第340回 社楽の会報告    第339回へ     第341回へ   TOPへ
                                                           
報告者  土 井
 2010年12月16日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
 参加者は、尾関先生(岩北小),早川先生(藤里小),中野先生(布袋小),柴田先生(草井小),大島先生(草井小),吉田先生(古西小),小澤先生(扶桑東小),森先生(大口南小),杉田先生(扶桑北中),馬場先生(宮田中),池邑さん,天野先生(大南小)の12名です。

 今回は、杉田先生、小澤先生のレポートを検討しました。
 土井は欠席しましたが、文書で提案したものです。番号をクリックしてください。

   愛教大での集中講義内容紹介  
  拙稿紹介
  北朝鮮はいよいよ か・・・
  評価規準の作成のための参考資料(平成22年11月)
  役立ちWeb特集  
  教育関連情報   
  MM紹介

 愛教大での集中講義内容紹介

  S2 社会科研究B1 冬季休業集中講義 
    12月25,27,28 1月4日 

内     容

資    料

プレゼン
1限(9:10〜10:40)
 自己紹介・15時間の流れ
 教育の目標
 教育基本法 ・ 社会科の目標 
 教育の流れ  系統主義か経験主義か
 生きる力について

ワークシート
シラバス 

戦後教育の流れ
「生きる力」

1日目1限目標



 
2限(10:50〜12:20)
 模擬授業T「楽しくなきゃ授業じゃな い!−子どもを動かす授業の技術−」

ワークシート
 

1日目2限技術
 
3限(13:20〜14:50)
 3・4年生の社会科 ここがポイント
 足利将軍の覚え方

教科書実物
 

1日目3限
足利将軍
4限(15:00〜16:30)
模擬授業U 日本の地理に関する模擬授業

 

地図帳
日本地図を書く紙
ワークシート 
1日目4限


 
2 日 目  12月27日(月)

内     容

資    料

プレゼン
1限(9:10〜10:40)第5回
学習指導案の書き方
  社会科指導案を検討しよう
  社会科用語集のすすめ


学習指導案実例
社会科用語集



 
2限(10:50〜12:20)第6回
模擬授業V 教材開発の技術
    苗字について考える
  + 5年生の社会科 ここがポイント
 

ワークシート
どん兵衛、はし、お湯
苗字の表
教科書実物

2日目2限苗字
2日目2限5年

 
3限(13:20〜14:50)第7回教具の開発   県名カード作成
  ゲーム&クイズ
   興味関心を高めるために       スリーヒントクイズ


明治図書原稿

スリーヒントクイズ




スリーヒント
4限(15:00〜16:30)第8回
模擬授業W − 考えさせる技術 −
  世界地理についての模擬授業 


 

2日目4限世界地理 
3 日 目  12月28日(火)

内     容

資    料

プレゼン
1限(9:10〜10:40)第9回
6年生の社会科 ここがポイント
 評価の話(明治図書の原稿) 
  相互評価、線引き自己評価 

県名カード

 

3日目1限6年

 
2限(10:50〜12:20)第10回模擬授業X − 指示・発問の技術 −
  歴史をテーマにした模擬授業
世界地理 中国



タイムワープCD・歌詞

3日目2限

 
3限(13:20〜14:50)第11回仮想指導案をつくろう 
 5年生 テーマ「愛知県の農業」
        「愛知県の工業」
 
 
4限(15:00〜16:30)第12回授業で役立つ技術と考え方
  オリジナルテキストの解説
若い教師は何に困り、どうすればよいのか 
「授業で役立つ技術と考え方」
 

若い教師は

 
4 日 目  1月4日(火)

内     容

資    料

プレゼン
1限(9:10〜10:40)
 指導案発表会
  説明、導入の実演 

各自の指導案 
2限(10:50〜12:20)
模擬授業Y 日本文化についての模擬授業
ワークシート
 
4日目2限文化
 
3限(13:20〜14:50)
私の教師修行 … 残りの大学生活で何をすべきか
 レポート作成 



レポート作成 
 
 
 拙稿紹介
 『社会科教育1月号』(明治図書)に掲載されました。
 「抽象度の高い言葉として=面白歴史と面白言い換え集」として、「義務」を担当しました。
 義務は、「道徳的、宗教的義務」と「法的義務」があり、社会科として、「法令」を取り上げました。
 法令の歴史は、実は刑罰の歴史でもあります。
 「教育を受けさせる義務」に罰則はあるか?
 あります。
 「義務の履行の督促を受け、なお履行しない者は、十万円以下の罰金に処する。」
 とあるのです。
 詳しくは、別紙をご覧ください。


