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報告者  土 井

 2012年3月1日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(江南市教委)、早川先生、森藤先生、服部先生、太田先生(藤里小)、天野先生(大南小)、尾関先生、岩井先生、水上先生、乾先生(岩北小)、奥村先生(岩南小)、坪内先生(岩倉中)、馬場先生(宮田中)、田中先生(犬南中)、高橋先生(岩倉市教委)、ゲストの太田昌孝先生の16名でした。

土井が提案したものを紹介します。 

1  『文学と民俗学の出会うところ』修文大学 太田昌孝先生のお話
 通知表の所見表記(語句の使い方)はどうあるべきか? −1−
   来年度の教師力アップセミナー 講師紹介
   UGOKY  
 役立ちWeb特集  
教育関連情報   
MM紹介
8 資料紹介
 
 恒例のシーズン・オフの内容です。
3月15日(木);江西中阿部先生、城東中鈴木先生の模擬授業
ぜひ、多くの先生方に声をかけてください

 『文学と民俗学の出会うところ』修文大学 太田昌孝先生のお話
 
ブログより紹介します。

特別ゲストは、修文大学の太田昌孝先生、テーマは『文学と民俗学の出会うところ』



西脇順三郎について、熱く語っていただきました。



ノーベル文学賞候補に3回もなった西脇順三郎の思考の源泉が、若い頃と途中一時期住んでいた新潟県小千谷にあるというお話を、作品を例にしてお話ししていただきました。

太田先生自身、この9年間で小千谷に32回通っているそうです。

我が師・三宅正彦が、安藤昌益の思想を研究するために、大館や八戸に通い詰めたのと同じです。

そして次の書を残しました。
三宅正彦『安藤昌益の思想的風土 大館二井田民俗誌』そしえて出版

太田昌孝先生の著書を紹介します。

『西脇順三郎と小千谷―折口信夫への序章』風媒社

Amazonより商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

 詩語に宿る母胎としての“故郷”。詩人のなかに、潜むように隠されてきた小千谷―。香気たかく、豊かな民俗にポエジーの源泉を求め、折口信夫との相関を捉えた、新たなる西脇像の到来を告げる論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

 太田 昌孝
 1959年12月、愛知県生まれ。静岡大学大学院教育学研究科修士課程(国文学)から、名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程(日本文化・民俗学)。愛知県立高校教諭、静岡産業大学非常勤講師等を経て、一宮女子短期大学専任講師。名古屋市立大学人間文化研究所特別研究員。「西脇順三郎を偲ぶ会」研究委員。主な所属学会等に昭和文学会、日本現代詩研究者国際ネットワーク、日本民俗学会、西脇順三郎を偲ぶ会、宮沢賢治学会、三田文学会、静岡大学国語教育学会、日本詩人クラブ、日本未来派同人、沃野同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

            
 通知表の所見表記(語句の使い方)はどうあるべきか? −1−
 結論から述べると、「常用漢字表」に従って漢字を使用し、「現代仮名遣い」(昭和61年内閣告示)、「片仮名の使い方 外来語の表記」(平成3年文部省初等中等教育局長通知)、「送り仮名の付け方」(昭和48年内閣告示)の本則に従って表記すべきです。教科書は新聞がこれに従っています。
 「文部省公用文送り仮名用例集」(昭和56年)は、あくまでも公用文であり、授業で教えた来、保護者向けの文書に使うものではありません。
 
本則に従って問題を解いてみましょう。別紙で配布しました。


 大阪歴史博物館の紹介
大阪市中央区のNHK大阪放送局に隣接して建つ大阪市立の博物館で、古代の首都・難波宮史跡公園の北西端に2001年開館しました。地下1階に難波宮遺構が保存され、ガイドツアーによって見学が可能です。
関ヶ原合戦図屏風(津軽屏風)を収蔵しています。
 あの、慶長5年(1600)9月14日・15日の関ヶ原の合戦を描いた大屏風。2日間の両軍の戦闘場面を二つの屏風に見事に描き分けています。
 家康が戦勝記念にとして描かせたとみられるもので、養女 満天姫が津軽家に嫁ぐときの嫁入り道具として持たせたために津軽屏風と呼ばれています。
 戦国合戦図の中でも最大級の歴史画で、超一級の国宝だと思っています。が、普段は見ることができません。 10階に上がると・・・
 奈良時代の難波宮の史跡を見ることができます。
その難波宮の大極殿が復元されています。
 直径70センチもある朱塗りの円柱が立ち並び、官人たちが整列。
 スクリーンでは宮廷の儀式のようすが紹介されています。
 
