1 エネルギー・環境・放射線セミナー参加報告
10月31日、名古屋大学で開催されたエネルギー・環境・放射線セミナーへ参加しました。
時間割とおよその内容を紹介します。
講義1 「学習指導要領の改訂と放射線の基礎的事項に関する解説」
今回の改訂で、30年ぶりに放射線学習が復活した。人工放射線源の登場が科学や技術を発展さ せて、現代の生活に必要不可欠な存在になった。
この他、放射線の種類と実体、放射線の種類と放射線量、放射線の影響と安全性、放射線とエ ネルギーの説明があった。
講義2 「放射線の産業への利用」
放射線は今やなくてはならない。医療用器具の滅菌は、常温・短時間で可能になった。
鉄鋼分野での利用は、群を抜いて多い。水分計、γ線厚さ計、密度計、その他ありとあらゆる ところで放射線利用機器が設置されている。
パルプ分野でも測量分野、表面加工で利用されている。
その他、土木建築、半導体製造、自動車のタイヤ製造、フロントパネル、電線の耐熱性・屈曲性・耐油性・耐水性の向上など、数知れない。
講義3 「放射線の医療への利用」
放射線は、「検査」、「治療」のどの段階でもなくてはならない。
X線検査はもちろん、透視検査、CT検査、血管撮影、核医学検査、超音波検査、MRI検査 はすべて放射線検査である。
放射線照射による治療、X線透視を利用したカテーテル操作による治療も行われている。
実習と実演
霧箱セットA、シャーレを使った霧箱セット、ガラス容器を使った霧箱、「はかるくん」による 放射線の測定、GMサーベイメータを使った測定を実習した。
理科教育の実践報告
豊橋市立中部中学校、県立熱田高校の先生の実演しながらの実践報告を聞くことができた。
2 授業の合間「放課」なぜ? 名古屋人の勤勉さチラリ 2006年5月1日 中日新聞より
「名古屋では授業と授業の間の休み時間を放課と言います。大阪や東京から転入した子はこの意味がわからなくて…。放課は名古屋だけでしょうか。調べて下さい」
こんな依頼が2通寄せられた。名古屋で生まれ、小学2年で三重県に引っ越した記者が久々に聞いた「放課」。三重(北勢)では放課とは誰も言わなかった。依頼した南区の主婦寺沢恵子さん(42)に話を聞いた。
「高校時代、テレビでたのきんトリオの『ただいま放課後』って番組があったんですけど『放課の後は授業でしょ。何それ?』と思ったんです。最近、名古屋出身の作家清水義範さんの『わが子に教える作文教室』(講談社)という本に『名古屋では休み時間を放課という』ってあって、やっぱりと思ったんです」
なるほど、調査の価値ありだ。
日本国語大辞典(小学館)を開くと、放課は「その日の所定の時間の課業が終わること」とある。放課後と同じ意味だ。ちなみに放課後をみると「学校などで、その日の所定の授業が終わったあと」とある。用例には夏目漱石の「吾輩は猫である」の一節で「10分の休暇、若(も)しくは放課後に至って」とある。つまり明治時代、放課後はあっても、10分の休暇は放課と言わないのだ。
市教委はどんな見解?
