、平成19年度 第1回教師力アップセミナーがありました。「私の授業づくり」と題して、岩手県奥州市立水沢小学校 佐藤正寿先生の講演を聴きました。発問づくりの方法等、きわめて具体的で、授業にすぐに役立つものでした。次をご覧ください。
  http://school55.net/cgi-bin/kyoushi/kiroku/19/1/index.html 
 地域のよさ・日本のよさを伝える授業 http://satomasa5.cocolog-nifty.com/ 
 佐藤正寿の日記 http://www.enpitu.ne.jp/usr5/53186/diary.html 

 
 句読点
 以前に紹介したものですが、最近よく話題になるので再掲しました。
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 公用文の場合は、 縦書きの場合は「。」「、」を用い、横書きの場合は「、」の代わりに「,」を用いるというのが広く行われているようですが、これは、文部省国語課が編集し、刊行した文献中に述べられている基準に従っているためです。
 「くぎり符号の使い方は、縦書きの場合と同じである。
  ただし、横書きの場合は『、』を用いず、『,』を用いる。」
  (「文部省刊行物表記の基準」(1950) より、
    後に「国語の書き表し方」と改題)
 更に、以下の通知があります。
 
「句読点は、横書きでは『,』および『。』を用いる。」
 (「公文作成の要領」 (昭和27年4月4日内閣甲第16号依命通知)より)
 
 ただし、公用文の横書きにおいても、「,」ではなく「、」が用いられることもあるようで、自治庁の「左横書き文書の作成要領」(1959) には、「句読点は,『。』(まる)及び『、』(てん)を用いる。」とあり、これも句読点使用の一つの基準となっているようです。
 
 さて、(外国語・第二言語としての)日本語教育の教材は、横書きのものが圧倒的に多いのですが、その場合でも「,」よりは「、」の方が多く用いられる傾向にあります。特に初級日本語教科書の場合はほとんどが「、」を用いています。日本語学習者向けの「日本語の書き方」ハンドブックの中には、横書きの場合も「、」を普段使用し、洋数字や外国語(ローマ字等の)のまじった文(論文等)を書く場合にコンマを使用すると説明しているものもあります。
 アソシアおもしろ学校
 今年度の第1回アソシアおもしろ学校が、5月18日にありました。今回の講師は、岩倉市教育委員会指導主事 熊崎規恭先生による「傘ラジオ」の製作です。100円の傘に25mの導線を巻き、アルミ箔とダイオード、イヤホンを取り付けるというものです。実際に作ってみたところ、やや小さい音ながら、東海ラジオの中日・巨人戦が鮮明に聞こえました。
 電池もないのにラジオが聴けるというのはやはり驚きです。
 土井は8月に授業をします。
 

 校長日記「南風あったかげん記」
 土井の学校は、外部評価は今年の重要課題です。外部評価のためには、まず積極的な情報発信が必要です。そのために、ホームページを毎日更新するようにしました。中でも、学校の毎日の様子だけでなく、学校運営の方針や今行われていることのねらいを校長の口で語る校長日記「南風あったかげん記」を始めました。  http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2320030
 365日毎日更新を宣言しました。       

 役立ちWeb特集
(1)社説コラムリンク http://www.ne.jp/asahi/sec/eto/NewsPaperLink.html 

(2)学力調査結果及び分析 http://fish.miracle.ne.jp/adaken/link/test.htm 
 
(3)平成20年度夏期打上げのH-IIAロケットに相乗りする小型副衛星
 平成20年度夏期打上げのH-IIAロケットに相乗りする小型副衛星の選定結果について発表。50cm級衛星2機と10〜30cm級衛星3〜4機を選定。東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」他を選定。
 
(4)web上で利用できる無料のオフィスソフト
 web上で利用できる無料のオフィスソフトが登場(ベータ版)。インターネットにつながったPCがあれば、固有のPCや場所に制限されず、ワープロ、表計算、プレゼンシート作成を利用可能。作成したドキュメントは、web上(保存容量:1GB)や、自分のハードディスクに保存できる。
 
(5)School55 フォーラム2007を完全収録したDVD
 2月25日に東京で開催された「フォーラム2007 IT活用による元気な学校づくり」の様子を収録したDVDが登場。「午前の部:IT活用で教育はこう変わった」と「午後の部:これからのIT活用はこうなる」の2枚から構成されている。
 
