(1)初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第71号(臨時号) 2007.11.16
平成19年11月9日付の日本経済新聞朝刊27面の経済教室に「教員定員増より質の向上を」と題する論考が掲載されました。これについて、文部科学省としては次のように考えています。
■掲載された論考の主張
1 国語、算数・数学などの授業時間がイギリス・フランスに比べて少ない。初等中等教育では読み・書 き・算数を効率的に学ばせることは世界の常識。
2 我が国のカリキュラムがこのようになっているのは、技術、家庭科までも含めた全教科の教員の雇用 確保が子どもの学習ニーズより優先されているからである。すなわち、勢力維持・拡大を狙う「教育ギ ルド」(文科省を頂点とする教育界の関係者)が教員の雇用を確保するのが目的。
3 教員一人当たりの年間授業時間が主要5ヶ国と比較して3割程度少ない。
4 日本の教員の給与水準は、地方の民間企業給与よりも高い一般行政職の地方公務員を上回り、主要5 ヶ国の教員と比較しても高い水準である。
■文部科学省の考え方
◇教育課程(論考の主張1.2)について 〔教育課程課〕
【知・徳・体のバランスを重視するのが我が国の学校教育の特長】
○ 我が国の学校に対しては、各種の世論調査・意識調査等(参考資料1)からも、「読み・書き・計算」 とともに、規範意識や感性の育成などの豊かな心や体力や運動能力などの知・徳・体の調和のとれた教 育が求められています。
このため、我が国の学校教育では、国語や理数教育とともに、道徳や体育、音楽や美術について指導 を行っています。さらに、これらの正規の授業時間以外に、自然体験活動、生徒指導、清掃活動や部活 動など様々な教育活動をバランスよく提供しており、これは日本の学校教育の大きな特長であると言え ます。
知・徳・体の調和のとれた発達が教育の目標であることは教育基本法(第2条第1号)にも明確に規 定されています。
○ 今回の学習指導要領の改訂においても、このような我が国の学校教育の特長を前提に、
・ 小学校低・中学年を中心に「読み・書き・計算」の確実な定着を図るために反復(スパイラル)す る学習の重視を図るとともに、観察・実験、レポートの作成、論述など知識を活用する学習活動を充 実するために、国語、理数、外国語等の授業時数を増加する
・ 健やかな体や豊かな心の育成のために、体育の授業時数を増加するとともに道徳教育や体験活動を 充実することとしています。
○ 特に国語に関する能力の育成については、小学校低・中学年の国語科において音読・暗唱、漢字の読 み書きなど基本的な力を定着させた上で、各教科などにおける記録、要約、説明、論述といった言語活 動を充実することとしています。このように、今回の改訂では、国語に関する能力を国語科をはじめ各 教科を通じて育成することとしています。(以下 大幅に略)
後日、バックナンバーに掲載されると思います。こちらです。
(2)田中宇の国際ニュース解説 2007年11月27日
★集中する世界の危機
これから年末そして来年にかけて、世界では、危機がいくつも待ち受けている。
その一つは、東欧のコソボだ。(以下タイトルのみ)
▼アナポリス会議後のパレスチナも ▼アメリカに頼れず、ロシアを頼るイスラエル
▼キルクーク帰属で再燃するクルド問題 ▼パキスタンとアフガニスタンも
▼最大の危機はアメリカの金融・経済 ▼危機の重なりが最悪の事態に
(3)メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」第107号 2007年11月21日発行
1 連載「若手教師に贈る 授業成立のための保護者対応術」
第2条 子どもが話す前に教師が説明せよ!! 山口・岩国市立通津小学校 中村 健一
そこのお若いの。今号も、まあ、話を聞いてください。第2条は、「子どもが話す前に教師が説明せよ!!」です。
たとえば、子どもがケガをした場合です。第1条で書いたように、連絡帳ではなく、電話するべきです。少しでも大きなケガの場合は、もちろん家庭訪問しないといけません。
では、その電話をいつするか?
可能なら、子どもが帰宅する前が望ましい。
特に低学年の場合、ケガの原因や教師の対処などがうまく伝えられない児童がいます。親の顔色をうかがいながら話していると、話の内容がずれていってしまうことがあるのです。
そして、いつの間にか「ケガをさせられた」ことになっていたりします。私も何度もこの手の話を同僚から聞きました。
これが笑い話ですめばいい。しかし、トラブルに発展することも多いです。保護者が教師の対処に不信を持ち、教師バッシングにつながる可能性もあります。そうすると、授業不成立につながりかねません。
そこで、児童が自宅に戻る前に、教師が電話をしてケガの原因やどう対処したかなどを伝えることが必要になります。子どもが話す前に先手を打つということですね。
また、教師の側に子どもを待たせておいて、電話することも有効です。
みなさん、子どもが話す前に、教師の口から説明しましょう。なかなか難しいことですが、意識して取り組むことが必要です。
(1)第2回 学力向上セミナー 新たな段階へ−学力向上全国大会
●開催日 2007年12月23日(日) 9時開場 17時閉会予定
●会場 立命館大学 衣笠キャンパス(以学館)
●参加費 2,000円(昼食費込/当日、会場にお持ちください)
●当日のプログラム
09:00〜09:25 参加者受付 09:30〜09:45 開会行事 主催者挨拶
09:45〜11:15 講演「学力向上の新たな段階 陰山英男(日本教育再興連盟 代表理事)
11:20〜12:20 学力向上へ−全国の教育実践の発表
山口県山陽小野田市教育委員会、高知県室戸市教育委員会、
京都府八幡市教育委員会、東京都港区立青山小学校、
宮城県栗原市立築館小学校、佐賀県白石町立白石小学校
12:25〜12:40 全体会総括 主催者挨拶、諸連絡
13:30〜14:15 学力向上実践講座1
A 山根僚介@尾道市立土堂小学校「手軽・簡単!ICT活用法」
B 仲里靖雄@立命館小学校「算数の教材構成法」
C 村田香織@京都市立勧修小学校
「学校ぐるみで学力向上に取り組む方法」
14:30〜15:15 学力向上実践講座2
A 三橋 勉@日本教育再興連盟教員事務局・東京本部長 「学習カードカルタで学力向上」
B 深谷圭助@立命館小学校「辞書引きで子どもの脳を鍛える」
C 藤井弘之@尾道市立土堂小学校 「モジュール授業実践(音読・百ます計算・英文音読)」
15:30〜17:00 教育実践オーディション
・15分で自分のこれまでの実践をプレゼンテーション。・委員に10分程度講評を受ける。
●お申込み方法
12/20(木)までに日本教育再興連盟関西事務局までメール(kansai@kyouikusaikou.net)またはFAX(075-634-4144)にてお申込み下さい。
件名:「第2回 学力向上セミナー申込」
(1)郵便番号・住所 (2)氏名 (3)職業 (4)メールアドレス
(5)午後の実践講座で受講を希望する講座の順位
講座1(1)A (2)B (3)C 講座2(1)C (2)B (3)A というふうに、第3希望まで
問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp