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報告者  土 井
 2009年6月4日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
参加者は、土井、天野先生(大口町委),早川先生(藤里小),織田先生(扶桑中),大野先生(犬山中),小澤先生(犬山東小),坪内先生(岩中),馬場先生(宮田中),柴田先生(草井小),森本先生(古中),高木先生(犬南中)、奥村先生(岩南小)、池邑さんの13名でした。

 今回は「関係認識」の発問について、天野先生から説明を受けました。「どのように…」が事実認識、「なぜ…」が関係認識に迫ることがわかり、大きなヒントになりました。
 
 以下は、土井が提案したものです。番号をクリックしてください。

  平成20年度に検定を経た教科用図書(中学校・高等学校)について
 エチカの鏡(5月31日)より
  金融経済教育研究会2回目のセミナー −ブログ「ようこそ社楽人」より−
  愛教組第26回教育拡大学習会
  役立ちWeb特集  
  教育関連情報    
  MM紹介
 研究会情報

平成20年度に検定を経た教科用図書(中学校・高等学校)について
  新編 新しい歴史教科書 中 社会 平成21年4月3日 藤岡 信勝ほか 
  以上 東京都文京区水道2-6-3 株式会社自由社 代表者 石原 萠記
  実物を見ていただきました。
 
 エチカの鏡(5月31日)より
 子どもをやる気にさせる4つのスイッチとは すべての子どもは天才だ
鹿児島県志布志市にある通山保育園の特集をやっていた。園児全員が逆立ち歩きをできたり、絶対音感を持っていたり、信じられない光景だった。
 
理事長である横峯吉文氏(さくらパパの兄)は自ら「教育の素人」と謙遜していたが、子どもの行動をつぶさに観察し、彼らの心理を的確に見抜いている。
 
  スイッチ1 子どもは競争したがる
スイッチ2 子どもは真似したがる
スイッチ3 ちょっとだけ難しいことを与える 
        よこみね式95音  書きやすい字から教える
スイッチ4 子どもは認めたがる
 
毎朝20分ほど徒競走をして、必ず順位付けをする。優越感、劣等感が子どもをやる気にさせる。
一般的な幼児教育は運動量が絶対的に足りない。
自学自習の時間を1時間ほど設ける。オリジナルテキストを使い自分のペースで勉強する。
ラジオ体操などのカリキュラムを大人の都合で一方的にやらせても子どもは面白くない。塀の上を歩かせたり、ジャングルジムから飛び降りさせたり、子どもが喜ぶことをやらせる。
子どもは自ら「成長したい」と思う生き物。
音楽の授業では先生が音でお手本を示して、子どもに真似をさせる。(楽譜が読めなくてもいいように鍵盤にシールを貼っていた)
「あ」は子どもにとって難しい漢字。「−, 二, 十, エ」など直線の多い字を先に練習させる。カタカナ→ひらがなの順。
園児が読んだ本を先生が全て記録する。
『天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!』
横峯 吉文 (ゴルフダイジェスト社, 2007, 単行本)\ 1,260

 金融経済教育研究会2回目のセミナー −
ブログ「ようこそ社楽人」より−
人民元の本当の価値は?
2009-05-24 16:02:34 | 社会科情報
 昨日は、金融経済教育研究会の2回目のセミナーでした。
 最初に、野村證券金融経済研究所投資調査部の岩田佳也氏による「アジア経済の現状と課題」でした。
 そこで最もインパクトがあったのは、最後の質問に対する回答です。
 「人民元は2.8倍して考えている。」
 やはりそうか…。
 
かつて、円も1ドルは360円という時代がありました。ニクソンショックで変動相場制に移行し、現在は100円前後で推移していることはご存じの通りです。
 その移行時には、私たちの生活は変わらないのに、国民一人あたりの所得が計算上どんどん上昇することに違和感を感じたものです。
 さて、人民元は、かつては1ドル=約8.3元 ぐらいだと記憶していますが、現在では1ドル=6.8ドルほどです。
 しかし、この数字が現実的なものとは、私にはとうてい思えません。
 中国の給料は地域により全然違いますが、いわゆるサラリーマンの場合、1,000元〜3,000元が1ヶ月の給料です。これも地方都市に行くにしたがって低くなります。大学新卒者の初任給は600元〜700元という記事を見ましたが、それが正しいなら約1万円です。日本と比較すると約20分の1の換算になります。
 しかし、同じ人が働いて、たとえ国が違うとはいえ20倍もの開きがあるのは、レートに問題があるとしか思えません。
 人民元の切り上げが初めて報じられた2005年7月22日の朝刊には、ゴールドマン・サックスのジム・オニール・グローバル経済調査部長が「長期的には元はドルに対し、三倍に切り上がるだろう」と予測する(日経11p)と書かれていました。その時、日本円がドルに対して3倍に切り上がったことを思い出しました。
 そして、昨日の「2.8倍」という数字。
 これからも調べてみます。


 
愛教組第26回教育拡大学習会
  愛教から引用します。
講師 大阪大学大学院教授 小野田正利 演題「モンスターペアレント」論を超えて
 −向き合う気持ちと共同性−
○ 親はモンスターではない
 モンスターという言葉は,人格否定の意味をもち、結局は保護者と向き合う教員の気持ちを萎えさせていく危険な用語である。学校にとって都合の悪い保護者を一方的に批判する傾向が生まれ、自らの態度やミスに無反省になっていく怖さがある。
○ 向き合う気持ちと共同性
 学校が対話をあきらめず、保護者の怒りの源を見定める努力を続ければ、その根気を保護者は認めるようになる。イチャモン(無理難題要求)は連携のチャンスでもある。
○ 知恵と力を借りる
 教員はまじめである。そんな教員が、子どもでなく保護者との関係で苦しんでいる。一人で抱え込まず、みんなでどうするかを考え、支え合っていかなければならない。
○ 教員は未来への希望を紡ぐ
 子どもは教員の姿をじっと見ている。教員がはつらつとした姿を見せてほしい。教員が元気でなければ子どもは授業が楽しくない。教員として、楽しい毎日を過ごしてほしい。定年まで元気で、定年

 役立ちWeb特集 
(1)無料の地図素材・作成サイト『www.freemap.jp』を紹介します。  おすすめ!
 世界地図、日本地図から、東京など地域を限定した地図までさまざまな地図を、無料でダウンロードできるサイトです。オリジナルの地図作成に便利な白地図が豊富に取り揃っています。
 本サイトからは、世界地図、日本地図をはじめ、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど世界の地域ごと、関東、関西など地方ごと、都道府県ごとなど、欲しいエリアの地図を自由にダウンロードできます。
 
(2)「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」中間報告
 
(3)ユーザーの意思決定を支援する次世代検索サービス
 ユーザーがより迅速に、適切な情報に基づいた意思決定できるように支援することを目標とした次世代の検索サービスが登場。ユーザーがより良い選択を行えるよう、今までとは異なるアプローチでデザインしたユーザーエクスペリエンスと直観的なツールを提供。 
 
(4)東海地方におけるヒートアイランド現象の特徴を調査
 名古屋市を中心とした東海地方におけるヒートアイランド現象について調査を実施。名古屋の気温は長期的に上昇しており、その割合は中小都市に比べて大きく、特に冬季や夜間に顕著。東京などの大都市と同様の傾向で、名古屋の気温には都市化の影響が。
 
(5)土星の環の消失現象
 土星の環は、地球から見ると、約15年周期でその傾きが大きくなったり小さくなったりす変化を繰り返している。そして2009年には、環を真横から見ることになるために、環が全く見えなくなる時期が訪れる。このような現象を「環の消失現象」と呼ぶ。
 
(6)日食シミュレーター(2009年7月22日の日食限定版)
 2009年7月22日に日本各地で見られる日食のようすを表示する、日食シュミレーター(フリーソフト)が登場。観察する場所の東経、北緯や標高を入力する。屋久島、奄美大島などでは皆既日食となり、各地で部分日食が見られる。
 http://members3.jcom.home.ne.jp/tkaga/SolarEclipse2009.html
 
(7)世界初の“計算知識エンジン”
 世界初となる計算知識エンジンが無料で公開された。数テラバイトの知識の集積をもとに、計算アルゴリズムによって答を導き出そうとする。この基礎データは、各分野の専門家が収集し、コンピュータが理解できる形式に変換されて保存されている。
 
(8)新学習指導要領全面実施に向けた教材・図書緊急整備に関する説明会資料
 理科教育設備の設備充実 (PDF:1620KB) 
 

6  教育関連情報
(1) ICT活用が学力を向上させることが明らかに
 最先端の ICT は未来の学校教育をどのように変えるのか、実証研究を通じて明らかにする『NEXTプロジェクト』は、3年間の実証研究の成果がまとまり、成果報告を実施。ICT活用が学力を向上させることが明らかになったと発表。
☆★☆ コメント ☆★☆
 ICTが学力向上に効果のあることは分かっていました。環境整備と教師のやる気、そのレベルの問題なのです。こういった授業を受けた子が教師になり、いつでも使える状態にあれば、大幅に使用率は上がります。

