(1) ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
衆議院外務委員長河野太郎の国会日記
ついこの間もみのもんたさんが、番組で、天下り先に12兆円もつぎ込んでというような発言をしていた。それをやめれば12兆円があたかも浮いてくるような言い方だ。が、現実は違う。
民主党も、4696法人に、26632人が天下りし、そこに12兆円が流されている、という言い方をする。これも正確ではない。
国家公務員が再就職している法人は確かに4696法人ある。しかし、このうち国から公費が投入されているのは1766法人。1766の内訳は、特殊法人が23、独立行政法人が82、財団・社団法人が990、国立大学が40、学校法人が282、株式会社が220、その他が129。(その他の129のうち、80が更生保護法人)
この1766法人に天下っているのは16230人。この他の一万人は、国費投入されていない法人に再就職している。
正確には1766法人に16230人が天下り、そこに12兆円が流れている。(正確には12.6兆円)この12.6兆円を細かく見てみると、まず、3.9兆円は、政策金融公庫など政府系金融機関を通じて中小企業などに融資されている財融貸し付け。8千億円は国立大学への補助金。1千億円は学校法人への補助金。ここまでの4兆8千億円は、無駄がないように細かいチェックは必要だが大枠では止めろというのは無理ではないか。
さらに129のその他法人に1千億円の補助金が出ているが、そのうち80は更生保護法人だ。ここまでが4兆9千億円。
他方、国家公務員OBが就職した株式会社に1兆5千億円の契約が出ている。このうち1兆4千億円が防衛装備品だ。OBが天下ったところから防衛装備品がこれだけ購入されているのはいかがなものか。ここは細かいチェックが必要だし、購入のメカニズムは何らかの変更が必要かもしれない。しかし、これらの防衛装備品全てが全く不要なものということは考えにくい。
さらに特殊法人への8千億円の補助金と2千億円の契約、合計1兆円。財団・社団法人に4千億円の補助金と3千億円の契約、合計7千億円。さらに独立行政法人に6千億円の財政融資、3兆8千億円の補助金と1千億円の契約、合計4兆5千億円。
ただし、この4兆5千億円には国立公文書館、宇宙航空研究開発機構、造幣局、国立印刷局、国立病院機構、国立美術館、国立科学博館、国立文化財機構、国民生活センター、国際協力機構、日本貿
易保険なども含まれている。だからこれがゼロになるということは考えられないし、ゼロにすべきではない。
防衛装備品を含む株式会社との契約、特殊法人への補助金と契約、そして財団・社団法人、独立行政法人への公費支出の合計7兆7千億円は徹底したチェックと見直しが必要だ。だが、これらもゼロにはならない。ゼロにはならないが、厳しい目でこの12.6兆円全体をチェックする必要はある。
河野チームは、このうち担当する内閣官房、内閣府、財務省、外務省、法務省、環境省、文科省、金融庁、警察庁、人事院、会計検査院の11の官公庁による公費投入を一法人ずつチェックを始める。
☆★☆ コメント ☆★☆
わかりやすい。マスコミ受けのために、「全廃」「一律カット」などの文字が飛び交うが、それは現実的でない。何が切れて、何が切れないのか、切るべきではないのかを、このように分析していかないと、空論に振り回されることになる。
(2)メールマガジン「授業成立プロジェクト(JSP)」第181号 2009年4月22日発行
1 若手教師の悩み(その17) 北海道・中学校教諭・教師3年目
(前略) 私が昨年学級経営をしていてうまくいかなかったことは、とくに女子なんですが、なかなか思っていることを言ってくれなくて、話しがうまくできない生徒が数名おり、コミニュケーションがなかなかとれず悩みました。話してくれないので、紙やノートに思ったことを書かせたりしたこともありましたが、なかなかうまくいきませんでした。
また、学級の中では女子のグループ化がされており、学級討議の時間になると強い子の前ではその子達のことが気になってなおさら話せなくなり、しまいに追い詰められると「○○さんと同じです」としかいわず、なんのために学級討議をしているのかわからなくなってきてしまう状態でした。
(中略)先生には今回、安心感の持てる学級づくりのコツやなかなか思うように発言出来ない子への対応を教えて頂きたいと思います。
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2 悩みにお答えします 横浜市立子安小学校(初任者担当)教諭 野中 信行
