第359回 社楽の会報告    第358回へ     第360回へ   TOPへ
                                                           
報告者  土 井

 2011年11月24日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。
 参加者(勤務校)は,土井(江南市教委)、早川先生、森藤先生、服部先生(藤里小)、松田先生(曽野小)、奥村先生(岩南小)、天野先生、(大南小)、阿部先生(江西中)、小沢先生(扶東小)、柴田先生(草井小)、坪内先生(岩倉中)、尾関先生(岩北小)、吉田先生(古知野中)、大藪先生(犬南小)、馬場先生(宮田中)、鈴木先生(城東中)、高橋先生(岩倉市教委)の17名です。

土井が提案したものを紹介します。 

1 拙稿『社会科教育 2011年12月号』 国土“日本の姿”基本データで発問クイズ
東長良中学校「わが校報告会」参加報告 −ブログより−
  第6回 金融経済教育研究会 参加報告
  お役立ち資料
 役立ちWeb特集  
教育関連情報   
MM紹介
8 資料紹介

 拙稿『社会科教育 2011年12月号』 国土“日本の姿”基本データで発問クイズ
   気候的特色がもたらすプラス・マイナスで発問クイズ
別紙で紹介しました。
            
 東長良中学校「わが校報告会」参加報告 −ブログより−
 昨日は、岐阜市立東長良中学校「第17回 わが校報告会」へ行って来ました。毎回、新鮮な驚きがあります。美術室の掲示です。何をするのか明確です。
 彩色の手順が具体的に示されています。
こうした手本が充実しており、廊下の人物画も高いレベルでした。
 
板書です。「願う魅力をより強く伝えるために、色味や彩色をどのように工夫したらよいだろうか」という課題です。

板書です。「願う魅力をより強く伝えるために、色味や彩色をどのように工夫したらよいだろうか」という課題です。理科室の板書です。「水素イオンは酸性を示す物質だろうか」という課題を実験しています。
どうやって?興味がわきます。
 
 
 
別の理科の授業の板書です。
酸性・アルカリ性の判定法が写真で示されているので迷うことがありません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これまでの学習が1時間ごとにまとめられていました。
これを見れば、既習事項の復習になります。
単元のまとめでしょう。まとめ方のレベルも高い!美的にもセンスを感じます。





























英語の板書です。「相手の主張の理由に関わらせて、説得力のある反論をしよう」という課題です。
どのクラスも課題のレベルが高いのが特長です。

各学級には、各教科の委員が、参観で見てほしいことを書いています。
全員挙手を大切にしています。
 
 
 


















発言者を見て聞くのはどのクラスでも当たり前です。見てあげるのが相手への敬意なのです。
発言者も、前へ出て堂々と息の長い言葉で説明します。



音楽では篠笛を吹いていました。新指導要領では和楽器も演奏します。
 
 
 
 
 
 






体育では、頭はね跳びの技術が具体的に書かれています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 









教師の説明も明解でした。どこに気をつけるかを、自分の磁石を貼り付けています。そこを友達に見てもらうのです。
 
 
 
 
 
 









生徒が作成した制服のたたみ方の説明です。
ロッカーの中は、見事にご覧の通り。
 
 
 
 
 
 
 
 




全体会の様子です。教務主任、研究主任とも、原稿を見ないで、自分の言葉でわかりやすく説明しています。
今年のポイントは、
@ 学習の中心となる学習委員、教科係の育成
A 「わからない」「できない」をもとに主体的に課題解決に向かう、学習ネットワークの創造
 学習ネットワークが学び合いです。生徒同士の関わり合いです。
 確かな学力をはぐくむための二つの手だてを設定しています。
1 基礎的・基本的な知識・技能の定着
2 仲間との学び合い
 
 そのため、「生徒に考えさえて全体交流を行い、気づかせるべきこと」なのか「教師が教えるべきことなのか」を明確にしています。やたら「何でも学び合い」が目立つ中、しっかりと位置づけているところはさすがです。
知識・技能は、次のように明確にしています。
○ 本時の課題解決につながる知識・技能
○ その時間に身につける基礎的・基本的な知識・技能
○ 本単元において重点とする既習の知識・技能
 
 
学習委員は、「わからん、教えて」「解けた 仲間に教えれる!」を大切にしています。
その結果、「わからない」と仲間に伝えることができる生徒が大幅に増えました。
 
 
 
 
 



前後期の生徒会長によるさわやかな挨拶でした。













今回も、たくさんのお土産をいただきました。
東長良中学校の先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。

