第333回 社楽の会報告    第332回へ     第334回へ   TOPへ
                                                             
報告者  土 井
 2010年9月16日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
 参加者は、奥村先生(岩南小)、高橋先生(岩倉市教委)、早川先生(藤里小)、尾関先生(岩北小)、中野先生(布袋小)、杉田先生(扶桑北中)、大島先生(草井小)、小澤先生(扶桑東小)、馬場先生(宮田中)、坪内利樹先生(岩倉中)、松田先生(曽野小)、天野先生(大口南小)の12名です。

 土井が文書で提案したものです。番号をクリックしてください。

  ホテルアソシアおもしろ学校最終講  
  愛知教育大学シラバス
  教師力UPセミナー −ブログより− 
   書籍紹介
  役立ちWeb特集  
  教育関連情報   
  MM紹介

 ホテルアソシアおもしろ学校最終講  9月17日(金)19:30〜ホテルアソシア9F
 身近な食器から、属人器(その人専用の食器)は日本と朝鮮半島の一部だけであることの理由について考えます。
 その関わりで、土器の底に穴をあけて古墳に葬ったり、古墳の上で飲食をして食器を割ったりするする風習は日本だけであること。さらに、葬式や嫁に出すときに、その人の食器を割って送る風習から、日本は、食器に、その人の人格を投影する文化があることを考えます。
 さらに、日本が世界で最古の土器の文化を持っていること、伊勢神宮では、1日2食の食事(神饌)後に、毎回食器を割ることから、日本人の食器へのこだわりを考えます。
 中休みで、足利将軍15人を順に覚えた後に、後半は、興福寺の五重塔が、明治初期に25円で売りに出されたこと、さらに、浮世絵や仏像が大量に海外に流出したことから、アイデンティティを失うとどうなるかについて話し合います。

 愛知教育大学シラバス
 大学から、冬休みの集中講義を依頼されました。「社会科研究BT」として、社会科専攻以外の2年生に対して、90分の講義を4日間で15コマ担当します。
 大学のHPでは、次のように紹介されています。
 
授業目標;よい授業とは、全員が集中して、よく考え、よくわかる授業である。本講義では、 社会科の学習内容を素材として、教育実習や将来の教壇で使える、よい授業づくりのための 指導技術を具体的に紹介していく。さらに、教材開発や情報収集の方法等、社会科教師とし ての心と技を伝授する。

授業計画・方法;講義形式ではなく、学び合いを軸とした授業形式で行う。なかでも、毎日行 う社会科模擬授業では、指示・発問等の技術解説、教材づくりの秘訣等も紹介していく。他 教科でも応用可能であるので、習得し、活用してほしい。