(6)Ai県マガジン 
咲かずのフジが咲いた!藤のまち・江南    http://www.pref.aichi.jp/koho/ 
 
(7) 地図投影変換Applet
 地図の図法の学習には最適 http://hp.vector.co.jp/authors/VA011609/index_j.html 
  
(8)「内惑星ウィーク」キャンペーン
 水星は太陽系の一番内側をまわる惑星で、いつも太陽の近くにあるため、なかなか目にすることが出来ないが、6月2日には水星が東方最大離角となり、夕方の西空で大変観察しやすくなる。また、水星の近くには金星も見えていて、内惑星2つを同時に観察可能。
 
(9)花まる先生 公開授業
 評判の先生の「生徒が分かりやすい授業」を紹介する新聞連載。今週は、愛知県豊田市立畝部小学校の落合康子先生による算数の授業を紹介。バックナンバーは、杉渕鉄良先生(足立区立五反野小学校)、三枝利多先生(目黒区立目黒中央中学校)の授業など。
 
(10)自分のPCをOSごと持ち運べる 教育向けWizpy発売
 小型のデバイスにOSとソフトウェアを一式を入れて持ち運べる「wizpy(ウィズピー)」。 同製品を提供するターボリナックス株式会社は学校向け「wizpy KNOPPIX Edu6 Edition」の販売を開始する。
 
6  教育関連情報
(1)教育関連三法−賛成・反対の前にまず理解を!
教育基本法改正情報センター   http://www.stop-ner.jp/ 
第166国会 教育3法案
学校教育法等の一部を改正する法律案
 
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案
 概要     http://www.stop-ner.jp/houan166/chikyo001.pdf  
 要綱     http://www.stop-ner.jp/houan166/chikyo002.pdf   
 理由     http://www.stop-ner.jp/houan166/chikyo004.pdf   
 新旧対照表  http://www.stop-ner.jp/houan166/chikyo005.pdf   
 参照条文   http://www.stop-ner.jp/houan166/chikyo006.pdf   
 
教育職員免許法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案
☆★☆ コメント ☆★☆
 よくあるのが、理解もしていないのに賛成・反対を論じること。世論調査だって、分かっていない人に賛成か反対か聞く。それに答える方も聞く方もやはりおかしい。まずは、理解させ、その上で意見を聞くべきであろう。

 MM紹介
(1)常識ぽてち【やや日刊】    ♪2007-05-12(第1066号)〜たまごや〜
■日経平均とTOPIX
 日経平均やTOPIXは株価の動向を示す指標で、いずれも東証一部に上場されている約1500銘柄(2007年5月現在)全体の動向を示す株価指数です。しかし何気なく使っているこの指数ですが、どう違うのかおさらいをしてみましょう。
 日経平均は日本経済新聞社が算出、公表している指標です。東証一部上場企業約1500社のうち流動性や業種等のバランスを考慮して選んだ225銘柄の株価を単純に平均したもの。
 採用された銘柄は決まっているわけではなく、毎年見直されます。また経済の変動などにより、臨時に入れ替えがされることもあります。全部で1500ほどある企業の株価動向をわずか225社で判断するというのは指標として少ないのではないかという意見があります。
 一方でTOPIXは、東証一部上場企業の全銘柄を対象としています。したがって全体の動きを捉えるのに向いています。しかし、動向としては平均され過ぎて動きが鈍く、指標として日経平均より鋭利ではないという意見があります。その点日経平均は、市場に影響を与えやすい流動性の高い注目されている銘柄ですので、TOPIXより敏感な指標といいえます。
 また、日経平均は、企業によって株価の重み(ウエイト)を考慮していませんが、TOPIXは重み(ウエイト)を考慮することによってさらに公平さを目指しています。
 たとえば市況を左右するような大きな会社と、上場したての小さな会社とでは、株価の上下が1円変動しても、その影響は差異があるだろう、という発想から生まれています。そういう理由から、TOPIXは上場株式数を考慮してウエイトを考慮しています。
また、表示単位も違います。日経平均は○○円△銭という通貨表記になっていますが、TOPIXはポイント表記です。この通貨表記については誤解を招きやすいという批判が多くあります。
というのも、日経平均は元々「株価の単純平均」ですから分母は225であるはずです。しかし、不連続調整のためにその「除数」は現在約20に調整されているため、日経平均株価は1万7千円前後になっていますが、実際の平均株価はその10分の一が正しい数値となります。
つまり日経平均は市場価格を10倍程度拡大表示していることになります。またこれは変動にもあてはまり、たとえば日経平均300円下げた、というのは実質は約30円の下げということになります。このあたりが誤解の大きな原因となっているようです。(以下略)
☆★☆ コメント ☆★☆
 社会科教師は一度は株をやった方がよいと思っています。株式の仕組みが分かると同時に、経済の動きが分かるからです。ただわかりにくい用語などで抵抗を感じる人が多いかもしれませんが、このMMはうまく説明しています。
 