 第6回 金融経済教育研究会 参加報告

   「株価変動のメカニズムを探る」 講師 証券カウンセラー 赤嶺 信

・ トヨタの株を買ってもトヨタにお金は入らない。トヨタの株は、トヨタへ持っていっても換金できない。他の人に売ることができる市場が必要。それが流通市場。証券取引所。
・ どうやって値段を決めるのか。
 毎日値段に接している。値段を判断している。妥当、安いと思ってるから買っている。商品は、だいたいいくらかわかる。原価からも見当がつく。
 しかし、株はどうか?
 一般の商品は、一物百価。同じお茶でも自販機とコンビニとスーパーで値段が違う。
 株価はどうか?証券会社によって、値段が違うことがありうるか?ありえない。常にベストプライス。一物一価である。
・ 一般の商品は需要供給曲線で、値段が上がると需要が下がる。しかし株は当てはまらない。
株価が上がると買いが増える。
・ 一般の商品は買い手のみ。株は売り手にも買い手にもなる。
・ どうやって値段を決めるか。価値があるから。
 その価値とは、「」
・ 株でもうけるには。
 1 インカムゲイン 配当金
 2 キャピタルゲイン 値上がり益
・ 銀行は利子が付く。ぴったり計算できる。しかし、株価はわからない。
・ 東証と大証 合併をする。しかしもともと仲が良くない。
 東証のコンピューター 2/1000秒で取引をする。しかし、シンガポールのコンピュータは 1/10000 秒
・ オーダー・ドリブン 注文によってマーケットを動かす。オークションは、価格優先と時間優先(同じ値段なら)。
・ クォート・ドリブン 呼値(いくらで売りたい、いくらで買いたい)仲介業者がいる。ナスダック など。
 オーダードリブンが中心。
・ 注文方法は成り行きと指し値がある。呼び値の単位。株価によって単位が変わる。
・ 売買単位。いろいろあるが、これからは100株単位に統一されていく。
・ 値幅制限。いわゆるストップ値。 
・ 株価は、バブルの頃と比べると1/4に下がった。
・ 企業個々を調べるのがアナリスト。経済全体を調べるのがエコノミスト
 当たらなくても食いはぐれない。実は当たらない。今年、40人の著名なエコノミストで、株価が9000円割ると言ったのは一人だけ。為替も70円代と言った人はいない。それでもクビにならない。
・ 株価は予想通りなら動かない。自民党から民主党に変わったときも動かなかった。サプライズに動く。都知事選挙では石原4選だった。午後8時に開票が始まるのに午後8時に当確が出た。マスコミが調査しているからだ。
・ 株価の下がりは、東日本大震災 第3位、ブラックマンデー が史上1位。
 2008年10月 ブルーの部分がリーマンショック。100年に一度だ。
・ 株価は過去3回大暴落。
 1回目は1929年10月 世界恐慌、暗黒の木曜日、2回目は1987年10月、3回目は2008年10月。なぜ10月ばかりかはわからない。
・ 日本の株を売買しているのは2/3は外国人。機関投資家。さらに特色的なのは、外国人は日本の株を買っている。外国人が買えば日本の株が上がる。外国人が売れば日本の株が下がる。昨年売り出された26.7%は外国人が持っている。
・ 株でもうけるのは簡単。安く買って高く売る。
 これからの分析はテクニカル分析、チャートを使う。
 チャート例としては、ファンダメンタルズ分析がある。
・ アノマリーと株価 相関係数(1〜ー1)
 サザエさんと株価(−0.86)、宝くじがすれるときは株価が下がる、スカートの丈と株価 スカートが短くなると株価が上がる。
・ 美人投票論
 株価の持つ「予測の自己実現的性格」
 競馬→馬券の売り上げとレース結果は不一致、しかし、株式→人気銘柄の株価は上昇する。
「最適な投票戦略は自分の好みで美人を選ぶのではなく、平均的なコンセンサスを予測する」
 学生で投票をやった。自分が美人だと思う女優は、竹内結子だった。
 しかし、みんなが選んだものを選ぶと景品を出すというと、北川景子、佐々木希だった。
・ 株式会社は200万社ある。しかし公開しているのは3千数百社しかない。
 教科書の株式会社の説明は間違っている
 流通市場で売買している会社が上場会社。株は、換金できなければだれも買わない。
 では、どういうときに発行するか。株で発行するメリットは返す必要がない。
・ 会社が資金を得る方法は3つしかない。銀行から借りる。社債を発行。株を発行
・ 株を発行する場合には、周りの状況から。増資の場合は、経営者の判断で


