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報告者  土 井

 2012年3月15日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(江南市教委)、早川先生、森藤先生、服部先生(藤里小)、天野先生(大南小)、岩井先生、(岩北小)、奥村先生(岩南小)、馬場先生(宮田中)、大野先生(犬山中)、高橋先生(岩倉市教委)、吉田先生(古知野中)、阿部先生(西部中)、鈴木先生(城東中)の13名でした。

シーズン・オフシリーズの最終回は、2人の先生による模擬授業でした。

最初の授業は、鈴木先生による「Ski」です。
若い頃からスキーに親しみ、テクニカルプライズと指導員資格をもつ鈴木先生に、スキーの歴史や滑る原理、道具、そして喜びについて、熱く熱く語っていただきました。

夏でも雪渓や南半球にまで行って滑りに行くパワーには脱帽です。
「30分かけて登って、滑るのは30秒。それでも行く」
この言葉で、本当にスキーが好きなことがわかります。

板も紹介していただきましたが、次の板のメーカーはわかりますか?



そう、日立です。

調べてみると、日立化成工業(株)が折りたたみスキーを短期間、その後しばらくはノーマルスキーを販売していたそうです。
しかしその数が少なく、自社工場を持たないOEMでの発注方式(相手先ブランドによる製造)でした。
この板はレアものです。

自分の好きなことを語ってもらうと、聞いている方も楽しくなります。

次に、西部中学校の阿部先生に社会科の模擬授業をしていただきました。
「貿易ゲーム」です。

貿易ゲームとは、紙(資源)や道具(技術)を不平等に与えられた複数のグループ(国家)の間で、できるだけ多くの富を築くことを競う、貿易のシュミレーション・ゲームです。
先進国や発展途上国の実態を体感できます。
実際に、すぐに「持っている国」と「持っていない国」の間で交渉が始まりました。

これは、もう一度やると、さらにリアリティのある駆け引きが生まれそうです。
短い時間でしたが、国際社会の縮図を体験することができました。

ルール等は、次をご覧ください。
http://www.jca.apc.org/unicefclub/unitopia/1999/boueki.htm

土井が提案したものを紹介します。 

1  愛知県高校入試社会科問題(Aグループ)を解く
 通知表の所見表記(語句の使い方)はどうあるべきか? −2−
   柔道の授業は本当に危険か?−ブログより−
   教師力アップセミナー 和田裕枝セミナー 記録&アンケート 
 役立ちWeb特集  
教育関連情報   
MM紹介
8 資料紹介
 
学級びらき 黄金の7日間講座
  平成24年3月27日(火)9:15〜11:45 
           於 布袋北小学校体育館
  講師 山県市立高富小学校  川田 英樹 先生
 



 愛知県高校入試社会科問題(Aグループ)を解く
 教材研究の基本中の基本は入試問題を解くことです。
 どんな知識が求められているのか、どんな資料の活用が、考え方が必要とされているのかがよくわかります。
 できれば、愛知県だけでなく、佐賀県や群馬県、静岡県など、全国いろいろな問題を   解くことをお薦めします。練りに練られたアイデアの宝庫です。
    別紙で紹介しました。
            
 通知表の所見表記(語句の使い方)はどうあるべきか? −2−
 前回の続きです。今回はひらがな、カタカナについて。
 では、本則に従って問題を解いてみましょうと、別紙で紹介しました。


 柔道の授業は本当に危険か?−ブログより−

 「柔道は危険」であると新聞やテレビが連日報道しています。
 例えば・・・・
 NHKクローズアップ現代 “必修化”は大丈夫か 多発する柔道事故
  http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3153 

 4月から全国の中学校で、柔道を含む武道が必修化される。しかし、その直前になって、柔道の部活動や授業中に多くの子どもが死亡していることが明らかになった。学校で亡くなった子どもの数は、中高合わせて28年間で114人。柔道の死亡事故率は他のスポーツに比べて突出して高いことを示すデータもある。これは、名古屋の研究者が、文科省所轄の独立行政法人が持っていたものを、分析してわかったもの。・・・
 このまま必修化して大丈夫なのか。子どもの安全は守れるのか考えます。

 他の番組や新聞記事も同じような論調です。
 しかし、本当に柔道の授業で事故が起きているのでしょうか??
 調べてみました。
 「名古屋の研究者」が調べたものとは次の資料です。

 学校管理下の柔道死亡事故 全事例【事故発生年度:1983年度〜2010年度(28年分)】
  作成者  内田 良 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授)
   http://judojiko.net/apps/wp-content/uploads/2011/06/judo_fatal.pdf 
 28年間でおこった114件の死亡事故について、いつ、どのような状況で事故が起こったのかがまとめられています。
 
 114件の内、授業では14件。他は部活動中なのです。
 しかも、授業の14件中、柔道固有の動きが原因で亡くなったのは3件。他は心不全などの他の原因です。この3件は、いずれも高校生でした。
 すなわち、この28年間、柔道の授業で亡くなった中学生は一人もいないのです。
 
 これに対して、水泳の授業では・・・。
 独立行政法人日本スポーツ振興センターが発行している「学校における 水泳事故防止必携」によれば、平成13年から17年の5年間で、学校管理下の水泳死亡事故は28件。内、小中学校が15件です。さらに半数の14件が、体育の授業中に起きています。
 
 柔道は28年間で3件、水泳は5年間で14件。
 この数字をどう見るべきでしょうか?
 母数が違うので単純比較はできませんが、「柔道の死亡事故率は他のスポーツに比べて突出して高い」と言っていいのか疑問は残ります。
 日本スポーツ振興センターには「学校事故事例検索」のサイトがあります。
   http://naash.go.jp/anzen/Default.aspx?TabId=822 
 平成17年度〜平成21年度の5年間の事例が検索できます。
 「死亡」「持久走・長距離走」で検索すると、15件出てきます。そのうち、部活動中が2件、学校行事中が2件、他の11件は体育の授業で起きています。
 「死亡」「短距離走」で検索すると6件ありました。4件が授業中です。
 部活動中ではありますが、「野球」では9件、「剣道」では5件の死亡事故がありました。
 相撲では、中学生が授業中に亡くなっています。
 
 柔道は安全であると言っているのではありません。
 どの種目にしろ、安全を第一に考えるのはもちろんのことです。
 ただ、ひとつの報道に踊らされる他のマスコミ、そして、マスコミ報道に踊らされる人々。
 今回の騒動で、何が真実なのかをきちっと見極めないといけないと感じました。
《 参 考 》 全国柔道事故 被害者の会 http://judojiko.net/download  


 教師力アップセミナー 和田裕枝セミナー 記録&アンケート
私がまとめたものもここから見ることができます。


 役立ちWeb特集 
(1)グラフで見るあいち    http://www.pref.aichi.jp/0000048130.html 
  愛知県の基本的な統計データをグラフで紹介されています。

(2)Web統計あいち    http://www.pref.aichi.jp/toukei/ 
愛知に関する数々のデータがあります。

(3)なんでも梅学    http://minabe.net/gaku/ 

(4)東書メール 139号   from 東京書籍 '12.03.09
 <実践事例>小学校社会科第6学年「明治の国づくりを進めた人々」実践事例
 <指導資料>小学校社会科 新学習指導要領の実践課題と方策
 <指導案> 第2学年社会科「日清・日露戦争と近代産業」学習指導案
 <指導資料>コマンド・ワードの使い分けを
 <指導資料>歴史学習で育成する見方・考え方の射程
 <実践事例>生徒のかかわり合いを高めるICT活用


 教育関連情報
◆DVD教材「平和を考える」差し上げます◆
 読売新聞東京本社は小学校と協力して、6年生の教科書単元「平和について考える」
を発展させた授業(6コマ分)で、児童が身近な平和に気づいていく経過を収録した
DVD(約30分)を制作しました。
 新聞と写真を活用した授業です。どこの小学校でもこうしたやり方で、
児童が抽象的な平和を具体的に考え、感じる学習を実現できます。
 ご希望の学校に1枚無料送付します。ご利用下さい。
 申し込みは、「学校名、所在地、担当教員名、電話番号」を明記し、
@メールは、nie7717@yomiuri.com
Aファクスは、03―3217―8362
Bはがきは、〒104―8243読売新聞東京本社NIE事務局DVD係へ。
 ウェブサイト( http://www.yomiuri.co.jp/nie/info/07/01.htm  )で、
このDVDの表紙を見ることができます。
 別のサイト( http://www.yomiuri.co.jp/nie/info/05/01.htm  )には、
8ページ別刷り「早わかり新聞活用(NIE)」を無料進呈するお知らせも掲載されており、
学校教育における新聞活用にうまくご利用下さい。
 MM紹介
(1)教育のまぐまぐ! 2012/03/08 号      http://education.mag2.com/ 
運動ができると勉強もできるって本当!?  専門家がわかりやすく解説!
 「運動神経に良し悪しはなく、運動は誰でもできるようになる。」そして、「運動ができる子は、勉強もできる」と、専門家の深代先生。つぎの記事を読めば、お子さまの運動能力と学力を向上させるヒケツがわかります!
  ▼ 運動は、誰でもできるようになる!?   http://a.mag2.jp/FKM 
  ▼ 運動ができる子は、勉強もできる!?   http://a.mag2.jp/FKMy 
かけっこ上達のコツを動画で! 親子で練習♪ 子どもを一等賞に!
 「うちの子、もっと速く走れるようにしてあげたい!」、でも……
 「私に似て、運動が苦手だから……」 なんて諦めていませんか? そこで、専門家の深代先生に、速く走るためのコツと練習法を伺いました!
  ▼ 親子で簡単にできる具体的な練習法を、動画でわかりやすく解説中♪
  http://a.mag2.jp/FKMF 
 

8 書籍紹介
(1)知っておきたい「日の丸」の話―国旗の常識・日本と世界 (学研新書)

いきなり問題です。
英国の正式な国旗はどれでしょう。違いがわかりますか?


 
 
 
 



    D 
 
  
 国際会議などで国旗を間違えると外交問題にまで発展しかねません。
 
著者は、東京オリンピック以来、重要な国際大会、国際会議のたびに、国旗が正しいかどうかをチェックする担当者なのです。

 この英国国旗は、Aは裏向きです。Bが正しいのです。独自の制式は1:2 です。
 国連方式の縦横比は2:3なので、Cが採用されています。さらに日本は、Dを採用しています。微妙に違います。

 この本では、日章旗の歴史から始まり、世界の国旗のいろいろなエピソードが満載です。

内容(「BOOK」データベースより)
 その起源や、デザインの謎、世界的に見て稀有な国旗としての歴史など、日の丸の実態は、日本国民にさえ意外に知られていない。明治維新や敗戦を経ても変わることのなかった日本の国旗を、世界の常識のなかで捉え直し、日本と世界のもう一つの歴史観を提示する。
 
(2)新書で名著をモノにする 平家物語 (光文社新書)

 著者は歯医者さん。それにしては、よく「歴史」を知っています。

 この本は、『平家物語』の解説本というよりは、平家物語を通して現代社会をどう見るかという内容です。

 平家物語の現代でも通用する奥深さがよくわかるお薦めの一冊です。

◎目 次
はじめに 「現在」はいつも乱世
第1章 平清盛は悪人か
第2章 貴族という「官僚システム」の腐敗、平家の変質
第3章 院----「代行」という無責任な権力者たち
第4章 山門・南都寺院という火種----わがままな「知識」と「大衆」
第5章 戦う男を駆り立てるもの
           第6章 女たちの物語      終章 「歴史」「物語」の使い方