第347回 社楽の会報告    第346回へ     第348回へ   TOPへ
                                                           
報告者  土 井

 2011年5月6日(金)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。
 参加者(勤務校)は,土井(江南市教委)、早川先生、服部先生、森藤先生(藤里小)、吉田先生(古知野中)、奥村先生(岩南小)、高橋先生(岩倉市教委)、坪内先生(岩倉中)、大薮先生(犬南小)、鈴木先生(城東中)、天野先生、森先生(大南小)、岩井先生(岩北小)、馬場先生(宮田中)、松田先生(曽野小)、阿部先生(江西中)、坪内先生(犬北小)、小沢先生(扶東小)、鈴木さんの19名です。
 

 土井が提案したものを紹介します。。 
1  言語力育成に関する資料紹介 
お役立ち資料
  第1回金融経済教育研究会
  第19回「授業実践フォーラム」のご案内
 役立ちWeb特集  
教育関連情報   
MM紹介

 言語力育成に関する資料紹介
 言語力育成についての資料を紹介します。過去に紹介したものも含まれます。
(1)言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/gengo/1301088.htm  
 本事例集では,特に,思考力・判断力・表現力等をはぐくむ観点から,それぞれの教科等において言語活動を充実する際の基本的な考え方や,言語の役割を踏まえた指導について解説するとともに,優れた指導事例(100)を収録してあります。
(2)PISA型読解力向上のための実践指導資料集/和歌山県教育委員会
 http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500200/pisa2007.pdf 
 実践指導資料は、具体的な指導案と写真、ワークシートなどで、イメージしやすくできています。
 
(3)読解力を育成する教科指導に係る調査研究/埼玉県立総合教育センター
   http://www.center.spec.ed.jp/d/h20/kyouikukatei/kyouiku_01/index.htm 
 
(4)言語活動の充実を図る学習指導の在り方に関する調査研究(小、中、高)/埼玉県立総合教育センター   http://www.center.spec.ed.jp/d/h21/331/index.htm 
 
(5)『〈小学校〉言語活動の充実を図る学習指導事例集』神奈川県立総合教育センター
 http://www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/kankoubutu/h21/pdf/gengokatudou.pdf 
 
(6)平成22年度 調査研究1「思考力・判断力・表現力等を育成する指導と評価」 報告書/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/tyouken_1.pdf 
  1 思考力・判断力・表現力等を育成する指導
   (4) 思考力・判断力・表現力等の育成と言語活動の充実 ・・・・・・ 4
 新聞活用ワークシート集 〜思考力・判断力・表現力の育成のために〜 /香川県教育センタ ー
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/NewsPaper.pdf 
(7)言語活動を充実させ,表現力を高めるための指導力にかかわる研究調査/長野県総合教育 センター
 http://www.edu-ctr.pref.nagano.jp/kenkyu_chousa/project/kyouka.pdf 
 
(8)「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムについて/千葉県総合教育センター
  http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/jissen.html 


 お役立ち資料
 役に立つか立たないかはあなた次第です。ブログで、4月1日から30日に紹介したものです。
(1)小学校道徳 読み物資料集/文部科学省
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/doutoku/detail/1303863.htm 
  29編紹介されています。                   
 
(2)児童がいきいきと科学研究に取り組むための支援/熊本県立教育センター
  http://www.higo.ed.jp/edu-c/kiyou/kagaku-guide/pdf/zenbun.pdf 
 
(3)特別な教育的ニーズにこたえる学習指導の在り方に関する研究/鹿児島県総合教育センター
 http://www.edu.pref.kagoshima.jp/research/result/kiyou/nennjibetu/h21/top.html 
「すべての児童生徒に分かりやすい学習指導の工夫」という立ち位置がすばらしい。
 参考になります。
 
(4)不適応行動を示す児童生徒への望ましいかかわり方に関する研究/鹿児島県総合教育センター
 http://www.edu.pref.kagoshima.jp/research/result/kiyou/nennjibetu/h20/h21-soudann/pdf/soudan.pdf 
 教育相談のノウハウがまとめられています。
(5)震災時の被害軽減に係る標準マニュアル(学校用概要版)/山口県
 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a50500/riskmanage/saigaianzen/apd1_5_2007021217142338.pdf 
 すぐに必要なことがまとめられています。
 
(6)「防災教育ハンドブック」〜災害から命を守る授業づくり〜/山口県教育委員会
 授業や特別活動等において魅力ある防災教育を実践し、幼児児童生徒一人ひとりの「防災対応能力」の育成を図るためのものです。実践事例や危険予測学習(KYT)資料などは、今後も継続して掲載していきます。
 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a50500/riskmanage/bousaihanndobukk.html 
 
(7)横浜市学校防災計画/横浜市教育委員会
 http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/sidou1/bousai/pdf/zentai.pdf 
 130ページを超える大作です。
 
(8)学校防災マニュアル(改訂版)/兵庫県教育委員会
 地震に加えて水害や津波など今後発生が予想される様々な災害への対応方策を示すとともに、そうした災害への備えの充実に向け、学校防災体制の点検整備や地域と連携した防災訓練の実施事例、防災教育の実践事例、防災教育に係る教職員の研修等、内容は充実しています
 http://www.hyogo-c.ed.jp/~somu-bo/bousaimanual/bousaimanual.htm 
 
(9)地震防災の手引き― 愛知県立学校地震対策マニュアル作成指針 ―/愛知県教育委員会
 http://www.pref.aichi.jp/kyoiku/kyoiku-somu/bousai.pdf 
 
(10)ともに創ろう おかやまの未来 − 見て分かる教師ガイド −/岡山県総合教育センター
 http://www.edu-ctr.pref.okayama.jp/chousa/kiyou/h22/10-04.pdf 
 コンパクトにまとめられた若い先生向けの研修用テキストです。ビジュアルでわかりやすいのが魅力です。お薦めします。
 
(11)授業改善に関する研究(最終報告)−確かな授業力を目指して−/愛知県総合教育センター
 次のように考え、実践事例が載っています。
 (1) 子供をとらえ(Research),授業を設計(Plan)する
 (2) 授業を実施(Plan)し,分析・評価(Check)をする
 (3) 授業の改善策(Action)を打ち出すために
 http://www.apec.aichi-c.ed.jp/shoko/hyouka/saisyuujyugyoukaizenn/jyugyoukaizenn%20%20index.htm 
 
(12)学校危機管理マニュアル/東京都教育委員会
  http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/soumu/kikikanri.htm 
 体系的にまとめられています。
 
(13)学校における原子力防災マニュアル/茨城県教育委員会
 今回の事故で注目を集めている「原子力防災マニュアル」です。
 今までにない視点なので勉強になります。
 http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/hotai/hoken/manual/manual.pdf 
 
(14)学校における防災教育指導教材/神奈川県教育委員会
 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/hokentaiiku/sidou1/all.pdf 
  防災教育の資料で、小学校から高校までの各発達段階で、教科の中でどのような指導ができるかが紹介されています。
 
(15)「思考力・判断力・表現力等を育成する指導と評価」/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/tyouken_1.pdf 
 評価について、具体例をもとに書かれているので貴重です。
 
(16)「子どもの視点」を生かした授業改善/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h21/21_kounai_zenntai.pdf 
 実践編では、写真を用いた具体例でよくわかります。
 
(17)これからの校内研修の在り方 −授業を変える『評価力』−/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h19/kensyuu_a.pdf 
 授業研究をいかに評価するかという、ユニークな視点の研究紀要です。
 
(18)これからの校内研修の在り方 −RVとコーチングによる学校の活性化−/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h18/kensyuuall.pdf 
 「RV」とは、「R e s e a r c h 」の結果をもとに, 学校がめざす将来像を, 具体的にイメージできるような言葉で「∨i s i o n 」として表現し, 全教職員で共通理解できるようにしようということです。
「V i s i o n 」があると, 方向性が明らかになり, 具体的な力策も考えやすくなります。
 
