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報告者  土 井

 2012年11月8日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(江南市教委)、早川先生、長谷川先生、宗倉先生(藤里小)、高木先生、田中先生(犬南中)、奥村先生(岩南小)、天野先生(大南小)、岩井先生(岩北小)、柴田先生(草井小)、松田先生(曽野小)、鈴木先生(城東中)、尾関先生(岩東小)、大薮先生(犬南小)、川口先生(尾一中)、池邑さんの16名でした。

土井が提案した資料を紹介します。 

1  美しい授業から、対話のある授業へ
長良小学校研究発表会 
  長良小学校社会科部会指導案
  お役立ち資料紹介
 センターピポット方式の大規模灌漑農業の値段は?  
 MM紹介・役立ちWeb   
研究発表会案内
 
 美しい授業から、対話のある授業へ
 『指導と評価』2012.6月号の二瓶弘行先生の連載です。
 特に、前半部は広く一般に行われている授業ですが、私は全く同感です。
 別紙で紹介しました。
 
   
 

 長良小学校研究発表会
 5年生や6年生は、自習のはずのクラスで、学習委員が司会をしながら授業が進んでいました。
 6年生では、「豊に見える生活が、なぜデモや打ちこわしなどが起こったのだろう」というテーマで、話し合っていました。
 テーマはどうやって決めたの?と聞いたら「自分たちで決めました」と返ってきました。
 東長良中学校で、自習に授業をするのは、こうしたベースがあるのかもしれません。
 児童の司会でも、「話し手に身体を向けて聴く」という学習規律が守られているのがすばらしい。教師のいるなしは関係がないのです。
 次項右側は、5年生。「(自動車)工場のまわりの様子はどんな様子だろう」が課題です。
 
これらを作ったのが児童であることがすごい!
 詳細は、ブログ「あなたを社楽人」をご覧ください。
 
 
 長良小学校社会科部会指導案
2つの授業を別紙で紹介します。
すさまじい教材研究(取材)には驚きます。 
3年1組「農家の林さんと長良の富有柿〜おいしい柿は長良の土から〜」
 「根が一番栄養や水をすいとる部分は、20〜40p」
 
 
















インパクトのある実物大の資料です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

















 授業後の板書です。
 林さんが、水持ちをよくするために土作りを行っていることが板書からよくわかります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 実際に二つの土を手で触って比べています。「聞く話す」の指導もなされています。
 
 
 
 
 
 
 












 






















左は、林さんの年表、林さんの柿作りの一年、柿畑の見学(10月22日)の資料です。
 
 
 


















左は、林さんの話、
林さんのお父さんの頃の農園の絵地図、柿とブドウの育つ条件、柿とブドウの生長と気温の関係、柿畑の見学(10月2日)、林さんの願い、
などの過去の授業で使用した資料が貼ってありました。
 
 
 
 


















柿作りの1年についての写真資料です。
 
 柿の木の剪定についての資料です。
 1年以上かけたこの取材は、ハンパではありません。
 
 
 
 4年1組「特色ある地域と人々のくらし〜くり広げる町 恵那・中津川〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

 お役立ち資料紹介
 
(1)生きて働く言語能力の育成を目指した国語科学習指導の在り方/佐賀県教育センター
紹介ページはここから
研究テーマ
 生きて働く言語能力の育成を目指した国語科学習指導の在り方−言語活動の充実を通して−
 「使ってみよう! 言語活動の学習の手引きとワークシート」には、国語科においては、実生活で生きてはたらき、各教科等の学習の基本となる国語の能力を身に付けることが求められています。 そのためには、学習指導要領の「内容(1)」に示される指導事項を、実生活の様々な場面における言語活動を通して指導することが大切です。
 ここでは、言語活動を行う際の参考となるように、手引きやワークシート等を提案しています。
 
(2)何から始めるの?特別支援教育 〜通常学級で行う教科指導〜/三重県教育委員会
 内容はここから・・・ http://www.mpec.jp/user/tokusi.pdf 
 とても具体的に、つまづきに対する対処が紹介されています。
 また、「誤り分析」も参考になりました。次のように説明されています。
 「誤り分析」とは、学力アセスメントの一つです。
  学力アセスメントの役割は
   ・特別な教育的ニーズのある子どもへの気づきを促すこと
   ・支援の方向性、指導計画を作成する際の具体的な目標設定ができることです。
 ひとことで言えば、日常行っている課題に分析的な視点を入れ、つまずきの要因を仮説した上で指導・支援の方向性を探ることです。
 たとえば、一口に計算が出来ないと言っても
  数量概念が未熟なのか?繰り上がり、繰り下がりが理解できないのか?記憶が弱いのか?空間の位置関係の把握が苦手なのか?分数、小数が理解できないのか?加減乗除が使いこなせないのか?人によって違います。こうした、分析的視点を持つことが大切です。
 あとはご覧ください。
 
(3)大阪府立高教職員の7人 勤務中に校外で喫煙/ニュースより
 口頭で
 



 センターピポット方式の大規模灌漑農業の値段は?
  センターピボット (Center pivot irrigation) は、アメリカ合衆国のグレートプレーンズにおける灌漑方法。
 乾燥地域でも大規模に作物を栽培できるよう、地下水をくみ上げ、肥料を混入した後、自走式の散水管に圧送し、平均は半径400m、大きいものは半径1kmにもおよぶ円形農場に水をまく。散水器の周回数は気候や土壌、作物により異なるが、おおよそ一日1〜12回程度で、移動速度の速い周辺部の散水量を多くして、散水の不均一を防いでいる。(以上wikipediaより)
 
 このシステムの値段はいくら?
 