(2)重箱の隅  vol.1938(2007/05/23号)
 今回のテーマ「科料と過料」
 法律違反や義務違反に対して金銭を支払わせる金銭罰に「科料」と「過料」というのがある。どちらも"かりょう"と読むため混同されがちだが、法律上は別のもの。また「罰金」というのも区別される。
 まず「科料」というのは刑法に基づく財産刑の一種で、強制的に財産を徴収する刑罰のこと。比較的軽微な犯罪に対して科される1000円以上1万円未満のものを「科料」と呼び、1万円以上のものは「罰金」と呼ばれる。過料と区別するために"とがりょう"という読み方もされる。
 一方「過料」というのは刑法や刑事訴訟法が適用されない金銭罰の一種。秩序罰・執行罰・懲戒罰の3つに分けられたりもするが、一般的には民事訴訟や行政手続き上の義務違反、地方自治体の条例違反に対して徴収されるもの、軽微な道交法違反で徴収される反則金などがある。こちらは科料と区別するために
"あやまちりょう"という読み方もされる。
☆★☆ コメント ☆★☆
 常識ぽてちを紹介したら、こちらも紹介しなければならない。社会科ネタが多いので授業に役立つ。
 
(3)メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」
  第81号(リニューアル 第6号) 2007年5月23日発行 (毎週水曜日発行)
 第30回教師力UPセミナーのご案内「これが7つの習慣の授業だ!〜まずは教師自らが変わろう〜」
(前略)今回は千葉県教育委員会の渡邉尚久氏をお迎えします。渡邉氏はビジネス界でベストセラーになった「7つの習慣」の原則を、小学校の教室で実践したことで知られています。「7つの習慣」とは、次のようなものです。
 第一の習慣 主体的に行動する
       自分のやることに責任を持つという習慣
 第二の習慣 目的を持って始める
       自分の使命と目標をはっきりさせるという習慣
 第三の習慣 一番大切なことを大切にする
       最も大切なことを最も大切にする習慣
 第四の習慣 Win-Winを考える
       相手も勝ち、自分も勝つという考え方を持つ習慣
 第五の習慣 理解してから理解される
       人の話を誠実に聞くコミュニケーションの習慣
 第六の習慣 相乗効果を発揮する
       創造的な協力を発揮する習慣
 第七の習慣 自分を磨く
 
 第一の習慣は「自分をコントロールする習慣」です。誰かに悪口を言われたとき、ついつい「あの野郎! あいつのせいで俺は怒っているんだ、プンプン!」と反応してしまいます。このような反応をコントロールするために「一時停止ボタン」という手法があります。つまり、ビデオの一時停止のように、人間は反応をコントロールしながら、主体的に行動できるはずなのです。
 「一時停止ボタン」の他にも、渡邉氏は「農場の法則の授業〜こつこつ努力する原則〜」「自己信頼残高の授業〜自信貯金の貯め方〜」など、子どもたちの心に訴えるユニークなたとえ話を使った授業を実践しています。(後略)
☆★☆ コメント ☆★☆
 このところ、毎回このMMを紹介している気がする。それだけ、よい情報を提供してくれている。
 今回は、あまりにも有名になってしまった「7つの習慣」を、これまで取り上げたことがなかったので取り上げた。
 研究会情報
(1)総合初等教育研究所・授業実践フォーラム
■第15回授業実践フォーラム「教育の行方を探り、教師の力量の向上を考える」
■6月2、3日 岐阜県羽島市 羽島市文化センター
■教師力UP講座、シンポジウム、講演(布村幸彦、梶田叡一、加藤明氏)
■連絡先=〒501−6297 岐阜県羽島市江吉良町2801
■TEL:058−398−6633
■HP:http://www.sokyoken.or.jp/index.xhtml 
 
(2)岐阜大学教育学部附属小・中学校
■教育研究発表会「創造的に学ぶ生徒の育成」
■6月16日(附属小)、23日(附属中)
■連絡先=〒500−8482 岐阜県岐阜市加納大手町74 附属中
 
9 書籍紹介
『インド式計算ドリル』中村 亨(晋遊舎)



  問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp