第377回 社楽の会報告    第376回へ    第378回へ   TOPへ
                                                           
報告者  土 井

 2012年10月11日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(江南市教委)、早川先生、長谷川先生、宗倉先生、小池先生(藤里小)、柴田先生、大島先生(草井小)、田中先生(犬南中)、奥村先生(岩南小)、天野先生(大南小)、松田先生(曽野小)、水上先生(岩北小)、高橋先生(岩倉市教委)、川邉先生(岩倉中)、坪内先生(犬北小)、伊藤先生、戸松先生、川口先生(尾一中)の18名でした。

土井が提案した資料を紹介します。 

1  教師力アップセミナー 野口芳宏先生
美しい授業から、対話のある授業へ
  平成24年度指導と評価大学講座講座 聴講記録
  平成23年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果について
 役立ちWeb特集  
 教育関連情報   
MM紹介
8 研究発表会案内
 
 教師力アップセミナー 野口芳宏先生
 10月8日、大口中学校で行われた平成24年度第4回教師力アップセミナーは、植草学園大学教授 野口 芳宏 先生でした。
 国語の「すがたを変える大豆」で模擬授業をしていただきました。
 いろいろなことについて、短いことばで置き換えていく鋭さはいつもながら驚異的です。
 午前の部の様子を別紙で紹介します。

 美しい授業から、対話のある授業へ
  『指導と評価6月号』より、筑波大学附属小学校 二瓶弘行先生の連載を別紙で紹介しようと思いましたが次回にします。
 「話すこと・聞くこと」4年生  美しい授業から、対話のある授業へ

 平成24年度指導と評価大学講座講座 聴講記録
 島原先生の記録です。別冊で紹介します。
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimacha/MyHomePage/ から見ることができます。
 

 お役立ち資料紹介

(1)「学級経営と授業づくり」/岡山県総合教育センター
 「どの子にもわかりやすい」全員参加型にすることがが授業のポイントです。
 そのためには、特別支援教育の視点が役に立ちます。
 
(2) 授業づくりガイドブック〜確かな習得を図る「教えて考えさせる指導」〜/千葉県総合教育センター
 長崎県教育センターで同じような主旨で作成されました。
 子どもの自主性を育てようとするあまり、「教師が教えることはよくないこと」という説が唱えられました。
 一方的な教えすぎがよくないということが、極論に走った結果です。
 
(3) 魅力ある学級づくりのために/群馬県教育委員会 
  わずか8ページですが、要点が簡潔にまとめられています。
 
 (4)人権教育資料集1(同和問題)つながり/高知県教育センター
   同和問題についての体系的な研修資料です。
 
 (5)保護者との信頼関係を築く職員研修プログラムの在り方 /福岡県教育センター
   近年、保護者とのかかわりに不安を感じている教員が多く、保護者対応へのストレスが  深刻な問題となっています。
   ここでは、保護者との信頼関係を気づくための研究をしています。
   あまり例のない研究です。
 
 (6)子どもの未来をひらく「わかる授業を目指して」/北九州市立教育センター 
  はじめに
第1章 わかる授業とは 
 1 「わかる授業」とは,どんな授業なのでしょうか 
 2 「わかる授業」づくりのための6つの視点 
 3 子どもが主体的に学ぶ「わかる授業」をつくる 
第2章 学力向上を支える「わかる授業」の基礎・基本 
 1 学びの基盤を支える学習規律づくり 
 2 学習意欲を高める学習展開  
 3 学習内容を整理できる板書やノート指導 
 4 よさやつまずきを発見する机間指導 
 5 学ぶ意欲を高める教室環境づくり 
 6 基礎・基本を確かなものにする朝の活動 
 7 家庭学習へのはたらきかけ 
第3章 学力の基盤となる「言葉の力」を高める指導の工夫 
 1 すべての学習活動の中で,「言葉の力」を高めましょう 
 2 「言葉」を大切にした学級づくりに取り組みましょう 
 3 読書で「言葉の力」を高めましょう 
 4 音読・暗唱で「言葉の力」を高めましょう 
 5 家庭でも,「言葉の力」を高めるはたらきかけをしましょう 
 子どもの未来をひらく「わかる授業」を目指して
第4章 言語活動の充実で「言葉の力」を高める各教科等の指導の工夫 
 1 「言葉の力」を高める言語活動の充実のポイント 
 2 各教科等の指導で「言葉の力」を育てるポイント 
 3 思考力・判断力・表現力等の土台となる「言葉の力」を高めるノート指導のポイント 
第5章 特別な支援が必要な子どもへの「わかる授業」づくりのポイント 
第6章 人権教育の視点に基づく「わかる授業」づくりのポイント 
    授業中における指導のポイント 
第7章 授業改善のための校内研修の工夫 
 1 授業力を高める研修を実施するために 
 2 授業を見る眼を磨く「授業改善シート」の活用 
 3 教師一人一人の考えを確かに交流させる 〜ワークショップ型研修のススメ〜
おわりに
 


 役立ちWeb特集 
(1)音読・朗読・表現よみの学校
 もと、小学校教師が開設しているサイトです。このホームページには国語科授業における音読・朗読・表現よみの指導理論や具体的な授業方法について書いてあります。学校教師が国語科授業で、どう児童生徒に音声表現の指導をしていくか、その考え方や具体的な指導ポイントや指導技術が書いてあります。
第1章 学年別教材の音読授業をデザインする  第2章 ここから始めよう、音読授業
第3章 やってみよう、音読の基礎練習     第4章 上手な「会話文」の読み方
第5章 上手な「地の文」の読み方       第6章 表現よみの提唱
第7章 表現よみ教育の歴史          第8章 表現よみの授業入門
第9章 音声・身体・文化についてのエッセイ第10章 名文の暗誦教育についてのエッセイ
第11章 自作教材集   第12章 群読の授業   第13章 表現よみの授業
第14章 説明文における表現よみ指導     第15章 リズム、リズム、リズム
第16章 コトバのきまりと表現よみのしかた  第17章 上手な「読み聞かせ」の技術
 
(2)武士(もののふ)の時代
 http://homepage1.nifty.com/SEISYO/index.htm 戦国〜徳川時代の武士を通して歴史を楽しみましょう 
 
江戸版ブログ「徳川将軍家と大奥のブログ」
http://seisyonet.blog34.fc2.com/ もマニアックです。
 
(3)中原中也とダダイズム、京都時代 日本史探訪・オノコロ共和国
 深くて濃く、幅の広いページです。
日本史関連だけでも、第1楽章 出雲大社とオオクニヌシ、第2楽章 不思議の国古代イズモ、
第3楽章 熊野大社とイズモ、第4楽章 大神神社とオオモノヌシからはじまり、第14楽章 源義経は源氏だったか、第25楽章 金太郎はクマに勝ったか、第51楽章 一寸法師とは誰なのか、などなど、面白そうな話が並んでいます。
 かと思えば、
第1話 燃えたオートバイの正しい消し方、第2話 トランペットの正しい吹き方、第8話 正しいスイカの捨て方、第10話 UFOの正しい呼び出し方、第13話 正しい金鉱の探し方
第15話 正しい前方後円墳の造り方・・・・ わかりませんね。


 教育関連情報
(1)だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法
 脳科学の最前線からアプローチし、脳の性格を上手に応用した実用的・具体的な勉強法をレクチャー。記憶ごとの特性を活用した効果抜群の勉強法や、天才を生み出す驚異の記憶法などついて解説する。
 ・ 暗記は、すき間の時間を繰り返す。
 ・ 問題集は、いろいろ手を出すよりは、一つのものをしっかりと。
 ・ 語呂合わせは有効
 ・ 記憶は、視覚や聴覚もフル動員
 
目次を紹介します。
第1章 脳の機能は「忘れて当然!」(忘れやすいのは脳の欠陥ではない
 何とまあ!脳の細胞は一千億個 ほか)
第2章 曖昧でいい加減な「脳の本質」(「記憶の本質」を動物から学ぶ
 失敗が多いほど記憶は強化される ほか)
第3章 だれでも天才になれる「記憶法」(「経験記憶」と「知識記憶」の違い
 「精緻化」すると記憶に残りやすい ほか)
第4章 記憶の仕組みと学習方法(記憶は海馬で製造、大脳皮質に保管
 二ヵ月間に四回の復習がベスト ほか)
 
(2)教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(答申)
ある程度賛成できますが、もっと根本的な問題があります。
 大学です。
 
 教える人が、現場を知らない人が多すぎることです。
 それ以上に、教授・准教授の多くは、自分の専門を語り、教育現場での指導にはほとんど役に立たないことです。
 それでは、大学で何年勉強しても同じでしょう。
 私はこう考えます。
 ・始めの2年間のうちに、学校現場で学校支援のボランティアを3ヶ月以上義務づけ必要単位とする。
 ・4年間終えたら現場経験をさせる。修士は、現場経験3年以上を条件とする。
 ・大学附属小中高学校の教官が大学で学生に指導する。
 これだけでずいぶん違います。
 もちろん、修士を終えた人には、給与面でもそれなりの待遇にしなければなりません。 
 ・・・・と考えながら、この答申を読んでみてください。
。 
 

 MM紹介
(1)JMM [Japan Mail Media]                 No.708 Monday Edition-6
『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』
   Q: 日本国債の「暴落」
   ◇回答    □土居丈朗  :慶應義塾大学経済学部教授
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今回の質問【Q:1280(番外編)】
 ギリシャの債務危機以来、日本国債暴落のリスクが語られることが多くなった気がします。そもそも長期金利がどのくらい上昇すれば、「暴落」なのでしょか。またどんな状況において、「暴落」が起こると考えられるのでしょうか。
 
「国債金利が2〜3%になれば「暴落」とも…」
「暴落」という言葉は、経済学の学術用語ではありませんから、何%下落したら「暴落」と呼ぶかは、報じ方や認識次第といったところがありますが、国債金利(流通利回り)が現状の金利水準から2〜3%以上に急上昇するような状況であれば、ひょっとすると「暴落」とも言えるかもしれません。
釈迦に説法ですが、利回りの計算式は、{表面利率+(額面‐取引価格)÷残存年数}÷取引価格×100です。これに基づけば、直近の10年利付国債(10月4日入札)では、表面利率が0.8%、額面100円では発行価格が100円30銭ですから、応募者利回りは0.767%です。
さて、この10年利付国債が1年後に、その時点での国債金利が2%になったのに連動して、流通価格が変動したとします。このとき、流通利回りが2%になるような取引価格(時価)は、残存年数は9年ですから、先の計算式を用いれば、90円84銭です。このとき、100円30銭で購入した新発10年利付国債が1年後には9.4%下落することになります。同様に計算すれば、その時点で国債金利が3%になれば、取引価格は84.40円となり下落率は15.8%、国債金利が4%になれば、取引価格は78.82円となり下落率は21.4%、となります。
国債金利が2〜3%となるのは、異常な状態とは言えません。国債金利が2〜3%になったからといって日本の財政が破綻すると誰も言わないでしょう。しかし、国債価格の変動を見ると、現状の金利水準からみれば、2〜3%になったとしても10%を超える下落率になります。
したがって、国債価格の下落で怖いところは、平時では当たり前のような金利水準である2〜3%という水準に国債金利が変動したとしても、それだけで日本の財政は大混乱という話ではないにもかかわらず、国債保有者に与える影響は大きいものがある、ということです。現状が、目下史上最低ともいうべき国債金利の水準(すなわち史上最高ともいうべき国債価格)である、という認識をしっかりと持つことが重要だと言えます。
(2)社会人の雑学          |●6372部発行
  疑問No.994 ピアノの鍵盤の数はどうして、88鍵のものが多いの?     
 
アンギラスさんから●─────────────────────
 標準的な88鍵のピアノの、いちばん低い音はA(27.5Hz)で、いちばん高い音はC(4186Hz)です。低い方はAより低いと聞き取れないし、高い方はCより高いとキンキンして聞いていて不快で音楽的に美しくない!また、この音域があれば、オーケストラの最低音の出るコントラファゴットより低音が出せ、高音を担当するピッコロよりも高音を出せ、すべての楽器の音域をカバーできます。
 このような理由で音域が設定されたのだと思います。
 それに、100鍵以上あったら端から端まで移動するのが大変です(笑)。
 余談ですが、ピアノの正式(?)名称は、「グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と言い、ピアノ(弱音)からフォルテ(大きな音)まで出せる大型のチェンバロという意味です。
 音楽用語の「ピアノ(弱音)」の方が先だったんですね。
 
───●moon-jellyさんから●─────────────────────
 この質問にはピアノ調律師である私が答えなくてはいけませんね。
 モーツアルトの頃のピアノは57鍵でした。
 ベートーベンの頃に、61鍵→65鍵→68鍵→78鍵に増えます。ピアノの鉄骨(鋳物)の技術が発達し、より強い張力に耐えられるようになったこととベートーベンがこの広がった音域を使って作曲した結果でしょう。
 ショパンの頃に81鍵まで増えましたが、ショパンは当時普及していた78鍵を超える曲を作曲していません。
 その後ピアノは高度な技術に対応するため、アクション(内部構造)も改良され、大ホールに対応できる音量を求められ、現在の88鍵が一般的になっていきました。
 鍵盤の数が増えると使用出来る音域が広がるだけではなく「倍音」が増えるので、豊かな音色/大きな音量、になります。ラヴェルの『水の戯れ』では、88鍵全部が使用されています。
 ちなみに、ベーゼンドルファーの最上級のグランドピアノ「インペリアル」は97鍵です。最低音の「ラ」の下に9個増やして「ド」まであり、完全な6オクターブになっています。
 88鍵に慣れているピアニストがミスタッチをしないように昔は蓋が付いていましたが、現在では蓋が無くなり、代わりに白鍵が黒く塗られています。
 バルトークのピアノ協奏曲第二番は、この「インペリアル」の使用を前提として作曲され、88鍵を超える低音が使われています。
 ベーゼンドルファーの88鍵最高機種であるモデル280は、19,950,000円ですが、97鍵のモデル290インペリアルは、21,000,000円です。鍵盤9個で、1,050,000円の違いがあります。
 簡単にいうと、曲の使用音域/音色/音量/価格、などから88鍵に落ち着いたというのが答えでしょうか?
 ピアノは音が高くなるにつれて弦長が短くなるので音が小さくなります。そのため最高音から十数個の弦には音を止める装置(ダンパー)が付いていません。普通は押さえた鍵盤から指を離せば音は止まりますが、最高音部は止まりません。そうやって少しでも響きを増やして弱点をカバーしています。
 88鍵より上の音を増やせばもっと音が小さくなり、そのため音程の判断も難しくなります。

8 研究発表会案内

 10月20日(土)青山中学校  長良西小学校
 10月27日(土)長良小学校
 11月 9日(金)陽南中学校
 11月10日(土)長良東小学校  長良中学校
 11月16日(金)東長良中学校
 11月17日(土)加納中学校
 11月24日(土)加納小学校