 池邑さんに調べてもらったところ、装置だけで1千万円。
それほど高くはないが、灌漑用の井戸を掘るのは別料金。
 水が出ればよいが、出なければ堀直しをしなければならない。
 そのために、一概に値段が決められないそうである。
 
 
 






 MM紹介・役立ちWeb
(1)つがわ式 記憶法
  現在公開中の動画は ・英単語スペルの覚え方     ・間違えやすいスペルの覚え方
・三角関数加法定理の覚え方   ・三角形の合同条件の覚え方
・球の体面積と表面積の公式   ・高校入試に良く出る漢字
・中学公民 選挙権と被選挙権  ・もう間違えない中学理科 酸とアルカリ
・もう間違えない室町時代の文化 ・小学算数最大公約数
・同音異義語の覚え方 です。
 
(2)司書教諭 よくある質問集
 
(3) 知らなきゃ損する!面白法律講座 2012年11月 5日    第643号
■ 民事判例解説
  第22回「体罰と教育的指導の境目は?」 〜最高裁平成21年4月28日判決〜
  児童を指導するうえで、どう叱るかというのは大変難しい問題です。今回紹介する事案では、教員が児童に対して行った叱り方が、体罰か、それとも教育的指導かが問題となりました。
  
 舞台はB市立小学校の休み時間。
 3年3組の担任を務める教員A(身長167cm)は、廊下でだだをこねる3年生男子をしゃがんでなだめていました。
 廊下を通りかかったX(同校2年生男子、身長約130cm)は、Aと面識がありませんでしたが、Aの背中に覆いかぶさるようにして肩をもみます。
 AはXに離れるように言いましたが、Xが肩をもむのをやめなかったので、上半身をひねってXを振りほどきました。
 さらにXは、そこを通りかかった6年生の女子数人を、同級生の男子1人とともに、じゃれつくように蹴り始めました。
 Aはこれも制止し、「このようなことをしてはいけない」とXに注意しました。
 その後Xは、職員室へ向かうAのおしり付近を後ろから2回蹴って逃げ出します。
 立腹したAはXを追いかけて捕まえ、Xの胸元の洋服を右手で掴んで壁に押し当て、大声で「もう、すんなよ。」と叱りました。
 Xは、その日の夜10時頃、自宅で大声で泣き始め、母親に「眼鏡の先生から暴力をされた」と訴えました。
 Xはその後も夜中に泣き叫び、食欲が低下し、通学にも支障をきたして通院治療を受けるようになりました。
 しかしこれらの症状は一過性のもので、徐々に回復し、やがてXは学校でも家でも元気に生活を送れるようになりました。
 この一件について、Xは、教員Aから体罰を受けたと主張して、Y(旧B市)を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こしました(国家賠償法1条1項)。
 1審・2審とも、教員Aの行為を体罰(学校教育法11条ただし書)と判断し、Xへの損害賠償を命じました。
 ちなみに、原審判断の根拠は、(1)胸元をつかむという行為は、けんか闘争の際にしばしば見られる不当な行為。Xを捕まえるためなら、手をつかむなど、より穏当な方法も可能だった。
(2)Xの年齢、XとAの身長差、両者にそれまで面識がなかったことを考えると、Xの被った恐怖心は相当なものと推認される。Aの行為は、社会通念に照らし教育的指導の範囲を逸脱するものである。
 というものです。
 これを不服としたYが上告したところ、最高裁は、1・2審の判断を覆しました。
 Aの行為は、児童の身体に対する有形力の行使ではあるものの、他人を蹴るというXの一連の悪ふざけについて、今後はそのような悪ふざけをしないようXを指導するために行われたものだとし、これは悪ふざけの罰としてXに肉体的苦痛を与えるために行われたものではないことが明らかだと確認しました。
 確かに、Aも、自分自身も悪ふざけの対象にされ立腹して本件行為を行っており、やや穏当を欠くところがありました。
 しかし、Aの行為は、その目的、態様、継続時間等から判断して、教員が児童に対して行うことが許される教育的指導の範囲を逸脱するものではなく、結局は体罰に該当しないと判断したのです。
 したがって、Aの行為に違法性はなく、2審のYの敗訴部分を棄却してXの請求を退けました。
 
(4)田中宇の国際ニュース解説 無料版 2012年11月4日 http://tanakanews.com/
 ★中国は日本と戦争する気かも
 
(5)「授業の達人」が重視する「授業に関すること」「これまでの経緯」「その他の要因」それぞれのコンピテンシーの一致率
 子どもを伸ばす基本的なコンピテンシー
   1 聴く力 0.59  2 見る力 0.49  3 話す力 0.41  4 対話を育てる力 0.66
   5 自由な雰囲気作り 0.59
 授業を深める基本的なコンピテンシー
   6 一瞬の対応 0.93  7 課題・ゆさぶり 0.55  8 体験 0.34 
   9 興味・関心、ユーモア 0.79  10 主体性・ささやき・ほめる 0.34
   11 学習習慣の形成 0.48
 授業を創り出す基本的なコンピテンシー
  12 授業構成・教材研究  0.90  13 教材探し 1.00  14 省察  0.86
千葉市教育センター「教師力に関する研究 -授業の達人に学ぶ-」(平成22年3月)より
(注1) 一致率=主張者÷全人数(29名)
(注2) このほか、調査では「自分を伸ばした要素」として、「伸びた時期」「授業研究」「独自の研究会」「オンデマンド」「やりがい感」についてヒアリングを行ったが、数値化していない。

 研究発表会案内
 11月 9日(金)陽南中学校
 11月10日(土)長良東小学校  長良中学校
 11月16日(金)東長良中学校
 11月17日(土)加納中学校
 11月24日(土)加納小学校