(19)「ゲーム・インターネット依存とその克服」/香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/tyouken_2.pdf 
  他に例を見ないユニークな研究です。
 
(20)新聞活用ワークシート集 〜思考力・判断力・表現力の育成のために〜 /香川県教育センター
 http://www.kec.kagawa-edu.jp/curriculum/houkoku/center/h22/NewsPaper.pdf 
 
(21)評価方法等の工夫改善のための参考資料(小学校)/国立教育政策研究所
 http://www.nier.go.jp/kaihatsu/hyoukahouhou/shou/h_all.pdf 
 各学校において、学習評価を進める際の参考として、単元(題材)の評価に関する事例に沿って、評価規準の設定を含めた指導と評価の計画、具体的な評価方法、評価対象とした具体的な児童の学習状況について示した参考資料です。
 
(22)小学校理科の観察,実験の手引き/文部科学省
 教員の理科に対する苦手意識を取り除き,指導力を向上させるために、観察・実験に関する基本的な内容を解説し,観察,実験の装置や器具の使用法,実験の注意点等を手引き書としてまとめたものです。
   http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/1304651.htm 
 
(23)支援の手引き〜小学校版〜/大分県教育センター
 http://center.oita-ed.jp/chosa-kenkyu/tokusien/tebiki_syo.pdf 
  各校種における発達障がい児への支援に関する研究として、児童の困難な状態への対応をまとめたものです。
 
(24)支援の手引き〜中学校版〜/大分県教育センター
 http://center.oita-ed.jp/chosa-kenkyu/tokusien/tebiki_tyu.pdf 
  上記の中学校版です。生徒の困難な状態への対応をまとめたものです。
 
(25)高知県公立学校臨時教員必携/高知県教育センター
 http://www.pref.kochi.lg.jp/uploaded/life/38236_91834_misc.pdf 
 体系的にまとめられているので、参考になります。後半は具体的でお薦めです。
 
(26)豊かなコミュニケーション能力に基づく危機回避能力の育成/北海道立教育研究所
 http://www.doken.hokkaido-c.ed.jp/h22shiryou/kikikannri_siryou20110325.pdf 
 体罰等をいかになくすか、そのためのコントロールについての研究で、ユニークな視点です。
 
(27)「生徒指導の役割連携の推進に向けて(中学校編)」/国立教育政策研究所
 http://www.nier.go.jp/21kinoucyugaku/pdf/zentai.pdf 
 初めて生徒指導主事の行動に焦点をあてたもので、全教職員が協力して行う、「問題が起こりにくい学校」づくりの一助となることを目的としています。
 
(28)「知って役立つ労働法 〜働くときに必要な基礎知識〜」/厚生労働省
 高校生向けですが、部分的に中学校でも使えます。わかりやすくまとめてあるために、社会科教師にとってもありがたい資料です。
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudouseisaku/dl/roudouhou.pdf 
 
(29)特別な教育的支援を必要とする児童生徒の理解と支援/熊本県立教育センター
 はじめに・目次  http://www.higo.ed.jp/edu-c/kiyou/tokusi/mokuji.pdf 
 各内容      http://www.higo.ed.jp/edu-c/kiyou/tokusi/16tokusihonbun.pdf 
 体系的に丁寧にまとめられています。
 
(30)平成22年度 授業のエキスパート養成事業
 授業のエキスパートが、指導案を作成し、実践記録や研究協議の記録、資料が載っています。
協議記録まで紹介されているのは、きわめて珍しいことです。
 http://www.esnet.ed.jp/center/shiryo/modules/tinyd8/index.php?id=38 
 

 第1回
金融経済教育研究会
 第1回は4月23日(土)13:00〜16:10 
  会場 名証ホール(名古屋市中区栄3−8−20)

・第1部 「今話題の経済ニュースから学ぶ〜TPP参加で変わる日本〜」
  講師 名古屋市立大学大学院経済学研究科 准教授 川端 康 氏
内容は、次の通りです。
1 TPPとは
2 FTA・EPAとは
3 関税とは
4 FTAの経済学
5 まとめ
 