第1回
 
教育の目的と社会科教育の目標
  戦後教育の流れと社会科
第2回
 
模擬授業T「楽しくなきゃ授業じゃない!−子どもを動かす授業の技術−」  指示・発問の基礎・基本
第3回
 
小学校社会科で何を学ぶのか
  3・4年生の社会科指導 ここがポイント
第4回
 
模擬授業U「日本の地理より−集中化の技術を学ぼう−」
  都道府県について考えよう
第5回
 
学習指導案の書き方
  社会科指導案を検討しよう
第6回
 
模擬授業V「東日本と西日本−資料収集の技術を学ぼう−」
  5年生の社会科指導 ここがポイント
第7回
 
教材・教具の開発−県名カードの作成−
  具体的な教材の作成と利用
第8回
 
模擬授業W「世界の中の日本−考えさせる技術を学ぼう−」
  世界の文化について考える
第9回
 
社会科授業と評価
  6年生の社会科指導 ここがポイント 
第10回
 
模擬授業X「歴史とは?−教材開発の技術を学ぼう−」
  歴史をテーマにした模擬授業
第11回
 
仮想指導案をつくろう 
  5年生 「愛知県の農業」「愛知県の工業」
第12回
 
「授業で役立つ技術と考え方」
  若い教師は何に困り、どう対処すればよいのか
第13回
 
仮想指導案発表会
  指導過程の発表と導入の実演
第14回
 
模擬授業Y「日本の文化とは?−知的好奇心を高める技術を学ぼう−」  日本について考える
第15回
 
私の教師修行−残りの大学生活で何を学ぶべきか−
 今後の社会科教育の展望と本講義のまとめ








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 教師力UPセミナー −ブログより−
 土曜日には、恒例の第3回教師力UPセミナーが、小牧中学校でありました。
 今回の講師は、算数科教育の滝井 章 先生です。公立学校の教師から、國學院大學教授になった方です。
 「100を言ったら負け」ゲームをしましょう。
 必ず後攻が勝つ方法を考える。
 ものを考えやすくするのが算数。ゲームから、何が問題なのかを考え、本質を見抜く。ここで考えやすくするのが算数だ。
 気づく力が重要。
 「なぜ」を生むか生まないか。「なぜ」を生めば、子どもは話し合うものだ。
 
「教育とは覚えたことを忘れた後に何が残るのかで決まる」アインシュタイン。とりわけ、教育とは、思考力・判断力を育成することだ。
ワークを取り入れ、巧みな話術と構成で、「えっ!」という驚きの世界を演出する滝井先生。
 
「正方形の紙を切って、長方形を作ってください」
面積を計算すると・・・・ あれ?という場面にみんなを舞台に上げることの重要性を説明されました。
  あっという間の2時間でした。
 ※ 後に、4ページにまとめた記録を添付します。
次回は、10月11日、野口芳宏先生です。
 10時から15時までの、1日日程です。



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書籍紹介
(1)『伊勢神宮の衣食住』 角川文庫 角川ソフィア文庫 著 矢野憲一
楽天ブックスから紹介します。【内容情報】(「BOOK」データベースより)
全国10万の神社の総氏神、伊勢神宮。ここでは1300年の長きにわたって1年に千数百もの神事・祭儀が行われてきた。毎日朝夕毎に神饌が奉られ、特別に調製された御飯・御塩や乾鰹などが供される。今も和妙(絹)・荒妙(麻)が奉織され、20年に1度の式年遷宮では、社殿その他が新造され、神宝(調度品)などもすべて新しく調進される。これら衣食住にまつわる神宮の知られざる営みと信仰を、もと神宮禰宜の著者が描き出す。
 
(2)『台湾に生きている「日本」』  (祥伝社新書149) 片倉 佳史 (著)
50年間の統治で、日本と日本人が築いた数々の事物は、いまもこの地に生きている。歴史的建造物、産業遺産から、日本語、日本精神まで、台湾が「保存」しておいてくれたという奇跡を、われわれ日本人は見逃してはならない。台湾を愛し、日本の名残を求めて台湾全土を踏破した著者による空前の「日本遺産」ガイド。
−−−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−−−
 宗教心や道徳心など、中国本土が失ったもの、さらには、日本も失ったものが、台湾には残っています。
 台湾の発見は、日本の再発見でもあるのです。
 
(3)『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい』 (小学館文庫) [文庫] 蔡 焜燦 (著)                      
近年、台湾では国民党主導による反日教育が改められ、日本統治時代を正しく評価する歴史教育がスタートした。ところが、日本では自虐史観という“虚構”が、日本人から「自信」と「誇り」を奪ってしまった。
本書では、「台湾には日本が今こそ学ぶべき“正しい日本史”がある」とする筆者が、「日本人よ、自信と誇りを取り戻せ」と訴える。昨年7月に日本で単行本化されたものの、小林よしのり著『台湾論』を巡る一連の騒動の中で、販売中止に追い込まれた「問題の書」をこの騒動についても大幅に加筆して緊急文庫化!
−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−
 この本が、特定のイデオロギーにより賛否の的になるのは残念です。
 私は、素直に読めばよいと思っています。台湾には、日本がなくしてしまった、あるいはなくしかけている大切なものが残っている所なのです。
 




