1 社会的思考力を高めるためには・・・
かつて、個人的に社会的思考力を高めるための実践をしていました。
社会的思考を、関連思考・比較思考・条件思考・因果思考・発展思考 に分けて、意図的 に発問し、トレーニングをします。次の段階が、5つの方法を使った問題づくりと回答づく り。これを子どもたちが行います。
それに近いことをやっている学校がありました。関西大学初等部です。
学校HPには次のようにありました。
多面的な見方・考え方を習得する「ミューズ学習」
ミューズキャンパスでは、初等部は「ミューズ学習」、中等部は「考える科」、そして高等部では「プロジェクト学習」を中心に、分類、比較、類推など多面的、論理的な思考の育成をめざした教育を一貫して行います。その初歩段階としての「ミューズ学習」では、考える時には、何を手がかりにどのように考えたらいいのか、また、どのような方法で考えたらいいのかなど、ベン図やボーン図などを使った「思考スキル」の獲得をめざす授業を展開します。
また、「ミューズ学習」以外の教科学習においても、思考場面を重視した授業展開や多面的な思考を促す教材を開発するなど、幅広く思考力育成のための支援を行っています。
ミューズ学習とは、課題に合わせて柔軟に思考スキルを選択し、組み合わせて課題を解決していく力を育てる学習
書籍紹介『関大初等部式 思考力育成法』さくら社
目次を紹介します。
第I章 関大初等部式 思考力育成法
1 思考力を育成する
◎「考える」とは何なのか ◎「思考力育成」を教育の柱に
◎知識の習得のみでなく ◎体験や感覚に基づく思考を
◎授業を変える
2 「思考スキル」とは
◎行動レベルで「思考」をとらえる ◎思考スキルの整理
3 考えることを考える学習――ミューズ学習
◎「思考スキル」を習得する場 ◎ミューズ学習の特長
4評価基準をつくる――ルーブリック
◎ルーブリックについて ◎ルーブリックの作成と実際
◎教育的効果
第II章 実践編
1 「比較する」思考スキルの習得(ミューズ学習 1年)
2 「構造化する」思考スキルの習得(ミューズ学習 3年)
3 「多面的にみる」思考スキルの活用(生活科 1年)
4 「比較する」思考スキルの活用(算数科 3年)
5 「分類する」思考スキルの進化(ミューズ学習 1~3年)
コラム*シンプルさが多様性を保証する(堀田龍也)
コラム*「考える力」の育成をめざすこと(黒上晴夫)
資料*シンキングツール
内容の一部を別紙で紹介しました。
2 陸上記録会必勝大作戦!
以前の経験を紹介します。
@ S58年度(教員2年目)4年生
4月 学校全体にリレーブームを起こす。(朝のみ)
「体力作りノート」を作成し、全学年に配布。毎日全クラス分をチェックをする。
腹筋、背筋、腕振り(腕振りもも上げ)、スクワット
5月 体力テスト 1年後の体力テスト目標値を設定する。
4年生学級対抗陸上競技大会を開催する。
朝の会の腕振り。
A S59年度 6年生
4月 リレーブームは続いている。
「体力作りノート」を作成し、全学年に配布。毎日全クラス分をチェックをする。
6年生学級対抗陸上競技大会を開催する。
この年は、10種目中8種目で優勝。
B S60年度 6年生
4月 リレーの継続。
「体力作りノート」を作成し、全学年に配布。毎日全クラス分をチェックをする。
5月 体力テスト 1年後の体力テスト目標値を設定する。
6年生学級対抗陸上競技大会を開催する。以後、年間4回ほど実施。
8月 「全国少年少女リレー競争大会」に参加。現・日清食品カップ全国小学生陸上競技 交流大会。男女各2チームをエントリー。
男子は県大会決勝まで、女子は東海大会決勝まで勝ち進む。
この年は、10種目中9種目で優勝。
その他
・とにかく走る。走れば、筋力が付き、フォームもある程度矯正される。
脚はなかなか直らないので、まず、腕を素直に前に振るように指導する。
その時に体幹・肩がぶれないようにする。
・太ももが上がるようなフォームづくりに心がける。
(人によって最適な指示が異なるので、いろいろ探ってみる。)
陸上のスパイクを履いた練習は、つま先を意識するのに有効だった。
・楽しく走ること。集団をブームで巻き込む。
・目標を持たせる。次の学年陸上記録会を明示し、それまでに個々に努力させる。
・選抜チームは古知野中学校陸上部と競わせる。
・テレビ禁止令を出す。ただし「腹筋やスクワットをしながら見るのはOK」という。
・50m走の練習は55m走らせる。
3 第1回教師力アップセミナー
教師のための成長戦略マネジメント
−ライフヒストリーアプローチをもとに−
岐阜県公立中学校教諭 長瀬 拓也 先生のまとめを紹介しました。
4 お役立ち資料紹介
2011年1月31日に中央教育審議会は「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」の答申を出しました。
その中でキャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して,キャリア発達を促す教育」として定義づけています。
関係するWebぺージを集めてみました。
キャリア教育の手引 「先生応援ページ」より
「キャリア教育に関する研修用動画」
藤田晃之さんの「今後の学校におけるキャリア教育の在り方について」の研修の様子がそのまま動画になっている。総論編(前編32分、後編28分)、小学校編23分、中学校編26分、高校編24分。
スライドも「キャリア教育に関する研修資料」として見ることができるの。
※「YouTube」には文部科学省動画チャンネルmextchannelがある。「キャリア教育 文部科学省」では31件、「キャリア教育」で検索しても912件出てくる。
「キャリア教育」資料集 研究・報告書・手引編 〔平成22年度改訂版〕
「キャリア発達にかかわる諸能力の育成に関する調査研究報告書」
子ども向けのキャリア教育に関するwebサイト
インタビュー記事が豊富
職業紹介をする仕事ファイルや工場見学リンク集がある。
中高校生向
NHKの番組サイト「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」
職業紹介と必要な資格、インタビューなどが出ている。
企業からの動画紹介がある。
「マナビジョン職業・学問 なりたい職業、学びたい学問を考えよう」
今年の1月に「平成23年度キャリア教育推進連携シンポジウム」が開かれた。
その様子が動画配信されています。
5 役立ちWeb特集
(1)【動画】子どもの体 〜専門家が解説!知っておきたい基本シリーズ
第1回:子どもの骨格と姿勢 成長のメカニズム
第2回:子どもの足SOS!靴の選びかた
第3回:子どものケガ 予防と対策
第4回:子どもの目と視力 近視・遠視・乱視のメカニズム
(2)正方形の差を求める算数手品(5学年)
別紙で紹介!
6 教育関連情報
(1)教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(審議のまとめ)
これからの教員に求められる資質能力は以下のように整理される。これらは、それぞれ独立して存在するのではなく、省察する中で相互に関連し合いながら形成されることに留意する必要がある。
(@)教職に対する責任感、探究力、教職生活全体を通じて自主的に学び続ける力(使命感や責任感、教育的愛情)
(A)専門職としての高度な知識.技能.教科や教職に関する高度な専門的知識(グローバル化、情報化、特別支援教育その他の新たな課題に対応できる知識.技能を含む).新たな学びを展開できる実践的指導力(基礎的.基本的な知識.技能の習得に加えて思考力.判断力.表現力等を育成するため、知識.技能を活用する学習活動や課題探究型の学習、協働的学びなどをデザインできる指導力).教科指導、生徒指導、学級経営等を的確に実践できる力
(B)総合的な人間力(豊かな人間性や社会性、コミュニケーション力、同僚とチームで対応する力、地域や社会の多様な組織等と連携.協働できる力)