 TPPは、「環太平洋連携協定」などと訳されている、すべての品目で関税を撤廃するのが原則です。
 FTAは、「自由貿易協定」。特定の国や地域の間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃する協定です。
 EPAは「経済連携協定」。自由貿易協定を柱に、ヒト、モノ、カネの移動の自由化・円滑化を図り、幅広い経済関係の強化を図る協定です。
 日本は、12カ国とEPAを結んでいますが、米・中・韓・EUと結んでいないため、比率は16.5%にすぎません。
 日本は、農産物を除けば、世界で最も関税の低い国の一つです。自動車に関税を掛けていないのは、主要国では日本だけです。
 しかし、農産物の関税は韓国、インドの次に高く、何といっても米の778%が目を引きます。
 ここからが面白くなりました。
説明しにくいのですが、
 
Sが国内での供給を表します。
Dが需要です。
Pが価格です。
 
自由貿易では、国民の利益(総余剰)は、着色した部分になります。
 
 
 
 


関税をかけると、次の図の、dとfの部分の余剰が減ります。
 しかし、生産補助金にすると、減る分はdのみです。
 すなわち、関税をかける場合と比べて、関税をなくして生産補助金を与える方がメリットが大きいことがわかります。
 オランダは、農産物の純輸出額が世界で最大の国です。
 穀物を輸入し、それで牛を育て、牛乳をさらにチーズなどに加工して付加価値を高めて輸出しているのです。
 日本の工業と同じ加工貿易なのです。
 川端先生は、日本はもともと工業部門の関税が低いので、TPPでは有利。
 農業の所得保障と、オランダのような畜産と野菜を中心にした輸出できる生産農家を育てれば、むしろチャンスと言ってみえました。
 おおむね賛成です。
 問題は、主食である「米」です。
 例え10年かけて段階的に減らしたとしても、778%の関税を撤廃したときに、米作はどうなるのでしょう。
 私は、米だけは高くても国産を買いたいと思うのですが、皆さんはどうですか?
 食の安全保障面からも気になるところです。
 
・第2部 「経済は人の感情心理で動く」
 講師 名古屋大学大学院経済学研究科   教授  加藤 秀明 氏
加藤先生の紹介をします。
 http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/htm/staff/kato/kato.html 
 日本の資本市場に焦点をあてたファイナンスの実証研究.とくに、人間の非合理性に注目した行動経済学からのアプローチに関心がある.コーポレートガバナンス、M&A、市場の効率性、コーポレートファイナンスに関係する研究を行っている.
 
 初めに勝間和代さんの講演会の様子を話されました。テーマが変わるごとに立ち位置を変えているとのこと。さすがです。
 見せる、聴かせる技を知っています。
 次に、イリュージョンです。
 解説は省略しますが、次のサイトをご覧ください。
 http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/index.html 
 錯視は「脳がだまされる」という人もいますが、「脳の防衛反応」という人もいます。
 私は後者に賛成です。日常の経験から、脳にとってより都合のいいように解釈をするのです。
錯視は、日常にない状況を作り出しているのです。
 
 次が、「ノーアウトの四球は安打より悪い!」かどうか?
 実際に調べてみたそうです。先頭打者を安打で出した場合、得点確率は46%ぐらい。
先頭打者を死球で出した場合、得点確率は38%ぐらい。
 安打の方が悪いのです。
 これが心理の錯視です。イメージの誤りです。
 このあと、大阪大学柳田教授の「脳のゆらぎ研究」ヒューリスティック 代表性と利便性
リスクとは?、ナイトの経済学などの話題が続きました。最後は国債をどう償還するか。
 もっと、経済の「ゆらぎ」の話を聞きたかったのですが、ユーモアたっぷりのお話でした。
 

 第19回「授業実践フォーラム」のご案内

 テーマ 新学習指導要領のねらいを実現する授業と評価II〜これからの学習評価を考える〜 

 平成23年6月4日(土)・5日(日) 
 羽島市文化センター(岐阜県羽島市竹鼻町丸の内6丁目7番地)
   http://www.sokyoken.or.jp/forum.xhtml