 役立ちWeb特集 
(1)平成22年夏の異常気象分析検討会
 今夏(2010年6〜8月)の日本に極端な高温をもたらした大規模な大気の流れについて、その要因を分析。夏の日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降で最も高くなった。北半球中緯度の対流圏の気温は、1979年以降の夏で最も高くなった。
 http://www.jma.go.jp/jma/press/1009/03a/100903extreme.html 
(2)『図表でみる教育 OECDインディケータ(2010年版)』(Education at a Glance)の概要について    http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/09/1297267.htm 
(3)平成22年度総合型地域スポーツクラブ育成状況調査
 http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/club/1297482.htm 
(4)平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(暴力行為、いじめ、高等学校不登校等)について  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/09/1297352.htm(5)旅に特化したポータブルナビ
 旅のプランニングから思い出作りまで『旅』を総合的にサポートするポータブルナビが登場。約8万件の観光ガイド情報・ナビ・カメラを1台に凝縮し、慣れない場所でも自分の位置・向きを一目で確認できる。街歩きでも紙地図を使わず目的地へ。おもしろい!
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100907-1/jn100907-1.html
 

6  教育関連情報
(1)新・教職員定数改善計画(案)の策定について〔初等中等教育局財務課〕
 文部科学省では、教育関係者をはじめとする多くの方々からの御意見や中央教育審議会初等中等教育分科会の「今後の学級編制及び教職員定数の改善について(提言)」、本年6月に閣議決定された「新成長戦略」を踏まえ、このたび、新・教職員定数改善計画(案)を策定しましたので、お知らせいたします。詳しくは、下記ホームページを御覧ください。
◎新たな教職員定数改善計画(案)の策定について
 
 また、平成23年度の概算要求を行うにあたり、鈴木副大臣より「小学校1・2年生における35人学級の実現」について下記のとおりプレゼンテーションを行っておりますので併せてお知らせします。詳しくは、下記ホームページを御覧ください。
◎小学校1・2年生における35人学級の実現   http://www.youtube.com/watch?v=L0bhzO0Zbnw
          初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第150号より
☆★☆ コメント ☆★☆
 第2次で45人学級、第5次で40人学級となりました。今回は、30年ぶりに40人学級を見直し、35・30人学級の実現など10年ぶりの新たな教職員定数改善計画を策定をめざします。財源が問題ですが・・・