 お役立ち資料
ブログで、11月11日から11月24日までに紹介した資料です。
中学校における学習評価の在り方に関する研究(15年度) 北海道立教育研究所
食育の進め方に関する研究 北海道立教育研究所
学校で進める教育相談の在り方に関する研究〜積極的な生徒指導の推進のために〜 北海道立教育研究所
 
『世界人口白書 2011』 国連人口基金
世界の食料ロスと食料廃棄
 
国際連合食糧農業機関(FAO)
不登校児童生徒の支援に関する研究〜地域ネットワークづくりと支援チームによる取組の充実のために〜 北海道立教育研究所
 
不登校児童生徒の支援に関する研究〜地域SSCを中核とした実効性のある支援を実現するために〜 北海道立教育研究所
 
小・中・高等学校における基礎的・汎用的能力の育成のために「学校の特色を生かして実践するキャリア教育」 国立教育政策研究所
 
危機管理の考えを生かした子どもとのかかわり方〜子どもの心と体を守るために〜 北海道立教育研究所
 
日本の財政関係資料(平成23年9月) 財務省
財政関係基礎データ(平成23年4月) 財務省
平成23年度 財政法第46条に基づく国民への財政報告 財務省
特別会計ガイドブック(平成23年版) 財務省
わが国税制・財政の現状全般に関する資料 財務省


 役立ちWeb特集 
(1)学びの場com    http://www.manabinoba.com/ 
    教育関連情報が豊富です。
(2)道徳教育に関するサイトを集めてみました。
・ 坂本哲彦 道徳・総合の授業づくり(会員)http://sakamoto.cside.com/ 
膨大な量のオリジナル実践が紹介されています。
・ シリウス静岡教育サークル http://homepage1.nifty.com/moritake/ 
強力なサークルです。道徳の欄には豊富な実践例が紹介されています。
・ 日本道徳教育学会 http://doutoku-gakkai.sakura.ne.jp/ 
   第78回大会(平成23年11月19日・20日)を武蔵野大学(東京都西東京市)において開催したばかりです。大会テーマは「『生命に対する畏敬の念』をどう育てるか」です。
・ 日本道徳基礎教育学会 http://www14.plala.or.jp/doutoku/ 
   日本道徳基礎教育学会は道徳教育の研究をすすめている教育研究団体です。
   事務局を筑波大学附属小学校に置き、43年間、活動してきました。
・ 横山道徳教育研究会 http://www.kinki-doutoku.com/yokoyama/ 
横山先生を招いて、毎月会を開いています。
・ 田沼茂紀道徳教育研究室 http://blog.livedoor.jp/stanuma55/ 
   メインテーマは、「道徳心」や「規範意識」の育みをどう進めるかといったことです。
読み応えがあります。
 
(3)「幼稚園における学校評価ガイドライン」の改訂について
 

 教育関連情報
(1)さいたま小中一貫教育(埼玉)
 さいたま市教委は22日、2014年度から全市立小中学校での「小・中一貫教育」導入を目指し、学識経験者やPTA代表者らでつくる検討委員会を設置すると発表した。検討委は9年間の義務教育を通した新しいカリキュラムの開発を進めるほか、小学校における教科担任制の拡大、運動会や文化祭など学校行事の共催なども検討する。
 小中一貫教育は、中学進学時に授業や学校生活の変化に対応できなくなる「中1ギャップ」の解消や、小中学校の教諭が協力してスムーズに授業を進めることができるなどのメリットがある。児童生徒が同じ校舎で学ぶ「施設一体型」、校舎が隣接する「隣接型」、卒業生が同じ中学校に通う「1小1中型」などの形式があり、市教委は近く研究指定校を募集し、2012年度からの2年間で具体的な課題などを探る。
 同市ではこれまでも、英会話など一部の学習を小中一貫で実施してきた。県内では、八潮市が08年度から全市立校で「小・中一貫教育」を導入している。
(2011年11月23日 読売新聞)
 MM紹介
(1)JMM [Japan Mail Media]                No.663 Monday Edition-2
■今回の質問【Q:1239】
 TPPに参加・加入した場合、日本における経済格差が拡大するという指摘を見かけ
ます。その指摘は正しいのでしょうか。
 