 役立ちWeb特集 
(1)中央教育審議会(第76回) 配付資料
 資料1.東日本大震災による被害状況等について (PDF:99KB) 
 資料2.被害が甚大だった3県の公立学校・私立学校の始業の状況 (PDF:148KB) 
 資料3.文部科学省のこれまでの主な取組と今後の課題 (PDF:134KB) 
 資料4.被災3県からの主な要望事項(教育関係) (PDF:60KB) 
 関連資料
 
(2)外務省HPより
■世界各国・地域・国際機関からの救助チーム・専門家チームの受け入れ状況(PDF)
■諸外国等からの物資支援・寄付金一覧(PDF)
■「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集(4月18日現在))

 教育関連情報
 明治図書オンライン メールマガジンを利用しよう!( 2011年4月後期号より)
 もくじを紹介します。
 1.教育エッセイ
 2.話題の新刊
 3.研究会情報
 4.特別支援のツボ
 5.Eduブログ
 6.Eduアンケート
 7.編集後記
 
 ここでは、2.話題の新刊から、社会科関係を紹介します。
★ 社会科力UP授業が変わる地球儀活用マニュアルBOOK ★ 澤井 陽介 編著
─地図の読解は難しい!地球儀出番ヒント満載
 
★ 新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 3年 ★
 北 俊夫 編
─小単元まですべて揃う“調べ考え表現するワークシート”
 
★ 新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 4年 ★
 北 俊夫 編
─学習力がつく全単元の“調べ考え表現するワークシート”
 
★ 新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 5年 ★
 北 俊夫 編
─地球儀・地図帳を活用出来るシートなど使えるページ満載
 
★ 新社会科“調べ考え表現する”ワーク&学び方手引き 6年 ★
 北 俊夫 編
─基礎基本を育てる“調べ考え表現するワークシート”
 
 次に、3.研究会情報から、中部地域のものを紹介します。
5/13(金)★ 中学校教育研究会 http://www.meijitosho.co.jp/kenkyukai/shosai.html?bango=6051 
地域: 長野県 主催: 信州大学 講師: 吉永
 
5/14(土)
★ 第2回 中学校・学級づくりセミナーin愛知・東海 ★
地域: 愛知県 主催: 全国・中学校学級経営研究ネットワーク
講師: 堀 裕嗣・石川 晋・桃崎剛寿 他 【要申込み 5/12まで】
 
5/21(土)
★ 向山型算数入門講座in長野 ★
地域: 長野県 講師: 小嶋悠紀 戸村隆之【要申込み】
 
全国の研究会情報 http://www.meijitosho.co.jp/kenkyukai/ 
 
 以下タイトルのみ紹介します。
 
 4.特別支援のツボ
 
 5.Eduブログ
★ 八巻 寛治 ★ やまかん日記 震災に克つ!教師の力 (04/22 06:25)
 
★ 國眼 厚志 ★ ザッキンチョ 理科の観察にmimio view大活躍 (04/21 23:39)
 
★ 大沼 直樹 ★ ピグマリオン義務標準法衆院を通過 (04/21 21:53)
 
★ 小野 昌彦 ★ 野に咲く花のように 教師と保護者の協働による不登校支援(2) (04/21 21:40) http://edublog.jp/ieyasuminamoto/archive/391 
 
★ 加藤 博之 ★ カトちゃん日記 『子どもとうまくいく人、いかない人・1 (04/21 00:24)
 
★ 樋口 雅子 ★ 教育マグマ日記 一夜城 (04/18 13:28)
 
★ 上野 一彦 ★ KAZ先生のEdu Blog 桜散る (04/18 00:09)
 