 MM紹介
 はじめて紹介するメルマガです。塾の先生の視点で語られています。
(1)学習ジム・コーチ mag2 0000119639  2010年9月12日 8:0
「あれ、宿題白紙のページ多いじゃん。」「えっ、だってわからなかったんだもん。」
「でも、先週授業でやったでしょう」「・・・・」
冒頭の言葉は、私が奈良で塾をやっていたときの「成績の振るわない子」との会話です。
 今回も「要領の良い勉強法」についてお話しますね。
 昨日の内容は見ていただけましたか?
 今回も昨日に続き、「要領のよい勉強の話」をしたいと思います。
「偏差値70を超える子ども」の特徴は、「集中力がある」ということと、「タイミングが良い」
ということにつきます。その中で「タイミングが良い」という話をしたいと思います。
「勉強の復習をいつしたらいいのか」という話で面白い話があります。
今回は、「脳」の話をするわけではないので、詳しい話は割愛させていただきますが、効率の良い復習というは、「2ヶ月の間に4回の復習」と言われています。大切なので、もう一度いいますと、「2ヶ月の間に4回の復習」と言われています。
しかも、その復習のタイミングというのが決まっていて、
======================
1回目の復習が、学習した翌日        2回目の復習が、学習した日から1週間後
3回目の復習が、2回目の復習から2週間後  4回目の復習が、3回目の復習から1か月後
======================
(「脳の仕組みと科学的勉強法」 池谷裕二より)がベストと言われています。
実は成績の良い子は無意識のうちにこの仕組みにのっています。
例えば、これを塾の授業と合わせてみると、
============================
<授業>・・・・学習した日  <翌日に宿題>(1回目の復習)
<翌週の授業での「確認テスト」又は「前回の復習」>(2回目の復習)
<単元テスト>(3回目の復習)    <統一テスト>(4回目の復習)
============================
という形になります。
 そして、偏差値の高い子は、この仕組みに上手にのって、きちっと「2回目の復習を翌日にしています」<<ここが重要です。
が、成績の振るわない子は、宿題を「2回目の復習を1週間後の塾の行く直前」します(笑)。
これが次のような会話になり、成績の振るわないお子さんのお母さんが、子どもに間違ったアドバイスをしてしまうのです。
(ある家庭での塾に行く日の会話)
母「早く、降りてきてご飯食べなさい。」 子「うーん。」(しばらくして)
母「早く、ご飯冷めるよ。」  子「うーん。もうちょっと待って。」(5分以上経過)
母「早く、塾に遅れるよ。早く」
子「うーん。もうちょっと待って・・・」(シビレをきらして、勉強部屋に見に行く)
母「何をやってんの?」  子「うーん。塾の宿題。」  母「できたの?」
子「うーん。わからない。」  母「塾でやったんでしょう。」  子「うん。」
母「わからなかったら塾で聞きなさい。」
 実は、こうやって、「一度やったことを忘れたまま次に進んでいく」のです。
 この話をすると子どもからは、「先生、ぼくの家の中見たの?」なんて言われます。
 このお母さんは勘違いをしているのですが、実は子ども、教えているときはわかっています。
というのも、問題をスラスラ解いているのです。
 そして、そのときに授業では、「先生、これわかった。」なんて、言っていますから・・・・
 「成績の振るわない子」の特徴は、「わからない」よりも、「忘れる」「きちっと定着しない」ということが原因であることが多いです。つまり、宿題を翌日にしないから、忘れてしまうのです。それをほとんど忘れた、1週間後にするから、できないのです。
 実際にあなたのお子さんは、「学校の宿題」「塾の宿題」「授業の復習」をいつやっていますか?一度確認してみてくださいね。すると、効率の良い勉強が見えてくるかもしれませんね。
 
