(1)社会人の雑学 ★雑木話★ 第1321回配信
引用します
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小6の息子の学校で百人一首大会があるらしく、最近は、百人一首がよく話題に上ります。
1月29日(日)放送分の大河ドラマ『平清盛』を息子と見ていたら……、
長からむ 心も知らず わが袖の 濡れてぞ今朝は ものをこそ思え
の歌が出てくるシーンがありました。
「長からむ 心も知らず」ここまで聞いて、あ、百人一首だなと思ったのですが、「長からむ 心も知らず わが袖の」あ、違うわ! な〜んだ。
息子も同じことを思ったようです。
しかし、藤木直人が演じる佐藤義清は、次のようにアドバイス。
「『わが袖』ではなく、『黒髪』ではいかがでしょう」※セリフは正確に覚えていません
かくして、百人一首の80番の次の歌が誕生しました。
やっぱり、百人一首だった!
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思へ
作者は、待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)。ドラマでは、りょうが演じている堀川局。
で、アドバイスをした佐藤義清って誰?
調べてみたら、この人は、後の西行。
え〜〜、知らなかった!これって、恥ずかしいこと?ちなみに、佐藤義清は、「さとうのりきよ」と読むらしい。ああ、びっくり。
もひとつ、ちなみに、百人一首86番にある西行の歌。
なげけとて 月やはものを 思はする
かこち顔なる わが涙かな
(2)知らなきゃ損する!面白法律講座 2012年 1月30日 第608号
■ なっとく!法律相談 第596回
「妻に対する債権と養育費を相殺して、養育費を払わないのはアリ?」
□相談□
妻と5年前に協議離婚しました。当時、夫婦で連帯債務者として住宅ローンを組んでおり、離婚後は妻が半額払えないので、子供の養育費の代わりに私が全額払っていました。ところが、今になって養育費払ってと電話して来ます。どうしたらいいですか?教えてください。
まずは考えてみましょう。
□回答□
夫婦で連帯保証人として住宅ローンを組んでいた場合、対外的にはそれぞれが全額を支払う義務を負いますが、連帯債務者間では、負担部分を超える支払いをした場合には、求償をすることができます(民法442条)。したがって、本来妻が半分支払うべきであったローンを相談者が支払った場合には、相談者は妻に対してローンの半額分の債権(求償権)を取得することになります。
しかし、相談者が元妻に対して求償権を持っていたとしても、それと養育費を相殺することはできません。
養育費の性質は,子供が親から「扶養を受ける権利」であり、これを「処分」することはできません(民法881条)。そして、この権利は重要な一身専属権として差押が禁止されています(民事執行法152条1項1号)。さらに、差押禁止債権については,債務者側(養育費を支払う側)からの相殺が禁止されています(民法510条)。
したがって、養育費を支払う側である相談者が元妻に債権を有しており、形式的には肩代りされた借金と養育費を払いあう関係にあっても、それらを相殺することはできないのです。
ですので、今後は元妻との協議や調停において養育費の額を決めた上でそれを支払い、それとは別に妻に対して債権を行使し支払いを求めていくことになるかと思われます。
(3)1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 since 2002/07/17
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★★★★☆「略奪大国」ジェームス・スキナー♪
これも毎日楽しみにしているサイトです。
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■日本では国債発行は法律違反です。
だから、毎年、特例法が必要。
ジェームスさんは金融詐欺と言っています。なぜなら、国債利払いを国債で行っており、ねずみ講と同じだから。
国はお金を作れません。集めてばらまくだけ。ジェームスさんは、略奪と言っています。社会保障とは、本質的に泥棒(人のものを奪う)ということです。
・国が国債で借りたお金が、社会保障でばらまかれて、もうどこにもありません。(p123)
■ここまでくれば、もう破綻するのは確実です。
それを避ける/遅らせるためには、当たり前の形に戻らなくてはなりません。
そのためには国債は発行しない。銀行は国債を買わない。社会保障、公務員給与は大幅減。
ジェームスさんの提案のように、公務員の給与は、国民の収入とリンクさせればよい。
・国家公務員の平均年間賃金コストは、恐るべき1336万円になっています!
しかし、国民ひとりあたりの国民総生産が、330万円程度です。そして、世帯当たりの平均人員が2.7名・・・公務員の年間賃金(退職金の積み立てを含む)は、330×2.7=891万円にキャップされるべきです。(p244)
■この問題の本質は、本来、貯蓄され、銀行を経由して企業に投資・融資されるべきお金が、社会保障としてばらまかれなくなってしまったことです。
企業で設備投資や研究開発として付加価値を生むであろうお金が、もうないのです。
ジェームスさんの意見は、国にはなにもしないでほしい、ということです。
お金はばらまいてもうない。規制で自由に経済活動ができない。民間の経済活動の邪魔をしないでほしいということです。
日本はまた一から始めなくてはならないのでしょう。
ジェームスさん、よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・お金とは、「あなたが今提供している価値と同等なものを将来あなたにあげるよ」という約束です。(p36)
・政府のお金はありません。すべてが国民のお金なのです(p48)
・日本の赤字の本当のコストは、1050兆円が企業の資本にまわらなかったこと・・・
このお金はすべて政府に盗まれ、その結果経済がダメになったのです(p162)
・政府が経済活動に介入すればするほど、国が行き詰る(p175)
・漁業組合の許可が必要になる・・・田植えをするときに助成金をもらい、植えないときも減反政策と呼んで助成金をもらい・・テレビ局で何回も■■や漁協に関する発言を
控えるように言われてきました(p216)
・最低保障賃金・・・実際は逆効果になるのです・・・
最低賃金を一時間1000円に設置すれば、一時間1000円の価値を作り出せない人は雇ってはならないということ(p128)
「略奪大国」ジェームス・スキナー、フォレスト出版