「Eduブログ」は、以下のアドレスからご覧ください。 http://edublog.jp/ 
 
 6.Eduアンケート
 ご投票はこちらから http://www.meijitosho.co.jp/enquete/ 
 
 7.編集後記
 MM紹介
(1)日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第2823号☆
                 2011年5月1日:日曜日発行
■「日常性の教育学」(27)上條晴夫(宮城県)
(前略)
◆◆スクンヴィット日記2
朝からさくさくと本を読みます。佐藤学著「教育の方法」(左右社)です。「教室で営まれる授業の過程は、いくつもの約束事や慣行的な手続きによって組織された一連のシステムを構成しています。発言の順序や発表の仕方やノートのとり方など、教室にはたくさんの暗黙のルールが支配しています。授業というシステムは、これらの明示的あるいは暗示的な約束事をとおして子どもたちの学びを規制し参加を促進したり阻んだりしています」。
 
現場経験のある教師ならこの文章の9割に「そうそうっ」と反応してくれるはずです。教室の中には、思っている以上に様々なルールが作ってあって、それが教師の授業スタイルを作り出しているからです。ところで、最後の「阻んだり」の一言。これに同意してくれる先生が果たしてどのくらいいるかということが現在のわたしの最大の関心事の一つです。教師が過去の教育遺産を援用しつつ作り出す「ルールの網」がなぜ子どもの学びを阻害することになるのか。
 
たとえば、「多動」です。多動傾向のある子どもは教師の作る「大人しく座って授業を聞く」というルールによって学びを閉ざされることが少なくないです。教師は、繰り返し、彼・彼女に動かず学ぶことを要求します。しかし多動傾向のある彼にとってそれはものすごく困難で学びにくいことなのです。「大人しく座って」というルールは教師から見ると学びを促進する(浸透させる)ためのルールですが、そうでない子どもにとっては、学びを阻むものと言えます。
 
しかし、学校を卒業した後も、社会に出てよりよく学ぶためには「大人しく座って聞く習慣」を学ぶ必要があるという反論がありそうです。少なくとも日本はずっとそういうルールでやってきていて、そのルールに従って成功を収めてきたからです。学校で学ぶルールは社会で学び、働くための基礎となるルールであるはずだから、それを教えるのは学校の責任だという反論です。
 
◆◆◆スクンヴィット日記3
日本人街にある古本屋で「ずるい!?なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか」という本を見つけました。たとえば、スキーのジャンプで、日本チームがどんどん勝つと、すぐに欧米中心の○×委員会が、板の長さは身長+20センチにする、みたいなルール変更を仕掛けてくる。あれってずるくないか?ということを考えた本です。
 
非常に丁寧に考えられていて、教えられるところがたくさんあったのですが、その中で一つ。日本人はルールを守ることに大きな美徳を感じる反面、状況に合わなくなったルールを変えることに無関心であるということが書かれていて、大いに納得しました。(欧米人にとって、ルールはあくまで目安であり、状況に応じて変えていくべきものであると考えられているようです)
 
たとえば、時間を守るという一点に関して、日本人に比べてタイ人はルーズ(寛容)だという噂話的なことがよく言われます。わたしなどは、タイはそこがいいなあと思いますが、「だからタイは中進国なんだ」と失礼なことを言う人たちも少なくないです。確かに「時間を守る」というルールは工場労働をするときなどに重要なルールで、アジアに先駆けて工業化に成功した日本の得意技の一つです。
 
しかし工業化社会のステージを勢いよく駆け上がりつつある現代タイは、じつは、この点、だいぶ状況が変わってきているようです。「時間を守る」というルールはもちろん確かに素晴らしいことですが、そのルールがどういう目的で作られたのか。本当に今も昔通りの運用の仕方でよいのか。より適切なルールにする必要はないだろうか。日本的な美学を相対化することをとおして、考えて行けたらよいなあと思っています。
 
(2)■■■・・kyositu.comニュース【小学校教育総合情報誌】・・■■■
           ★ 教育実践号 ★    .....2011-05-01<SUN> [vol.1044]....
┃1┃梶田叡一先生の教育コラム
   新学習指導要領と“豊かな心” 連載3    学校における心の教育
 環太平洋大学 学長 中央教育審議会副会長・教育課程部会長  梶田叡一
 