(2)世界の新聞「101紙」の視点】 〜2010年9月15日(水)の紙面より〜
【最近の社説の、ここに注目】
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13日付「ウォールストリートジャーナル」社説
『中国のもう一つの海上発火点 日本は中国のナショナリズムを解き放つ危険を冒している』
 南シナ海の諸島での領有権争いは、昨年大変に注目を集めた。これは北京政府が領土拡張の野望を「中核的国益」扱いに格上げしてからである。しかし同等に危険溢れる発火点が東シナ海にも隠れている。先週尖閣諸島で起こった中国の漁船と日本の海上保安庁の艦艇2隻との衝突は、長期間くすぶっていた両国の反目を再び沸騰点に持ち上げたのだ。
 これらの諸島は中国語で釣魚台と呼ばれるが、住民はおらず、寝た犬が横になっていることを許される状況では、反目は何とか出来る程度だ。』
 1997年に結ばれた漁業合意では諸島近辺で両国の漁船が自由に操業して良いことになっている。これからは日本の海上保安庁の船がどうして中国の漁船を止める必要があったのか分からない。
 緊張がいまだに上積みされているのは日本政府が中国人の船長、?七雄を拘束しているからだ。容疑は意図的に海上保安庁の船舶に突撃したことである。
 しかし日本の船舶にはこの海域で攻撃的な操船をして来た歴史がある。1998年6月には香港の抗議船を沈没させているし、2008年には台湾の遊漁船を沈めている。
 もう一つの大きな問題は海底下の天然ガスだ。2年前、両国排他的経済水域間の中間線を決める基本的合意に達するには、長期間の交渉が必要であった。
 日本は中国を、日本側のガスを吸い取っている可能性がある、として非難した。最終的には、中国は中間線の位置で日本の大きく譲歩しただけでなく、問題になったガス田で日本にも分け前を与えたのだ。
 過去数カ月、中国海軍は日本周辺の海域で益々自己主張を激しくして来た。これが日本の防衛省をして尖閣諸島を契機に押し戻したい、と思わせているのかも知れない。
 4月には中国のヘリコプターが演習を監視していた海上自衛隊護衛艦に危険な距離まで近づいた。中国の軍艦は宮古海峡を横切り、沖縄周辺で演習をするようになった。
 日本が脅しに屈しない、という姿勢を見せることが必要であることは分かるが、尖閣諸島をその材料に使うことは危険である。
 1970年代には汎中国ナショナリズムが再登場したが、これは1949年の国共内戦以来であり、米国が尖閣諸島を沖縄と同時に日本に返還した際であった。これは台湾と香港の中国人を怒らせた。
 彼らの主張はこうである。尖閣諸島は1895年に日本が台湾を併合した際に一緒に占領されたものであるので、敗戦と同時に日本が植民地として保有していた他の土地同様、中国に返還されなければいけない、というものである。
 領土法の細部に関わらず、これは大変に感情的な問題である。日本が中国を侵略した際に引き起こした死、破壊が理由なのだ。
 尖閣諸島が日本に返還された際には、世界中の中国人が北京政府の側に立って運動した。香港では、自由化支持、中国支持の政治家双方がその最盛期に釣魚台運動に首を突っ込んでいる。
 北京政府は台湾、香港の活動家により、日本に対して弱腰であると見えるように仕向けられることに疲れている。彼らは定期的に漁船をチャーターし、尖閣諸島に出向くのだ。その理由で中国外務省から好戦的な発言が飛び出すのは驚くべきことではない。
 しかし中国がこの海域で問題を起こさぬよう試みて来たことは証明できる事実である。これは1978年のトウ小平訪日の際に、この問題を将来の世代に任せる、としてすぐには問題にしないことを確約した時に始まっている。
 中国大陸の活動家達は直接、尖閣諸島に出向いて抗議活動をすることを許されなかった。これは大変に繊細な問題なので、北京政府は逆流を恐れてこれを政治的に利用することをためらって来たのだ。
 日米は今年後半、名指しはされない侵略者から島しょを奪還する演習を計画中である。これは中国海軍と北京政府への、冒険志向の下士官を繋ぎ止めておけ、という意味の大変強いメッセージである。
 しかし東京政府も同様に、海上保安庁を諌める必要がある。そうしなければ、錯綜した信号が両国でナショナリズムに火を点ける可能性があるのだ。一度火が点いたら、エスカレーションの連鎖を止めるのは遥かに難しくなる。
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 尖閣諸島での事件、海外メディアも報道する事態に発展しています。 しかし、今日のWSJの社説、大変に要注目です。
 保守を代表する新聞であり、元来親日本、反中国であるはずのWSJが、この事件においては中国寄りの社説を掲載しています。中国寄りどころか、中国の主張を全面的に受け入れ、我が国を悪者扱いしている、という点で大きな変換点を示している、と言わざるを得ません。
 この論調が世界の主流になった日には、尖閣諸島領有権が国際社会で問題になった際、我が国は孤立無援、真っ裸以下の水に落ちた犬の状態で世界中を味方に付けた中国に対抗しなければなりません。
 一体どうしてこのような事態を招来してしまったのでしょうか?
 自己主張が上手い、下手の問題ではありません。
 我が国の国益はこれ以上ない形で直接に毀損され、現場で命を賭けている海上保安官が悪者にされています。
 私は1932年、松岡洋右外相が国際連盟を脱退した歴史的事実を想起し、恐怖します。
 あの時も我が国は国際的に孤立し、国益に反すると分かっていた選択をせざるを得ない状況に追い込まれたのではなかったか。政府には我が国の立場をもっと効率的に世界に訴え、国際世論を味方に付ける努力を望みます。




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