日課時間表に書かれている「放課」=市内の中学校で
「放課はこの地域特有の言葉で慣例的に使ってます。学校の文書や時間割表には載っとるけど市教委が校長会などで出す文書には使わない」と名古屋生まれの50代男性指導主事。起源となると「ちょっとわからんねえ」。
県内の主な自治体に電話するとすべて「放課=休み時間」だ。ただ県教委も「一般的には休み時間で、放課は文書では使いません」。
全国ではどうか。文部科学省は「そもそも授業と授業の間を指す言葉は決めていません。呼び方も全国的に調査したこともない」とつれない。
( 中 略 )
デスクに報告すると「なぜ、この地方で放課と言うようになったか。突き止めろ」と一言。鶴舞中央図書館に訪れ再度女性司書を悩ませていると、ベテラン男性司書が「愛知県教育史を見てみい」とアドバイス。第3巻の338ページに手がかりがあった。
「各授業時限の間に、明治7(1874)年の教則では5分、9年の教則では10分の『体操』時間をおくこととしたが、15年の教則ではこれを『放課』の時間とした」との記述。これこそ「放課=休み時間」だ。光が差した。
県教育史を編さんした東郷町の県総合教育センターへ。研究指導主事の坪内隆行さんに聞くと「県教育史では江戸時代の資料で『放課』は確認できないが、明治以降に初めて登場したのは同6(1873)年3月に公布された愛知県義校規則です」。
義校とは明治初期の民間の初等学校のことで小学校の前身。規則には「毎日午前十時ヨリ同十一時マテ午後十二時ヨリ同一時迄ノ両度ヲ放課トス」(原文)とあった。同教育史の編さんに携わった愛知学院大の篠田弘教授(69)も「これが、おそらく『放課』の起源でしょう」
最後に残った疑問は一つ。なぜ「放課=休み時間」になったかだ。
篠田教授が道を示してくれた。「放課は『課業から放たれる』という言葉です。つまり、課業に主体を置いています。一方、休み時間は休むことに主体が置かれた言葉です。授業と授業の間に対する主体の置き方の違いとも言えますね」
なるほど。「放課」というと、休んでいても常に頭の中には「課業=仕事」の2文字。名古屋の「放課」は、学ぶことや働くことに主眼を置く、まじめな名古屋人のプライドが反映された言葉と考えられそうだ。(中日新聞2006年5月1日より)
☆★☆★ コメント ☆★☆★
愛知県しか通用しない「放課」の起源がわかった。根拠もあることで、やはり調べてみることは大切だ
3 岐阜市立東長良中学校参観報告
ブログもご覧ください。
4 岐阜市立長良東小学校参観報告
別紙で紹介しました。ブログで連載中です。
5 役立ちWeb特集
(1) 教師の 「授業力」向上のために
子どもたちの学力を育成するには、教師の「授業力」が重要である。
しかし、近年の少人数学級の広がりや習熟度別指導の導入が、教師の授業力を低下させているのではないかとの声をベテランの先生から耳にすることが多くなった。
2003年12月に実施した『VIEW21』の教師調査でも、学校の抱える課題の2番目に「教師の力量のばらつき」があがり、教師の力の向上が現場の課題となっていることが明らかになった。
本特集では、教師の「授業力」に焦点を当て、第1部ではこれからの教師がつけるべき授業力の要素について、第2部では個人の授業力を組織的に高める実践方法について考えたい。
(2)公立学校教職員の人事行政の状況調査について
(3)補習授業校教師のためのワンポイントアドバイス集
ここでは目次のみ紹介します。
1 補習授業校の性格
1 補習授業校の設置目的
2 補習授業校の意義
3 補習授業校の特徴
4 補習授業校における「学習指導要領」および「教科書」の位置づけ
5 教育効果を挙げる要件(国語指導に関して)
6 国語学習における基礎基本項目とその効用
7 教室学習と家庭学習との関係
8 担当学級の掌握・学習基盤の形成
9 家庭学習
10 「今週の家庭学習」の指示
11 学期末の問いかけ−1学期を振り返り、夏休みに向けて
12 長期休暇中の家庭学習
13 長期休暇中の宿題の事後指導
14 読書1−基本的な考え方
15 読書−評価
16 個別面談
17 1年間を振り返る
18 通知表の目的と性格
19 通知表への評価・所見の記入
2 指導案
1 授業準備
2 授業準備
3 授業準備