 
 MM紹介
(1)【世界の新聞「101紙」の視点】〜2009年6月1日(月)の紙面より〜
27日付「南ドイツ新聞」(ドイツ紙)『自暴自棄の独裁者』の社説。
 『北朝鮮のように近代から隔絶した国は世界に類を見ないし、権力にこれほどひどく抑圧され、強制的に思想改造された国民は他にない。しかし実際は、北朝鮮のありようを本気で心配する者はほとんどいない。』
『北朝鮮はたしかに、韓国や日本の正当な怒りを無視してかかり、核兵器を持とうとしているが、原子爆弾の照準を近隣諸国に向けようとしているのでないことはまず間違いない。そんなことは自殺行為に等しいからだ。』
『また北朝鮮は北東アジアでの地域的な覇権が目当てでもない。平壌の権力の関心は「国内」に集中している。中国はたしかに地域に対し、今も影響力を維持しているが、これが北朝鮮の行く手をさえぎってわけではない。』
『では、核実験の目的は何か。今度の核実験は、前回の実験が期待した効果をあげなかったための「口直し」ではない。金正日の論理は別なところで働いている。』
『要するに北朝鮮の権力は核兵器をコケ脅しの材料にしなければならないほど弱まっている。北朝鮮は今、政権の移行期にある。抑圧をほしいままにしてきた政府に今、危機的な状況が近付きつつある。』
『世界は、北朝鮮の国境のうち、極端な閉鎖状態に置かれた地域は別として、息もつかせぬテンポで様変わりしつつある。』
『特に変化が著しいのが北朝鮮の北部国境周辺だ。国境の向こう側は伝統的に貧しい中国の省がひしめいていた地域だが、そこも今では、著しい中国経済の発展の影響で、人の眼を欺くばかりに経済的に発展している。』
『問題は、中朝両国間の市場規模の天と地ほどの違いだ。北朝鮮側にとっては、中国から原材料が「浸透」してきても、価格が高すぎて買うこともできない。』
『加えて、金正日が病に倒れた昨年夏以来、独裁者の健康状態は北朝鮮のエリートの知るところとなった。』
『また、北朝鮮の軍部と秘密警察の間でいわば「禄」の取り合いで闘争が激化し、これも情報としてもたらされるようになった。最高権力者の健康に合わせて、「システム」の支柱が揺らぎ始めたのだ。』
『こうした場合、軍部こそがスムーズな政権移行にとって不可欠な存在となる。金正日が、核実験の威力を利用してシステムの立て直しを図ったとしても不思議でない。』
『注目されるのが核実験で面子をつぶされた中国の出方だ。この状況下での制裁は北朝鮮のトップにとり大打撃となるのは間違い。』
『軍縮が世界の潮流となりつつある中で核実験を強行し、世界を暗転させた金正日に援助の手を差し伸べる者はいないだろう。』
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これまで、国内紙や中国紙の社説から北朝鮮の核実験について見てきたが、今回はドイツ紙社説の視点だ。ちなみに、南ドイツ新聞。「左派リベラル紙」という位置づけのようだ。
日本国内の新聞では、北朝鮮が核実験を行った理由として主に、
「国際社会への反発」「アメリカに対するアピール」「存在感の誇示」「後継体制作り」ということが挙げられていたように思う。
南ドイツ新聞ではこれについて、「政権維持とスムーズな移行」「システムの立て直し」ということがその理由と見ているようだ。『注目されるのが核実験で面子をつぶされた中国の出方だ』の一節が、興味深い。
先日当コーナーで、この問題を取り上げた中国の新聞社説について、『北朝鮮に対する「友人からの厳しい忠告」というところなのだろう』と、コメントしたが、もしかしたら本当に怒っているのかもしれない。
『この状況下での制裁は北朝鮮のトップにとり大打撃となるのは間違い』と社説にあるが、これまでかばってきた中国にソッポを向かれてしまったら、確かに北朝鮮にとっては痛い。
客観的に考えて、現行システムの「金王朝」が未来永劫続くとは、どうしても思えない。
その「転換期」は、案外間近に迫っているのだろうか。
 