 北朝鮮はいよいよ か・・・
 ブログ「あなたも社楽人」(12月11日)より紹介します。  
 
 韓国の全国紙「東亜日報」の今朝の社説です。
[社説]統一、韓国国民の共感と北朝鮮住民の民主意識が会わなければ
 
 「北朝鮮の崩壊近し!国民は準備を!」と大統領が言っているように聞こえます。
おそらく、大統領には、北朝鮮崩壊のサインとなる情報が入ってきているのでしょう。

−−−−−以下引用−−−−−−

 DECEMBER 11, 2010 04:17
 李明博(イ・ミョンバク)大統領は9日、「統一が近づいている。より大きな経済力を持って、統一に備えなければならない」と述べた。李大統領は、「(以前は)北朝鮮住民が鉄壁に囲まれ、世界がどのように回っているのか知らずにいたが、今は世界がどう変わるのか知っている」と統一の可能性が高まった理由を説明した。李大統領は先週も、「北朝鮮に肯定的な変化がある。注視しなければならないのは、指導者の変化よりも北朝鮮住民の変化だ」という意味深長な発言をした。
 
 李大統領は、今年8・15の祝辞で、3大共同体統一構想を明らかにし、統一税議論を提案し、本格的な統一議論の口火を切った。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代に姿を潜めていた統一議論を水面に引き上げ、対北朝鮮政策の方向を「分断管理」から「統一への備え」に変えたことは、歓迎に値する変化だ。統一部をはじめとする政府や学界、民間団体の統一議論も活発になった。
 
 北朝鮮は、経済難の中、金正日(キム・ジョンイル)、金正恩(キム・ジョンウン)親子の権力世襲と相次ぐ武力挑発による孤立化で、体制の危機に直面している。北朝鮮が、この危機を抜け出せるのか、あるいは崩壊してしまうのか、予測することは容易ではない。住民が餓死する経済難の中でも持ちこたえるのが北朝鮮だからだ。ただ、北朝鮮の住民が体制変化を要求し始めれば、金正日政権が持ちこたえることは難しくなる。政府は、平和的統一を準備しつつ、北朝鮮に急変事態が起こる場合に対しても、徹底して備えなければならない。同じ血を分けた私たちは、2400万の北の同胞が民主化した社会で人間らしい暮らしを送るよう支援する責任がある。
 
 韓国が北朝鮮住民を支持し、支援するという信号を送り続け、変化の芽を育てなければならない。北の同胞に、金正日集団の失敗と残酷性を伝える心理戦は、そのためにも必要だ。2万人以上の脱北者も、北朝鮮住民に外界からの情報を伝え、金正日集団の邪悪さを知らしめる統一の伝令として活用しなければならない。
 
 東亜(トンア)日報社付設ファジョン平和財団が7日、韓半島先進化財団と共同で主催した討論会では、政府と民間がともに参加する「統一推進委員会」を構成する必要があるという案が提示された。統一ドイツが経験した経済的苦痛を避けるために、一時的に北朝鮮地域を香港やマカオのように「一国二制度」方式の管理を主張する専門家もいた。政府は、精巧で具体的な統一案を講じなければならない。李大統領と政府が確固たる意志と計画を持ち、国民が支える準備された統一こそ、民族の祝福になるだろう。

−−−−−−引用終わり−−−−−−

 記事の端々に北朝鮮の消滅を暗示しています。
 北朝鮮はいよいよなのでしょうか・・・

4  
評価規準の作成のための参考資料(平成22年11月)
  各学校において、評価規準を設定する際の参考として、学習指導要領の各教科の目標、学年(分野)別の目標及び内容、 評価の観点及びその趣旨を踏まえ、 評価規準に盛り込むべき事項及び評価規準の設定例を示した参考資料