(前略)先生は、今小学校の高学年で、女の子たちがどのようになっているのかご存じでしょうか。先生が担任されていた中一の女の子たちが、小学校の高学年でどういう問題を起こしていたのか、調べたりされたのでしょうか。私は、小学校高学年の最大の課題は、この高学年女子のグループ問題だと思っています。これにコミットできない高学年教師は、もはや勤まらないと言い切っています。このくらいに高学年が、切迫しているということを中学校の中一を担任された先生は、ご存じだったでしょうか。
あなたが、中一の担任で女子問題に悩まれたということは、当然のことです。小6年で、さまざまな深い問題を抱え込んで、中学校へ進んでいったことは、容易に想像することができるのです。
女子のグループ化の問題、そのグループ間の抗争、グループ内部の問題、グループに入れない孤立化した子供のことなど問題は多岐に渡ります。私は、彼等と直接的に関わりました。掛け値なしに率直に、心置きなく話し合いました。気を付けたことは、彼等の言い分をほとんど全て受け入れてあげたことです。否定的な言葉を挟まないで、しっかり聞いてあげたことでした。そして、問題のある部分だけを、中立的な立場で、双方を呼んで話し合いをしました。簡単に解決することは、なかなか難しいのですが、信頼する教師がいてくれるという安心感はあったのではないでしょうか。
学級経営には、さまざまな迫り方があります。私は、最初にきちんと学級に型(きまりやシステムなど)を作り上げて、学級づくりを始めていく方式をとっています。(3・7・30の法則)型を作り上げるのは、子供たちに安心感や安定感を持たせるためです。(くわしくは、「学級経営力を高める3・7・30の法則」学事出版を参照してください)(後略)
(3) 社会人の雑学 |●7429部発行
● 第四段 ● 7の倍数の見分け方
■ 偶数 ■
(前略)次に、3の倍数。中学生になると、3の倍数の見分け方を知っているという生徒がいる。この方法は、なかなか面白い。各位の数の和を求めて、それが3の倍数なら元の数も3の倍数だというわけだ。例をあげよう。
6543の場合 6+5+4+2=18
18は3の倍数だから、6543は3の倍数である。
5678の場合 5+6+7+8=26
26は3で割り切れないから、5678は3の倍数ではない。
9の倍数の場合も同様だ。各位の数の和が9の倍数になっていればよい。
次に、4の倍数。判断のポイントは十の位と一の位の下2桁。100が4の倍数だから、百の位から上は、無視することができるのだ。つまり、下2桁が4の倍数なら、4の倍数ということになる。
たとえば、5678の場合、下2桁の「78」が4の倍数ではないから、これは4の倍数ではない。
同様に、8の倍数も判断できる。1000が8の倍数だから、千の位から上は無視できる。判断のポイントは下3桁。下3桁が8の倍数なら、元の数は8の倍数である。
この考えを進めていけば、16の倍数、32の倍数も判断できるはずだ。できるというだけで、そんな場面はあまり登場しないと思われるが……。
6の倍数は、6が2と3の最小公倍数であることを利用する。つまり、2の倍数でもあり、3の倍数でもあるという数を見つければよい。2の倍数の見つけ方と3の倍数の見つけ方を合体させればよい。
最後に、7の倍数の場合。これは手強い。何かいい方法はないかと悩んでいたら、数学が得意な友人の杉野君が教えてくれた。3桁の数の場合と4桁以上の数の場合に分けて考えるそうだ。
まずは、3桁の数の場合。百の位の数をa、十の位の数をb、一の位の数をcと表す。これが7の倍数かどうかを調べるには、 2a+10b+c
が、7の倍数になっているかどうかを調べるといい。
532という数の場合では、 2×5+32=42
42は7の倍数だから、532も7の倍数ということになる。どうしてそうなるのかは、中学数学の問題。ヒントとして、 98=7×14 をあげておこう。
次に4桁以上の数の場合。この場合、与えられた数を千の位以上のグループと百の位以下のグループに分ける。なぜ、このように分けるのか、これもヒントとして、
1001=7×143
をあげておこう。
654227を例にする。
(1) 千の位以上のグループと百の位以下のグループに分ける。例の場合は、「654」と「227」。
(2) 654−227=427
(3) この427が7の倍数なら、もとの数も7の倍数だ。ここで、先に説明した3桁の数の場合の判別方法を用いる。
2×4+27=35
(4) 35は7の倍数なので、もとの数も7の倍数というのが分かる。
7桁以上の数の場合は、(2)での引き算の結果が4桁以上になることがある
が、その場合は、3桁以下になるまで同様のことを続ければよい。
しかし、7の倍数が見分けられると何の役に立つのか? それが問題だ。