■ 金井伸郎  :外資系運用会社 企画・営業部門勤務
 TPPに参加・加入した場合に日本における経済格差が拡大するのか/しないのか、その結論を受けて、TPPへの参加・加入に賛成するのか/反対するのか、といった単純な議論は成り立たないと考えます。私自身もこれまでの回答で指摘してきましたとおり、TPP議論における様々な点において経済格差問題が論点になりうると考えますが、決して単純な議論ではないという点を改めて強調しておきたいと思います。
 たしかに経済のグローバル化が特に先進国に経済格差拡大をもたらしている、という考え方は定説になりつつあります。企業活動のグローバル化が国際間の労働コストの収斂をもたらし、結果的に先進国内でも経済格差を拡大させているのは事実でしょう。しかし、TPPが「汎グローバル化」的な主旨の制度であるからといって、経済格差拡大の問題と結び付けてその是非を論じることは不適切です。日本のTPP参加・不参加によらず、すでに経済のグローバル化は進展しており、参加・不参加による影響も限界的なものに止まるからです。
 一方、国内農業保護の観点からのTPP反対派である民主党の山田正彦前農相なども、TPPは経済格差問題をもたらすとしています。しかし、現実に農産物輸入が自由化された場合、食料品価格の低下は低所得者層にとって大きな恩恵となる上に、保護政策の原資が税負担となれば高所得者層がその負担を負うなど、むしろ所得再分配機能が強化されることになります。
 また、農業の集約化・大規模化を通じた生産性の向上は、今後の自由化を踏まえた農業政策の方向性であり、農業戸別所得補償制度の導入の主旨でもありますが、反面で農家間の経済格差をもたらすとの見方もあります。しかし、これも全体像としては必ずしも正しい見方とはいえません。
 実際、農家間の経済格差は現実に存在していますが、その要因は経営努力や規模などよりも、むしろ「立地条件」というのが実状です。大都市近郊の農家はこれまでの土地資産価値上昇の恩恵を受けてきており、また地方都市近郊農家も農業を副業とする兼業化により、農業以外に雇用機会の乏しい専業地域よりも恵まれた経済収入を享受しています。特に、サラリーマンなどとして勤務するかたわら農業を営む農家は「副業的農家」と呼ばれますが、日本の農家の約4割はこの副業的農家(65歳未満の農業従事60日以上の者がいない農家)とされています。さらに農外所得を主とする兼業農家の比率は6割程度とされていますが、こうした兼業農家こそ集約化が求められており、生産性向上のためには専業化も必須といえるからです。
 このように農家の多数派が兼業農家であり、兼業農家の主要農産物が手間のかからないコメであることにより、政治的な影響力の必然性から、日本の農業保護政策がコメ偏重であるのは事実です。その結果、経営意欲が乏しい農家に手厚い保護が向かうという実態となっています。農産物の自由化と戸別所得補償制度を適切に運営することによって、こうした状況を脱することが重要といえます。
 ただし、関税の撤廃とそれに伴う農業保護政策の導入は「消費者」である国民から「納税者」としての国民への負担の移転を意味しますが、震災復興費用なども含めて高所得者層に税負担が集中する中では、一方的な負担の転嫁に対しては歯止めも必要でしょう。農林水産省は関税撤廃によって減少する農業生産を年間約4兆円と算定していますが、内外価格差を所得保障で補填し国内農業の競争力維持をはかるのに必要な追加的な金額規模が同程度まで拡大することも視野に置く必要があります。その上で、このような農業保護政策の負担そのものをどこまで拡大してよいのか、という議論は必要です。 (以下 医療制度については略) 
 
8 資料紹介
(1)日本の財政関係資料(平成23年9月)
  財務省が作成している基本資料です。
1.平成23年度一般会計予算       
2.平成23年度予算のポイント
3.我が国財政を家計にたとえたら    
4.一般会計における歳出・歳入の状況
5.公債残高の累増   
6.公債残高の増加要因  
7.国及び地方の長期債務残高
8.財政事情の国際比較 
9.財政赤字の問題点   
10.財政健全化目標に用いられる指標
11.財政健全化への道筋 
12.財政健全化に向けた国際的な動向
13.主要国における財政健全化目標の比較  
14.少子高齢化の進行
15.社会保障給付費と社会保険料収入の推移 
16.社会保障給付と財源の現状  
17.OECD諸国の政府支出及び収入の関係 
18.社会保障と税の一体改革
19.特別会計について 
20.一般会計・特別会計の主要経費別純計21.徹底した予算の効率化