 役立ちWeb特集 
(1)冬の澄み渡った夜空を眺めるときのお供に
 小学校の理科の授業でおなじみの星座早見盤ソフト(フリーソフト)。都市と日時を指定すると、そのとき見られるはずの6等星までの星とその名前、月、水星、金星の満ち欠け、星座線、星座名、赤道線などが描画される。
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/okiniiri/20101210_413042.html 
 
(2)メアドだけしか知らなくてもプレゼントを贈れる
 プレゼントを贈りたい相手の本名や住所がわからなくても、メールアドレスを知っていれば商品を贈答できるサービスがスタート。メッセージを受けとったユーザーは、専用サイトからギフトの受取希望場所(住所)と日時を入力するとギフトが届く仕組み。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101209_412943.html 
 
(3)12月21日「皆既月食を観察しよう」キャンペーン
 皆既月食は、地球の影の中に月がすっぽりと入ることで起こる現象。12月21日には、この皆既月食を日本のほとんどの地域で見ることができる。皆既月食は16時40分に始まり、17時54
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/ 


6 教育関連情報
(1)学校保健統計調査:男子の身長、止まった 17歳平均170.7センチ−−文科省調査
 興味深いニュースが飛び込んできました。
◇1948年以降初 「日本人の遺伝的要因」
 この見出しが何とも言えません。
−−−−−−以下引用−−−−−−−−
 5〜17歳の男子の平均身長が、全年齢層で前年度を上回らなかったことが、文部科学省の10年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。身長が伸びた年齢層がなかったのは、調査が始まった1948年以降で初めて。女子も13歳と17歳しか前年度を上回らず、文科省は「日本人の骨格などから考えると、身長はこれで頭打ち」と分析した。
 調査は今年4〜6月、全国の幼稚園と小中高校の計7755校から対象者を抽出し、約69万人の発育状況と約335万人の健康状態を調べた。
 その結果、男子の身長はすべての年齢層で前年度より低いか同じ。特に15歳は0・3センチ低い168・2センチで、92年度と同じ数値となった。女子も5歳、8歳、10歳、11歳、14歳、15歳で前年度より低かった。身長の横ばい傾向は男女とも97年度ごろから見られ始め、文科省は「栄養状態が悪化しているわけではなく、日本人の遺伝的要因が強い」と結論付けた。17歳の身長は男子が170・7センチ、女子が158・0センチ。
 一方で女子の体重は02年度ごろから10歳以上の年齢層で減少を続けており、今回調査でも同年度比で12歳が1・1キロ軽い43・8キロ、13歳が1キロ軽い47・3キロとなった。文科省は「ダイエットの影響」としている。【篠原成行】
 
毎日新聞 2010年12月10日 東京朝刊
−−−−−−−引用終わり−−−−−−−
「日本人の骨格などから考えると、身長はこれで頭打ち」という分析には驚きました。
 そうなんだ・・・・
 
(2) 35人学級見送りへ、人件費抑制を優先
 政府は13日、2011年度予算に向けて文部科学省が要望していた「小学1、2年の35人学級」の実現を見送る方針を固めた。
 民主党は先の参院選公約で「少人数学級の推進」を掲げたが、教職員人件費の拡大に歯止めをかけることを優先する。
 
 政府の「評価会議」(議長=玄葉国家戦略相)は11年度予算編成に先立つ「政策コンテスト」で、35人学級について、A〜Dの4段階評価で上から2番目のB判定を下していた。しかし、その後の政府内の調整で、35人学級の実現に必要な教職員の定数増(6300人増)をいったん認めれば、将来にわたり人件費が膨らむ要因となり、文教・科学振興費を減らしにくくなるとの見方が強まった。
 
 35人学級を巡っては、文科省が「きめ細かい教育指導につながる」などの理由で、11年度から8年間で小・中学校を対象に段階的に実施するよう求めている。
一方、財務省は「少人数化と学力向上の因果関係は必ずしもない」として40人学級の維持を主張している。          読売新聞 最終更新:12月14日(火)3時4分  より

 MM紹介

(1)JMM [Japan Mail Media]       2010年12月14日発行    No.614 Extra-Edition
■ ワインは語りかける〜内池直人                  第30回
味わいを採点評価すること〜ワイン百点満点評価の楽しみと危うさ
 今年の秋まで約5年間、とあるワイン専門誌で採点評価をする仕事をしていました。ワインの味わいを言葉で表現するのも簡単ではありませんが、味わいに採点評価をして公表するというのは、とても大胆なことです。僕の参加していた雑誌では、今や主流になっている100点満点方式の評価をしていました。常に数人のテイスターが評点し、そのおおよその平均値を出していたために、自分の評価が絶対値とならない安心感もありましたが、重責であったことには変わりがありません。役目を終えて、安堵感を得たのも確かです。
 
 ワインの世界では、かなり以前からワイン法上の地域原産指定を受けるため、であるとか品評会の鑑定のため、など様々な目的で鑑評はされていますし、フランスの専門雑誌でもささやかに評価をしていますが、ヨーロッパ式の20点満点方式で行われるのが普通でした。
 
 一般消費者のためにメディアで採点され、それが市場価格をも揺るがすような事態になったのは、説明する必要もない有名なことですが、30年ほど前にロバート・パーカーというアメリカ人弁護士が100点満点方式でワインを採点し始めたことです。わかりやすいシンプルな評価がアメリカ市場という、世界最大のワインマーケットに対して直接的に影響を与えたために、パーカー氏や、「ワイン・スペクテイター」というアメリカの専門誌の評価で95pt以上の評価が下されると、国際市場全体の価格に変動が起こるようになりました。本来生産地で決まるべき価格が、遠く離れたアメリカ・ジャーナリズムの評価によって変動するという不思議な、しかしある意味当然な現象で、日本のワイン・ジャーナリズムも生産地を向いている、というよりも情報源にアメリカを向いているのが現状です。
 
 100点満点方式での恐しいところは、ワインの評価がまるで自動車の最高速度のように、絶対的な評価として単純にとらえられてしまうことです。味わいは、芸術品と同じように、底辺には普遍的な価値の善し悪しが存在するのは確かですが、その評価には、流行とか評価媒体の指向、評価者の嗜好、そしてもちろん評価する側の能力が大きく関わり、絶対ではありません。
 
 しかしながら、100点満点で単純化されたガイドの評価は、消費者の購買指向も単純化させてしまいました。造る側も有名評論家好みに味わいを調整する傾向が生まれました。
 
 21世紀になってからは、特に限られた超有名数銘柄のワインにおいては、投機の目的として扱われることになり、この単純化された点数評価が市場を加熱させ、それ以前の数倍〜十数倍にもなりました。
 
 価格の高騰によってシャトーのオーナー達は潤ったかも知れませんが、そういった有名シャトーを旧来の富豪一族で経営する事が徐々に難しくなり、国際的な大資本企業へ買収されていくような流れになっています。また、90年代までは一般庶民でも少しだけ奮発すれば、シャトー・マルゴーやラフィットといった一流銘柄のシャトーを味わうことが出来ましたが、もはやかなり手が届かないところに行ってしまった感があります。
 
 これら超高級ワインの品質は、潤沢な資金調達と醸造技術の進歩によって、高い水準が保たれていますが、値上がりの投機を目的とした人たちが買い占めることによって、純粋にワインの風味を楽しみたい一般人たちの機会が失われてしまうことは、とても残念なことです。
 
 さて、一般読者(消費者)の立場から考えてみると、「ワインの100点満点評価」というのは、とても不可思議なものではないでしょうか?「88点と89点とはどのくらいの評価の違いなのか?」とか、「1万円で90点と3千円で90点の評価は全く同じ価値か?」、「Aという人の90点評価とBという人の90点評価は同じか?」・・・などなど僕自身も評価する側に携わる前にはよくわからないことでした。
 
 僕の参加した雑誌では、「美味しいワイン」の最低基準が85ptとなっていました(創刊号で解説があります)。不味いと感じるワインがあれば、85pt以下もあり得ますが、基本的には85ptが基準となり、現実的な最高ポイントは95ptとなっています。96pt以上は、芸術的な水準となる「桃源郷ワイン」でこの領域は、ほとんど出しませんでした。他誌では、おそらく80pt〜100ptまでとしてるところとか、75pt〜95ptなどとしているのではないか、と想像されるものが見受けられます。アメリカの高名なパーカー氏の評価でも、デビュー当初は60pt台など、過激なポイントと論調がありましたが、最近は80pt以上で穏やかな評価となっているように見受けられます。
 
 わかりやすく説明すれば、良質ワインの基準を満たしていれば、85pt〜95ptの採点の場合、10点満点と置き換えることが出来るし、80pt〜100ptの場合、20点満点とほぼ同じになるわけです。それゆえ、1ptの違いはそこそこ大きな違いともいえますし、そもそも基準値と採点範囲の違う2つのメディアの採点をそのまま並べてみても、それは評価基準が違うので、間違えて認識してしまう事になりかねません。実際のところ、誤解されていると思います。
 
 また、基本的には1つのメディアの中で90ptと評価されれば、市場価格が3千円であれ、1万円であれ同じ価値、というのが建前ですが、1万円以上のワインを特集した時の90ptと2千円台のワインを特集したときの90ptのワインは、やはり必ずしも同じ価値、とはいえないな・・・と個人的に感じました。単純な採点だけでなく、そのメディアが評価を高くしたい傾向のある地方とか、生産者の場合、若干の下駄が履かされる可能性があるのも、受け手側が読み取る準備をする必要もあると思います。メディア(特に雑誌)の特性として、「自分たちが流行の仕掛け人になりたい」という意識があることも忘れてはなりません。
 
 結局これはどのような記事、論説についても同じことなのだとは思いますが、やはりカリスマ的な発信側の情報を鵜呑みにするのではなく、受信する側にその情報を咀嚼する能力が無いと危険だということです。
 
 今後のメディアのあり方としては、単純に点数評価を下すことよりも、例えば一人の生産者、一つのワインに対して2人の評論家がそれぞれの意見をぶつけ合うような、そんな発信の仕方があっても面白いだろうな、と思います。そこに結論を出す必要は無く、感じ方を示すことによって、読み手側の判断力を高めることにもなって良いのではないでしょうか。
 
 個人的には、採点のためにブラインドで同じ条件下、ほぼ毎週2時間で約15種類のワインを真摯に向き合ってテイスティングしましたので、ラベルを通しては判断することの出来なかった素晴らしいワインとの出逢いも経験できましたし、そのような経験を5年間も継続できたことは、仕事に携わる上でとても良い研鑽になりました。
 
 ・・・ただ、人間の集中力はそんなに継続できないし、感覚も冴えているときと、調子の悪いときもあり、実は恥ずかしい間違いもよくしたものです。業界で最も権威のあるマスター・オブ・ワイン(世界で約200人)の資格を持つ高名なワイン評論家ヒュー・ジョンソン氏が日本の雑誌のインタビューで「カベルネ(ボルドー赤のぶどう品種)とピノ・ノワール(ブルゴーニュの品種)を間違えたことはありますか?」という意地悪な質問に、「今日は、まだ無い」とユーモアで答えていました。僕自身もワインに対しては常に謙虚でなければならない、と悟りのひらけない悶々とした毎日を過ごしています。
 
 これまでの採点評価などで、気になったワインをいくつか紹介しましたので、もしよろしければ、ご覧ください。 ( http://www.cyber-wineshop.com/jmm01.html#30  )

☆★☆ コメント ☆★☆
 ワインの評価と人物評価は似ていますね。
 
(2)世界を一つかみ! ★ ワールド・ニューズ・メール ★  
    〓 The World News Mail@2010.12.10 No.1119 週1回無料 〓
[1]特派員レポート
◆ ブラジル−中国の投資が急拡大 ◆
 中国資本によるブラジル向け投資と両国間貿易が急増している。中国・ブラジル商工会議所(サンパウロ)によると、政府系ファンドを含む中国資本によるブラジルへの投資総額は、昨年の4億ドル(約3300億円)から、今年度は30億ドル(約2兆5000億円)へと増える勢いだ。
(サンパウロ・綾村 悟)
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 中国にとってブラジルの魅力は、その人口比において広大な土地と豊富なエネルギー・鉱物資源だ。ブラジルは現在でも食料やエネルギー、鉄鉱石など世界有数の資源大国として知られる。しかも、世界の主食の大豆やトウモロコシの生産は、先端技術の投入や耕地拡充などで現在の数倍もの増産が可能といわれている。
 また、世界最大級の深海油田や鉄鉱石の鉱山が新たに発見されるなど、戦略的資源を世界中で押さえようとしている中国にとってブラジルは欠かせない場所だ。
 今年度、中国は特にブラジルの石油部門へ大きな資本参加を行っており、ブラジルの石油公社ペトロブラスに10億ドルを資本投下、スペイン系のエネルギーメジャー「レプソル」のブラジル部門買収に7億ドルの資本を注入した。
 中国によるブラジルへの資本投下は今後も増大する様子だが、ブラジルにとって中国からの資本参加は「経済成長に向けた資本確保」と「雇用増加」の効果がある。貧困層を中産階級に押し上げようとしているブラジルにとって、中国からの投資は欠かせないものだ。
 数年前まで、ブラジルのメディアでは、中国製の廉価な雑貨や衣料品などが国内に雪崩のように流入してきたことで、国内雇用が圧迫を受けているとの批判的な内容も見られた。
 最近では中国資本による製鉄所、自動車工場の建設なども目立つようになっており、一定の雇用創出に貢献し始めた中国資本とその進出に対する警戒感を緩めつつある。
 10月に開催されたサンパウロ・モーターショーでは9社の中国系自動車会社が展示を行い「中国メーカーが大躍進」(現地自動車情報誌)したとして大きな注目を集めた。
 ブラジルはルラ政権下の貧困層対策や近年の経済成長を通じて中間所得層が急激に増えており、消費ブームに火が付いている。それだけに、中国にとってのブラジルは資源獲得先としてだけでなく、中国企業にとっても投資先として魅力的な市場になりつつある。
 ブラジルは、2014年にサッカーW杯、16年には夏季オリンピックを控えており、インフラ整備などを含めた準備はまだまだこれからが本番。
 それだけに「ブラジルに一刻も早く進出しなければ商機を失う」とブラジル進出を急ぐ中国系企業は多く、中国最大の企業間電子商取引(B2B)オンラインマーケットとして知られる「アリババ」もブラジルに進出、同社はさらなる規模拡大を図っている。
 中国とブラジル間の貿易額はすでにブラジルと米国の取引額を超えているが、両国は、投資だけでなく文化や科学技術部門でも結び付きを深めている。
 ブラジルにおける中国語学習熱は数年前から高まっており、宇宙開発部門に関しては中国側と資源探査衛星の運用やロケット打ち上げ技術などを含む資本・技術面での協力体制を強めている。
 経済・政治両面のつながりで見れば、中道左派のブラジル労働党(PT)政権下で中国との貿易量は大きく増えた。「労働党政権が続く限りブラジル側からの中国重視の姿勢が変わることはないだろう」「積極的に日本側からブラジルとの関係を深めるために行動を起こす必要も」(日系アナリスト)などの声も聞かれる。
 中国系資本の大きなセールスポイントは意思決定の早さと勢いのある中国経済を背景にした投資力だ。「中国政府と企業の動きはとにかく速い」「投資が欲しい(ブラジルの)地方政府にとって、文化的背景の違いはあれども中国資本の進出は十分に歓迎できる要素となっている」(ブラジル通商部門関係者)のが現状だ。
 日系人口百万を抱えるブラジルでは、日本とブラジルをつなぐ人材は豊富にある。それだけに「日本からの投資は日系移民を受け入れた背景などもあって歓迎したいところだ」とブラジル側も期待する。
 ただし、政府の強いバックアップを受ける中国・韓国などの資本と企業に立ち向かうには、日本側もこれまで以上の働き掛けが必要とされている。ブラジルでの中国系資本の動きは、極めてダイナミックである。

☆★☆ コメント ☆★☆
 BRICs 恐るべしですね。
 


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