4 授業後の総括と記録
3 話術
1 話し方−基本
2 話し方−文頭と文末
3 話し方−語彙を拡充する応答
4 教師の発話とその功罪
5 子ども達の発言の受け方
4 発問
1 発問の要件
2 “ゆさぶる発問”
3 「質問」か「発問」か
5 板書
1 板書の要件
2 子ども達の望む板書(中学生への調査から)
3 チョークは押しつける
4 色チョークの利用
5 行替(ぎょうが)えの仕方
6 文字の大小
7 拡大文字の利用
8 子ども達と別行動の板書は禁物
9 板書の一方法−教材文を書く
6 指名
1 指名の仕方
2 全員に考えさせる指名
3 全員に考えさせる指名
4 子どもが見えている指導
5 個に応じた指導
6 「教師主導」と「子ども主体」
7 音読・朗読
1 音読と朗読
2 音読指導の形態
3 すらすら読み/回数記録
4 初読の形態−新しい教材に入ったときに読み方を確認させる方法
5 発音・発声の指導
6 音(おん)の特徴に関心を向けさせる
7 腹式呼吸の習得法
8 腹式呼吸の効果
9 読み方の指導−子どもの読みに対する評語
10 読み方の指導−相互評価
11 読み方の指導−聞く側への指導
12 読み方の指導−朗読の特性
13 読み方の指導−切らないテン
14 読み方の指導−声に表情をつける
15 読み方の指導−声の出ない子どもへの指導
16 朗読発表会に向けて−姿勢・発声・発音
17 朗読発表会に向けて−ストップウォッチ・テープの利用
18 朗読発表会に向けて−自己点検させる問い
19 朗読発表会に向けて−早口になってしまう子どもへの指導
8 指導技術
1 本時の目標を提示する
2 子ども達を集団として動かす指示
3 号令・掛け声
4 「拒絶の効果」を取り入れた指導
5 「先生を独占する喜び」を感じさせる指導
6 物語の粗筋(あらすじ)・初発感想(しょはつかんそう)を二人一組で相互に述べさせる
7 「インタビュー」を取り入れた指導
8 説明文の指導方法1−説明文で何を学習させるか
9 説明文の指導方法2−段落番号を打つ
10 説明文の学習方法3−読み取った内容を空(そら)でしゃべらせる
11 説明文の学習方法4−重要な部分を大きい声で読ませる〔拡大語法〕
9 視写
1 視写の効果1…全般
2 視写の効果2−例えば、休暇中の「一日十分間視写」
3 視写の指示方法
10 作文
1 作文の効果
2 作文の指示
3 書けない子どもへの指導1−呼び水法
4 書けない子どもへの指導2−詳しく述べる方法
5 作文の推敲(すいこう)・添削(てんさく)
6 【よい文章を書くための15か条】
11 漢字・書写
1 きれいな字
2 字をほめる
3 新出漢字の示し方
4 筆順・画数の示し方
5 筆順指導と部首指導とを並行して行う
6 終筆の筆づかいを確認させる
7 筆順テストの簡単な方法
8 新出漢字の説明を子ども達に分担させる
関連資料
1 通知表(PDF:22KB)
2 通知表(PDF:37KB)
3 発声・発音・滑舌(かつぜつ)練習題材(PDF:12KB)
(1)定住外国人の子どもに対する緊急支援(第2次)〜定住外国人子ども緊急支援プラン〜
1.公立学校への受入れの円滑化方策
(1)平成21年度予算による対応 … 略
(2)既存の制度や事業の活用等による対応
○以下について教育委員会に周知していく
@ 外国人児童生徒を受け入れる公立学校において、外国人児童生徒のための日本語指導教室等を 設置し、日本語指導や適応指導を適切に行うこと
A 外国人学校を退学するなどにより不就学となった外国人の子どもを、公立学校内に設置されて いる日本語教室等において体験入学などとして一時的に在籍させるとともに、適切な時期に正式 な在籍に切り替える取扱いを講じること
B 各学校において、年齢相当の学年への受入れや、外国人児童生徒の学力や日本語能力等を適宜 判断の上、下学年に一時的又は正式に入学を認めることができること
☆★☆★ コメント ☆★☆★
Bは議論が必要だ。
大きな問題点がある。
1 義務教育の年齢が卒業以前に終了してしまうこと。
2 体育や部活動など、明らかに体格の違う生徒の存在。
3 進級認定制度の形骸化。
4 学級編成上での悪用。たとえば、あと一人で学級数が増えるときなど、上級の外国籍児童を編入させることも可能になる。