(1)初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第59号 2007.6.29
□ 【シリーズ】教育3法 『国会における教育3法案審議』 〔初等中等教育企画課総括PT〕
すでに前号のメルマガでもご紹介したとおり、平成19年6月20日、参議院本会議において、「学校教育法等の一部を改正する法律案」「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案」「教育職員免許法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案」(いわゆる教育3法案)が賛成多数で原案どおり可決・成立しました。
今回は、この3法案の国会審議についてご紹介いたします。
〜国会における審議経過〜
3法案については、4月17日の衆議院本会議を皮切りに審議が始まりました。衆議院では、「教育再生に関する特別委員会」が設けられ、参考人質疑3回、4会場(山形、福岡、富山、愛媛)での地方公聴会、中央公聴会1回を含む約57時間20分の審議を経て5月18日の本会議において可決されました。
続いて参議院では、5月21日の本会議の後、文教科学委員会に付託され、参考人質疑2回、4会場(茨城、神奈川、福島、愛知)での地方公聴会、中央公聴会1回を含む約54時間45分の審議を経て6月20日の本会議において可決され、3法が成立しました。
〜国会における主な議論〜
国会においては、学教法、地教行法、免許・教特法の3法の改正について多岐に渡る議論がなされ、その中でも免許法の改正に関わる質問が最も多くなされました。
3法の議論の主なものとしては、「副校長等の新たな職の設置により、学校現場をどう変わるのか」、「教員が子どもたちと向き合う時間を確保するために、教職員定数の改善が必要ではないか」といった議論、また、「文部科学大臣の是正の要求や指示今回設ける意義は何か」、「なぜ免許更新制を導入するのか」、「指導が不適切な教員はどのように認定するのか」、といったものがありました。その他に、「教育予算の充実が必要」という点についても、与野党問わず多くの議員がこれを指摘し、3法案に対する附帯決議においても、衆議院、参議院ともにその趣旨が盛り込まれました。(国会審議の議事録については、国会会議録検索システム
http://kokkai.ndl.go.jp/ でご覧いただけます。)
今後は、今回の改正を踏まえた改革実現への実施作業がいよいよ本格化します。引き続き皆さまの御理解と御協力をお願いします。
(2) 常識ぽてち
毎回目の付け所がするどい雑学系MMです。今回も後半が特にわかりやすく、つい紹介してしまいました。
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十進法と二進法
人間は生まれながらに指が5本、両手合わせると10本。このために数を数えるときは十進法がマッチしています。
十進法とは、0〜9の数字を使って、10になったら位を上げる方法です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9
10←位が上がったところ
これに対し、
二進法とは0と1のみの数字を使って2になったら位を上げる方法です。
0(十進法では0)
1(十進法では1)
10(十進法では2)
11(十進法では3)
100(十進法では4)
101(十進法では5)
110(十進法では6)
111(十進法では7)
1000(十進法では8)
1001(十進法では9)
1010(十進法では10)
コンピューターはこの二進法で動いています。コンピューターには指はありませんが、電気で動いているので、その電気が流れる(オン)か流れない(オフ)かで状況を判断します。つまり指があるとしても2本しかない、と考えるとわかりやすいかもしれません。
人間は10本の指で数えますが、コンピューターは指が2本しかない。ということは人間の方つまり十進法のほうが数え方は優雅です。しかし一方で二進法は数字を二つしか使いませんのでシンプルさではこちらに軍配が上がります。コンピューターに指は2本しかありませんが、そのスピードは電気の速さで行
なうため、効率は悪くても計算速度は人間より速く、結果を素早く出すことができます。また、電気さえあれば、永久に計算し続けることができます。疲れやすく飽きっぽい人間より勝る部分です。
ところで、コンピューターは日進月歩の世界で、古いコンピューターより新しいコンピューターのほうが計算能力は高いのが当たり前となっていますね。同じ電気で二進法で動いているのになぜにこんなに違うのか?
それは電気のオンオフの流れ、つまり周波数の違いに依存しているからなのです。昔のコンピューターはその頭脳であるCPU演算周波数が8MHzなんて時代もありました。これは1秒間に8,000,000回電気をオンオフして演算します。
しかし今は3.6GHzで動いているのが当たり前。なんと450倍です。膨大な計算もあっという間に片付けてしまいます。そしてこの先、どんどん演算速度は速くなっていくことでしょう。