(2)1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』35,000部まぐまぐID:0000094236
今日の一冊は・・・
「本当はヤバくない日本経済」三橋 貴明、幻冬舎(2009/04)\1,470
【私の評価】★★★★☆(82点)
■日本のニュースや報道番組を見ていると、ニュースの内容とキャスターの一言コメントばかりで論調の根拠となるデータがないことが多いものです。
 この本は、そうした社会問題についてデータを基に考えよう!という一冊です。
■まず、著者は「日本は外需依存ではない」と断定しています。
 輸出のGDP比率は、日本15%、米国8%、ドイツ40%、中国37%、韓国38%、ロシア27%。
 したがって、「円高で輸出企業が困る」のは事実としても、それが最重要課題ではないということです。
 問題は、為替ではなく、絶対需要が減少しているということ。
 日本の製品は高くなっても売れるのですが、
 需要自体が減ったら、これは売れないということです。
  ・日本は外需依存国家ではない・・・
   輸出企業が苦境に陥っている最大の理由は、円高ではない
   未だかつて、通貨高で経済破綻した国は存在しない(p24)
■また、「日本が米国の言いなり」という表現については、
 日銀の米国債の保有残高が減っているという事実から
 これを否定します。
 米国の言いなりは、米国債の保有残高を増やしている
 中国である。これは、中国の外需依存であることと、
 関係があるのでしょう。
  ・日本銀行は大々的な為替介入を実施した04年をピークに
   米国債の保有残高を減らし続けている・・・
   飼い犬のように米国債を購入し続けていると言えば、むしろ
   明らかに中国の方である。(p79)
■著者の結論は、
 日本のマスコミは信用できないということです。
 マスコミの論調は、
 「円高・・・日本は破綻する」
 「円安・・・日本は破綻する」
 といったように、どうなっても日本はあぶない、
 政府の対策は悪い、というものです。
 つまり、これは報道ではなく「プロパガンダ」なのでしょう。(後略)
 
(3) Japan On the Globe(599) 国際派日本人養成講座
     人物探訪: 世界を駆ける「中小企業のおやじ」
〜 スズキ会長・鈴木修  「心と心が通い合うことが重要だ」と、インドの国民車を育てた「中小企業のおやじ」は語る。
■1.「鯨」と「蚊」■
 空前の不況に苦しむ自動車業界で、スズキの健闘が光っている。トヨタの営業利益が、前年の2.27兆円の黒字から一転して460億円の赤字に転落。日産も14百億円近い赤字を出した。ホンダは2輪車の好調で、19百億円近い営業黒字を確保したものの、前期比では80%減。そんな中でスズキはさすがに対前期比では約半減だが、770億円の利益を出した。
 今から28年前の昭和56(1981)年、スズキはゼネラル・モーターズ(GM)と提携した。世界一だったGMと、日本の「最後尾(1,p4)」にいたスズキの提携は、いかにも不釣り合いだった。新聞記者たちは「スズキは、GMに飲み込まれてしまうのではないか」と聞いた。
 その質問に、スズキ社長だった鈴木修は、こう答えた。
 GMは大きな鯨です。一方、スズキは、メダカよりも小さな蚊(のような存在)です。メダカなら鯨に飲み込まれてしまうかもしれませんが、小さな蚊なら、いざという時には空高く舞い上がり、飛んでいくことができます。
その鯨が、大嵐の中で海中深く沈み込み、浮上の様子さえ見せないのに、小さな蚊は強風の中でもなんとか飛び回っている。
 鯨が再浮上するには、スズキの持つ軽自動車を低価格で作る技術が不可欠だろう。「俺は、中小企業のおやじ」と自認するスズキ会長兼社長、鈴木修のリーダーシップのなせる業である。
■2.掘っ立て小屋のオートバイ工場■
 鈴木修がスズキに入社したのは、昭和33(1958)年だった。
 大学卒業後、別の企業に勤めていたのだが、2代目社長の鈴木俊三の娘婿となるのと同時に、スズキに入社したのである。28歳だった。鈴木は入社した時の印象を、こう語っている。
     オートバイの生産工場に行って大変なショックを受けました。工場といっても木造の平屋、いや、そんな立派なものではなく、むしろ掘っ立て小屋といったほうが正確でしょうか。・・・
     組み立てラインも、ベルトコンベアーではありません。工場では、オートバイを載せた手押しの台車を組長の笛の合図で従業員が押していました。「手動コンベヤー」で動いていたのです。[1,p72]
 当時は、日本全国に30社以上のオートバイメーカーがあり、その多くが浜松に集中していた。地元の浜松工業学校(現・静岡大学工学部)の卒業生が、戦争からの復員後、ホンダに続けとばかり、次々に会社設立をしていたのである。スズキもその一つだった。
 ホンダの本田宗一郎もやはり作業服を着て、どう見ても町工場のおやじさんとしか見えないのに、「今にウチは世界一の二輪車メーカーになる」と事もなげに言っていた頃である[a]。日本の自動車業界の夢多き少年時代であった。
 