全体に模型が精巧で、映像資料も多く、見応えのある展示です。
 ガイドも充実しており楽しめます。

 場所は、大阪城公園の西南の隅です。

 
ぜひお出かけください。
http://www.mus-his.city.osaka.jp/


 平成24年度 「金融経済教育研究会」年間活動計画
別紙で紹介しました。


 役立ちWeb特集 
(1)「ごんぎつね」で新美南吉は何を伝えたかったか
 興味深い内容です。一部引用します。
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  ごんが「ひとりぼっち」であることには、新美南吉の子供時代の孤独感が影響していると考えられるでしょう。ちなみに、「てぶくろを買いに」の優しい母親狐像も、幼くして母を亡くしたことが影響しているようにも思えます。「ごん」は「新美南吉」の分身(ぶんしん)''でもあるのでしょう。そんなごんを新美南吉は物語の最後で殺してしまいます。よりによって友達になりたいと想いを寄せていた兵十に撃たれるという悲劇的な結末。作者にとっては寂しいごんが兵十と友達になり、仲良く暮らすことができる場面で話を終わらせるという選択肢もあったはずです。なのに''自分の分身を、わざわざ殺してしまいます。
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 私の個人的な解釈とよく似ています。
 
(2)文部科学省会議資料 現在の論点がわかります。引用できる資料として価値が高い!
・学校段階間の連携・接続等に関する作業部会(第12回) 配付資料
 
・学校安全部会(第4回) 配付資料
 
・教職員のメンタルヘルス対策検討会議(第1回) 配付資料
 
(3)Musical Zoo
 これもすごい!
 楽器の解説、しくみ、なりたち、楽曲、特にひきかたがすごい。実際に音が流れます。
 「オーケストラのひとにきいてみよう」では、「組み立て方」「演奏の仕方」「まめ知識」などを動画で教えてくれます。
 さすが、YAMAHAのサイトです。
http://www.yamaha-mf.or.jp/zoo/


 教育関連情報
(1)時 事 通 信 「内 外 教 育」メールマガジン  2012/2/23   第383号
◇竹富町に東京書籍版を寄贈へ=有志市民ら、中学教科書問題―沖縄・八重山
 沖縄県八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)の中学公民教科書問題で、竹富町教育委員会は22日、臨時会議を開き、地区協議会の答申と異なる東京書籍版の教科書を、一般市民から寄贈を受ける形で新年度から使用することを委員5人の全会一致で決めた。町は国による教科書の無償給付を求めていたが、新年度が迫る中、例外的措置で対応した格好となった。
 同教委によると、町内外の複数の一般市民から教科書寄贈の申し入れが寄せられているという。寄贈を受けるのは2012年度の中学3年生21人分で、計1万5000円相当の教科書。同教委は教科書の給付手続きについて、「新年度に間に合うように県教委の指導を受けながら進める」としている。
 同地区の教科書採択をめぐっては、3市町の教育長らによる地区協議会が昨年8月、育鵬社版を選び答申したが、竹富町教委が不採択とした。一方、3市町の全教育委員が同9月に集まった場では東京書籍版を採択。文部科学省は同協議会の答申通りの採択でなければ無償給付しないとの方針を示し、答申以外の教科書は町費で購入するよう促していた。
 
これに対して、産経新聞は社説で数回取りあげています。
 
「竹富町の教科書 町民寄贈は無責任過ぎる」(2月27日)
 沖縄県八重山地区(石垣市、与那国町、竹富町)の教科書問題で、採択地区協議会の答申と異なる教科書を採択した竹富町が、町民からの寄贈という形で教科書を購入することを決めた。
 法律違反を理由に国の教科書無償給付の対象外とされた自治体はなく、姑息(こそく)で無責任な態度というしかない。竹富町にはただちに採択をやり直し、同一教科書を選び直すことを求めたい。
 採択地区協議会は昨年8月、平成24年度の中学公民教科書を育鵬社と決めた。石垣、与那国両市町は同社を採択したが、竹富町は別の社となり、地区内で同一教科書を選ぶよう定めた教科書無償措置法に違反する状態となった。
 文部科学省は竹富町に対し、法に基づく採択を行うよう指導した。10月、中川正春前文部科学相が(1)同町を国の無償給付の対象としない(2)しかし、町費での購入は容認する−との方針を示した。

 MM紹介

(1) 知らなきゃ損する!面白法律講座        第612号
■ 法律クイズ 第286回 【問題】
 「『5日後に返して』。どこから数えるの?」
 
  A君は1月31日の朝10時にB君から、「今日から5日間、マンガ本を貸してあげる」という約束のもとマンガ本を借りました。
 A君はB君に、いつマンガ本を返せばよいでしょうか?
 
 1. 2月4日の終了時
 2. 2月5日の終了時
 3. 2月5日の午前10時
 
(2) 教育情報 Magazine/ある小学校教師の独り言Vol.337
◇ 日常的に取り組むことができる「言語活動の充実」
 ────────────────────────────────────
 「言語活動の充実」が注目を浴びている。
 「言語活動」は,それ自体が目的ではなく「手段」である。
 では何のための「手段」なのか,それは「思考力・判断力」を育てるため。
 以下に,日常的に取り組むことができる方法を紹介する。
 
◆日常的な指導としてどんな方法が考えられるか
  求める「思考力・判断力」に合わせた意図的な言語活動を展開する。
  そのことが評価の裏返しになる。
  単に言語能力を上げることが目的ではない。
 (1)考えたことを言葉で書く。
  ・算数での文章題
    →式を使わず,文で書いてみる。
    →逆に式を読む。 
  ・50字以内で書いてみる(主語と述語を入れて)。
    →用紙をつくっておいて日常的に。
  ・学習のキーワードとなる言葉を指定し,これを必ず使って文を書いてみる。また,逆に使わないで書いてみる。
 (2) 指定された接続詞を使う。→ 書く・話す
  ・「しかし」「だから」「したがって」「そこで」「なぜなら」「つまり」「たとえば」「逆に」など。
  ・考えの根拠/考えを深化/考えの発展/考えの言い換え
  ・単に結論だけでなく,思考した過程を表現させる。
    →関係づけ総合化させる。
 (3) 5W1Hを使った話型
  ・朝のスピーチなどで習慣化
  ・社会の見学記録や理科の観察記録などで有効。
 (4) 考えた「結果」に至った「過程」「道筋」を意識する。
  ・「すごい」「大切だ」など → 考えたことの「結果」
  ・なぜすごいのか,何と比べてすごいのか,なぜ大切なのか?という教師の問いかけ。
 (5) キャッチコピーを考える。
  ・新聞やポスターにまとめる…何を載せるか考える。(話し合う)
    →どんなタイトルにするか?どんな見出しをつけるか?
    →思考し,判断する活動
    →思考の凝縮
    →見学,調査したことを整理しただけのまとめからの脱却。
 (6) 分類する。
  ・学習事項を比較,分類する。→関連付けるなど考えるための技法を活用し,課題を整理する。
 
 ○ 以上はいずれも教師の教材研究が十分でなければ成立しないことを十分解しておく。
   また,文科省からは次のような例が示されている。
   低学年分のみを掲載する。
 ○ 文科省「言語活動の充実に関する指導事例集」
   第3章(1)児童の発達の段階に応じた指導の充実)に示されている例
  【低学年】7項目
  ・主語と述語(例えば,性質,状態,関係など)を明確にして表現する。
  ・比較の視点(例えば,大きさ,色,形,位置など)を明確にして表現する。
  ・判断と理由の関係を明確にして表現する。
  ・時系列(例えば,まず,次に,そして,など)で表現できる。
  ・互いの話を集中して聞き,話題に沿って話し合う。
  ・書いた物を読み合い,よいところを見付けて感想を伝え合う。
  ・文章の内容と自分の経験とを結び付けて,自分の思いや考えをまとめ,発表し合う。
 
■ 法律クイズ 第286回 【解答】
───────────────────────────────────
 「『5日後に返して』。どこから数えるの?」
 □解答□
 2. 2月5日の終了時
  期間の計算方法については民法138条から143条に規定があります。
  本問のA君とB君の約束のように期間が日の単位で定められた場合には、原則として翌日から計算を開始して(民法140条本文)、最終日の終了で期間は満了します(民法141条)。
  ですので、本問の場合2月1日が1日目、2月2日が2日目ということになる
 ので、2月5日の終了をもって、期間満了となります。
8 書籍紹介
(1)『歴代天皇のカルテ』篠田 達明 新潮新書
心身障害児医療を専門とし、医師として愛知県心身症害者コロニー中央病院に勤務されました。
 45歳の時に「にわか産婆・漱石」で歴史文学賞受賞。
 以後、歴史小説、医事小説、エッセイなどを執筆されました。
 現在愛知県心身障害者コロニー名誉総長。直木賞候補にも5回なっています。
 医師の視点から、同じ新潮新書で『徳川将軍家十五代のカルテ』『モナ・リザは高脂血症だった−肖像画29枚のカルテ 』を出しています。
 さて、『歴代天皇のカルテ』,これが面白いのです。遺骨や文献資料などから医師の目で歴代天皇の健康状態を分析していきます。
 巻末には、全員の生母、皇后や中宮の数、官妃や官女の数、子どもの数、健康状態・病歴、死因、崩年、備考が書かれています。特に健康状態の記述が読み応えがあります。
 
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
 自閉症を疑わせる第11代垂仁帝の皇子、虚弱体質への劣等感から東大寺大仏を建立した第45代聖武帝、菅原道真の怨霊を恐れ神経症となった第60代醍醐帝、今様の歌いすぎで慢性喉頭炎を患った第77代後白河帝、徳川幕府との確執より痔疾に悩まされた第108代後水尾帝…。古代から今上天皇まで125代、その血脈はいかにして受け継がれてきたのか。病歴、死因はもちろん、后妃の数、あるいは精神医学までも徹底的に診断する。
 
内容(「MARC」データベースより)
 痔疾、脚気、おこり、緑内障、あるいは精神医学まで。「病い」の観点から万世一系を解く! 古代から今上天皇まで125代、その血脈はいかにして受け継がれてきたか。病歴・死因はもちろん、后妃の数までも徹底的に診断する。
 
(2)『学校では教えてくれない日本史の授業 』井沢 元彦   PHP研究所
 「逆説の日本史」シリーズの考え方をまとめたような書です。『歴代天皇のカルテ』と重なる部分が多く、より深く理解することができました。
 歴史の事象からの発想や考え方がユニークで、これまでの自分の考え方が、いわゆる通説による思い込みではなかったかと反省させられます。
 歴史書は、あくまでも勝者の論理。どこに真実があるのかを探ろうという姿勢は、篠田 達明さんと似ています。
 
商品の説明
内容紹介
 本書を読めば、学校の授業や教科書ではまったく歴史を理解できなかった人や歴史アレルギーの人でも、目からウロコが落ちるように「本当の日本史」がわかってきます。「国譲り神話の裏側」「武士誕生の秘密」「徳川幕府滅亡の原因」「大本営発表の心理」など、学校では教えてくれない日本史を井沢元彦が懇切丁寧に解説。日本史理解のためのキーポイントを教えます!「『生類憐みの令』は世の中を平和にした」「幕府の『卑劣』な外交がペリーを呼んだ!」「大仏と奈良仏教は捨てられた」「琵琶法師が日本の識字率を上げた!」「『明日は、雨になる』と言ってはいけない」など、井沢元彦ならではの視点で日本の歴史をもういちど学び直す本。歴史がわかるだけでなく、「歴史の面白さ」が味わえる一冊。
 
内容(「BOOK」データベースより)
 国譲り神話の裏側、武士誕生の秘密、徳川幕府滅亡の原因、大本宮発表の心理など、目からウロコ!の12講義。