(1)「我の世界」を生きる力をどう育てるか
 世の中でどう生きるかは大切なことです。でも、いちばん大切なことは、自分は命をもらってよかった、生まれてきてよかった、自分なりに充実した人生を送っている、ということではないでしょうか。「我の世界」を生きるということです。その上で、他の人とつながっていく、世の中で与えられた責任や役割をきちんと果たしていく、ということを考えるという順序ではないでしょうか。最も根底にある課題は、「我の世界」をどう生きるかということです。これを考えさせてきたのが宗教です。
 
 学校で、「我の世界」を生きる力をどう学ばせるかが課題です。宗教には「行」・「信」・「覚」という3つの面があります。「信」は教義ですから、それぞれ違います。「行」は正座をする、座禅をやる、瞑想するなどといったものです。日常の生活習慣を断ち切って「行」的なことをすることで、本当に生きるということ、独自固有の「我の世界」といったものが見えてくるようになります。それが「覚」につながっていきます。目覚めるということに導かれるのです。
 
 例えば、座禅をすると精神集中ができる、健康になるといわれます。確かに座禅をすると集中力がつきますが、「行」としての座禅は、単に集中力をつけるためのものではありません。集中力をつけることを目的化してはいけないのです。物の見方、考え方が変わってこないといけないのです。その結果として、精神集中もできるようになるということなのです。しかし、もっと大切なことは、座禅によって「覚」に導かれ、人間としての実際の生活の在り方が変わってくるのです。
 この続きは http://www.bunkei.co.jp/ ぶんけい web site でご覧ください
 
(2)JMM [Japan Mail Media]                No.633 Monday Edition-1
『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』
Q:1209 OECD「消費税増税を」指摘をどう考えるか
 復興費用として消費税の増税が言われるようになりました。また、先週、経済協力開発機構(OECD)は対日審査報告書を発表し、日本の公的債務残高は「空前の水準」にあり歳出削減の余地も限られているとして、消費税率は「20%相当まで引き上げることが求められるかもしれない」「増税はできる限り早く」などと指摘したようです。
 この指摘について、どう考えればいいのでしょうか。
 
A 北野一   :JPモルガン証券日本株ストラテジスト
 復興費用をどう調達するか、百家争鳴とまでは言いませんが、与野党入り乱れて様々な議論があるようです。ただ、一つ肝心な議論が抜け落ちているように思います。そもそも、いくら資金が必要なのか、さらに言うと、今回の東日本大震災による被害額はいくらに上るのか、この点が相変わらず曖昧なままなのではないでしょうか。
 確かに、内閣府は3月23日に、東日本大震災による道路や住宅などへの直接的な被害額が16兆〜25兆円になるとの試算を公表しております。もっとも、4月22日に行われた経済情勢に関する検討会議で配布された資料にも、引き続き被災地のストックの毀損額として、16〜25兆円程度という数字が使われておりました。当初の見積もりから1ヶ月も経過しているのに、政府は、被害額の推計値を見直していないようです。
 この推計値は、本当に正しいのでしょうか。今後、修正される可能性はないのでしょうか。修正されるなら、どちらの方向なのでしょうか。被害額はさらに膨らむのか、それとも縮小するのか。今回の震災後の一連のパターンからすると、被害額は当初の見積もりよりも減額修正される可能性が高いのではないかと考えております。
 例えば、電力需給もそうでした。3月23日付け日本経済新聞の1面トップは「夏の電力不足 1500万キロワット」でした。この頃は、東電の供給能力は4500万キロワットという話になっておりましたが、その後、5500万キロワットまで上方修正されております。
 原発事故についてもそうです。4月25日付け日本経済新聞によると、燃料が炉心下部に落ちて圧力容器を貫通するという「メルトダウン」は起きていないということですが、3月16日付けの同紙には、「燃料棒が溶け出して圧力容器の底に落ち、さらに圧力容器を溶かして突き抜け、格納容器に落ちる。すると格納容器の底にたまった海水に触れて水蒸気爆発を引き起こす可能性がある」と指摘されておりました。
「想定外」の大震災に見舞われた直後だけに、「もう想定外は許されない」とばかりに、当初は、悲観的な前提に基づき、保守的な見通しになる傾向があったのではないでしょうか。それが、時間の経過とともに、より現実的な水準及び評価に向けて修正されるというパターンが最近目立つように思います。
 そこで、被害額についても改めて考えてみましょう。まず、国土地理院は、空中写真などを用いて、津波による浸水範囲の判読作業を行っております。4月18日に「津波による浸水範囲について(第5報)」が公表されました。これによると、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県62市町村の浸水範囲面積の合計は561km2でした。
 これは、「山手線の内側の面積63 km2の約9倍」ではあるものの、被害を受けた6県62市町村の全面積(12382km2)の4.5%の広さになります。この62市町村の人口を合計すると359万人です。そこで、市町村毎に、浸水面積の比率を計算し、それを人口に乗じて、浸水地域の人口を推計してみた。市町村毎に計算したのは、浸水面積の比率が60%超える地域から1%以下の地域までバラツキが大きいからです。こうして計算した浸水地域の人口を合計すると26万人になります。
 ここで、GDPと人口の関係を見ておきましょう。前述の6県のGDPを合計すると57兆円です(2007年)。これは、日本全体(520兆円)の11%です。一方、この6県の人口を合計すると1629万人、これは日本の総人口(1億2777万人)の13%です。GDP比と人口比が概ね等しいとすると、浸水地域のGDPは、(26万人/1629万人)×57兆円=1兆円になります。
 では、1兆円のGDPを産み出すのに必要な資本ストックはどの程度なのでしょうか。日本の資本係数(資本ストック/GDP)をみますと、最近は2.4程度になっております。この資本係数をそのまま使うなら、浸水地域の資本ストックは、1兆円×2.4=2.4兆円になります。一方、政府は前述の試算のなかで、被害額16〜25兆と推計しておりました。これは、2.4兆円という私の推計の7倍から10倍の大きさになります。
 東日本大震災における人的被害の9割以上は津波によるものです。仮に、物的損害にも、この比率が使えるなら、被害は浸水地域に集中していることになります。その場合、資本ストックの毀損額は果たして16〜25兆円にも上るのでしょうか。今、復興費用の財源として増税を考えている方々は、約20兆円の復興資金を前提に議論が組み立てられているように思います。しかし、仮にですが、復興費用が数兆円にとどまるなら、増税の必要性に疑問符が付くのではないでしょうか。今や、財源論だけが独り歩きしている印象もありますが、財源論の前に復興資金の正確な見積もりを出すべきだと思います。1ヶ月前の推計値と同じというのは解せません。
 さて、OECDの対日審査報告書ですが、最近では1年半に一度の頻度で公表されております。今、私の手許に、2009年版のOECD対日経済審査報告書の冊子がありますが、その「監訳者まえがき」によると、「本報告書のわが国マスコミでの注目のされ方は、かなり寂しいのが現状である。こうした現実の前に、本報告書の翻訳は過去において二度も挫折してきた。2001年にOECD東京センターの尽力で、再開された翻訳は6回継続し、2006年までの報告書の翻訳を刊行したが、2008年の報告書は翻訳をだすことができなかった。今回(2009年度版)、OECD東京センターと明石書店のご配慮で、再度翻訳を刊行することができるようになったことは、我々翻訳者一同にとって大きな喜びである」とありました。
 その意味では、2011年版が翻訳されるかどうかは興味深いところです。それで肝心の「消費税率を20%相当まで引き上げることが求められる」という箇所ですが、債務残高比率の安定には、3%の基礎的財政収支の黒字が必要で、そのためには、現在に比べて15%程度、消費税を引き上げなければならないという話になっております。このように財政再建を急がなければ、長期金利が急騰して手遅れになる。だから「増税はできる限り早く始められるべきである」と。
 デフレよりも財政再建の優先度が高く、日本国債はバブルであると思うならば、このOECDの提言に従えば良いのではないでしょうか。私は、財政再建よりもデフレ脱却が重要で、日本国債もバブルだとは考えていないので、OECDの提言に従って、すぐに増税しなければならないとは思いません。
                 JPモルガン証券日本株ストラテジスト:北野一

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