 以下タイトルのみ紹介します。
■3.「あると便利な」アルト■
■4.「1部品につき、1円コストを下げよう」■
■5.「真剣に話を聞いてくれたのはミスター・スズキだけだった」■
■6.「個室で、社員と幹部とのあいだに壁をつくるのは認めない」■
■7.「息子の悲願が、ようやく今日、実りました」■
■8.「心と心が通い合うことが重要だ」■
 2007(平成19)年は、インド独立60周年だった。それを記念して『ザ・タイムズ・オブ・インディア』という大手新聞が「今日のインドをつくった人、育てた人」という特集を組んで、100人を選んだ。外国人はわずか3人だったが、その一人に鈴木が選ばれた。[1,p208]
 
(4)常識ぽてち【やや日刊】    ♪2009-06-03(第1242号)
■取引証明用の秤(はかり)
 秤(はかり)にはいろいろなものがありますが、どの秤でもその計量した値、つまり重さを取引(有償・無償にかかわらず)に使う場合には「取引証明用の検定を受けて合格した秤」を使わなければいけないことになっています。
 たとえば、対面式のお肉屋さんで豚こま200g買うときにグラム数が表示される秤は取引証明用の秤でなければなりません。これは計量法という法律で決まっているのです。秤がないからといって、その辺にある体重計で代用してはいけないのですね。
 で、その取引証明用の秤ですが、機種によって使用できる地域が決められています。
 
地域区分例:
(1)北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県
(2)宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県(薩摩地方に限る)
(3)東京都(八丈・小笠原支庁に限る)、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
 
 その秤を使用する場所が、たとえば茨城県の場合は(2)の表示のある機種を使います。北海道の場合は(1)の表示にある機種。高知県の場合は(3)の表示にある機種を使います。
(3)の表示のある機種を(1)の北海道で使うとどうなるのか?
  アンサー⇒正しく軽量されません。これは、地域によって「重力加速度」が違うからです。
 重力加速度って?
 地球は自転していますので赤道方向に遠心力が働きます。赤道に近いほど遠心力は強いのでその分重力加速度が少なくなり、同じ質量のものは軽く表示されます。北海道で量るよりも高知県で量ったほうが軽く表示されるのです。だから正確さを要求される取引用の秤はその地域にあわせて正しく計量できるように調整されているのです。
 ちなみに、ロケットの打ち上げ基地のある種子島。何の理由も無く「種子島」なのではなく、南のほうがロケットが軽くなって打ち上げ易くなるので「種子島」なのですね。日本だけでなく、世界各国打ち上げ基地は赤道に近いところで行われているようです。
【関連記事】
【カテゴリ:科学の常識】http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/b/archives/cat_1.php 
 
 研究会情報
(1)平成21年第2回教師力アップセミナー
   前文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官
大阪樟蔭女子大学児童学部児童学科教授
    講 師  菅 正 隆 先生
    期 日 平成21年6月13日(土)10時より
 
高等学校英語教諭を10数年務めた後、大阪府教育委員会指導主事等を経て、現在、文部科学省教科調査官。本物指向の授業づくりには定評があり、「教員の基礎基本は授業である」をモットーにしている。指導主事時代には、英語教育界に絶えず強烈なインパクトを与え続け、自称「闘う指導主事」として名を馳せた。
 
(2)岐阜市立加納小学校
  平成21年6月20日(土)
 
(3)岐阜大学教育学部附属学校中間発表会
  平成21年6月27日(土)
  平成21年6月28日(日)
 
(4)子どもの言語力向上のためのワークショップ
    PISA型読解力向上のための指導法
     主催: 財団法人 文字・活字文化推進機構
     講師: 日本教育大学院大学客員教授 北川達夫氏
  【日時】平成21年6月13日(土)13:30−16:00 (開場 13:00)
  【講演会概要※】
    1.言語力とは、PISA型読解力とは
    2.演習問題
    3.演習解説
    4.学校等における実践的指導法について
      ダイテックサカエ 連絡先 〒460-0003 愛知県 名古屋市中区錦三丁目22番20号


  問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp